それってパクリじゃないですか？最終回あらすじネタバレ
ハッピースマイルの特許公報に記された発明者は、「篠山瑞生」。
それは、五木（渡辺大知）の恋人の「さーちゃん」こと、篠山瑞生（秋元真夏）。
亜季（芳根京子）は、慌てて、北脇に着信を入れて、彼の元へ。
「待ってください。」
「合わせる顔がないんだ！君には会いたくない！」
「合わせる顔とかより、カメレオンティの販売を再開できるかもしれないんです。」
北脇を自宅に招き入れた、亜季。
冒認出願という方法で、ハッピースマイルの悪事を暴ける可能性を伝えました。
「五木さんを追い詰めることになることに注意してくださいね。」と北脇。
五木が「カメレオンティー」の開発情報を瑞生に漏らしたかもしれないと疑う、亜季。
証拠が見つかれば、ハッピースマイルの「冒涜出願」が求められます。
もしかしたら、カメレオンティーが発売できるかもしれないと僅かな希望を捨てない、亜季と北脇（重岡大穀）。
翌日、月夜野ドリンクで北脇の協力を得られそうだと社長の増田（赤井英和）に報告。
ハッピースマイルとの侵害訴訟を担当すると名乗り出る、北脇。
亜季は、高梨（常盤貴子）の助けを借りて、熊井（野間口徹）と協力し、五木の情報漏れの証拠を探すことに。
しかし、ハッピースマイルの知財部部長で弁護士の田所ジョセフ（田辺誠一）に苦戦する、北脇。
一方で、亜季も五木のメールや開発部のプリンターの使用履歴、監視カメラへのデータを徹底的に調べますが、五木の不審な行動は掴めず…。
さやか（朝倉あき）、窪地（豊田裕大）、土居（諏訪雅）の前では五木と普通に接しながらも、これまで以上に距離を置くようになった、亜季。
北脇は「カメレオンティー」の特許を出願しておくべきだったと後悔。
亜季はそんな彼を励まします。
「北脇さんは間違っていません。証拠を見つけたら、北脇さんの名誉も回復できますよね？」
その頃、田所ジョセフ（田辺誠一）は篠山に法廷に立つことを頼んでいました。
そして、篠山がとうとう、法廷に立って証言することに。
傍聴席で聞く、亜季、又坂（ともさかりえ）、熊井（野間口徹）。
茶葉の抽出製法をまず指摘。
「茶葉の抽出工程の違いを論じても意味がありません。」
「裁判長、屁理屈も立派な理屈です。」
北脇は篠山から、果汁飲料についての研究を続け、色と味が変わる発見をしたことを指摘。
植物性ポリフェノールの組み合わせについて発見に至るまでどの程度の経過を必要としたかを問いました。
「1ヶ月ほどです。」
「月夜野ドリンクでは、開発部長を中心に原理の発見から完成まで5年も必要としています。部員全員が何年もかけて汗と努力の結晶で発見しました。」
「失礼ですよ。これは彼女の努力の功績だ。」
カメレオンティーの情報を盗んだのではないかと追求するものの、田所に妨害されてしまいました。
次の口頭弁論までに情報漏れの証拠が見つからない場合、カメレオンティーは本当に販売中止に。
クレームの電話が月夜野ドリンクでは鳴り響き、返品されるカメレオンティー。
根岸ゆみ（福地桃子）の店へ行き、亜季は同級生の青木と会いました。
青木は必死で戦う、亜季を応援。
ゆみは、篠山が店を訪れ、「自分も人を喜ばせるドリンクを作りたかっただけ」と呟いていたことが引っかかっていました。
また、同日に店を訪れた五木がこのまま黙っているわけにいかないこと、自分達の交際関係も終わるかもしれないと苛立っていたことも判明。
その日の夜、五木が何か行動を起こすように、わざとカメレオンティの資料をわかりやすいデスクに置いて、電話に出た、亜季。
案の定、五木はそれを発見して、中身を盗み見ようとしていました。
「五木さんどうして？いつもみんなへの声掛けや、優しくサポートしてくれて私もみんなも助かっているんですよ。」
「俺は開発部と違って形になる仕事はしていないし、自分は何の役にも立たないんじゃないかって。自分がしたことで誰かが喜んでくれることが嬉しかった。」
「それで開発情報を盗んだってことですか？」
「彼女を守りたかった。」
「月夜野の事は？この発明がみんなの汗と涙の結晶だってこと五木さんは分かっている筈です！五木さん守るもの間違っていませんか？証明してください、今度の口頭弁論で…そうすればみんなの守るべきものを守る事が出来るんです。」
「ごめん、藤崎さん、俺はずるい人間なんだ。良い人じゃない…悪いけど証言はできない。」
翌日。
参考になりそうな過去の判例を又坂にもらい、北脇も裁判で勝てるように、努力を続けます。
亜季は高梨に仕事での成長ぶりを褒められました。
「今までは人の顔色を窺っていたけど、私という特許を活かして、今は知財部で働いて良かったと思っています。北脇さんは厳しくて屁理屈ですが、良い上司と出会えました。」
「私があなたを知財部員に選んだのは目に見えないものを大切にできる人だと思ったから。」
北脇も又坂から、亜季と仕事をする心境変化を聞かれていました。
「最初は知財のことも知らないし、感情ですぐ動くし…でも藤崎さんは勉強も続けて、だかえあえて厳しく接してきました。根を上げるかと思いましたが、決して諦めない。良い部下を持ったと思っています。」
必死の努力の甲斐あって、五木が窪地の使うコピー機を使い、情報を盗んでいた証拠を特定。
月夜野の防犯カメラには五木の顔がばっちり映っていました。
熊井に連れて行かれる五木。
増田の耳にも五木の裏切りが即報告されました。
「篠山さんの役に立ちたくて、データのほんの一部を渡しました。篠山も上司にカメレオンティの試作品の製法を使ったことがばれて…どんどん大変なことになって…。」
亜季は、北脇が残した置手紙を発見。
「五木さんのことで気に病んでいるかもしれないけど君は正しいことをした。君は何も悪くない。五木さんがしたことは責任を取るべきことだ。お人好しで優しい君の行動が五木さんを助けた。君の努力が月夜野みんなを救ってくれたし、僕も助けられた。」
北脇の手紙に涙を流す、亜季。
そして、篠山もハッピースマイルで、自分が月夜野のカメレオンティの情報を盗んで利用したことを認め、反省。
カメレオンティの特許を無償譲渡することで、ハッピースマイルビバレッジと和解。
カメレオンティはその後、爆発的に注文が殺到。
なんと、一度は親会社に戻った北脇が、月夜野ドリンクに出向できることになりました。
「お迎えに行ってあげたら？」と、熊井（野間口徹）。
「仕方ないでしょ、僕以外、出向できる人がいなかったので。」
相変わらず、天邪鬼な彼に微笑む、亜季。
その後、知財部はみんなで釜めしを食べてお祝いします。
「北脇さん私、もう北脇さんに迷惑を掛けないようにします。」
「感情的に動くのは藤咲さんの感受性が豊かだからです。藤崎さんの短所は見方を変えれば長所です。」
ふと、北脇は亜季が、カメレオンティを作る時に、「じゅわわ」のように、「たわわわん」と表現。
亜季は思わず、北脇をモデルにしたハリネズミのイラストをメモに描きます。
「北脇さん、それってパクリじゃないですか？」
2人はすっかり切っても切れない特別な絆で結ばれた、上司と部下になったのでした。
それってパクリじゃないですか？最終回感想・みどころ
月夜野ドリンクが名誉をかけて５年も開発と研究に費やした、カメレオンティの製法。
それなのに、自分のガールフレンドの篠山を守るために、仲間と信頼を裏切った愚か者の五木。
「僕は証言することはできない。彼女を守りたい。僕はずるい人間だ。本当は良い人じゃない。」
今まで、亜季たち知財部に良い顔をして、本当に守るべきものをはき違えすぎですよね。
亜季はもう知財に関わる者として、一人前のプロ。
「この開発が月夜野の汗と涙の結晶だってわかっていることですよね？」
周りの顔色ばかりを窺って仕事に打ち込んでいた亜季が、五木を厳しく叱責できるまで成長しているなと感じました。
亜季の威厳をもった態度は、北脇の厳しさを譲り受けているように見えました。
亜季と北脇はやはり、なくてはならないビジネスパートナー。
北脇が亜季に宛てた手紙が感動でした。
「お人好しで優しい藤崎さんによって五木も助けられたし、僕自身も助けられた。月夜野を救った。」なんて、人の本質を見抜く北脇の内面性の優しさは亜季に似ていますね。
お互いに不器用で、人の為に一生懸命になる共通点は勿論、この2人でなければ月夜野ドリンクはカメレオンティの名誉を守れなかったと思いました。
厳しくて、天邪鬼だけど、誰よりも情熱を仕事にも人にも向けられる亜季と北脇の物語が今日で終わってしまう名残惜しさを残す最終回でした。
