天国と地獄7話あらすじネタバレ
民宿の男性(酒井俊也)から、日高(高橋一生)のことを日高ではなく、別の人物だと証言した人間がいたと聞いた日高。
一方で、河原(北村一輝)は、東という謎の漫画家だった故人について、特殊清掃スタッフから聞きました。
【彩子】として、身元不明の遺体から、東朔也の手がかりを探に出た日高。
彩子は、【日高】として、歩道橋に落書きを依頼した不審な男のことを落書きの依頼を受けた若い男から聞き込みます。
誰にも名前や顔を覚えてもらえない清掃スタッフが、謎多き望みを叶える怪物に出会い、クウシュウゴウという名前をもらい、法で裁けない闇の犯罪者に制裁を加える物語を書いた「東」。
陸(柄本佑)、八巻(溝端淳平)、彩子は、日高が歩道橋のところにやってきた様子を目撃。
そこで、彩子は、日高が「東さくや」について独自で動いていることや、クウシュウゴウについて手掛かりを知っているのではないかと探りを入れます。
しかし、体がお互いに入れ替わっているからこそ、刑事の「彩子」として、「日高」の体である彩子を逮捕することができると、日高は脅迫。
その態度に、言葉を詰まらせたものの、冷静に受け止める彩子。
ふと、日高の父から、息子に「手紙」の件で用事があると電話連絡を受けた日高。
心は彩子ですが、日高家の長男として日高の父に会う事に。
日高が持ち続けていたラブレターのような手紙。
その手紙の差出人が今回の事件の手がかりだと知った、彩子【高橋一生】は、秘書の樹里(中村ゆり)、妹の優菜(岸井ゆきの)に日高の過去に何か心当たりがないか探りを入れます。
刑事「彩子」として、東朔也のことを探っていると、入院しているある男性を訪ねた日高。
医療ソーシャルワーカーの女性と接触し、自分が探している人物が「東朔也」という偽名を使っている可能性があることや、東はすい臓がんを患っていたことを伝えました。
陸と連絡を取り合う彩子は、落書きを消すことを必ず陸に頼むクウシュウゴウの行動に違和感を覚えます。
なんで、陸に「消す」作業を頼むのか不思議でなりません。
さらに、陸が落書きを消していると、そこへ先輩の湯浅(追田孝也)が、偶然を装ったように駆け付けたこともあったので、そこも腑に落ちません。
翌日、日高は、「トルヒノーム」という薬を東が服用していた事実にたどり着いて手掛かりを探しますが、進展はみられません。
河原(北村一輝)と幅(谷恭輔)も連続殺人鬼の手がかりになる居酒屋へ。
陸は夕方、先輩の湯浅を訪ね、湯浅がもしや「クウシュウゴウ」なのではないかと疑いを隠し切れません。
湯浅に誘われて呑みに入った店に河原たちと偶々、入れ違いになって入った陸。
その頃、日高として、彩子は手紙の件を父(木場勝己)から聞きました。
日高は日高家の養子で、日高には「東朔也」という二卵性の双子の兄がいて、彼こそが「歩道橋の上で待っている」という”ラブレター”の主だったのです。
日高の母(徳永えり)は、日高を背中に背負いながら、ラーメン屋を経営する日高家の養子に。
朔也は、東家の長男として育てられたのですが、四方家と東家の間で、負債を押し付けられるトラブルが発生。
朔也を大人同士の揉め事で居心地の悪さから救うため、日高家で引き取ろうにもそのトラブルで断念した日高家。
東(浅野和之)は、後日、訪ねた日高夫妻に猛反発し、「帰れ!」と繰り返して、押し帰しました。
さらに、少年時代、日高が学校の下駄箱に「放課後、歩道橋の上で待っています」という手紙を誰かからもらったことで、その主に会いに行ったことがありました。
家で歯が抜けた日高は、手紙の主である朔也と歩道橋の上で会います。
朔也は日高に声をかけ、自分の抜けたばかりの歯を日高にあげました。
日高は自分の歯をコレクションして箱に入れていたのです。
子供たちが幼い男の子特有の友情を育んでから、日高と朔也の母(徳永えり)は、朔也に実母だと名乗ってから、朔也が一目見て、服装から、靴を東家で買ってもらえない程、余裕がないことを知り、これで新しい靴を買うようにお金をあげます。
しかし、朔也は「お父さんがそういうことは嫌がる」と、子供ながら大人の気遣いをみせ、お金を返して別れました。
そして、時は現代に戻り・・・
朔也の正体は、湯浅でした。
湯浅は陸と共に居酒屋から出た後、病気の発作を起こしてしまいます。
その発作を起こした衝動で、湯浅のポケットからはトルヒノームとSDカードが・・・。
つまり、朔也は二卵性の双子の兄弟だからこそ、日高に「クウシュウゴウ」の漫画の世界観を参考に、殺人を依頼し続けていたのでした。
クウシュウゴウは、東朔也だったのです。
日高は、彩子として、医療ソーシャルワーカーから、無料医療制度を利用した者が病院に搬送されたと連絡を受けました。
その病院、桜下病院に運ばれた男が、東朔也だったのです。
日高はその直後、新たな殺人事件として、久米の息子が殺されたという連絡を五十嵐(野間口徹)から受けました。
その頃、陸は湯浅を見舞っていて、湯浅が「やけど」したと言って包帯を巻いている手が気になります。
上司の五十嵐から呼び出され、久米の息子の凄惨な殺人事件現場に到着した日高は、久米を殺した犯人に繋がる血痕が見つかったと鑑識から言われ・・・来週は、久米を殺した犯人や、湯浅の手の平の「怪我」の真相が明らかに・・・。
天国と地獄7話感想・みどころ
東朔也が、まさか湯浅(追田孝也)だったとは・・・。
人当たりも良くて、人畜無害な彼が、以前、落書きを消す陸に偶然を装って通りかかり、声をかけたシーンから、湯浅、怪しいなって思っていました。
さらに、すい臓がんを抱え、金銭的に余裕がなくても医療援助を受けられるシステムを使い、闘病しながらも密かに、双子の弟、日高(高橋一生)に殺人を指示していたなんてつらすぎます。
朔也は父の元で、日高は、日高家の養子として、母の元で育てられ、経済的事情も「天と地」の差がある二人が育った環境はとても切ないですね。
朔也が殺人を犯すきっかけは、父を苦しめた者たちへの復讐なのか?
また、前回のエピソードで登場した、裕福な久米夫妻は、日高の「殺人リスト」の名簿の中にありましたが、久米夫婦は難を逃れて命が助かったものの、久米家の息子が新たな殺人事件のターゲットにされてしまい、彩子として事件を追う日高の悔しさや、叫びたくなるほど苛立つ様子に共感。
日高は、日高陽斗として、日高家で、父(木場勝己)や母(徳永えり)、妹の優菜(岸井ゆきの)に囲まれて温かい家庭で育ったものの、朔也は負債トラブルを持つ東家で苦労して育ったことが窺えますね。
双子の兄弟なのに、こんなにも恵まれた人生と真逆があり、まさしくそういった部分も、「天国と地獄」といえます。
朔也は優しいところがあるものの、内面性に闇を感じます。
また、このドラマ、今回の7話ではゲストがとても濃厚なメンバーだったことがSNSでも話題性を呼んでいます。
TBS過去ドラマ「アンナチュラル」で、大火事のなか、人助けをした訳ありの男性の父を演じた木場勝己さんや、「アンサングシンデレラ」にて、育児ノイローゼで薬物依存になった女性役の怪演で昨年、反響が多かった、徳永えりさん、そして、「義母と娘のブルース」などで、理解者役や温厚な男性役を演じることが多い、浅野和之さん。
ドラマファンを興奮させた名役者たちが集った今回の7話はとても、見応えがありました。
木場さんが日高の育ての父、浅野さんが日高の実父、徳永さんが日高の母を演じていて、個人的にも胸が熱くなりましたね。
日高と朔也の真実にたどり着く彩子の動きが今後も見逃せないと思った7話でした。