SUITS2020 13話あらすじネタバレ
数週間の間に、8人のパートナーや、6人のアソシエイト、合計11人のパラリーガルがファームを去っていく状況に陥っています。
大輔(中島裕翔)は、甲斐が雇った元検察官、藤嶋(上白石萌音)に入所して突然、個室を与えたことに関して納得いかない様子。
甲斐(織田裕二)は、「幸村・上杉法律事務所」を去ろうとした蟹江(小手伸也)を引き止めました。
甲斐と大輔をある日、呼び出したチカ(鈴木保奈美)は、女性社員の昇進差別の訴えの案件を引き継ぐことにしたと伝えました。
相手は、経協連の理事長を6年勤め、内閣府の男女参画委員会の理事にも就任した、財界のドン、蓮見昭雄(伊東四朗)が会長を務める「フォルサム食品」。
和解金は一億という破格の値段だとチカは言います。
真琴(新木優子)はその頃、父の聖澤敬一郎(竹中直人)と昼食を食べていて、高得点を獲得したロースクール統一プレテストの成績表を敬一郎に見せようとしたけれど、敬一郎から先に、東大ロースクールの試験の話を切り出されてしまいました。
会話が気まずくなる親子。
「自分の能力に見切りをつけるのも社会人のスキル」と厳しい言葉を突き付けられ、真琴は席を立ってしまいました。
藤嶋は、蟹江と初めて対面。
甲斐から与えられた個室に蟹江がいたので、自己紹介も無視で、自分の爪切りに夢中な蟹江に呆れる藤崎なのでした。
ほどなく、フォルサム側から、代理人弁護士を変更したと連絡が。
その件で「幸村・上杉法律事務所」にやってきたのは、真琴の父、敬一郎。
敬一郎によれば、「フォルサム食品」は、先に提示した和解金1億を100万円に下げると言い出したのです。
甲斐はそのオファーを断ります。
そこで、次の手として、原告の井口華子(安達祐実)へのヒアリングを要求。
敬一郎は、ヒアリングが終われば、甲斐と大輔は100万円の和解金にとびつくかもしれないと皮肉を言って去っていきました。
敬一郎がしかたなく、チカに相談。
チカに対しても甲斐が条件変更に応じてくれないことや、「幸村・上杉法律事務所」の名前が今だ上杉が去ってもそのままであることを突っ込みます。
チカは作り笑顔で対応しますが、内心はかなり不愉快な気持ちでした。
それを知った真琴は、「父を倒すなら自分を味方につけるべき」と甲斐に訴え、フォルサムの件に参加したい意思を伝えるのです。
甲斐と大輔は、原告の井口と対面。
井口はなかなか意志が強いものの、女性一人の立場では弱いことを甲斐と大輔は察知。
真琴はそこで、井口の他にも過去に蓮見から被害に遭った女性をリストアップし、彼女達にも協力を求めると提案。
その頃、主任代理人として蟹江に法廷に出席をしてほしいと相談した藤崎。
カフェで、井口と蓮見の件で、他の被害に遭った女性社員をまじえ、真琴と大輔は話し合いをします。
しかし、井口の先輩は蓮見に逆らうと立場が危ういことや、大きな行動を起こさないことを忠告。
オフィスに戻った真琴は、甲斐にフォルサム食品の件について携わりたいことを相談。
さらに、この件では父、啓介と親子で仕事をすることになるので、2人の間の溝を感じ取った敬一郎は反論。
しかし、敬一郎を敵にし、真琴、大輔、甲斐は、井口の味方になることに。
敬一郎は「自分の能力不足」「井口は気が弱く神経質」だと井口のことを悉く侮辱。
「君は身の程を知らない」とでもいうような言葉を投げつけ、徹底的に井口を非難。
大輔はここで、聖澤真琴のことを思い、今日の話し合いを辞めました。
真琴がそのことを追求すると、「今回の件は聖澤親子の”全面戦争”ではない。この件に関して感情移入するなら関わるな」と厳しい言葉で返すのでした。
まるで、祖母を亡くした時の大輔が甲斐に関わった過去の案件でそういわれたように・・・・。
後日、フォルサム食品が訴訟の件について記者会見を開きました。
そのことを蓮見と敬一郎に会った甲斐。
「やましいことがあれば遠慮なくおっしゃってください」と挑発的態度をとる甲斐。
敬一郎から「宣戦布告」と受け取られてしまいます。
敬一郎は「同じ相手に二度負けるような人間ではない。今のファームは法廷で私達とやり合えるレベルか」と皮肉を言いますが、甲斐は屈しません。
その頃、自分の法廷で大切なファイルに、蟹江を画像加工したコラージュをコピーした絵が入っていたと怒る藤崎。
甲斐に抗議すると、自分のファームでの力をまずは知り、「蟹退治」はその後だと嫌味を言われ、むっとして甲斐の部屋を後にするのでした。
その夜、和解協議の時、「お前には実力がない」などと敬一郎が井口を侮辱した時、自分が言われているような感覚を感じたと大輔に愚痴をこぼす真琴。
真琴は幼い頃から完璧を親に求められてきて育ちました。
いわゆる、アダルトチルドレン(身体的・言葉などの心理的虐待の経験者)でした。
「自分の力を見せつけて見返そう」と大輔は真琴をフォロー。
翌日、甲斐と大輔は、井口が和解交渉の件について、「会社のみんなの言う通り自分が間違っていた」と意見。
自分に対して、「神経質・気が弱い」など酷評が・・・。
このことで、蓮見との闘いを辞めることを伝えた井口。
それに対し、真琴は「会社が間違っている。あなたが屈っして我慢することはない。あなたのように蓮見の女性の昇進差別に声を上げる事が出来ない他の女性社員もいる」とフォロー。
蓮見との案件に、井口はこのまま引き下がらなことを決めました。
真琴の他にも大輔や玉井伽耶子(中村アン)の協力もあり、必死にビラ配りを街頭で続けます。
藤崎は、今回の件で井口が動いたことで大事なデータが削除されていることを甲斐に報告。
「蓮見という人物は相手が悪すぎる」と心配しますが、蟹江とのやりづらさも個人的に抱えている藤崎は自分の問題に向き合えと甲斐に言われてしまいました。
ある時、蟹江は大きな施設へ向かいますが、身分証明書を忘れた蟹江は、慌てますが、服の中に小型の鋏などが入っていることに大慌て。
「蟹におしおき」として、甲斐と協力してわざと藤崎が入れたものでした。
真琴は、フォルサム食品の井口の先輩社員、本田に協力を求めます。
彼女自身が不当な扱いを受けたことを訴えたことがありましたが、「昇進」にならないどころか、証拠がないと言われ、取り合ってもらえなかったとのこと。
「自分は子どももいて、こんな大きな出来事に関わったらどうなるか」と不安を募らせますが、真琴と大輔の説得や熱意に折れます。
甲斐たちは、大輔の知恵、真琴の根気強さで戦える証拠を入手。
「神経質、攻撃的」など限られた言葉が評価用紙に女性社員のほとんどに使われていたことを見抜きました。
女性社員だけ昇進評価に関して、小数点の違いが・・・選んだ分野で自分の実力を発揮できなかったからではなく、最初から会社に差別されていたと訴える大輔。
つまり、社員評価の女性社員に関して、フォルサム食品側の致命的な誤りや差別と捉えられる証拠が残っていたのです。
真琴は、フォルサム食品の蓮見から、昇進差別を受けた女性社員たちを連れてきて、証人だと伝えました。
その頃、蟹江は藤崎の行動が自分が拘置所に入れられる理由だと見抜きました。
その施設は、藤崎が働いていた居場所でした。
蟹江は引き続き、拘留されることになりました。
その後・・・
フォルサム食品の件が上向いていることや、敬一郎にテストの報告をした真琴。
敬一郎に、「東大ロースクールの試験を今年も受ける。それから弁護士の卵として言っておくけど、仕事でもあんなふうに人を侮辱したら駄目」と忠告。
敬一郎は、真琴に「これだけは言っておく、娘の幸せを祈らない親はいない」
2人は親子の優しい時間を過ごすことができました。
娘とほんのわずかに微笑むことが出来てから、その後、甲斐たちに蓮見が被害者女性達と全面的に戦うことを伝えます。
フォルサム食品の案件は今日で解決ではありません。
全面戦争は「これから」なのです。
そう・・・敬一郎の味方には、あの、ファームを去った上杉(吉田鋼太郎)がいたのです。
次回、女性差別が激しいフォルサム食品の対決はまだ終わっていません!ここからが本番で、最終回前編です。
SUITS2020 13話感想・みどころ
大輔は人間的にも弁護士としても成長しています。
今日の真琴ととの場面なんか、真琴が父、敬一郎とロースクールの試験のことや、昔から出来の悪さを指摘されていることを知っているからこそ、きつい忠告でしたね。
敬一郎は「あなたのため」と言いながら、娘の努力を認めない厳格すぎる父親ですね。
彼なりに娘に世の中の厳しさ、弁護士としてパラリーガルの娘に大切なことを教えようとしているけれどもう少し娘に理解を示してほしいと思いました。
でも、ラストシーンでは、「娘の幸せを祈らない親はいない」と敬一郎が真琴に愛情があったことが確認出来たり、真琴が弁護士の卵として人を仕事でも侮辱するなと意見できるまで成長しているシーンは爽快でした。
フォルサム食品には、あの上杉がバックにいる・・・ぞくぞくしてきますね。
私も上杉が絶対に背後で支えていると予測していました。
あの上杉がこのままおとなしくしているわけないんですよ。
いよいよ、働く女性の昇進に差別や限界を決めつける蓮見&上杉との本格的な対立に、今日の13話はまだ「序章」という印象でした。