探偵由利鱗太郎3話あらすじネタバレ
モデルに携わる鮎沢社長は、立派な和柄のピンヒールを見て不快な顔をするのでした。
その頃、由利鱗太郎は、朝、わけあって一緒に住んでいる聡子(どんぐり)から手作りのチョコレートをもらっていました。
三津木(志尊淳)は、出版社の編集担当の山岸(木本武宏)に誘われて仮装パーティに来ていました。
仮装パーティに出席したモデルの、名護市優美(村川絵梨)は、出番を終えて戻ってきたVIPブースにて、サンプルと思われる香水瓶を持ったピエロに遭遇。
白川文乃は元々履くはずだったピンヒールを嫌がり、鮎川(金山一彦)に抗議。
昨今の社員への関わり方や、女性への接し方が古い鮎川に文句を言った文乃は、素足でステージに立ちます。
思わず手に取ったその香水瓶を、モデル仲間の白川珠喜(鳥居香奈)取り上げられてしまいます。
優美に代わって、白川は痙攣を起こし、倒れてしまいます。
そこで、偶然にも白川のピンヒールを拾った三津木は、持ち主を探していました。
行きついたVIPブースで、血を流して遺体となった白川を発見。
三津木は殺人容疑で逮捕されてしまいます。
一方、店の裏口でもう一人のモデル、川瀬文乃(阿部純子)は、踊りながら歩き去るピエロを目撃。
さらに、文乃はピエロとお互いを知っているような合図を送っていました。
帰宅した優美には、夫、恭介(浅利陽介)がいます。
彼は料理研究家志望で、ショック状態の優美をなぐさめるのですが、モデル仲間が死んだというのに、何も喉を通らないと怒りをぶつけるのでした。
後日、三津木(志尊淳)は第一発見者にして、珠喜の靴を持っていたことから疑惑を向けられ、10日間拘留されることになってしまいました。
ある夜、文乃が自宅にいると、文乃の自宅に侵入し、加湿器に不審な赤い液体を入れたピエロ。
恐怖におびえて逃げ出す文乃ですが、ピエロが仕掛けた加湿器から発せられた液体の毒により、絶命。
由利は刑事の等々力(田辺誠一)と食事をし、等々力は由利に今回の事件は自分に任せてほしいと頼んでいました。
同じ頃、三津木は拘置所にて、同じ囚人の不気味な男性と対面。
その男の顔を見て、三ツ木はかつて由利と出逢い、由利が険しい顔で自分をじっと見てきたことを思い出すのでした。
優美は夫の恭介と口論。
恭介は、気が弱く優しい性格で、料理研究家を目指していますが、不安定な状況。
それを指摘した優美は、自分の稼ぎに結局は頼ることになる彼を責めます。
恭介は押し黙りますが、優美が自分のそばを離れるとこれまでに見たことのない不信な表情に。
翌日、由利は、優美と珠喜の真実について知ります。
珠喜は経済的に困っていて、優美が彼女に賃貸を貸して、住む居場所の支援をしていました。
引き続き、由利は拘置所にいる三津木と情報交換をしながら、事件解決に向けて動くことに。
三津木は釈放されます。
恭介は優美が鮎川とよく会っていた仕事場の倉庫にいました。
そこには和柄のピンヒールを履くための複数のマネキンや珠喜、文乃、優美がモデルとして着用していた衣装が保管されています。
ふと、恭介は、鮎川がモデルたちにセクハラや危険な関係を迫っていたことを思い出しました。
珠喜の遺品である和柄のピンヒールを何体ものマネキンが履いている幻覚にとらわれます。
マネキン人形には、赤い紐が固定されているなどおぞましい性癖と殺人願望を抱いている恭介。
一方、由利は、一人で捜査を続けているうちにある事実にたどり着きます。
鮎川を訪ねた際、珠喜が移籍を検討していた話を聞いたのでした。
由利は殺人犯であるピエロと突如、人気のない倉庫で対面。
対立しそうになるところを等々力が到着し、ピエロは去っていきました。
等々力と共に真犯人を突き止めようと会話しながら、推理するときに決まって趣味の弓矢を打つ由利。
ふと、等々力から弓矢に使う道具の先端をふざけて向けられた時、彼は怯みます。
あるトラウマがあり、先端恐怖症のようでした。
その後、文乃が珠喜が履いていたピンヒールと同じ靴を履いて、遺体となって発見されました。
由利はピエロは被害者に「和柄の靴を履かなければいけない」というこだわりを持っていることや、とても小心者で慎重派なことがわかりました。
そもそも、珠喜や優美、文乃が履いていた和柄のピンヒールは、2人がそれぞれその靴のイメージモデルになったことがはじまりでした。
恭介は自宅で、優美の為に手料理を作ろうと昨日から仕込んでいたスープがあったのに、それを拒否されたゆえ、社長の鮎川と交際していたことを優美の携帯や、AIサーチ機能を駆使して優美が何をしているのかを以前知り、怒りを思い出していました。
そして、とうとう我慢ができなくなった恭介は決行します。
まず、優美が普段から使っているメールを自分も閲覧できるように設定をしていることを優美に話しました。
さらに、ピエロのお面を見せて、自分の正体を明かしました。
珠喜に和柄のピンヒールを履かせたこと、鮎川が文乃のピンヒールを持ち去っていたことなど歪んだ事実が明るみに。
そして、本性をあらわすと、優美を外に出し、彼女の頭が壁に衝突するように突き飛ばして気絶させます。
これまで献身的に妻に尽くしてきたというのに、妻は事務所の社長と不倫したり、自分の優しさを受け入れず、モラハラのような姿勢でいるからでした。
そういった日常の不満が爆発し、彼を殺人ピエロに変えてしまったのです。
さとうキビ畑業者と連絡を取り、料理研究家を目指していることを理由に、人畜無害を装って、業者からレンタカーを借りた恭介。
その車で、優美を誘拐し、マネキンが沢山いる倉庫に連れ出され、和柄の靴を無理やり履かされようとしていました。
最初から、名越恭介の殺害のターゲットは優美でしたが、珠喜は誤って死なせてしまい、文乃はグルだったものの、犯行の口止めのため、最終的に殺したのでした。
やがて、由利、等々力、三津木が現場に到着して、恭介の暴走を止め、優美を助けることに成功。
しかし、妻を自分の身勝手な愛情で殺した恭介にモヤモヤした気持ちや、由利自身も「大切な存在」と思われる女性を亡くしたトラウマが蘇ります。
しかし、優美の事務所の関係者や、社長の鮎川は恭介によって既に優美が連れてこられる前に殺害されてしまいました。
恭介の逮捕に挑みましたが、優美は恭介への態度を改めることは決してありませんでした。
次回はなんと、高岡早紀さんが重要なキーパーソンに!そして、なんと次回は「最終章」前編?!まだ4話なのに・・・次回もお見逃しなく!
探偵由利鱗太郎3話感想・みどころ
優美と恭介はもっと早くお互いに見切りをつけたほうがいいなと思いました。
恭介は料理研究家を目指しているものの、経済的には優美に依存していて、そのことで優美の態度が荒々しいことや、優美自身も恭介に苛立ちを感じて、社長の鮎川(金山一彦)と愛人関係になっています。
きっと、この2人はそもそもお互いに愛し合っていた気持ちをどこかに置いてきたのでしょうね。
珠喜や、文乃は本来、恭介のターゲット対象外だったにもかかわらず、結果、殺されてしまったのは不憫でなりません。
由利鱗太郎は弓矢は打つのが得意なのに先端恐怖症・・・今回の事件は夫が妻を愛するがゆえに、妻にその気持ちが伝わらなくて”狂気”を生み出した事件でしたが、由利は恐らくなんらかの事件に巻き込まれて家族を亡くしたトラウマがありそうです。
浅利陽介さん演じた恭介は虫も殺せないほどの元々は優しくて献身的な夫だったはず。
しかし、妻の自分への態度や異常性を隠して生きており、優美の支配下にいた自分を解放したい願望が大きく間違った結果となってしまったと思います。
来週は4話!ゲストには、プリンセスを連想させるドレス姿の高岡早紀さんに加え、「ハケンの品格」でも知られる吉谷彩子さんも登場!