知らなくていいコト9話あらすじネタバレ
岩谷(佐々木蔵之介)から手記を書かないかと提案された真壁ケイト(吉高由里子)。ケイトは無差別殺人を犯したと報道された父、乃十阿徹(小林薫)や、翻訳家として愛情深く育ててくれた母、杏南(秋吉久美子)のことだけに葛藤。
一方、ケイトの最初の恋人で現在は良き理解者でもあり、不倫相手の尾高(柄本佑)は、ケイトを裏切った野中(重岡大毅)が他社の週刊誌にケイトの両親の事をリークしたために再び報道陣から追われる乃十阿を助けるために自分のスタジオに匿うことに。ケイトのことも報道陣や、近隣住民から心無い中傷を受け、心傷付く様子を案じ、彼女も自分のレンタルスタジオで匿う事に。
そんななか、ケイトはテレビの大食い番組のやらせ疑惑を追うことに。タレコミをしてきた大食いチャレンジャー、小滝(小林きな子)によると、美人大食いタレント、新谷マリアにだけ運ばれる料理の容器が上げ底になっていることを知ります。早速、ケイトはテレビ局のコネを通して、大食い選手権の決勝戦が行われるスタジオの見学にこぎつけます。なかなか証拠が掴めないなか、女性プロデューサー、加賀田とマリアの関係に目をつけたケイトは、後輩の福西(渕野右登)に番組AD、荒巻(三船海斗)にはりこむよう指示。
その夜、ケイトだけでなく、週刊イーストのみんなの信頼をも裏切った野中がのこのことケイトの家に泥酔して訪ねてきました。
ケイトは野中を鬱陶しく感じつつも家に入れるのですが・・・。
翌日、ケイトは編集部に現れた尾高から、乃十阿をスタジオに匿っていることを伝えられます。そこで、乃十阿と話すなら今しかないと念を押され、ついに、実の父と、30年前の無差別殺人事件について衝撃の真実を知ります。
尾高は乃十阿を連れて、自分の仕事用スタジオへ。
その頃、ケイトは岩谷から、手記を書くことを上が言っていることを聞かされます。
そこで、ケイトはこれまで乃十阿を取材したものの、水をかけられ、乃戸阿の当時の弁護士にも話を聞こうとしても拒絶されたと話します。
岩谷は、また水をかけられてでもいいからもう一度、乃十阿を訪ねることをケイトに提案。彼が推測するには、乃十阿がケイトをわざと拒絶している素振りをしているというのです。しかし、ケイトは手記に関しても再び、乃十阿を取材するのも曖昧に返事をし、とりあえず保留に。
その頃、ケイトは後輩の福西を連れて、大食いタレント、新谷マリアと、そのライバル、小滝(小林きなこ《二役》)から、まりあの大食い選手権での疑惑を訴えていました。まりあの大食い時の量が自分のより少ないからなのです。
次に、新谷まりあとその社長、そして、スタッフの加賀田を訪ねます。加賀田はスタッフへのあたりが厳しく、マリアは自由奔放。
加賀田の様子は、「厳しい指導」を越えたパワハラに近いもので、特に、荒牧という男性スタッフにつらくあたります。
ケイトは福西と協力して、福西に加賀田や、荒牧に接触して情報を掴むことを指示。
なかなか証拠が掴めないで悪戦苦闘のケイトと福西。
その夜、泥酔した野中が突然、ケイトの家を訪ねてきました。
彼は身勝手に上がり込んできて、酔ったことでの体調不良を訴えたり、塩水がほしいだの我が儘を言ってケイトを困らせます。
野中はどうして新人時代は自分に良くしてくれたのに、尾高を選んだのか?などと自分と愚痴を吐いてきます。さらに、ケイトが他社の週刊誌、「深層スクープ」にケイトの両親のことや、尾高との不倫関係を責めます。
ケイトは尾高を厳しく説得。「あんたは私に謝りたい気持ち・イーストで働きづらさを感じている・尾高とケイトの関係において、複雑な心境を抱えてごっちゃになっている」と。
野中は悪態をつきながらとぼとぼケイトの家を後にしました。
翌朝・・・。
福西はADの荒牧の心を開かせようと、ヨーグルトを一緒に食べて距離を縮めていることを報告。
ケイトはイーストを訪ねてきた尾高に、現在、自分のスタジオで乃十阿を匿っていることを伝えられました。乃十阿は全ての関係を断ち切ればいいけれど、娘も居場所も特定され、その娘、ケイトが刺されたことも世間に知られている乃十阿はどうしようもない状態だというのです。
乃十阿についてケイトが探求心をもっていることを悟った尾高。ケイトに乃十阿にもう一度会って話を聞いてみないかと提案。さらに、現在の不倫関係であるケイトと尾高について乃十阿も感じ取っているはずだから、正直に話そうと伝えたのでした。
その頃、まりあの大食い不正疑惑の件では、荒牧が福西と食事をした際、まりあの大食いの食事について細工をしろとやはり、加賀田からの指示があったとのこと。まりあの不正も発覚し、週刊イーストでばっちり掲載されたのでした。
後日、乃十阿とケイト、尾高で、尾高の仕事用スタジオで話し合いをすることに。
ケイトはまず、乃十阿と何を話していいか分からず、小学校高学年の頃、当時、スイミングスクールに通っていたケイトを母、杏南が突然、抱きかかえてプールの中に投げたことを話しました。以降、ケイトは大人になってもトラウマでプールに入れなかったり、母にプールに投げ込まれた夢を見ると話します。この頃、乃十阿は刑務所に入っていて、ケイトは今思うと母は「父親の代わり」をしようと自分に厳しく接したのでは?とこぼします。
その後、乃十阿に刑務所での生活のことを聞いたりしますが、親子の会話はぎこちなさが。
無事、大食い事件も解決し、ホッとするケイトは尾高が自分のことをとても大切に思ってくれて、父、乃十阿についても親身になってくれることに感謝します。尾高とケイトはお互いをますます、信頼し合う関係になっていることを再確認したのでした。
野中は、現恋人、愛花(関水渚)を家に来ないかと誘いますが、彼女からも失恋。
その頃、尾高は、乃十阿の弁護士、高村(平田満)から「乃十阿にケイトのことを訪ねると、”娘でない”とわざとらしい態度をとっていたこと、あの事件のことでずっと黙秘を続けていたこと」を聞かされました。
さらに、乃十阿の妻は離婚を考えていて、離婚は間もなく承諾された。
さらに、高村は、乃十阿との接見時期に、乃十阿の妻でケイトの母、杏南には、幼い息子がいた。息子がいたずらで入れた薬草がきっかけで事件が起きたことを知ります。乃十阿はその息子を庇っていたから、殺人犯ではないと推測。
つまり、ケイトが生まれて来る前に、兄がいた可能性が・・・
ケイトの兄とは誰なのか?!乃十阿はケイトのことも息子の事も守ろうとして自ら罪を被った心優しき不器用な父なのか?!次回はなんと最終回!ケイトにとって、最大の「知らなくていいコト」とはいかに!ご期待ください。
知らなくていいコト9話感想・見どころ
いつもはキレが良く、ばりばりのキャリアウーマン、倉橋としてケイトたち、週刊イーストのデスクである小林きな子さんが今回は一人2役。
気弱な役柄の大食い選手の時は、倉橋とは同一人物と思えないほどうまい。
まりあの不正疑惑は図星でしたね。まりあは大食いタレントとして人気だけどやはり不正が明らかにされてスカッとしました。まりあ、あざとすぎ。
野中、怖すぎます。視聴者さんも「泥酔状態の野中がトラウマ」などと書き込んでいたほど、トラウマ級の存在感でした。ケイトを訪ね、尾高との関係やケイトが自分よりも尾高を選んだこと、新人時代に自分に親切にしてくれたほど支離滅裂に吐露。
イーストでの居心地の悪さなど心がストレスを抱えていることは伝わりましたが、野中の発言はあまりにも身勝手。自分がケイトの両親について他社の週刊誌にタレコミをし、ケイトに対しても、ケイトが犯罪者、乃十阿の娘だからと非難して、ケイトとの結婚を断っておいて・・・。
近年、泥酔した父親は怪物のようだったと「毒親」をテーマにした某映画が公開されていますが、野中はまさしく、「化け物」。
ケイトと乃十阿が対面して、尾高を交えて会話しますが、何十年ぶりに距離感がある親子の複雑なブランクが垣間見れましたね。いつもはどんな相手にも強気な姿勢ではっきりものをいうケイトが乃十阿の前では緊張して、威勢の良さがまるでなかったですよね。
乃十阿についてラストの衝撃の事実が明らかになりましたね。ケイトには実は兄がいた・・・乃十阿と杏南、ケイトを巡る真実は来週の最終回で明かされるので待ちきれませんね。さらに、ケイトは尾高との不倫関係を続けるのか、やめるのか・・・最後の決心も来週、見逃せないポイントです。視聴者さんの間では、乃十阿の実の息子は、尾高なのでは?という考察が展開!乃十阿のことを以前、ケイトの母、杏南が生前の時に彼が犯罪を犯したことも含めてあらゆることを知っている尾高。あえて尾高が乃十阿を自分のプライベートスタジオにかくまったとしたら・・・・という推測を思わずしてしまいたくなりますね。
乃十阿の衝撃の真相と、野中の暴走、ケイトの葛藤など濃厚な内容の9話でした。