女神の教室~リーガル青春白書4話あらすじネタバレ
藍井(山田裕貴)のゼミ、通称、「藍井塾」の選抜テストが当初発表された年末よりも前倒しで開始することが掲示板に貼られました。
藍井ゼミになんとか入りたい学生たちは、柊木雫(北川景子)の抗議デモ授業そっちのけでテスト対策に夢中になってしまいます。
柊木は藍井に全く授業にならないと抗議。
急に早めるから学生たちは選抜テストの勉強に時間を割くようになったと伝えました。
しかし、藍井は学院長の守宮清正(及川光博)から了承を得ていると反論。
そんな中、真中は久し振りに再会した学生時代の友人達と飲みの場で、彼らが一流企業に就職した近況を知りました。
その頃、桐矢(前田拳太郎)は自宅に夜帰ると、黒い折り鶴が大量に郵便ポストに入れられていて、不信に思うのでした。
照井雪乃(南沙良)に至っては試験の勉強に集中するため、実務演習の出席を辞退。
真中信太郎(高橋文哉)、桐矢純平(前田旺志郎)、水沢拓磨(前田拳太郎)、天野向日葵(河村花)らも選抜テストに備えるなか、藍井から雪乃が実務演習を辞めたと聞かされ、動揺。
水沢と天野は意気投合して課題を解こうと切磋琢磨。
今回、柊木が学生たちに課すのは、民事事件の事案例。
「とび職の親方Aが元受け業者の組む点B社から依頼を受けて仕事中にマンションの2Fから怪我を負い、1週間後には硬膜外出血で急死。
原因は転落事故。Aの妻は転落防止ネットの設置を怠ったB社に損害賠償請求をしたが拒否されている」
どのような結論が妥当か、学生達に指示した柊木。
藍井ゼミの選抜テストが終わってからでいいとも伝えました。
転落防止ネットがなかっただけでなく、過重労働が原因かもと推測する、水沢。
ここで、真中は損害賠償をB社にいくら請求できるかを優先すべきと口を出す、真中。
しかし、水沢はいつもよりアツく、B社のせいで死んでしまったAが報われる解決策を考えます。
「藍井先生はなんでここにいるんですか?予備校の講師の方があなたの講義のやり方、向いていると思いますよ」と柊木。
「高額報酬だからです。それに見合った仕事をしているだけです」
苛立ちと焦りを感じ、選抜テストに集中したくても葛藤が。
さらに妹の美羽(山口まゆ)からは、真中自身が学生時代に就職に失敗した会社から内定をもらいました。
選抜テスト当日、雪乃はスラスラと難なく問題を解きます。
天乃、桐矢、水沢は悩みながらも解き進めていきました。
そして、真中は本調子が出ず、昨今のストレスから集中することができずにあっという間に時間が過ぎてしまいました。
「気楽なもんだな」
「気にしないで課題やろう」
「僕は君たちとは違うんだよ。」
「やっぱりそうだよな。お前っていつも口先だけだよな。前の柊先生の講義の時も俺の事をフォローしたけど、口先でいつも表向き良い奴ぶっているのバレバレなんだよ」
水沢はこれまでくすぶっていた真中の違和感を指摘。
柊木が止めても、真中とみんなの間には溝ができていました。
天野は水沢が真中抜きで選抜すると言い出し、照井の件もあってこのままでいいのかと柊木に相談。
「ありがとう、教えてくれて。何かできるか考えてみる」と柊木。
放課後、学院長の守宮(及川光博)に藍井が一人で作った選抜テストが90分以内で解ける問題ではないことを伝える、柊木。
藍井が人知れず努力していることを知った柊木はどうして、藍井と自分を関わらせたのか疑問をぶつけます。
「良い意味でぶつかり合えるパートナーだと思ったから」
翌日。
水沢と桐矢は課題の事で話し合い、妻に対してB社からの仕事を請け負っていて、それがいつなくなるか不安を感じていた点に気付きました。
天野はそんな2人を見て、水沢が正義感がとても強い性分なことに気付きました。
柊木と藍井は模擬裁判を手伝わない方式で学生たちを見守ることに。
真中はみんなとのわだかまりに葛藤し、天野を被告側にして、自分はサポート役に徹したいと柊木に申し出ます。
しかし、柊木に自分を内に抑え込み、本当はみんなと勝負をして勝ちたいのかもしれないと指摘されます。
天野は、会社側の立場に立って考えて課題に悩んでいることを指摘。
B社が倒産すればこの会社は倒産する、援護するならB社だけの責任じゃないと主張したいと言う、天野。
模擬裁判当日。
今回の事故は経費削減のために転落防止ネットを敷かなかったこと、B社の過重労働が原因と追求する水沢と桐矢。
続けて、天野が主張。
原告の請求企画を求める。
Aさんが転落防止ネットに気付かず、黙認していたと抗議。
B社からの圧力が酷いと反論する水沢達。
向日葵はAさんが病院に行っていない事、Aさんが自分の安全性に気付いていなかったと言葉を続けました。
B社側がAさんに対して、裏で従業員に圧力をかけていて、妻の証言もあるように、不当な扱いを受けていると訴える水沢と桐矢。
妻という身内の訴えは片面からの意見だと反論。
ここで、真中は弁護士とは被告人の為にどう立ち上がるべきか葛藤。
「裁判長、裁判の中断をお願いします」
「被告側から和解を提案したいのです」
真中の発言にどよめく水沢と桐矢。
「裁判長、和解の手続きをお願いします」
「和解は無理だよ、歳晩の勉強にならないだろ」と教務主任の里崎(小堺一幾)。
「考えられるAさんの言いたいことを書面としてまとめました」
ここで、水沢達が反論することを覚悟で書類を提示。
このまま争うと、1年や2年ではすまないし、解決できないと言葉を続けます。
「被害者の気持ちに寄り添っていない」と、真中の人間性に対し、昨今のこともあって反論する水沢。
「今まで僕自身がみんなに勝ちたい、そればかり思ってきた。Aさんには幼い子供がいて、徹底的に争って勝ち負けを競うところで、精神的に大きな負担になる。」
「納得できない」と水沢。
「水沢君が納得できないんじゃない、納得できないことは双方の為にならない。依頼人の為に僕は交渉がしたい、頼む」
真中は水沢と天野、桐矢と話し合い、今回の件で家族であるAさんを亡くした被害者遺族の為に7千万円の和解金を払うことに決めました。
「勝てる弁護士が良い弁護士じゃない、依頼人に何よりも寄り添い、相手の立場を汲んで動く。今回の案件は5年かかる。でもいつかみんなが法曹に立った時、今日の講義を思い出してくれたらいいな」と柊木。
柊木が和解が判例に残らないことをあえて狙って学生たちに互譲を学ばせる目的でこの講義と模擬裁判を実践させていたのです。
「僕には水沢くんのように人の立場に立って動く事よりも勝ち負けにこだわってきた。今回の件で和解をし、互譲という方法もあることを学べた。僕も良い弁護士になりたい」
真中の心境変化に裁判に参加しなかった照井を除いて温かく見守る一同。
照井は勉強の後、家に帰ろうとします。
ここで、柊木が学生たちに配るはずだった団子を照井に家に持って帰るよう、渡しました。
しかし、照井は柊木が帰ったところで、団子を置き去りにして帰っていきました。
女神の教室4話感想.みどころ
「僕はみんなとは違うんだ」
自分がかつて就職できなかった一流企業に妹が内定をもらったことで焦る、真中の心が凄く分かります。
自分だけが取り残されているような、疎外された葛藤がありますよね。
周りからは真中は優秀なことを羨ましがられますが、実際の真中は23歳でロースクールで学んでくすぶっている自分に焦りが水沢達への態度にも表れていて胸が詰まりました。
しかし、被害者AとB社の双方にとって、弁護士としてできることを模索する中で、彼の心にみんなと歩み寄って、方向性を進める前向きさが後半にあらわれて良かった。
真中は元々の性格は人を見下すのではなく、裁判での勝ち負けにとてもこだわっており、みんなとの距離、自分がどうあるべきかに捉われていた。
良い方向に変わり、水沢や桐矢、天野向日葵との間に入り、仲間として「やり直し」ができましたね。
しかし、問題なのは照井雪乃。
柊木や水沢ら実務演習のクラスメイト達を一切フル無視して、我が道を突き進む。
彼女が他人に対してとても閉鎖的な態度は、心の傷が大きい事を意味していると思います。
あれだけ人に心を開けない、自分の為に実務演習ではなく、藍井ゼミに入って上昇志向が高い背景はとても壮絶なのでしょう。
次回、照井が性被害に遭ったのではないか?という描写が5話の予告で出てきますが、それが今後の鍵ですね。
照井もみんなのなかで笑顔の花が咲きますように。