それってパクリじゃないですか?8話あらすじネタバレ
今宮食品との通称「009特許」を巡る戦いが決着したのも、つかの間、今宮食品から「009」の特許を買い取った「総合発明企画」から、特許権侵害の訴訟に対する連絡が届きました。
社長の増田(赤井英和)と木下常務(相島一之)は、怒り心頭。
「総合発明企画」の先方が月夜野ドリンクを訪問することに。
なんとその代表は、今宮食品のアドバイザー、芹沢(鶴見辰吾)。
大事な「カメレオンティー」発売を前に、穏便な問題解決を願う、亜季(芳根京子)ら。
月夜野ドリンクを貶めるようなビラを撒かれたなど被害を口にする亜季に対し、芹沢は反論。
009特許を無効にする提案をする又坂と北脇。
月夜野再度に対し、芹沢は1億円の和解金の支払いを命じます。
支払いの猶予は、なんと1週間!
そんななか、開発部の高梨(常盤貴子)に帰り際に芹沢が親し気に声を掛けました。
高梨が、特許を食い物にして人を追い詰める、「パテントトロール」をする悪評高い「太陽新社」の元取締役だったことを知った亜季。
「その人が本当はどういう人か外からは分からない。」と又坂。
開発部の柚木(朝倉あき)、窪地(豊田裕大)、土居(諏訪雅)、そして、知財部の北脇(重岡大穀)、総務部の五木(渡辺大知)、営業部の松尾(高橋努)らも、高梨の仲間への裏切りなのでは?と疑念を隠せません。
増田(赤井英和)はその件で混乱。
熊井(野間口徹)、木下常務、松尾和樹(高橋努)は、増田の顔色を窺いながら、芹沢が提示した1億円には、高梨が又坂の大学時代の先輩、中野(板尾創路)に対するパテントトロールをした過去の口止め料が含まれている可能性を伝えました。
高梨の不審な行動に疑問を持つ、窪地や土居(諏訪雅)。
高梨は芹沢に呼び出され、今宮食品の件も全て芹沢の仕業だと知ります。
会社を守り、スキャンダルから高梨を守るなら月夜野ドリンクは協力的姿勢を見せるだろうと呟く、芹沢。
さらに、高梨を引き抜いて自分たちともう一度、仕事をしないかと持ち掛けてきました。
高梨が同意すれば和解金の金額を少し安くしても良いという芹沢。
「また昔みたいに仲良くやりましょうよ。」
芹沢の言葉に戸惑う、高梨。
月夜野と高梨を守るために、和解金支払いを迫られる亜季たち。
「009特許」には、学会誌からの情報を元に、特許性がないと証明するしかありません。
亜季と北脇(重岡大穀)は、特許の無効化の為に必要な学会誌の論文を手に入れようとしますが、そう簡単に事は進みません。
又坂は、高梨が一人になったところで、中野の研究を奪ったことをやんわりと追求。
すると、あっさりと認めた、高梨。
「この償いは必ずします。」
そう答えた高梨と又坂の間に流れる気まずい空気。
窪地(豊田裕大)は、外回りの仕事をする高梨を尾行。
すると、彼女がハッピースマイルビバレッジの知財部とも会っていたことが判明し、ますます高梨の居場所は失われます。
仕事のモヤモヤが残り、友人のゆみ(福地桃子)に相談。
ゆみは五木に恋人(秋元真夏)がいたことを亜季に伝えます。
亜季が五木に好意があると誤解しているゆみはフォローを入れますが、亜季はその気はないと答えるのでした。
内心、亜季は五木を心のどこかで好きになりかけていました。
月夜野ドリンクでは、亜季は高梨がやはり月夜野ドリンクを裏切るとは思えないと気持ちを口にします。
そんな彼女に熊井は、「人には言えない過去が誰にでもある。高梨さんは月夜野ドリンクの為に精を尽くしてきた。」とフォロー。
そこで、亜季は中野にハッピースマイルビバレッジへ行き、中野に話も聞いてみると意気込みます。
ところが、あの太陽新社の件で中野とは音信不通になったという又坂。
「僕も行く。総合発明企画について調べて、面白いものを見つける。」
急に亜季が心配なのか北脇も同行して、ハッピースマイルビバレッジへ。
田所ジョセフ(田辺誠一)とその秘書、堀口健(橋本淳)を訪問。
高梨がパテントトロールをしていること、ハッピースマイルビバレッジもそれを既に知っていて、高梨と繋がっていることを厳しく追及した、北脇。
「失礼な人だなぁ。他にもパテントトロールの被害にあった会社があり、僕らも総合発明企画の被害者です。高梨さんには被害に遭われた会社を守るための協力を申し出ただけです。あの月夜野ドリンクの女帝が我々に頭を下げるとは思いませんでしたよ。当時、高梨さんは太陽新社にいましたが、奇抜なアイディアが煙たがられていました。芹沢は知識を活かし、コンサルタントとして高梨さんを引き抜き、中野さんのサポートをしていました。ところが芹沢こそが中野さんにパテントトロールをした。高梨さんはその事実を警察に告げようとしていました。知財の知識を活かして、中野さんの発明を守ろうとしていたのです。」
ジョセフは北脇を批判。
北脇と亜季は高梨から、月夜野ドリンクを作ったのは中野の二の舞を防ぐためだだったと聞かされました。
それでも、総合発明企画の芹沢は手強く、立ち向かえる相手じゃないことがわかります。
翌日。
「仕事に正義は持ち込まない。だけど時には正義があってもいい。」
北脇は開発部一丸で、イギリスから15年前に発行された高梨と中野の学会誌を探すために問い合わせ。
中野は現在、理科教師をしていることが分かり、又坂は愛に行きました。
「お久しぶりです、中野先輩、又坂です。私、弁理士になりました。」
涙ながらに今の現状を中野に伝えた、又坂。
中野は高梨からずっとお詫びの手紙が送られ続けていることを伝えました。
「特許の出願書類は僕の名前があったと思ったんだけどな。」
「中野さんの名前が?でも特許公報には太陽新社の名前が…」
「本当にご自分の名前があったんですね?その記憶があるんですね?」
中野はどうだったか曖昧な反応。
高梨は月夜野を守るために退職届を増田の前に出します。
増田は受け取りません。
「我々は和解金を支払うつもりはありません。」
「あなた達は訴訟で負けることになります、良いんですか?」と芹沢。
「こちらをご覧ください。」
学会誌には009特許に関する乳酸菌に関する特許が。
009特許出願前に出願された特許。
それでも芹沢は訴訟を続けると開き直ります。
そして、高梨が人の発明を盗んだと嘯き、脅してきた、芹沢。
「…自分だって」と亜季は言いかけます。
「藤崎さん…。こちらにそんなつもりはありません。私は今日限りでこの会社を辞めるつもりです。これで私と月夜野ドリンクには一切の関係がなくなります。芹沢さんこそ、他の会社の発明を奪い、特許を奪ったのはあなたでしょう?貴方の罪を告発し、きっちり償わせます。」
「私は太陽新社とは関係ありません。名誉棄損であなたを訴えますよ。月夜野ドリンクに今後、致命的な危機が訪れます。」
「やれるもんならやってみ!高梨さんがおらんかったら今の月夜野はなかった。高梨はんへの批判はわしが全部受け止めるわ。訴訟でもなんでも起こしたれ!」
増田は声を上げて、高梨を守ります。
そこへ又坂が登場し、芹沢が中野の発明特許を奪ったことを指摘。
「当時、発明が完成した中野さんは、発明者の名簿欄に自分の名前を確認。特許が出願されれた後、別人の名前が記載されていた。出願人や発明人の名前を変更することもある。それを悪用した記録が特許庁に残っています。出願人名義変更届、手続き補正書、代理人、芹沢和馬。あなたですね?名前がここにある。」
「そんな紙切れ一枚で…」と高を括る芹沢。
「あなたのせいでたくさんの被害が出ています。賠償金を払うのはあなたのほうですよ?」
北脇が畳みかけてきます。
「これ、交通費含めた和解金や」と増田は一万円札を芹沢にちらつかせます。
芹沢は悔し紛れに退散。
高梨は開発部で部員たちのデータを確認することに。
藤崎の活躍と成長を褒める、又坂。
その後、高梨は又坂を通して、中野と再会。
「中野さん…私…」
「これは今、研究しているノートです。僕一人じゃ限界がある、もしよければ時折、手伝っていただけませんか?」
「月夜野の代表として中野さんに協力します。」
又坂は持ってきた菓子折りを広げ、3人で仲良く食べます。
いよいよ、カメレオンティーの販売日が近くなりました。
熊井から、総合発明企画は会社を畳んだとのこと。
ところが、思わぬ事態がまた、月夜野ドリンクに襲い掛かります。
カメレオンティーが特許侵害だと声を上げた者がいました。
それってパクリじゃないですか?8話感想・みどころ
高梨部長が太陽新社の元取締役で、又坂の大学時代の先輩、中野の発明を奪った疑惑浮上。
ところが、高梨は芹沢にパテントトロールを仕掛けられ、騙された被害から中野を救おうとしていた涙ぐましい背景が判明しましたね。
知財の知識だけで芹沢に立ち向かおうとしても無理な話。
芹沢は時が経った今でも、高梨が中野の発明を妨害し、自分は太陽新社など知らない、パテントトロールをしていないとしらばっくれる態度がとにかくひどかったですね。
亜季たちの怒りに共感です。
高梨が月夜野ドリンクにとって、黒幕なのかと当初は疑ってしまいました。
増田の言う通り、ずっと月夜野ドリンクの為に力を注いできたからこそ、高梨は頼もしい存在。
増田が芹沢に対し、誰よりも社員を愛し、人を守るために強気に立ち向かう勇姿がカッコいい。
「やれるもんならやってみ!高梨はんへの批判はわしが全部受け止めたるわ。訴訟でもなんでも起こしたれ!」
亜季や北脇、又坂らが追い詰めても自分の罪を認めない芹沢を撃退できるのは、増田社長の義理堅い性格と寛大さだと思いました。
高梨は責任をとって月夜野ドリンクを辞めることで、自分とは無関係の状態をつくり、亜季たちが賠償金を支払わなくて済むようにしようとしていたけど、その選択は間違っていましたね。
一人も社員を見捨てない情熱的な増田のおかげで、芹沢は会社を畳み、月夜野ドリンクには二度と関わらなくなって良かった。
出願人の名義変更をする権利がないにもかかわらず、勝手に行い、中野を追い詰めた芹沢の所業はあくどいですよ。
会社を畳んだ芹沢は今回の件が良い薬だと思います。
又坂によって、高梨と中野が和解することができて、しかも、中野の今の研究の手伝いをすることもできて、高梨の環境が良い方向に転換したラストも微笑ましかったですね。
ところが一難去ってまた一難が、「月夜野ドリンク」。
なんと、カメレオンティーが特許侵害!訴える相手は誰だ?そして、次週の北脇の悔し涙が気になる8話でした。