失踪人捜索班〜消えた真実

失踪人捜査班〜消えた真実〜2話 消えたセレブ妻

失踪人捜査班〜消えた真実〜2話あらすじネタバレ

城崎(町田啓太)が次の捜査対象に選んだのは美容系インフルエンサー、真奈美(宮本茉由)。

そこで、清水透一郎(菅生新樹)、仲根将(片桐仁)、間宮凛子(武田玲奈)と共に、独自の捜査をすることに。

「はぁ…」

「ちょっとさっきからうるさいんだけど」

「だってね、この間の大学教授の事件、教授の奥さんが経費払ってくれたんでしょ」

「そうだけどなんで電気代と通信費が高いのよ」

「あ、ごめん、俺が回線勝手に改造しちゃった」

「は、なにを勝手に」

「いやここの回線ザコずぎでしょ」

「あのねここ私の事務所」

「親の名義でしょ」

笹塚(小泉孝太郎)曰く、深町(小久保寿人)の死と同時期に失踪したことが判明しました。

「みんな集まってくれ。情報対象者が決まった。笹塚さんの情報によると、深町が転落死したのと同時期に、失踪しているらしい。宝崎真奈美30歳。美容やファッションの分野で活躍していた。

「真奈美?!」

「知ってるの?」

「総フォロワー数50万人越えの超人気インフルエンサーだよ」

「それ凄いの?」

「凄いも何も忖度ゼロレベルの正直レビューにコスパと対パ最強のメイク。人気実力ともに文句なしのナンバーワンインフルエンサーです。最近更新されないなと思ったけど、まさか失踪してたなんて」

その名を聞いた城崎の脳裏に浮かんだのは、恵子(泉里香)が失踪前に、真奈美のSNSを見ていた事でした。

「ねぇこれ見てうちのと同じ。この人の投稿見て、温かくて優しい人が良いかんじ。ほんとそういうの興味ないんだから」

そして現在、城崎は恵子が真奈美のSNSをよく見ていた事から、恵子の失踪の手掛かりを、捜査班のみんなに説明しました。

「恵子が失踪前に真奈美さんのSNS見てたんだ。」

「でもそれファンだったってことじゃなくて?」

「いえ、恵子はあの時、仕事用のパソコンを使っていました。もしかしたら真奈美さんの一件について仕事で調べていたのかもしれません。」

「しかもこのインフルエンサーと同じ時期に失踪したってことですよね?。で、何か関係をあるかもと」

「その可能性を私達が調べるんですよね?」

「その通り」

「笹塚さんが真奈美の夫に接触して話してくれたそうだ。」

「ということは依頼人?」

「依頼料がもらえる?」

「それから清水、今回の案件とは別になるんだがあるメールの送信者を特定してほしい」

「わかりました。どんなメールですか?」

「深町の事件に関するタレコミだ」

車の中で城崎は笹塚(小泉孝太郎)と話したことを思い出しました。

「深町克英を殺した犯人を知ってますというメールだ。奥澤課長からこれ以上、深町のことを操作するなと言われた。だが、諦めたわけじゃない。メール送信者の特定、お前のチームに頼めるか?」

「了解です」

奥澤から城崎と同じように、厳しく、恵子の件を調べることを咎められた、笹塚。

そんななか、真奈美の捜索以来で、優悟(小池徹平)が事務所を訪ねてきます。

「宝崎優悟さん、依頼内容は、奥様の真奈美さんを見つけだすことですね?」

城崎が依頼内容を宝崎に確認しました。

「優悟さんのご実家は、宝崎記念病院なんですよね。」

「はい」

「宝崎さんはお医者さんでしかも大病院の跡取りでいらっしゃる。で、真奈美さんは大人気インフルエンサー」

「お2人はどこで出会ったんですか?」

優悟に、夫婦の詳しい背景を聞く仲根と凛子。

「はい結婚相談所で出会って2年前に入籍しました。結婚指輪はオーダーメイドで真奈美がデザインしてくれて。なぜこんなことに。」

「真奈美さんが失踪した日の状況を詳しく聞かせていただけますか?」

「はい。僕達は母と同居していて、真奈美は基本的に在宅で仕事をしています。あの日僕が病院での勤務を終えたら真奈美の姿はなくて」

「お母様はその時気付かれなかったんですか?」

「母は総務課の方へ行っていて家に一人でした」

「つまり真奈美さんは失踪していた時、家に一人だった?」

「ええ、書き置きらしきものもないし電話も繋がりません。メッセージを送っても既読にならなくて」

「失礼ですが、真奈美さんが自分の意志で失踪したということは?」と城崎。

「真奈美は妊娠しています。経過は順調でした。そんなはずがありません。もしかして誰かに連れ去られたんじゃないかと思うと」

妊娠中の妻が失踪するわけないと言う優悟。

宝咲き気を訪問する、失踪捜査班たち。

「立派なお宅だなさすが医師一族」

「でもなんか引っかかる。真奈美さんが失踪したのは城崎さんの奥さんと同じ時期。てことは結構時間経っているでしょ?なんですぐに探さなかったの?」

「先入観、禁物。これ探偵の基本だからね」

「はいはい」

「あのね私は先輩として」

仲根と凛子は相変わらず話がかみ合いません。

しかし、優吾の母、高子(藤吉久美子)と対面します。

「ここが真奈美の仕事スペースです」

「え?ここが?仕事部屋ないんですか?」

「いえそういうのは特に」

「こんなに狭いところで」

「真奈美さんが仕事で使っていたパソコンはないですか?」

「優悟。」

「お帰りお母さん、早かったね」

「こちらは?」

「探偵事務所の方だよ」

「私、優悟の母親の高子と申します」

「まぁ宝崎病院の理事長を務めていらっしゃるんですか?」

「女手一つで育てたせいかこの子は頼りなくて一人前になるまでは私が病院を守らないと。」

「それはご立派ですわ」

「お母様は真奈美さんがいなくなったことについてどうお考えですか?」

「それはもう心配でたまりません。可愛い新悟がお腹の中にいるんですから」

「しんご?」

「子供の名前です。母は気が早くて」

「我が家、宝崎家は代々、悟の字をつけることになっているんです。若い方には古臭いっても割れるかもしれないわね。最近のことはよくわからなくて。」

「いえ、そんなこと」

凛子は相手の懐に取り入るのが上手い会話術を活かして、高子の心を開かせようと気遣います。

「真奈美さんのお仕事も画面に向かってお喋りしていてお金を稼げるなんてお遊びみたいね。ろくに料理も出来ないのに、楽な時代よね。あららごめんなさい、年を取ると愚痴っぽくなっちゃって。そんなことよりお夕飯は何にする?」

「今のはジェネレーションギャップですね」

「きもいなんかむかつく」

「聞こえちゃうでしょ」

凛子は時代錯誤な姑である、宝崎高子にイラっときました。

その後、事務所に戻り、真奈美が夫でない男性と会っていることを清水に解析してもらいました。

「で、真奈美さんのパソコンは無事借りられたけど、独特な親子だったな。」

「真奈美さんの失踪についてはなにかを聞き出せましたか?」

「具体的なことはなにも」

「ただ真奈美さんの失踪をすぐ警察に届けなかったのはお母さんが止めたからだそうで。病院のことを考えて大事にしないほうがいいと」

「旦那は完全に母親の言いなりです。リビングにベビーベッドとかおもちゃとか一式揃ってたんだけど、全部、旦那の母親が用意してたんですって」

「よっぽど初孫が楽しみだったんだよ」

「でもそしたら真奈美さんの気持ちはどうなっちゃうの?旦那もマザコンぽかったし」

仲根と凛子と城崎が宝崎家での真奈美と高子の溝を話しているところ、清水が声を掛けました。

「あのちょっといいですか?真奈美さんのパソコンのデータが消去されてて復元してみますけど、ちょっと時間かかります。なので、こっちを見てほしくて」。最近オープンしたティールームを紹介する投稿です。更新日は真奈美さんが失踪する1週間前。失踪前最後の投稿です。」

「これがどうかしたの?」

「匂わせ写真って聞いたことあります>パートナーの存在をさりげなく写真に写り込ませるやり方なんですけど。」

「それくらい知ってるよ。1人で写ってると思わせておいて、2人分の飲み物が写っているとか」

「写ってるわね、2人分のグラス」

「これどこかに2人写っていたりしない?」

「ティースプーンの画像の映り込みはなし。インフルエンサーともなるとその辺の画像処理は抜かりないですよ。とはいえ人間だれしもミスはあります。」

「失踪前の最後の投稿に旦那出ない男性が映り込んでるのは気になるな」

「この男性の正体を突き止めましょう」

その頃、笹塚は「先生」と呼ばれている人物と電話をしていました。

「いやですから、深町の解剖をお願いしていたのは先生ですよね?おかしいと思いませんか?全身の複数個所。それに左右の頬の痣。階段から転落した時の傷にしては不自然すぎますよ。深町は亡くなる前に、複数の人間から暴力を受けていたのでは?もしもし?」

多くのことを電話相手は有耶無耶にするのでした。

笹塚は、深町の事故死の件を、奥澤課長(高橋克実)に捜査させてくれるように頼んだことがありました。

「もう一度調べさせて下さい」

「必要ない。あれは事故だと所轄が結論づけている。勝手な動きをするな。いいか一課長としてお前に命令する。今後一切その件に時間を使うな」

城崎達は、真奈美がカフェで、その男性と会っており、「グレーテル」という名前で裏垢を持っていることを突き止めました。

「清水くんが特定してくれたティールームの件、裏がとれた。真奈美さんが男と来店したのをレジの店員が覚えてた」

「ちょうどこっちも収穫アリですよ。真奈美さんのパソコンからこれが復元できました」

「アカウント名がぐれてる?」

「グレーテル」

「真奈美さんが匿名で使っていたプライベートアカウント、つまり裏垢です」

「裏垢ってあれだろ?芸能人がこっそり悪口書いていたのがばれて炎上したりする」

「別に悪口とかじゃないけどね。有名になればなるほど本当の自分に戻れる場所が欲しくなるんでしょ」

「じゃあ真奈美さんも人には言えない悩みをここに投稿してたってこと?」

「いえ、投稿は当たり障りないものが、数件だけでした。主にメッセージのやり取りに使っていたみたいです。やりとりしていたのはこのアカウント」

「アカウント一緒」

「へんでる?」

「ヘンゼル。ヘンゼルとグレーテル。魔女のお菓子の家に閉じ込められた兄妹の話。」

「真奈美さんは、旦那のお母様の過干渉で、生活でかなり追い詰められていたみたいですよ。」

「子供の名前とか、出産後の過ごし方まで全部旦那の母親一方的に決めて、真奈美さんの意見、全然聞いてもらえなかったんでしょ。あの義母、魔女だよね」

「そんな真奈美さんを励ましたのがヘンゼルです。家を出たほうがいいとメールしていました」

「それって失踪をそそのかしたってことですか?」

「うーんそうともとれますね」

「体調は大丈夫?明日会うのを楽しみにしている」

「あ、これ2人がティールームへ行く日の前日に送られている」

「てことはあのイケおじがヘンゼルってこと?」

「正体調べました。津田諒太郎。マラソンが趣味の開業医」

「開業医?興味あるー」

男は津田諒太郎(高山孟久)。

独立する前は宝崎記念病院で働いていた医師です。

「独立する前の勤務先は宝崎記念病院」

「え?それって優悟さんの病院じゃ」

「話を聞いてみる必要がありそうですね」

宝崎家を訪問した、城崎達は、素直に事情聴取に応じる、優悟と嫁への時代錯誤な偏見が強い高子の温度差を感じました。

「知りませんでした、まさか真奈美がそんなふうに悩んでいたなんて」

「津田さんとは親しくなさっていたんですか?」

「津田先輩はほんと頼りになる人で、病院にいる時からお世話になっていて、結婚祝いの集まりにも来てくれました。このピンクの服が津田先輩です」

「これ転送していただいてもいいですか?」

「これで」

「有難う御座います」

「でも真奈美と津田先輩はそんな」

「つまり探偵さん、真奈美さんはこの男と不倫して駆け落ちしたってことですか?」

「いや、そうと決まったわけでは…」

「そうに決まってますよ!私は最初から反対だったんです。あんなよく分からない仕事をしている女なんて優悟には相応しくないって。とんだ尻軽女ですよ。子供だって誰との子かわかりゃしない。お前がしっかりしてないからですよ」

「優悟さん」

「ごめんなさい、母さん落ち着いて。」

「この女性は…」

ふと、城崎は真奈美と優悟のいるパーティーに、参加していた由利という女性が引っかかりました。

「野上由利さんです。真奈美の友人で」

「遠方から急いで駆け付けたように見えるんですが親しかったんですか?」

「中学からの同級生です。スーツケースを持っているでしょ?この日も帰国して空港から直接来てくれたんです」

「僕はやっぱり真奈美が津田先輩と不倫していたなんて思えません。だって、真奈美はこの時、津田先輩に由利さんを紹介しようとしていたんです。」

笹塚はキャバクラを訪ね、一人のキャストに調査することに。

「すみません」

「ごめんなさいまだお店やっていなくて」

「こないだの」

「江藤唯さん、ここではゆきなさんだったかな。君が証言した深町克英のことについて少し話が聞きたいんだ」

「別に話すこととかないんですけど」

「君とは当日現場でも話したよね?その時君は何も見ていない、騒ぎを聞いて駆け付けただけ、そう話していた。」

「そうだっけ、覚えてないです」

「江藤さん、後日、参考人として改めて証言を求められた時、君は深町克英が足を滑らせて階段から転落するのを見た。そう話したそうだね?何故途中で証言を変えた」

「だから覚えてないってば」

「本当に見た?深町が足を滑らせて転落するのを、これは殺人事件かもしれないんだ」

横から黒服(SHIGETORA)にとめられ、笹塚は店を後にしました。

「すみません、営業前なので」

城崎は笹塚を頼り、由利の正体を副大臣秘書の羽鳥文夫(光石研)に裏捜査を頼みました。

「城崎どうした?」

「笹塚さん、またあの奥の手をお願いできませんか?」

「あの人か」

笹塚は法務省副大臣秘書の羽鳥を訪問しました。

「勘弁して下さいよ、私これでも副大臣の秘書なんですよ。今、国会対策で忙しいんです」

「承知しております。」

「今度は難ですか?」

「この女性の身元を調べてほしい」

「それこそあなた達の仕事でしょ」

「名前は由利。名字は分かりませんが、恐らく外務省の職員か関係者でしょ。彼女の持っている書類に、外務省のマークが印刷されています」

由利の写真の特徴を見せる、笹塚。

「外務省は畑違いです。笹塚さんの頼みとならば仕方ないです。ああ、それから笹塚さんの相棒だったという刑事さん、警察辞めて失踪人を操作する事務所を立ち上げたとか」

「さすが羽鳥さんだ」

「あまり妙なことに首を突っ込まない方がいいですよ。じゃあ私はこれで、副大臣の会食の準備があるんです。忙しいんです」

夜に、城崎の事務所を訪ねた、笹塚は、羽鳥からの情報を城崎に共有します。

「羽鳥さん苛々してたぞ。」

「ですよね、済みません」

「それで笹塚さんこそどうしたんですか?」

「深町の件で確認したいことがあってな。深町が勤めていた帝都通信で、話を聞いてきたんだが、深町はいつも取材のデータをネット上のクラウドに保存していたらしい。」

「クラウドに?」

「一緒に事件を追っていた恵子さんもそのクラウドを使っていた可能性が高い。心当たりないか?」

「DEPO」

事務所では城崎が妻の恵子から、「DEPO]というクラウドを使っていた事を突き止めました。

「ねぇこれ見てオシャレな部屋にしたいと思ってさ」

恵子と真奈美の投稿を見て、恵子がお洒落な部屋作りに憧れていた事を思い出した、城崎。

「これだ、恵子はこのクラウドを使ってました」

「IDはメールアドレスだな」

「パスワードわかるか?」

「いえ」

「あーそうだよな」

「笹塚さん、やっぱり恵子は深町と追っていた事件に巻き込まれたのでしょうか。どうして危険な事件に」

「危険だと分かっていても真実を明らかにしたかったんだろ。それをお前が一番理解しなくてどうする。」

「失踪した真奈美さんが本音を話していたのは夫じゃなくて他の人間でした。もしかしたら恵子も」

「城崎、弱気になるな。まずは今回の依頼を解決するんだ。そうすれば、必ず恵子さんに辿り着ける。今回の失踪に見つかりそうか?」

「ええ明日仕掛けます」

後日。

マラソンしてトレーニングをする津田を同じくトレーニングをするふりをして尾行する、仲根と凛子。

「すみませんちょっと眩暈が。のどがからからで軽い脱水症状かも」

「飲み物買ってきます」

清水がパソコンから捜査できるよう、津田のポケットからスマホをこっそり盗み取った、凛子。

そしてそのスマートフォンにUSBを差して、情報を抜き取り、清水の情報解析に繋げるのでした。

「水です」

「済みません」

「じゃあお大事に」

「有難う御座います」

事務所に戻った凛子と仲根は、清水から、真奈美と繋がる「ヘンゼル」が、諒太でないことを知りました。

「さてお2人に残念のお知らせです。津田のスマホにヘンゼルのアカウントの痕跡はありませんでした」

「え?津田はヘンゼルじゃなかったの?」

「あの女性の名前なんだが、羽鳥さんに調べてもらった。野上由利、30歳だ。外務省の専門職員で、1年年前にイギリスの在外公館から日本の本省に異動したそうだ。」

「ヘンゼルは津田じゃない、野上由利」

「でも野上由利は海外にいるんじゃ」

「笹塚さんから聞きました。彼女は1年前から日本に帰国しているそうです」

「だからってなんで彼女がヘンゼルだって」

「清水、この写真のデータとヘンゼルのアイコンを並べて出してくれ」

「了解」

「そういうことか…」

「そういえば真奈美さんと由利さんは中学の同級生ですよね。これティーン向けのブランドは」

「帰国して駆け付けるほど親しい関係だったんだろうな」

「でも真奈美さんがティールームで会ってたのは津田ですよ」

「清水、ティールームの写真も出してくれ」

由利がつけている月のペンダントとSNSのアイコンが一致しました。

「この写真にはグラスが三つ写っている。でもこのテーブル席を使うんだったら向かい合って座ると思いませんか?」

「そっか、この席には3人いたんだ。野上由利と真奈美と津田」

「で、野上由利だけ先に帰った。だからお会計をした店員は、津田と真奈美が出てくるのを見た」

その頃、外務省では羽鳥が野上に揺さぶりをかけていました。

「失礼します。外務省欧州局西欧課の野上です」

「小野沢副大臣の秘書の羽鳥と申します。今日はお忙しいなかお越しいただき有難う御座います」

「いえ、とんでも御座いません。ですが、私に何か?」

「ええ。宝崎真奈美さんご存じですよね?」

「いえ、そんな人知りません。仕事の話でないなら失礼します」

「ああ、笹塚さん?言われた通り、野上由利に揺さぶりかけましたよ」

その後、笹塚に連絡する羽鳥なのでした。

その夜、真奈美は由利に連れられて、タクシーへ。

「とりあえずほとぼりが冷めるまではホテルに泊まっていて」

「ごめんね由利」

「何言ってるの、真奈美は悪くない」

しかししのタクシーの運転手は、仲根でした。

「野上由利さんと宝崎真奈美さんですね。お連れしたい場所があります。宝崎優悟さんのご依頼で」

その後、仲根は城崎の事務所に、真奈美と由利を連れて行きました。

「どうぞお座りください。驚かしてしまって済みませんでした。我々は優悟さんからの依頼であなたを捜していました」

「優悟、今更何よ?」

「君ね、優吾さん真奈美さんのこと心配していたんですよ」

「どうせ母親の顔色伺って言いなりだったんでしょ」

「由利」

「ごめん」

「真奈美さんは由利さんと裏垢で密かに連絡を取り合って失踪後は、由利さんに匿ってもらっていたんですね。失踪中に、津田さんには妊娠中の検診などで協力してもらうためでしたか?」

「ええ、津田さんにも申し訳なかったですが。事情を話して夫に黙って協力してくれました」

「優悟さんにはあなたのことを心から心配しているように見えました。あなたの苦しみに気付けなかったことも後悔していると思います。彼の元に戻るつもりはありますか?」

「無理だと思います。あの人は結局、お母さんには逆らえないと思います」

「そうだよあんなマザコン男捨てちゃいなよ」と、凛子

「外野は黙ってなさい」凛子を注意する、仲根。

「後悔はないんですね?でもまだ外さないんですね、結婚指輪。少しでも迷いがあるなら、どうでしょうか、一けをしてみませんか?」

後日、真奈美が見つかったことを優悟と高子に報告する、仲根と凛子。

「真奈美が見つかったんですか?」

「落ち着きなさい優悟」

「母さん」

「あの、探偵さん、あの人、そちらで保護してもらいませんか?DNA鑑定をし、間違いなく優悟の子だとわかったら、こちらで引き取らせてください。」

「真奈美さんはどうなるんですか!」

他者の気持ちに敏感な凛子は高子に反発します。

「離婚させます。大事な時期にお腹の子を危険にさらして、あんな女に母親の資格はありません。いいわね優悟」

「分かりました。その前に城崎さんにお礼が言いたいです」

間もなく、優吾と高子は調査料を払いに、城崎の事務所を訪れました。

「ご尽力いただき有難うございました。これまでのお金です。領収書はいりませんから。優悟、帰りますよ」

「真奈美に会わせてください」

「ちょっと優悟、今更何言ってるの?」

「条件があります。優悟さんと真奈美さんに聞きたい事があります。情報提供を協力させてください。」

「なんだってします、真奈美に会えるなら」

「ということですよ、真奈美さん」

「真奈美、城崎さんから聞いたよ。母さんとの関係に悩んでいたって気付けなくてごめん」

「私、聞いちゃったの。お母さんが優悟に、あんな母親じゃ子供がまともに育たない。離婚しなさいって、子供が生まれたらさっさと離婚しなさいって、優吾は苦笑いして聞き流すだけだったよね。言い返しもしないで、それが限界だった」

「なんです、それくらいで、甘ったれないで頂戴!イのこともろくに出来ない分際で母親らしいことなにもしないくせに、図々しいのよこの女は…宝崎家はね。」

「いい加減にして!」

「母さんは黙ってて!僕は真奈美と話したいことが謝りたいことが沢山あるんだ。母さんが女手一つに育ててくれたことには感謝する。だからずっと言えなかった!僕の家族を否定するのはやめてくれ!真奈美」

「優悟がお母さんに逆らったの初めてだね」

「そうだね、情けないね。母さん、僕と真奈美は家を出ます。僕の大切な人を否定するなら一緒にはいられない」

「優悟、探偵さんなんとかしてよ」

「家庭の事情は業務対象外です」

「家族はあなたの所有物じゃありません。無理やり、自分の思い通りにしようとすればするほど離れていくだけですよ」

城崎は高子を諭します。

「わたしお腹の子を守るために、由利に協力してもらって家を出たの」

「真奈美、もう一度だけ僕を信じてくれますか?」

「はい」

優悟と真奈美は心からもう一度、夫婦になる事を決めました。

その後、恵子と深町のことを真奈美と宝崎から聞きました。

「この2人について何か知っていることを教えてください」

「深町克英と城崎恵子という帝都通信の記者です。彼らからなにか連絡などありませんでしたか?」

「帝都通信の城崎さん?」

「覚えがありますか?」

「はい。少し前に取材依頼のメールをいただきました。私がこんな状況なので取材をお断りしたのですが」

「そうですか」

「僕はこの人を病院で」

なんと、宝崎は深町をよく知っていました。

彼に病院の職員通用口や駐車場で待ち伏せされていたのです。

「ええ」

「職員通用口や駐車場で僕を待ち伏せして話しかけられました。それもなんども」

「何故、彼があなたに会いに来たんですか?」

「それがうちでお願いしている警備会社について話を聞きたいと。」

「警備会社?何故、医者であるあなたに?」

「この件は僕が窓口になっていたんです。真奈美の友人が勤めている会社なので。」

「真奈美さんのご友人?」

「はい」

「前の警備会社は費用が高すぎると母が契約を切ってしまって…急なことで困っていたら真奈美が友人の会社を紹介してくれたんです」

「その警備会社の名前は?」

「オリンパス警備保障です」

その後、城崎は笹塚と宝崎夫妻が深町のことを知っていることを伝えました。

「笹塚さん、深町と恵子が追っていた案件が分かったかもしれません」

「聞かせてくれ」

「深町は宝崎記念病院と取引のある警備会社について調べていたようなのです。その会社に愛美さんの友人が勤めていて。深町は宝崎夫妻と接触して内部の人間を調べようとしていたのではないでしょうか」

「分かった。また連絡する。そういうことかあとは深町のクラウドにログインできれば」

例の情報源を持つキャバクラ嬢の女性は意味深にスマホを見埋めます。

「情報?」

笹塚は深町を殺した犯人を知っているとの何者かからのメールを受け取りました。

一方で、城崎はメールの発信者を清水に特定してもらいました。

「城崎さん例のメール発信源わかりました」

その頃、恵子はコインロッカーに録音機を入れました。

失踪人捜査班〜消えた真実〜2話感想・みどころ

今回の依頼人、人気インフルエンサーの真奈美。

義母の高子は視聴者が呆れるほどの前時代的な感覚の人間でしたね。

嫁も息子もコントロールし、インフルエンサーという仕事すらも、遊んでいるようにしか見えない等、時代錯誤と侮辱も甚だしいと思いました。

それに加えて、真奈美が諒太郎と不倫して駆け落ちしたなんて、決めつけで尊厳を踏みにじっていましたね。

凛子が時折、高子に嫌味を言う場面も共感しました。

また、城崎が「家族は所有物ではない、思い通りにしようとすればするほど離れる」という言葉は彼女にとって、お灸を据える良い言葉だと思いました。

真奈美には、由利や諒太郎といった優しい人達が周囲にいたことが救いになりました。

城崎達に連行されるように優吾と対面しても、向き合って前進し、優悟も母の抑圧的な支配から自立し、愛する人を守る顔をしていました。

恵子と深町の手掛かりを知っていた宝崎負債に出会ったことは、城崎にとっても一歩前進でしたね。

 

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