さよならノワール

さよならノワール最終回

さよならノワール最終回あらすじネタバレ

黒木夏海(小池栄子)と河口真二郎(眞島秀和)の目の前で、信頼していた上司、山崎創(渡部篤郎)が襲撃されました。

(医師)お目ざめですか?ご気分はいかがですか?お名前は言えますか?生年月日もお願いします。ご職業は・

(山崎)山崎創です。1970年5月5日。

幸い団は貫通し、重傷を免れた山崎は、記憶障害なことが判明しました。

(河口)山崎さんを撃った男は事件直後に神奈川県警に出頭しました。動機は個人的な恨みだと言っているそうですが、闇カジノの存在を隠すために山崎さんを消そうとしていたと思われます。

(妹尾)山崎の捜索は本部の調整が入ったと言ったはずだ。何故、勝手に動いた。

(河口)もう1年になります。自分達で捜索するしかないと思いました。

(妹尾)言い訳はいい。で、山雑記が記憶を失ってるというのは事実なのか?

(黒木)はい、医師の話では。

(桑原)失踪の経緯を言いたくないから記憶を失ったふりをしているということはないのか・

(妹尾)そうか。黒木、この際、山崎を支援してやれ。外傷もある上に記憶障害なら被害者だ。彼は被害者だ。

(河口)いえ、芝居とは思えませんでした。

(妹尾)そうか、黒木、この際、山崎を支援してやれ。外傷もあり、記憶を失ったとあれば山崎も犯罪被害者だ。山崎の様子を逐一、報告しなさい。怪我が回復したら、彼は本部で聴取を受け取ることになる。その前に状況を把握したい。

西池袋署署長、妹尾和馬(利重剛)は夏海に山崎の支援を明示、その様子を逐一報告するよう、求めました。

山崎を支援するべきか踏ん切りがつかない夏海に、田村貴子(戸田恵子)と白石絵梨子(北香那)は発破をかけるのでした。

(絵梨子)山口さんを支援

(貴子)原則的には被害者が誰であろうと支援は出来るけど、犯罪者かもしれない人を支援するのはレアケースね。

(夏海)本部の調査が入る前に、署長は何があったのか知りたいんだと思う。

(貴子)場合によっては、署長も厳しい処分を受ける事態だもんね

(夏海)でも捜査のために支援室が利用されているってことですよね

(夏海)捜査の為に支援室が必要。紗耶香さんの支援もありますから、断ります。

(絵梨子)待って下さい。山崎さんが被害者であるのは事実ですよね。それも記憶を失うという大きな被害を受けてます。紗耶香さんの支援なら私がやります。

(夏海)私は係長のこと知りすぎてる。冷静にやれそうにない。もし、私の迷いが回復を遅らせたら、取り返しのつかないことになるでしょう。

(絵梨子)決着を付けたいと言ってたのに腰抜けですね

(夏海)言いたい放題ね。

(絵梨子)言いたくなりますよ。逃げ腰する黒木さんなんて見たくないですから

(貴子)はいはい、そこまで、冷静であることだけが正解かしら。私には、山崎さんを支援することで、黒木さんが失った何かを取り戻せる気がする。

(夏海)迷ってる場合じゃないですね

絵梨子と共に山崎に会いに行くと、彼は一切何も過去のことや自分が刑事だったことも思い出せない状況です。

(黒木)失礼します。西池袋署、犯罪被害者支援室の黒木と申します

(絵梨子)白石です

(山崎)あんた、俺が撃たれた時いた人だよな

(絵梨子)私達は犯罪で被害に遭った方のサポートを担当しております。今、一番お困りのことはないでしょうか

(黒木)してほしいことやお聞きになりたいことがあればどんな小さなことでも仰ってください

(山崎)別に…なら、係長って何?あんた俺が撃たれた時そう言っただろ?

(黒木)あなたは警察官。優秀な警察官でした。そして私はあなたの部下でした。

山崎は何故、刑事だったか自分が闇カジノで働いていたのか思い出さないほうがいいのではないかと思っていました。

その頃、刑事課の面々は山崎の捜査を自分達で行うべきだと、中谷、大野、河口らは進言しますが、桑原から止められました。

(中谷健人)(味方良介)捜査をさせてください。山崎さんの身に何があったのか我々の手で追及すべきです。課長も本部の調整案件にされたことを納得がいかないと仰っていましたよね。

(鴨居)だから手がかりを得るために白石先生を通じて、黒木さんを探るように命じたんですよ。

(桑原)そうだよ

(鴨居)だったら、我々で捜査しましょうよ

(桑原)署長から、勝手に動くなと改めて厳命された。

(大野)クサいものには蓋をするってやつですか

(河口)刑事は一人では何もできない。仲間を大事にしろと徹底的に叩き込まれます。仲間が危険に瀬すれば立ち会があるのは現場のDNAです。

(桑原)上の方針で決まったことは覆せない。それが警察のDNAだ。警察は都民の安心、安全のために備えろ

納得いかない中谷、大野、河口との間で意見が対立してしまいました。

一方で、夏海は山崎を彼の自宅に連れて行きました。

(黒木)ここは山崎さんが1年前に住んでいた家です。

(山崎)このソファー、デスクも覚えあるな、安心感がある。警察官だったことはまったく覚えがない

(黒木)徐々に回復されるケースが多いと聞きます。

(山崎)酒と珈琲が好きだったようだな

(黒木)特に珈琲はお好きでした。

(山崎)ここは俺が出てから誰も住んでないようだな

(黒木)ええ、家賃は山崎さんの口座から引き落とされていました。

(山崎)いや、もし俺が本当に刑事だったんなら、そういう痕跡もありそうなもんだけど。

ふと、山崎の引き出しを見ると何も捜査資料が入っていません。

(夏海)空っぽ?係長は捜査の情報をデータにしてここに保管していたんですが。

(山崎)誰かが持って行ったってこと?刑事だった俺は何を調べてたんだろ。俺は思い出していいんだろうか?刑事だった人間が闇カジノで働いていたんだ。俺のぶっ壊れた頭でも分かる。悪い誘いに乗っかったんじゃないか?

(黒木)私は山崎さんが犯罪を犯すような人とは思ってません。山崎係長、犯人逮捕のためなら傲慢なところがありました。それでも私達部下がついていったのは、係長が犯罪を許さない人だと信じていたからです。

(山崎)そう言ってくれるとありがたいがもう確かめようがないな。

(黒木)1つ心当たりがあります。

一方、絵梨子はカジノでフロアレディを務めていた紗耶香(中村里帆)の支援を続けていました。

(紗耶香)私、闇カジノで働いたことで、逮捕されたりするの?

(絵梨子)私は支援員なので捜査のことは分かりませんが、無理やり働かされていたことをちゃんと伝えたほうがいいと思います。

(紗耶香)それって取り調べを受けなきゃいけないって事?本名は聞かれても?

(絵梨子)もし、取り調べなら私が立ち会います。言いたくないことがあればお共します。はい、必ず…言いたくないことがあれば

(紗耶香)ホントに?

祥二會に行く河口と大野(濱尾ノリタカ)。

(不二)山崎さん見つかったんだってな。

(大野)おお、会長、どうしてそれ知ってるんっすか?

(不二)私は地獄耳だから。

(大野)なにとぼけてんすか。会長も良く知ってる場所で見つかったんっすよ。

(不二)どこでだ

(大野)例の横浜のカジノですよ。経営は祥二會の息のかかった会社ですよね。

ここで、組員の倉地が話に割り込んできました。

(祥二會組員 倉地)またその話か。うちは事務の経営には知恵を貸していたけど、裏で闇カジノをやってたなんて全く知らん。

(大野)あんた達が山崎係長をカジノで働かせていたんじゃないのか?

(不二)刑事さんをカジノに沈めるなんてそんな大それたこと出来るわけないだろ

(大野)脅して従わせるのはお手のものじゃないか

(不二)山崎さんがそう言ったのか?聞いたんだろ?本人から。山崎さんは私に脅されたと言ったのか?

(倉地)なぁどうなんだよ。証言もないのに言いがかり佳代

(不二)河口さんよ、前から忠告しようと思ってたけどさあんたその昭和のヤクザみたいなスーツ辞めたほうがいいぞ

夏海の提案で山崎は、絵梨子の恩師で、元大学教授の精神科医の五十畑修(岡部たかし)と面会します。

(絵梨子)お見えになってます

(五十畑)帝都大学の五十畑です。どうぞ。

(絵梨子)五十畑先生は、心理学部の教授で被害者支援に尽力されています。精神科医としては司法精神医学の専門家でもあります。あ、先生、病院ではすでに器質的問題がないことは診断済みです。

(五十畑)難しい話ばかりですみませんね。記憶障害でお困りと聞きました。お話を聞かせてもらっても宜しいですか?ここ1年の記憶はあるんですね?

(山崎)ええ

(五十嵐)現在の職業は?

(夏海)守秘義務があります、安心して話してください。

(山崎)闇カジノで、トラブルを解決するような仕事をしています。1年前、目を覚ますと、ひどい怪我をしていて、なんでそんなことになったのか、自分でも分からず…。徐々に名前や、幼い頃のことや学生時代のことは思い出したんですけど、なんというかな…なんだか頭にカスミがかかったようで。

(黒木)その怪我をした理由は分かりますか?

(山崎)カジノの支配人から、店で暴れた客と乱闘になってそれで怪我をしたと聞かされました。自分が何者かであると思い出そうとすると苦しくなって。自分が刑事だったと言われてひどく混乱してます。

山崎は自分の症状を夏海と五十嵐に、話しました。

山崎のことで桑原と貴子は意見が対立し、署長の妹尾が間に割って入りました。

(桑原)どういうことですか?!外部の学者先生に被害者を会わせるとは

(貴子)五十畑共助は精神科医なので全く問題御座いません。

(桑原)その学者先生が診たら、記憶が回復するというのか?

(貴子)すぐに回復するほど人間の脳は単純ではありません。ただ、もし、山崎さんの記憶が戻っても我々はその内容をお伝え致しません。支援はあくまで被害者の回復を導くためのものです。

(桑原)は?何言ってんだ捜査の目的で行うことは出来ません。

(貴子)私達は支援員、あなたは捜査のプロ。はい、お互いの理念を持ってお仕事をしましょう。はい、異論なし、ご立派。

(妹尾)刑事課のほうは大丈夫だろうな?勝手な動きは許されないぞ。部下を統制できないなら、君にも責任が及ぶぞ

(桑原)固く禁じましたが、皆、熱くなってるので。

山崎は、精神的な苦痛が大きすぎる為に、心の防衛本能のため、記憶を切り離す、「乖離性健忘」ではないかと診断しました。

(五十畑)解離性健忘という症状だと思われます。頭の怪我などが原因ではなく、あくまで心のダメージです。

(絵梨子)現実の苦痛があまりに大きすぎる為に心が生き延びるために、あえて記憶を切り離すことがあるんです。

(五十畑)あなたの意思と関係のない無意識の領域で、心がこれ以上の崩壊を防ぐために起こした防衛反応です。

(黒木)原因はショックな出来事ですか?

(五十畑)例えば戦場を経験した兵士が、戦場での凄惨な体験の記憶を丸ごと失ってしまうケースがあります。古くは戦争神経症と呼ばれ、現在のPTSDにも深く関わる現象ですが、災害や重傷を負うような事故に巻き込まれても、同様のことが起こります。推測でありますがあなたは警察官だったことが丸々抜けている。犯罪に関する重度のショックを受け、警察官であることを忘れないと生きられなかったのではないでしょうか。

(夏海)解離性健忘は回復するんでしょうか

(五十畑)多くの場合は回復します。その期間にはばらつきがありいます。焦らないことです。お疲れになったでしょう、今日はここまでにします。相談があれば支援室を通して連絡して下さい。

五十畑は絵梨子を諭します。

(絵梨子)有難う御座いました。

(五十畑)解離性健忘にとって最も大事なことは?

(絵梨子)無理に記憶をこじ開けない

(五十畑)何より大切なのは、山崎さんにとって絶対にここは安全だと実感できる環境を整えてあげること。治療はそれからだ。

妹尾所長は、山崎の精神的な症状を理解しておらず、配慮して言葉を掛けました。

(妹尾)終わったのか?少しは記憶が戻ったか?

(絵梨子)え?いやそんな急に戻るわけないです。待って下さい。

(夏海)署長どうされました?妹尾署長です。

(妹尾)いや、心配でね。大変だね、養生しなさい

すると、突然、妹尾の顔を見た瞬間、山崎は何かを断片的に思い出したように頭痛が置きました。

夏海と絵梨子は配慮がなかったと詫びました。

(絵梨子)済みません、許可なく追入れして

(山崎)妹尾さんって行ったね。…妹尾葵って人ですか

(夏海)違います。妹尾和馬です。

(山崎)いや、その名前が浮かんだから。

山崎が妹尾葵という名前を口にしたことを桑原に報告する夏海。

(桑原)妹尾葵といったのか。

(中谷)課長、ご存じなんですか。

(桑原)妹尾葵というのは、偶然かもしれんが、署長の娘さんと同じ名前だ。まさかとは思うが…。

(絵梨子)どういうことですか

(黒木)こちらに夕食を準備しました。お召し上がりください。新しいコーヒーも買ってきました。お淹れしますか?

(山崎)それより俺がどんな刑事だったか教えてくれないか?思い出すのは怖い面もあったが、今日の話を聞いて覚悟を決めようと思った。あなたは俺の部下だったんだろ?

山崎は配慮で、黒木に自分自身の過去について尋ねました。

(黒木)山崎さんは組織犯罪対策課で、反社会組織の摘発に励んでいました。粘り強く捜査を進め、絶対にあきらめるなといつも我々に言っていました。組織の裏をかくのが得意で、私が被疑者を見つけて飛び出そうとしたら…優秀な刑事でした

(山崎)そんないい話ばかりじゃないだろ?俺は強引な人間といったよね?そのことと失踪が関係あるんじゃないのか?

その頃、鴨居が紗耶香の身元を特定しました。

(鴨居)まずこれが警務部からもらった署長の人事記録の写しです。それに元同て免許所照会をしました。その免許所がこちらです。

それを見た絵梨子は驚愕しました。

紗耶香こそ、妹尾の娘、妹尾葵でした。

河口と大野はホテルにいる紗耶香を聴取し、妹尾署長の娘だと確認をとりました。

(河口)今日は大事なことを聞かなきゃいけないんだよ…いいかな。君の本名、妹尾葵さんだね?お父さんは警察官、違うかな

(絵梨子)私もここで立ち会います。答えたくなけ得ればそう言ってください。私はそのためにいますので。私は今の紗耶香さんの味方です。世間や警察があなたをなんと呼ぼうと、あなたが紗耶香として必死に生き延びた時間を私は絶対に否定しません。あなたが話したくなるまで、私はここにいます。

(大野)ちょっと

やがて、紗耶香は自身が警察官の娘であることで、世間体を気にする父から厳しい叱責を受けたことや、祥二會が狙っていること、葵として育ってきた自分と縁を切ると言われたことを告げました。

(紗耶香)1年前、父から電話があって。私が闇カジノで働いていることで、祥二會から強請られているって言われた。お前は俺の娘だからターゲットにされた、なんて馬鹿なことをしてくれたんだって怒鳴られた。ごめんなさいって言ったよ。きっと助けてくれると思ったから。父は正義感の強い人だから。署長を辞めてまで助けてくれると思ってた。でも違った。お前とは縁を切るって言われた。祥仁會と手打ちをしたんじゃない?私を好きにしていい、その代わり表に出すなって。あいつは。屑な娘の為に人生を捨てたくなかったんだよ。だから娘だって意地でもばれたくなかったんだよ

親の愛に人一倍飢えていた、紗耶香こと、葵。

(絵梨子)苦しかったですね

しかし、彼女の思いは届きませんでした。

(河口)良く話してくれた。このことを証言できますか?

紗耶香が、「葵」として生きてきた人生が、親との蟠りがあったことを悟った河口と絵梨子。

夏海は山崎に向き合います。

(夏海)ご足労いただき有難う御座います。今日は山崎さんがいなくなった話をします。私達は池袋を本拠地とする広域指定暴力団「祥二會」の捜査をしていました。あのカジノを陰で運営していた組織です。1年前、我々は民自党議員の関与する不正土地取引を追っていました。裏で祥二會が関わってる可能性があったからです。でも捜査はうまくいきませんでした。捜査情報が祥二會に筒抜けになっていたんです。捜査員の誰かが流しているんだとみんな疑心暗鬼になり、捜査は中断しました。ある夜、山崎さんは私に電話をかけてきました。そのまま連絡が取れなくなりました。あなたの失踪は、本部の調査案件とされ、我々は関わるなと署長に命令されました。本部は本人による失踪と判断して捜索は打ち切りになりました。社内の雰囲気は最悪で私が何か知ってるのではないかと疑いの目を向けられ、刑事課を外されました。なんで、なんで、あんな消え方したんですか。あの日、私はあなたを夜中まで捜しました。娘はあの日、事故に遭いました。それが原因で離婚しました、娘とは会えなくなりました。母親であることより警官であることを選んだ報いです。あなたが私のことを忘れたとは思えない。本当に私を覚えてないんですか?済みません、支援員失格です。

夏海は山崎に、本音と感情的に思いをぶつけてしまいました。

(山崎)いや、事実が知りたかった。記憶喪失だと嘘のように思えるんだ。でも今のあなたの話は紛れもなく本当だと思えた。俺はあなたに残酷なことをしたんだね

(夏海)ええ、あなたは酷い人でした。捜査の為に手段を選ばなかった。平気でうそをつくし、祥二會を始め暴力団と癒着していたと噂もされていた。

(山崎)なのに、何故、俺を捜した?

(夏海)なのにではなく、だからどうしてもあなたを捜したかったんです!あの時、あなたに何が起きたか知らなくては、私は人生の一部を失ったままです。でも見つかったあなたは記憶を失ってる

(絵梨子)戻りました。黒木さんいいですか?紗耶香さんが大変な話をしてくれました。

桑原、河口、大野、鴨居は妹尾署長が祥仁會に強請られ、政治家の不正取引に関する情報を漏洩したことや、娘さえも犠牲にするように放置していたことに頭を悩ませます。

(河口)署長が祥二會に強請られて出したのは、政治家の不正土地取引に関する捜査情報だったんじゃないでしょうか

(大野)山崎さんはそれを調べていたと思われます。

(鴨居)重要な証拠を掴んでいたんじゃないでしょうか

(中谷)ああ、署長が祥二會と繋がっていることも、気付いたんだろ。

(河口)祥二會は係長を拉致して、どこまで証拠を掴んでいるか聞き出すために拷問した。

祥二會の不二達はそこで、山崎を誘拐して、証拠をどこまで掴んでいるのか激しい暴力を振るっていました。

(中谷)署長も知っての上ですね

(鴨居)山崎さんは記憶を失った時、酷い怪我を負っていたようです

(河口)クソが

(中谷)現段階では想像でしかありませんが

(桑原)今の山崎に確かめることは出来ん。俺達で証拠を固めよう。俺は副署長に根回しする。組織が血を流すことがあってもやらなきならんことがある。

夏海と絵梨子は、山崎を支援し続けます。

(山崎)いや、申し訳ない。俺が記憶を取り戻すことが出来れば

(絵梨子)今はまだ山崎さんの脳が休みたいと言ってるんです。

(夏海)先ほどは冷静さを失って済みませんでした。私が山崎さんを捜したのは真相を知りたかっただけでなく、あんなふうに気持ちをぶつけたかったかもしれません。山崎係長は厳しい人でしたが、部下を大切にする人でした。私はあなたの下にいたから一人前の警察官になりました。

(山崎)冷蔵庫にワインがある。一杯どうですか?

(絵梨子)勤務中ですので、お気持ちだけ

(山崎)なら珈琲はどうかな?俺は珈琲が好きだったようだから。古い豆、捨てちゃいますね。

(夏海)新しいの買っておいたから。

(絵梨子)これなんでしょうか

山崎の家でUSBのデータを見つけた絵梨子。

そのデータを大野に解析してもらうと、祥二會の強制捜査に踏み切れそうな物的証拠が見つかりました。

山崎が不動産の登記の不正情報を祥二會に提供していた資料です。

(大野)これだけ証拠があれば捜査に踏み切れますよね。

(中谷)課長

(桑原)祥二會は任せた。我々は課長だ。

そこで、不二を訪ねた河口は祥二會を訪ね、逮捕に至ることにしました。

(不二)あれぇ?今日はなんの御用で?

(河口)不二係長、任意同行をお願いします。

(不二)面白いことを言うね、イケメンは話が詰まらないって聞いてるんだけどね。

(河口)本当は1年前、山崎さんを殺そうとした。でもあなたには出来なかった。山崎さんが隠していた捜査情報を見つけられなかったから。いつか手元に置けばいつか捜査情報について思い出すかもしれない。

(倉地)てめぇなめたことぬかしてんじゃねぇぞ!

(河口)それであんたらが山崎さんを拷問した時、奇跡が起きた。山崎さんが記憶亡くした。だからカジノで飼い殺した。

(不二)作家にでもなったのか

(大野)出てきたんだよ。あんたらのやってきたことの証拠。

(河口)会長、署までご同行出来ますか?

そこで、署長の妹尾がすべての主犯だったことを取り調べる桑原、中谷、鴨居。

(中谷)山崎さんが保管していた捜査記録です。

(桑原)署長、人事に報告する前に真意を聞かせてください。

(鴨居)我々で中身を確認しました。あなたが祥二會に捜査情報を流し、民自党党幹部の疑惑も握り潰したことも記載されていました。

(中谷)この事実を裏で固めていたから山崎さんは襲われたんでしょう!

(妹尾)刑事なら推測で物を言うな

(桑原)お嬢さんを呼んできてもいいですか。何故、反社の脅しに乗るようなことをされたんですか?

(中谷)葵さんも証言してくれると言っています。

(妹尾)事態を公表して私が引責辞任をするという手段もあったが、そんなことをすれば警察の威信は地に落ちる。

(夏海)だから娘さんを捨てて反社と手を握ったということですか

(妹尾)そういう情緒的なことを言うのはやめてもらいたい。私は祥二會の懐に入ることで警察という組織を守りたかった。

妹尾は祥二會と手を組み、一人娘の葵を祥二會が噛んだ闇カジノで働いていることを知っていながら放置し、記憶喪失の山崎を利用していました。

(夏海)あなたは警察のことなんか考えてません。現場の捜査員たちの気持ちなんてこれっぽっちも考えずに、ご自分の立場を守ったんです。捜査情報を流すことで土地の取引自体の摘発を抑えられる。民自党の松浦幹事長の恩を売りたかった。さらに階段を上る前に。

その全ての行動の裏は、民自党の松浦幹事長に取り入ることが動機でした。

(妹尾)お前らには分るまい。国の安全を守るという意味が。

(夏海)全く分かりません。裁判で語ってください。

1か月後、山崎、不二、不二の腰巾着の倉地が逮捕されました。

(貴子)捜査は逮捕でひと区切りだけど被害者にとってはこれからよねぇ

(絵梨子)紗耶香さんはどうなるんでしょうか

(夏海)強要されたことが分かってるから逮捕はされない。父親を告発した傷をどう癒していけるかね。

(絵梨子)山崎さんは?

(夏海)本部で取り調べを受けると思う。記憶がないとしても、カジノでの犯行が立証されれば当然、逮捕はあり得る。彼は刑事としてやるべきことをやった結果こうなった。私は信じたい。

紗耶香は闇カジノでDVや違法な性接待をさせられた被害者として逮捕はされず、被害者支援センターを利用することになりました。

紗耶香は態度を改め、本名を名乗りました。

(紗耶香)お世話になりました。2人が味方だと思えたから頑張れた。宜しくお願いします、妹尾葵です。

葵の支援は、被害者支援センターの森田成一(中村公隆)と、根本真紀(石川萌香)に引き継がれていきました。

(夏海)こちらこそ有難う御座いました。あなたの勇気に敬意を表します。

五十畑は大学を去り、ウェールズの民間団体のスタッフとして働くことになりました。

(絵梨子)やはりここを去られるんですね。

(五十畑)若い頃に勉強したウェールズの民間団体に、籍を置くことになった。ただし、今度は研究者ではなく、ただの現場スタッフだ

(絵梨子)現場?先生がですか?

(五十畑)最も心配な教え子が現場で鍛えられているのを見て、私も期することがあったんだ

(絵梨子)最も心配な教え子って私のことですか?

(五十畑)君は人の痛みを想像できないところがあった。だから研究室でも周りとうまくいかなかった。

(絵梨子)心理学者なのにですよね

(五十畑)しかし、黒木さんという人と会って少し成長したんじゃないのか?

(絵梨子)そうでしょうか

(五十畑)黒木さんについていきなさい。彼女は闇を知ってる。ずっと帆に当たるところにいる人間にはない力がある。付き合ってくれ。書物は学生たちに分けたが、酒を渡すわけにはいかないからね。

後日、山崎は黒木に付き添われながら、河口の取り調べを受けることとなりました。

(夏海)私と同じく、山口さんの部下だった河口です

(山崎)そう

(河口)あなたが保管していた捜査記録によって一連の事件を解決することが出来ました。

(山崎)取り調べで走ってることを全部話します。刑事をしていた時の記憶は戻ってませんが、闇カジノで働いていたのは事実です。

(河口)強いっすね、昔の係長そのものです。きっと思い出せます、自分は待ってます。

河口は山崎の記憶が戻り、元の生活に戻れること、罪と向き合って行けることを信じました。

(山崎)係長は終わりにしてください。俺は忘れることはそう悪い事じゃないと思ってね、机の中の古い写真を見つけてセピア色になってたこれでいいんだなって

(黒木)刑事だったこと知らないほうが良かったですか。

(山崎)あんたの話を聞いて、山崎創という奴はそんなに悪い奴じゃなかったんだと

(黒木)この間は酷いことを言いました。でもこの事件をきっかけに支援員という仕事に出逢えたことは感謝しています。皮肉じゃないです。

(山崎)娘さん。元気に育つといいね、さよなら。

刑事に付き添われて拘留することになった、山崎。

夏海はバスに乗っている中、娘の夕夏が7歳を過ぎ、元気に公園で遊んでいる写真を見ました。

(絵梨子)山崎さんの記憶が戻るかどうかは分かりません。

(鴨居)記憶が戻るのはそりゃそれできついよ。もしかしたら闇を抱えて生きていかざるを得ない

(絵梨子)刑事だった人間が記憶を失って犯罪者になってしまったっていうことですもんね。黒木さんは刑事としてやるべきことをやった結果って言ってました。真っ白な人間なんていませんもんね。

(鴨居)結果か、刑事としての宿命だったのかな。そうだね、誰の心の中にも闇がある。さよならしようと思っても出来ない

(絵梨子)どんな記憶も自分の心の一部ですもんね。

(鴨居)飼い慣らすしかないんだ。

(絵梨子)確かに無理にさよならしようとするのは、自分の心の一部を殺してしまうかもしれません。人生なにがあるかはわかりません。。だからこうしてる今の時間が大切なのかもしれません。だから鴨居さんの遠回しの皮肉とかくだらない音楽を聴ける時間とか。黒木さんと待ち合わせしてるので行きますね。お疲れ様です。

鴨居と絵梨子はまた、独特の信頼関係を構築していきました。

黒木と絵梨子は中華料理を食べました。

(絵梨子)この小籠包抜群。最初、熱すぎると思いましたけど慣れました。

(黒木)外せない。先生来て半年だっけ?やたら存在感あるから10年以上いるのかと思った。

(絵梨子)ちょっとやめてくださいよ

(黒木)先生も成長したね

(絵梨子)なっちゃんも成長しましたね

(黒木)なっちゃん呼び?先生と一緒になって分かったのはさ、私達普段、支援する支援するって言ってるけど、本当は私達の方がこの仕事に支えられてるよね。やっぱりビール頼もうか。

ビールを飲もうとした矢先、貴子から次の支援要請の電話が鳴りました。

(貴子)要西町で大きな事故が遭ったの。被害者が数名出てる。すぐ対応できる?頼りにしてるわよー

(夏海)要西町で事故だって。何してるの。先生行くよ。今日は奢るよ。

(絵梨子)もし、重大な事故なら被害者の方も関係者も激しいショック状態がありますね。割り勘にしません?え?有難う御座います。じゃあ先に行きますね

2人は頼もしいバディとしてこれからも、西池袋署の被害者支援センターで働き続けるのでした。

一人でもこぼれ落ちた被害者を救うために走ります。

さよならノワール最終回感想・みどころ

山崎は本当に記憶を失っていましたね。

その背景には、妹尾が裏で糸を引いている酷い不正の隠蔽が隠されていました。

妹尾は自分の一人娘まで、祥二會で働いていることを恥だと言わんばかりに縁を切りました。

親とも人間とも思えなくて、夏海や河口達の葵を思う静かな怒りに共感しかなかったです。

葵が、これから新しい人生を歩み、警察の娘としてではなく、心の傷の治療をし、徐々に一人の女性として幸せになれますように。

夏海と絵梨子の絶妙なバディと、鴨居と絵梨子にしかない独特な空気感と会話のテンポを聞けるのも本日が最終回となりました。

名残惜しいですね。またいつか、夏海と絵梨子に会える日を心待ちにしましょう。

現実でも一人でも被害者支援を必要としている人が、こぼれ落ちてあぶれないように願いたい物語でした。

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