知らなくていいコト1話あらすじネタバレ
一流週刊誌として知られる、「週刊イースト」。そこの「特集班」に所属する、ハーフの敏腕記者、真壁ケイト(吉高由里子)。
仕事にもプライベートにも充実しているケイトですが、ある日、同居する映画翻訳家の母、杏南(秋吉久美子)が倒れたとの連絡を病院から受けました。
母の杏南は女手一つで娘を育ててきました。病院に駆け付けたケイトに対し、これまでケイトに話さなかった父親についての衝撃の事実を告げます。なんと、「あなたのお父さんはハリウッド俳優のキアヌリーブス」と言い残して他界したのです。
とても信じがたい母の遺言に、ケイトは大混乱。
連載班の後輩で彼氏でもある、野中春樹(重岡大毅)。
彼に相談するものの、ジョークにすぎないと取り合ってくれません。
悶々とした気持ちを抱えつつ、出勤したケイト。ずっと追っていた詐欺のネタをケイトの勤務先の編集長、岩谷(佐々木蔵之介)に直談判して相談します。
ネット上の造られた人物に恋して大金を貢いでしまい、その自覚がない高齢女性、多賀笑子(倍賞美津子)に取材をするべく、笑子が営む茶道教室に「体験」として入門したケイト。
しかし、ガードが固い多賀の取材は一癖縄ではいきません。
そんななか、後日・・・。海外出張から戻ったフリーランスの動物カメラマンをしているケイトの元カレの尾高由一郎(柄本佑)が、杏南が亡くなったことを知って、線香をあげに訪ねてきました。
杏南の最期の言葉を聞き、「素敵じゃないか」と「父親キアヌ説」を否定しない彼に元気をもらったケイト。いっぽうで彼は3年前に起きたケイトには言えない「ある過去」を隠し持っていて、それを胸に秘めていました。
翌日・・・詐欺取材に行き詰まっているケイトは帰宅後、杏南の遺品から、キアヌリーブスと写る母の若き頃の写真を見つけてしまうのです・・・・。
あくる日。売れっ子翻訳家、真壁杏南は自分が出演したテレビを自宅で見て、今後の仕事への改善点に活かそうとしています。そこへ、娘のケイトが仕事から一時帰宅しますが、すぐまた現場へ向かいます。
そんな娘を杏南は心配していました。
ケイトは仕事先で敏腕記者としてばりばり働いています。会議中に、ケイトは先程まで元気だった杏南が、くも膜下出血で病院に運ばれた連絡を病院から受け、慌てて母がいる病院へ。
そこで、ケイトの父は、キアヌリーブスだと杏南はケイトに告げ、息を引き取りました。謎すぎる母の意味深な遺言。ケイトは呆然とし、自分を一人で一生懸命育ててくれた杏南になんとも言えない心境を抱えるのでした。
かつて、ケイトと杏南、ケイトの元恋人、尾高で、杏南の写真を撮った思い出。その時、杏南は遺影を撮るのだと言って、得意げな表情を浮かべていました。母の死なんてまだ先のことだと思っていたケイトは、何事もなくあんなに元気だった杏南がくも膜下出血でそのままあっけなく亡くなったことに悲しみを隠し切れません。
ケイトの現在の彼氏、野中。
彼は杏南の葬儀で、ケイトを気にかけます。そんな彼に、ケイトは母が、これまで言わなかったケイトの父が、キアヌリーブスだと言って死んだ話をします。野中はケイトの話を穏やかに聞いてくれて、ケイトは少し元気を取り戻すのでした。
忌引き期間が長く、詐欺事件について大きなネタを得たケイトは、後日、早々と職場復帰して、会議中の編集長、岩谷にさっそく提案。
他のみんなが編集長とデスクのみの会議を中断させるななどとケイトに文句を言いますが、日ごとから部下思いの岩谷はケイトが取ってきたネタを見てくれて、ケイトに快くその取材に行っても良いと許可してくれました。
ケイトはさっそく、結婚詐欺に引っ掛かっているにもかかわらず、一人息子が何を言っても自分は騙されていないと頑固な様子な、茶道の師範、笑子(倍賞美津子)を訪問。彼女に「入門」すると言って、笑子の人物像を探ります。
笑子はおしとやかできちんとした高齢女性に見えますが、チャールズという実態は詐欺師の男とSNSでのチャットを楽しんでいる様子。ケイトは笑子が取材するには手強い存在だと気付きながら、茶道を教わるふりを続けるのでした。
その日の夜、ケイトの元カレ、尾高がケイトと杏南が暮らしてきた家を訪ねてきました。
ケイトと別れてから既婚で、フリーランスの動物カメラマンの彼は、ケイトと杏南が生前、最期に撮った写真をキレイな状態で持ってきてくれ、杏南の仏壇に線香をあげます。
ケイトは思わず母と過ごした日々を思い出し、涙します。ケイトは尾高に、杏南が言っていた自身の実父がキアヌリーブスだと言われたことを話しました。そのことについて、尾高もまた、野中同様にその話を馬鹿にしたりなどせず、真面目に聞いてくれ、ケイトの背中を押します。
しかし彼はその帰り、車を運転しながら、生前、杏南とケイトの実父に関することで「なにか」あったような過去を思い出し、ケイトにはまだそのことについては言わずまいと心に決めるのでした。
翌日、また仕事のため、笑子の家を訪問。笑子が前回と同じように、「ぽちょん」という水の音に近い笑子の携帯メールの着信音に気付きます。
笑子はパソコンで、「チャールズ」が危機に遭って負傷していること、今すぐ大きなお金が必要だと連絡してきた様子を目撃。案の定、大怪我で脚を失うほどの怪我をしているという情報を信じていて、ケイトに反論してきました。
彼女は、絶対に騙されていないと強く言い張り、ケイトがチャールズとなる男は存在せず、詐欺師が笑子のような高齢者を騙すために一般の外国人男性の顔写真を利用していることなども認めない様子でした。また、ケイトが勤める週刊イーストにも偏見を抱いているようでした。
仕事がうまくいかないケイトは、自宅で母がキアヌリーブスからもらったイニシャル入りの指輪を見つけます。そこで、指輪について鑑定してくれる専門業者に頼んで調べてもらうと、その指輪は「のとあとおる」なる人物からのものだとわかりました。
ケイトは「のとあとおる」についてスマホを片手に取材の途中で調べると、「のとあとおる」は無差別殺人犯で、ケイトの名前も、母から聞かされていた「エデンの東」の”ケイト”ではなく、「シュタインベック」からもじって由来されたことを知るのでした。
自身の出生について、実父かもしれない、杏南に、彼女と自分の名前入りの指輪をプレゼントした、「のとあとおる」が、無差別殺人犯だと言うことを知ってショックを受けたケイト。慌てて、恋人の野中の自宅を訪ね、涙ながらに打ち明けました。
野中は混乱するケイトを優しく受け入れ、ケイトの母、杏南がケイトを生む前に「乃十阿徹」と交際していて、指輪を贈ったことを調べてくれました。
さらに、野中はケイトに婚約を申し出て、ケイトが誰の子どもであっても関係ない、結婚しようと告げるのでした。ケイトはそんな彼の優しさに嬉しさを感じ、前向きに気持ちを切り替え、笑子の取材へ。
笑子に前回、彼女を取材で不愉快にしたことを詫び、恋愛について語り合いたいと提案。
それはケイト自身が、「野中に実父に関するよからぬ事実を話し、それを受け入れてもらったことで、愛を知った」からです。ケイトは、笑子が「愛を買った」と表現し、恋をして心がきゅんとなった心境や、歳を重ねても恋愛に前向きな姿勢を理解します。
笑子の恋する気持ちに共感することで、笑子のことを記事にする許可を得る事に成功。
笑子はケイトの熱意と謙虚さ、心の真っ直ぐな人柄を理解し、自分を記事にしてもいいと笑みを浮かべるのでした。その記事は岩谷にも褒められ、ケイトは記者としてまた成長を感じます。
しかし、元彼であり、ケイトの母、杏南ともケイトが知りもしないことで交流していた尾高に、ケイトは杏南と乃十阿について自分に話していないことを知っているのでは?と指摘。
尾高の様子に異変をケイトは感じ取っていたのです。その頃、乃十阿徹(小林薫)は出所して何か思いつめたような表情を浮かべていました。
その日・・・ケイトの家を突如、訪問してきた野中は、ケイトに結婚するなら子どもがほしいこと、ケイトのことは出生のことも含めて受け入れるつもりでいたけれど、生まれてくる子どものことを想うと、殺人犯の娘であるケイトと自分の遺伝子を不安視していることを告げたのです。
ケイトはショックを隠し切れません。実父、乃十阿の謎めいた存在と杏南との関係・・・今後、回を追うごとに進展を期待ですね。
知らなくていいコト感想・見どころ
主演、吉高由里子!「正義のセ」や、「わたし、定時に帰ります」でも仕事熱心で真面目なキャリアウーマンを演じてきました。
今作では、出生と父親について人生を狂わされていく敏腕記者に!
ケイトの父が実在する俳優の「キアヌリーブス」という少し笑いの要素がある作風に加え、スクープを追い続けることが日常茶飯事なケイトにとってこれまでにない大きなネタが自分自身のことというのが、惹きつけられる内容ですね。
脚本は、「大恋愛~僕を忘れる君と」などで高視聴率と視聴者の涙を誘った、大石静さん。
これまでにない吉高由里子に加え、吉高演じるケイトの現恋人の野中役に、「ストロベリーナイトサーガ」などで演技力が好評な、ジャニーズWESTの重岡大毅を迎え、早くも話題!
ケイトは女手一つで愛情深い翻訳家の母、杏南に育てられてきたのが伝わり、冒頭で杏南がケイトの実父についてユーモアある事実を言って息を引き取った様子は胸が詰まりました。
でも、杏南の死をばねにし、ケイトが仕事熱心で真っ直ぐな姿勢をつらぬくところは応援したくなりました。
笑子は完全に「チャールズ」という外国人医師に成り済ました詐欺師に心を奪われていましたね。でもケイトの熱意や誠実な人柄を受け入れて最後は、ケイトに心を開いたところは感激。
ケイトの父について衝撃の「スクープ」といえる展開だと思います。杏南がどんなに娘が嫌な思いをしないようにと、気を遣ってケイトの出生についてユーモアあるセンスで娘に実父について聞かせていたことが伝わりますね。
野中はケイトにとって心の支えですね!年下だけど、ケイトが誰の子どもであっても関係ない・・・そんなことを言ってくれる彼の優しさにケイトは救われたと思いきや・・・野中、器が小さすぎる!子どもがいなくてもケイトを女性として愛する人として受け入れようよ!って思います。
野中からのプロポーズでようやく、自身の女性としての幸せを掴めそうだったのに・・・その希望がリボンのようにケイトの腕からほどけていった瞬間でした。
ケイトの幸せと、自分の家族について悲しい展開が今後起きないことを願いたい1話となりました。