新宿野戦病院

新宿野戦病院2話 元子役の伊東蒼のマユに注目!

新宿野戦病院2話あらすじネタバレ

ここは新宿歌舞伎町。

聖まごころ病院の外科医として働くことになった、ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)。

「Hey!おたく、こんなところにいたんだろ?」

アメリカの患者の様子が報道され、啓三(生瀬勝久)はヨウコに聞きます。

「答えたくない。負傷した兵士が私がガムテープで治療したらぼっけぇ元気になった。」

岡山弁が混じるアメリカ帰りの話し方をするヨウコに、啓三も啓介(柄本明)も興味津々。

病院として求めていた人材である「外科医」が入ってくれて順風満帆に見えたものの、美容皮膚科医の高峰亨(仲野太賀)は、悶々と悩みを抱えていました。

「親の金でシャトーブリアン食っている成金の医者。平等なわけない、ホームレスのほうが俺より幸せじゃね?舞ちゃんに膝枕してもらえる。港区女子っておいひーとか行っていれば2~3万円もらえる。」

合コンで失敗し、西麻布から、南舞(橋本愛)のNPO法人「NotAlone」へ駆け込んむのでした。

「私にとって社会は平等じゃないから虚しくないんです。」

NPO法人「NotAlone」の新宿エリア代表、南舞(橋本愛)。

「平等じゃない」という南の言葉が引っかかる、高峰。

そこで、「NotAlone」の活動に参加し、その答えを探すことにしました。

その頃、地雷系女子のリナとサラは、共通の友だち、マユ(伊東蒼)を発見しました。

聖まごころ病院で、鎮痛剤を大量に摂取する、オーバードーズで搬送された赤毛のトー横キッズ、マユ(伊東蒼)。

「This Young Girl?overdouse?」

ヨーコは、とても幼いマユがオーバードーズをしたことに驚きました。

「お腹一杯だろ?よく頑張ったな、トー横キッズ。」

横たわるマユに、小児科医の横山勝之(岡部たかし)は声を掛けます。

鼻の奥にワイヤレスイヤホンが詰まった10歳の男児、つとむが搬送されてきました。

「入るかなと思って。」

遊び感覚でワイヤレスイヤホンを鼻の穴に入れてしまったようです。

母親が彼の鼻の穴に詰まってしまったワイヤレスイヤホンのBluetoothを使ってサザンの栞のテーマを流していました。

その頃、交番の地域課の岡本勇太(濱田岳)は、舞のことが忘れられません。

巡回中に、舞がSMの女王様の仕事をしていることを彼女の店から出てきた客から知りました。

「俺が舞を幸せにできる」

「俺らの幸せ90%あれば幸せじゃね?」

その頃、まごころ病院では、横山、岡本、田島は、舞がSMクラブの女王をしていることを知り、予約を取ろうとしますが、舞は3年先まで予約満員でした。

イヤホンの件の男児はすぐに成功し、男の子は帰っていきました。

マユは一晩泊まることになり、深夜に空腹になった彼女はヨウコにペヤングソース焼きそばをきっかけに歩み寄ります。

「お腹空いちゃって。ペヤング美味しいよね。うちどうなる?家帰される?児相とかやだなー」

「なんでオーバードーズしたの?」

「わかんない。何も考えられなくて意識ぼーっとして。私が死んでも誰も悲しまない。」

「戦死した兵士、負傷した子ども。私の哀しみ、お前死んだらぼっけぇ悲しい。お前死んどるから分からん。」

翌日、母のカヨ(臼田あさ美)と共に帰って行きました。

「高い!」

「一泊していますので…」

「すみません、お騒がせして。」

宮崎マユ、17歳。

車で母のカヨが迎えに来て帰って行きましたが、母親の態度と車に煙草をポイ捨てするカヨの恋人らしき男性の様子に、舞と、聖まごころ病院のソーシャルワーカー、高峰はづき(平岩紙)は、マユの家庭環境を心配し、連携をとる事にしました。

「ないないない」

「どうしたの。堀井さん。」

「お昼にとっておいたペヤングがないんです。」

なんと、マユとヨウコが食べたペヤングは堀井のものでした。

急に、経理の白木(高畑淳子)が大喜びで、顔面偏差値テストの結果発表をウキウキしながら見せに来ました。

白木の推しのホストがいました。

まごろこ病院では、ホストクラブ「イケメン牧場」ダイスケダルメシアン3世を「推す」、若い女性、リリカ(寺本莉緒)を看護師の堀井(塚地武雅)と性病科の田島拓己(馬場徹)の診察を終えました。

「陰性だからって調子に乗っちゃだめよ。」と、堀井はアドバイス。

「歌舞伎町顔面偏差値テスト結果発表」で、聖まごころ病院の性感染症内科医、田島琢己(馬場徹)が選ばれました。

それがきっかけで、リリカ(寺本莉緒)を敵に回してしまいます。

リリカは、歌舞伎町のホストクラブ「イケメン牧場」のナンバーワン、ダイスケ・ダルメシアン・3世(細貝圭)に入れ込んでいました。

「あとはフェイスライン矯正とフェイスアップかな。」

ダイスケに対し、整形外科医の高峰亨(仲野太賀)は、彼がどこを整形するかを手伝いました。

はづきは、「歌舞伎町顔面偏差値テスト」に応募する、亨と田島を「聖まごころ病院」のホームページを更新してアピールしました。

その頃、ヨウコは母、リツコ・ニシ・フリーマン(余貴美子)がよく歌うバーに先に来ていた、啓介(柄本明)と接触。

そこで、自殺やドラッグ使用、飛び降り等が起こる千吉ビルについて啓介から聞きました。

「築40年のビルで浮浪者がうろついたり、ドラッグや飛び降りたり、千吉ビルから近い。」

「ここ靖国通り、ここ職安通り、この道が工事中だから1回靖国通り抜ける。迂回したほうが早い。」

「でれぇきちい。」

遠い距離の千吉ビルに驚く、ヨーコ。

その夜、彼女はオーバードーズから回復したマユが、地雷系ファッションを纏う他の家出少女達と戯れているところを見かけました。

マユの仲間の一人がドラッグストアで万引きしたので、ヨーコは追いかけます。

しかし、携帯のバッテリーが切れてしまいました。

マユは、カヨとカヨの恋人、シンゴ(趙珉和)から性的虐待を受けていました。

「おい、後ろの席来いよ。」

「いやです…」

「おい、聞こえてんだろ?後ろに来い!」

シンゴはマユの座る席を蹴飛ばし、彼女に乱暴を働いていました。

「まごころ病院に母親が迎えに来た時、後部座席に男が乗っていました。家出をしていたほうが安全なのかもしれません。」

舞は、マユへの虐待を知り、周囲と連携を繋ぎます。

ヨウコは、「イケメン牧場」へ行き、ホストと若い女性の売掛金などの闇の実態を探っていました。

しかし、そのまま、ダイスケ・ダルメシアン3世の誕生日パーティーに夜な夜な参加してしまいます。

盛り上がるなか、ホストクラブに駆け付けたリリカは激怒し、ダイスケの頬を張りました。

ヨウコがダイスケの生誕祭に、シャンパンタワーを楽しんでいたからです。

ホストに貢ぐ女性の多くは、「推し」であるホストをどんな手荒な方法を使っても、自分の稼いだお金でナンバーワンにしたい為に、体も心も犠牲にする努力を続けるのです。

舞(橋本愛)も、リリカの件で、サラ(夏目透羽)と、里菜(安達木乃)らに案内されて、千吉ビルへ到着しました。

「もうやだ限界!死ぬんだから!他の女とシャンパンタワーしてんじゃねぇよ!あんたのために風俗で頑張って性病になった。私が金使ってとったナンバーワンじゃなきゃいやなの!」

「俺、体売れなんて言ってねぇじゃん!」

「何見てんだよ。バカみたいって思っているんだろ?!」

南の視線に気づき、八つ当たりするリリカ。

「そんなこと思ってないです。目標に向かっている姿はバカじゃない。」

「私、NPO法人NotAloneの南です。良かったらお力に…」

「どうもイケメン牧場のダルメシアン3世です。」

「他の女に営業してんじゃねぇよ!ババアで風俗とかいやだわ。もう疲れた、死ぬわ。」

飛び降りる寸前のリリカに、ヨーコは自殺未遂した過去の患者の手術の後遺症の写真を見せ、落ち着かせました。

「この高さじゃ死ねないよ。内臓もボロボロになって後遺症が残るだけ。」

「死ねないんですか?」

「外科医の私が来たから死ねない。」

その後、屋上から飛び降りようとするリリカを抱き上げて、南とヨーコの元へ引き渡した、ダイスケ・ダルメシアン3世。

しかし、彼はリリカが投げ付けたお札を拾って、屋上から転落。

バイパス手術が必要になり、聖まごころ病院で緊急搬送されました。

啓介も駆け付け、ヨウコら一同、彼の手術を行います。

啓介はあと少し発見が遅れたら足の切断寸前でした。

そんななか、マユが再びオーバードーズで搬送されてきました。

総合病院にマユを異動させようとする救急隊員を引き留めた白木。

そして、ヨーコはマユの病室へ。

「あんたのおかげで手間が省けた。」

「助かったの?屋上から落ちたのに。ごめんなさい。」

「人間の生きようとする力なめるな。死ぬのは勝手だけど助けるのは私の勝手。絶対に死なせやせん。おめぇの好きにしたらええ。心は弱くても体は強い。でも、何べん死のうとしてもわしが助ける。寝ろ。」

マユはまごころ病院でしばらく預かる事なり、病気の回復後は、南の元でボランティアをする事になりました。

ダイスケも意識を取り戻し、他のホスト達が見舞いに来ました。

彼は、飛び降りた衝撃もあり、顔に大きな負傷をしています。

「どう?俺の顔…」

「あ…いやぁ…」

ナンバーワンであるダイスケを見舞いに来た下っ端のホスト達は気を遣うのでした。

足を切断する寸前だったことは知りません。

翌朝、白木(高畑淳子)は、ヨーコがダイスケのホストクラブで飲んだ際の100万円を病院の経理で引き落とそうとしていたことに気付きました。

「おい、アメリカのビッチ!あばずれ!これどういうこと?」

ヨーコは何食わぬ顔でペヤングソース焼きそばを頬張ります。

ヨーコは「売掛け」と言おうとしたのですが、ふりかけと言って誤魔化して焼きそばを美味しそうに食べ続けるのでした。

新宿野戦病院2話感想・みどころ

オーバードーズの少女と、ホスト狂いの成人女性…。

もうまさに、新宿歌舞伎町ですよね。

まず一人目のトー横キッズのマユは母親の恋人から性的虐待を受けている少女。

マユを演じる、伊藤蒼さんは、映画「湯を沸かすほど熱い愛」で、宮沢りえさんの次女を演じた名役者です。

儚いどこか危うい雰囲気があり、トー横に居場所を求めるマユに染まっていましたね。

母親のカヨは娘が車の中で性被害に遭おうが、何食わぬ顔をしていて胸が痛みました。

マユの心の虚無感は、自分を大切にしてくれない大人との日常によって、何もかもどうでも良くなったのでしょう。

しかし、そんな彼女がヨーコに出会えたことは本当に良かったですね。

「あんたが死ぬのは勝手。好きにすればいい、でも私は何度でも助ける。人間の体と心は強い、なめるな。」

言葉は少し乱暴ですが、根底に愛を感じるヨーコの人情は、マユの心を突き動かしましたね。

もう一人は、「イケメン牧場」のナンバーワン、ホスト、ダイスケ・ダルメシアン3世に入れ込む、リリカ。

ダイスケに風俗で働いてまで、彼のナンバーワンの座を守ろうとする彼女は、自分を大切にできていない気がしました。

メンタルも体も犠牲にして、営業でどの女性にも愛想を振りまくダイスケにそこまで「沼る」彼女の心が心配になりました。

「推し」がどの世界でも流行しているけれど、応援する方法も、自分の健康を害さない応援の仕方が広がればいいと思います。

ダイスケも、飛び降りようとするリリカを助け、舞とヨーコに引き渡したところはホッとしました。

リリカが彼に投げつけた札束を必死に拾ういやらしいところも垣間見れましたが…。

そんなダイスケもリリカの金を拾おうとして千吉ビルから転落したことで、日頃の行いを改心することを願います。

さて、一時保護されたとはいえ、マユの問題はまだ終わりません。

南舞のボランティア活動を通して、トー横で困っている人達の痛み、危険性を知る事が出来ればいいですね。

子供である彼女に歪んだ欲望をぶつけ、母親も娘を犠牲に差し出すような不安定な関係性に、ヨーコの鋭いメスが入る事に期待したい2話でした。

 

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