知らなくていいコト3話あらすじネタバレ
真壁ケイト(吉高由里子)がかつて世間を騒がせた無差別殺人犯、乃十阿徹(小林薫)の一人娘であると知りながら、尾高(柄本佑)がプロポーズしてくれていたことを知ったケイト。ケイトは、既にケイトと別れてから既婚者となった彼と会話するうちにその事実を知ったのです。
ケイトはその優しさに気付かず、尾高がフリーランスの道を選んだことを機に、彼に愛想をつかしたことや、野中春樹(重岡大毅)と交際した自身の過ちを悔い、号泣。
そんなショックだったことがありながらも、ケイトは仕事へ向かい、スクープをとって記事を書く日々。年末年始合併号の準備が進む
「週刊イースト」。
黒川(山内圭哉)の班は、“タツミーヌ”の愛称で知られる国民的人気ダンサー、河原巽(大貫勇輔)の才能をピックアップする記事を担当。
早速、取材へ向かうケイトですが、ネットで拡散した10年前の巽の動画が炎上していることを知りました。その動画では、巽が高齢者施設を訪問した際に、入居者の一人に暴言を吐いている内容。ケイトの上司で、週刊イーストの編集長、岩谷(佐々木蔵之介)は、記事の内容を巽の才能ではなく、隠された本性に迫るということに変更して、取材を続行することを編集部のメンバーに指示。しかし、ケイトは約10年も前の出来事を掘り返され、ネット社会で攻撃される巽が不憫でならないと意見しますが、いつもなら部下思いの岩谷は取り合ってくれない様子。
仕方なく、巽を直撃取材することを考えて、動くケイト。ですが、巽に対する批判が殺到していて、巽は雲隠れしてしまいました。
巽の取材や記事作成が四苦八苦するなか、尾高が年末の挨拶にと週刊イーストを訪ねてきました。そこで、野中を屋上に呼び出した彼は、ケイトとの一件に関して、「元カレ」同士の2人は意見の対立が生じます。別れた後もケイトを気にかける尾高は、春樹の態度に呆れ、「お前、最低だな」と口にします。
巽の行方を追うケイトですが、ついに、父、乃十阿と対面。
ケイトは尾崎と過去について話し、和解。その後、彼の子どもが発熱したことで帰宅するケイト。
その日の帰り・・・。ケイトは新人時代に尾崎と取材をした過去が蘇ります。初々しい頃、週刊イーストのカメラマンだった尾崎に厳しい物言いをされながらも、記者として成長していくケイト。
いっぽうで、ケイトは自身が、尾高が「週刊イースト」の報道カメラマンからフリーランスの動物カメラマンに転身し、動物の仕事で知り合ったスキューバダイバーをしている現在の妻と出逢ったこと、それを知って恋人を春樹に乗り換えたことを後悔。
時は現代に戻り、「タツミーヌ」こと、河原巽のことを調べることになったケイトは、ダンスが上手く、コーヒーのCMが有名な巽の存在の大きさを職場で同僚達からの情報で知ります。
ケイトは巽の身辺を調査。ファッションデザイナーで、若かりし頃の巽のことを知る、ミミコ(篠井英介)に調査。かつてはラーメン屋でバイトをしていたり、巽は現在のように人気になってから自分の衣装を自分でセルフプロデュースしていることをケイトに教えてくれました。
しかし、10年前に、巽が高齢者施設を訪問する仕事にて、「高齢者は老害、必要なのは姥捨て山」と暴言を吐き、今になってその様子が動画にアップされて炎上していることを知るケイト。
すぐ、上司の岩谷に相談しますが、岩谷は巽のことをネタにするようにと取り合ってくれません。
ケイトは乃中を交えて巽がリハーサルを終えた様子を張り込み。そこで、巽を見つけますが、巽は声を掛けた瞬間、スケボーに乗って逃げていきました。
巽の取材は難航を示していて、なかなか良い情報は掴めないどころか巽は行方をくらましています。
ケイトは巽が若き頃にバイトをしていたラーメン屋の取材に出かけました。ですが、デスクに大切な取材に必要な資料を置き忘れたのに気付き、週刊イーストに取りに戻ります。
同じころ、ケイトと何故、別れたのかと問う為に尾崎に、屋上で問いただす野中。
自分も真壁と交際していたこと、自分がケイトと別れた理由は尾高がケイトと別れた理由と同じなのでは?と言う野中。
さらに、自分が入社当時、尾高が、ケイトの父、乃十阿徹のことを張り込みしたこと、その時期に、ケイトの父が犯罪者だと知ったから、ケイトとの結婚を諦めたのでは?と思っている野中。
そんな彼に、尾高は「お前、最低だな」と一言言ってその場を去りました。
ケイトは尾高と交際していたことを思い出しながらも、取材を続けます。
そこで、巽がアルバイト先では真面目で誠実な人柄だったことを翼の元バイト先の店主からは聞かされました。
さらに、政治家の赤木が巽の公演を観に行ったにもかかわらず、なかったことにしていたこも知ります。
さらに、巽が暴言を吐いたことで知られる高齢者施設が建つ以前の建物は、翼がレッスンで利用していた稽古場だったことも分かりました。
翼は相当、ショックを受けていたとのこと。あの炎上の真相は、巽が暴言を吐いた部分だけが誰かによって加工で切り取られ、動画にアップされていたのです。
その後、会社に戻るケイトは、ホテルの従業員から巽がホテルに引きこもっている情報を先輩記者から聞かされました。
ケイトはホテルにいる巽に、週刊イーストは嘘を書かない、巽は本来、誠実な人柄ながら、何故、暴言を吐くようになったのか巽の人柄に興味がある、真実を話してほしい・・・と書き綴って巽に送ります。
その頃、巽はホテルでケイトからの手紙をじっくり読んでいました。
ケイトの取材を受ける事にした翼は、暴言を吐いた真相を吐露。
前置きとして、自分は体を使って表現するのは得意ですが、言葉で伝えるのは苦手だと言います。巽は、芸術性やエンターテインメント性を活かし、高齢者の人達の支えになりたい、自身がダンサーとして利用していた稽古場が高齢者施設に変わることを、高齢者の人達にとって良い方向性に転換したいと思っていたのです。
しかし、その思いを高齢者の人達に伝えたところ、巽のようなダンサーをしている若者は、「不良」と言われたり、自分達は戦争や飢えを生き抜いてきた、巽の人格を否定する昔気質の価値観で物を言われ、若かりし頃の巽はつい、カッとなってひどいことを言ってしまったとのこと。
ケイトは巽が10年前の真相を打ち明けたと共に、記事の写真としてすべてを話してイキイキと踊る姿を撮影しました。
巽の一件が解決してから、「週刊イースト」での忘年会や、仕事納めの他の仕事を乗り越え、家で年末年始を過ごすケイト。
しかし、自宅内のパソコンにて、父かもしれない「乃十阿徹」の居場所をネット検索でかけたところ、SNSで乃十阿の居場所を特定。
乃十阿を携帯のカメラを収めるケイトに対し、乃十阿も異変に気付いて、ケイトと目が合いました。二人の親子は時を経て実に気まずい空気の再会を果たします。
4話は、カリスマ講師の秘密に迫ります!来週もお見逃しなく。
知らなくていいコト3話感想・みどころ
乃十阿は本当に無差別殺人を犯したのでしょうか・・・・。ケイトの亡き母、杏南(秋吉久美子)は、生前、尾高に、「あの人はそんなこと(殺人)をするような人じゃない」と意味深なメッセージを伝えていました。そしてケイトはとうとう、父、乃十阿を取材ついでに訪ねます。遠くから彼を見ていたケイトに、乃十阿も気付いて・・・。
ケイトを巡り、恋敵の関係になった尾高と野中。尾高はケイトと別れてから妻子持ちですが、2話にて、ケイトが尾高の優しさに気付かずに野中に乗り換えた事実を知って以降も、ケイトを「仲間」として支えています。一方で、野中は「ケイトが殺人犯の子ども」ということでゆくゆく、子どもを授かる際に、ケイトと自分の「遺伝子」について疑心暗鬼になり、婚約して間もないうちにプロポーズを白紙にするようなデリカシーのない人柄。そのことを既に知っている尾高が野中に「塩対応」ともいえる態度をとり、どのようにケイトへの現在の想いをぶつけるのか必見。
ケイトがまだ新人だった頃、「馬鹿たれ」と尾崎に厳しく悪態をつかれながらも、記者としての成長や、尾高との交際へと発展していた過去が解明、なかなか見応えのあるスタートでしたね。
尾高が動物カメラマンに転身し、その関係で出逢った現在の妻と関わるようになってから、野中春樹に乗り換えたケイトの背景も切ない。
タツミーヌこと、巽が高齢者施設を訪問した10年前の過去、「高齢者は老害、必要なのは姥捨て山」発言をした時はちょっと怖かったですね。
実際に現実に起きた、知的障がい者の某施設で、「障がい者は排除されるべき」などと不適切発言に加え、非道な犯行に及んだ被告の発言と似ていると思いました。もしかして、巽の件、ベースにしている?と思うぐらいドキッとさせられました。ですが、巽に隠された本当の人間性は180度違うどんでん返し。
巽、本当はとても誠実な人でしたね。ジェネレーションギャップと若者への偏見が、巽のような若者の生きる居場所や可能性を摘んでしまったことが真実でした。
野中は、まさに尾高の言う通り、「最低」の男。自分が新人時代に、まだ週刊イーストのカメラマンとして働いていた尾高が、ケイトの父、乃十阿(小林薫)が出所してきた様子を撮影していたからって、自分と同じようにケイトの父が犯罪者だからケイトと別れたとか・・・デリカシーがなさすぎる。
いっぽうで、尾高はケイトの父が乃十阿だと知っても、そのまま受け入れて結婚を考えていた・・・2人の男の人柄の違いが多すぎ。ケイトは本当に仕事もあまりできないばかりか人間性も「成長中」な野中と別れてよかったとつくづく実感。
ケイトが父、乃十阿と出会うの、なんとラストだったとは・・・意外でした。
4話にて、2人が再会以降の会話や反応に期待ですね!来週もお見逃しなく。