女神の教室10話あらすじネタバレ
柊木(北川景子)は里崎(小堺一幾)から、藍井(山田裕貴)が刺されたと聞き、急いで搬送先の病院へ駆けつけました。
検査室には、守宮(及川光博)がいて、藍井は一命は取り留めたものの、意識が戻らないと知り、ショックを受けます。
さらに、藍井を刺した人物が、刑事の風見(尾上松也)だと知り、衝撃を受けました。
その頃、風見は上司から取り調べを受け、激しく問い詰められていました。
青南ロースクールに戻った柊木は、藍井の研究室でファイルを見つけます。
中にはプリントアウトされた学習塾のホームページがあり、講師として紹介されている、松下隼人(渡辺秀)の顔写真がマークされています。
さらに、自殺した津山邦彦(安井順平)が自分のSNSに投稿した病院の写真や、病室番号と風見の妹、栞(桜川博子)の名前が書かれたメモが残されていました。
柊木は藍井の研究室で見つけたファイルを横溝(宮野真守)に見せて今回の件を相談します。
風見は黙秘を貫きますが、風見が襲おうとしていたのは松下で、藍井はそれを止めて刺されたのではないか?という疑問が浮上します。
自分のせいだと泣き出す、柊木を静かに見守る、横溝(宮野真守)。
また、柊木は津山も自死ではなかったのでは?と疑惑を抱くように。
風見が逮捕されたというニュースに、柊木のロースクールの学生達、照井雪乃(南沙良)、真中信太郎(高橋文哉)、水沢拓磨(前田拳太郎)、桐矢純平(前田旺志郎)、天野向日葵(河村花)らも動揺を隠せません。
柊木は期末テストも迫る彼らを落ち着かせようと、平然と振る舞い、宥めすかします。
そんななか、柊木は風見と接見することになりました。
「藍井先生には申し訳ない事をしたと思っています。」
「どうしてですか?司法の力で松下さんを当初、捕まえようとしていたのに…!もう一つ聞きたいことがあります。翠明大学附属病院…ここに風見栞さんあなたの妹さんが入院されていますよね?そして、クロウ…亡くなった津山さんが最期に投稿した写真。津山さんは本当に自殺だったのでしょうか?」
「その件、正式に自殺と処理されました。柊木先生もご存じでしょう?」
「そうして黙秘を貫き、服役したのちにまた松下さんを襲うつもりですか?」
本当は松下に殺意があったのではないか?ということや、津山の死の真相を訪ねるものの、風見は黙秘。
真中、照井、水沢、桐矢、天野が柊木を心配するなか、大事な期末テストを控えた彼らを動揺させたくないと不安を隠す、柊木。
柊木は重々しい口を開き、津山も風見が殺したのではないかと疑っていることを教え子たちに伝えました。
雪乃はここで、クロウこと、津山がもし今も生きていたら自分たちと柊木は彼からの嫌がらせを受け続けていたかもしれないと分析。
柊木は生徒たちに何か理由があって、一線を越えてしまい、今の彼は司法に失望しているのではないかと冷静に話し伝えました。
病院へ行き、未だ意識が戻らない風見の前で、自分たちが教えてきたことは理想論なのかと悩みを投げかけます。
ふと、風見が今回の件で関わった高校生が見舞いに来ますが、彼女は柊木に正体を知られたくなくて、そそくさとその場を立ち去りました。
翌日。
真中たちは松下の件で何か知っていることはないかビラ配り。
ビラを配る許可をとりますが、松下が講師を務める塾から疎ましく扱われました。
その頃、柊木は風見にもう一度、真実を確認するため面会へ。
女子高生の件を聞くと口を閉ざしてしまいました。
学校へ戻った柊木は水沢から風見に伝えたいことがあるから面会をしたいと頼まれました。
柊木と真中ら生徒たちは検察庁へ。
その前に、例の高校生、佐久間花恋から事情を聞いた生徒達。
照井は彼女が性被害を松下から受けたことを察知。
「私が失敗したからいけないの…」
「苦しかったら何も言わなくていい…でも覚えておいて。苦しい思いをしなきゃいけないのはあなたじゃなくて、加害者なの」
風見が松下の事実を調べる為に花恋に録音機器を持たせたのですが、塾の帰りに松下に呼び止められ、裸になるように言われたのです。
服を脱ぐ羽目に遭った花恋の心の傷は大きい。
風見は妹が20年間、学校の部室で教師からの性被害に遭い、自分以外の男性が近づくだけで怯えている状況を吐露。
「どうして普通の生活が加害者側ができるんだ。松下のような犯罪者がのさばって新たな被害者が生まれる、法で人は守れないんだよ」
「もし、僕の妹が同じ被害に遭えば犯人を殺したくなる気持ちは分かります。でも、あなたが殺人を犯せば、悲しむのは妹さんではないでしょうか」と、共感する、真中。
「妹のことは担当医に任せています」
ここで、向日葵が妹の栞がいる病院では、栞が兄が突然、見舞いに来なくなったことで環境変化に不安を感じていると状況を報告。
また、真中は花恋の件は被害者支援センターの田中や、柊木の友人、麻理恵(佐藤仁美)がいることを伝えました。
水沢は性被害者を加害者を守るために法律家の大人と協力して動くと今後を話します。
「花恋さんは闘う意志を持っています。それと、栞さんからの風見さん宛ての手紙を預かってきました」
【お兄ちゃんに会いたい】と精一杯の言葉で書いた手紙に胸が詰まる、風見。
学生たちは柊木の教えを守り、人として風見を法律を通して守る決意を固めます。
そして、風見は彼自身が津山を自死に見せかけて殺したことを認めるのでした。
柊木は帰り道、教え子たちの成長を感じ、温かく見守ります。
雪乃は検事から人に寄り添える法律家になりたいと、裁判官に進路を変更。
柊木と同じ志を雪乃もいつの間にか持ち始めたようです。
メールが来て、藍井の意識が回復。
今まで人に無関心だったけど、柊木の講義の影響で、風見がなんで松井を追い続けたのか気になってしまったと、相変わらず皮肉も言えるようになりました。
学生たちは雪乃を筆頭に期末テスト勉強を続け、気合を入れていました。
翌日。
守宮と柊木は、学生達の卒業に目を細めます。
学院長の守宮は当初、柊木は広島裁判所に異動のはずでしたが、青南ロースクールに、来て学生達の為に何かを変えてほしいと掛け合ったのです。
期末テストの答案が返却され、照井のおかげで真中たちは何とか良い点を得られました。
柊木は最後の講義として、自分のやり方は正しいのか時々分からなくなるけど、学生達に教えることで初心に返ることができたと振り返りました。
「人のために法律がある、ここを卒業することができた皆さんは良い法律家になる」
ここで、藍井が車いすに乗って退院。
人の為に法律があるという柊木の講義を感心する反面、相変わらず長いと皮肉ります。
学生達にも以前、答えられなかった問題を答えさせ、「君たちは良い法律家になる」と卒業を温かく見守るのでした。
そして、卒業式。
「人の門出を祝うのに興味はない」と相変わらず皮肉屋な藍井を連れて、学生達と共に出発した、柊木。
法律家として、それぞれの道を歩み始めた学生達ですが、柊木は卒業後、壁に立ち向かう彼らをサポートすることに。
女神の教室10話感想・みどころ
藍井が意識不明の重体になり、柊木が自分のせいで藍井が巻き込まれたことを痛感する涙に共感しました。
風見が妹の栞のこともあり、松下のように女性の心身を傷つける、性犯罪をとても憎む怒りが伝わってきて、胸が痛かったです。
20年間も栞は苦しみ続けているというのに、加害者だけが普通の生活をしていることに憤りを感じる気持ちとてもわかります。
藍井は松下の動向を読み取り、尚且つ、柊木と学生達を守るために単独で、風見の動向を追っていたなんて、見えないところで優しさを発揮する彼の行動力が切なかったです。
青南ロースクールで学んだ真中たちは見違えるように目の輝きや、法律家として人の為に役立とうと一致団結する場面が、柊木じゃないけど、目覚ましい成長を遂げていて目頭が熱くなりましたね。
照井が今回、松下から性被害を受けた高校生の花恋への寄り添い方が、柊木とそっくりで微笑ましい。
あんなに周囲と心を閉ざしていた彼女が、青南ローのみんなと関わり、経験を積むなかで見えてきた本来の照井雪乃の姿が女性としてとても素敵でしたね。
卒業式までに藍井が退院できたラストも温かい展開となりました。
人の為に法律はある…この言葉が特に奥深く沁みるエピソードでしたね。
柊木の青南ロースクールを卒業してから、法律家への道へそれぞれ歩いてきた真中たちの背中を送り出したくなる10話でした。