天国と地獄9話あらすじネタバレ
歩道橋から転がり落ちた彩子【日高】(綾瀬はるか)と、日高【彩子】(高橋一生)。
なんと、奇跡的に体が元に戻りました。
主犯の東を確保しに行くので、「今、ちんけな共犯者のあんたを逮捕はしない。その辺に出頭すればいい」と言う彩子。
そこへ、河原が駆け付け、大人しく逮捕されるふりをして、河原に手錠を掛けられるふりをした日高は、河原の脚を蹴って逃走。
その後を彩子が追いかけます。
陸に連絡をとり、今後動く為に、日高と一旦別れます。
ことの状況を陸に電話で伝え、東朔也が警察に捕まらないように動いてほしいと頼みました。
日高と八巻と合流した彩子は、八巻の車に乗ります。
カードで日高の現在地を追跡されないように、日高のゴールドカードを偽造工作するように八巻に頼んだ彩子。
彩子は自分の携帯電話を入れ替わっていた時に、河原たちに追跡されないため壊しました。
携帯電話を見つけた刑事たちは解析不能だと頭を悩ませていますが、八巻の居場所を解析システムで追跡する河原たち。
ついでに、自分のアリバイも交錯してほしいと八巻に頼みました。
検問に遭遇しますが、途中で車から降りた八巻のコートを借りた日高は、刑事のふりをして、検問を潜り抜けました。
体が元に戻った彩子は、自分の爪にネイルが綺麗に施されている事に気付きます。
他人の体だから、ネットで検索して「彩子」としてネイルを施していたのです。
その頃、八巻は宮城県松島市にいて、その様子は河原だけでなく、上司の刑事、十久河(吉見一豊)にもばれてしまいます。
河原と相棒の幅(谷恭輔)は、望月彩子の家に侵入し、日高の証拠品を彩子が持っていることや、2人が奄美大島へ向かっていることを突き止めたのでした。
東は日高の双子の兄で、彩子の恋人にして同居人の陸(柄本佑)と福岡へ。
弟と一緒に行くはずだったが複雑な事情で無理になったと陸に語ります。
彩子も、日高に、コ・アース社の社長時代に、お客が落としたコンタクトを見つけてくれた清掃員が東だった話をしていました。
次第に、東と親し気になっていき、当初は東が兄だと気づかなかったのでした。
しかし、東が妻と喧嘩した際に歩道橋でカップ酒を飲みながら、一緒に楽しく会話していた当時、「歩道橋のラブレター」の話をした日高。
2人のカップ酒を東に片付けると言って、東の手からカップ酒を手にとった際に、東の手の黒子に兄だと確信。
以降は、DNA検査に頼んで、日高が兄だと知ったのでした。
まだ穏やかに会話ができていた頃、奄美大島に一緒に行かないかと日高を誘いますが、断られました。
日高は手の黒子がきっかけで、お互いが兄弟ではないか?と何かを感じ取った2人。
それ以上、お互いについて聞けなかったのでした。
湯浅こと、東は途中で陸の前でガンの症状が起きて、倒れそうになります。
自分にはもう時間があまり残されていないことを悟った東。
同じ頃、彩子と日高は声をかけてきた田舎の男性警官に、外に落としたハンカチは、彩子の物かと尋ねられ、日高と平然を装いますが、警官は2人を見抜いていて、すぐに仲間に通報。
彩子と日高は即座に走り出すのでした。
八巻が警視庁に戻ると、八巻のカードが大活躍していましたが、彩子と日高の逃亡がばれてしまいます。
さらに、彩子のアリバイ作りと日高と彩子が一緒に行動していることがばれないようにするための日高のゴールドカードの主が特定されてしまいました。
八巻はその主こそ自自分なので、自分の身にふりかかる災難が、時間の問題だと察知・・・。
奄美大島へ向かう前、彩子に自分に手錠をかけることを提案する日高。
ふと、日高は妻が倒れたから奄美大島へ兄弟で行けなくなった話を彩子にします。
都市伝説の太陽と月の入れ替わりが自分達兄弟の人生を左右するかもしれないと感じた日高。
東は父が亡くなり、最初から結婚しておらず、清掃会社も解雇され、父の介護で苦労していたとのこと。
父が亡くなったのは、認知症の症状が重かった父(浅野和之)から、既に亡き妻である東の母と息子が奄美大島へ行くと誤解された挙句、傘で叩かれた東。
父と揉み合ううちに自宅のアパートの階段から父が転落死。
その後、日高は東に歩道橋の上で後日会い、兄弟であることを打ち明け、すい臓がんになった東の為に資金援助をすると提案。
ところが、それが、東を精神的に刺激してしまいます。
東はクウシュウゴウになりたいと言い、殺人事件の計画を練っていることを日高に伝えました。
15分日高より先に生まれたからこそ、弟が知らないほど苦労重ねだったことを怒り、激しく訴えていた東。
そこで、日高は兄が殺人計画を考えていることを知りましたが、正直、罪を犯すことは兄にはできないだろうと高をくくっていたと彩子に話します。
ところが、犯罪が少しずつ東の手によって実行されていて、殺人のターゲットリストにあった「2」の人物は本当に田所なのか他の誰かなのか分からないと口にした日高。
最終的には、兄、東から「他人として通報するか身内として通報するか好きにしろ」と言われてしまったのでした。
東は通報しませんでした・・・15分生まれてきたのが違っていれば、もしかしたら殺人犯は最初から自分だったかもしれないからです。
そう、日高はサイコパスではなく、心優しい兄思いの男性で、日高が次々とやらかし続ける殺人現場の処理をして、兄が逮捕されないように努力をしてきました。
黒い皮手袋の偽造工作も、日高が兄を庇い、がんで時間のない東を逃がす為でした。
彩子と入れ替わってからも、必死に東が捕まらないように先回りして動き、彩子と入れ替わり行動を続けることで、東を逃がしていました。
再び、あの満月の夜、歩道橋で、殺人の凶器である石を持ってきた日・・・彩子ともう一度、入れ替わった時のように、歩道橋からわざと落ちたのも、兄思いの行動がきっかけ。
彩子は日高のこれまでの行動に胸を痛め、複雑な心境を抱くのでした。
ふと、陸と東が偶然、2人がいる場所へ。
彩子は東がすごく弟に甘え続けている行動に激しい怒りを感じ、突発的に、東の頬を殴りつけました。
陸に病人だからと止められます。
彩子は「こんなに日高が東を大切に思っていて、兄の為なら罪の偽造工作、兄を逃がし続けていた弟がいるのに、自分なんかいない者同然に思うな。弟にこんなことさせといて、あんたが正真正銘のサイコパスだ」と怒りをぶつけました。
東は「弟は悪くない、すべては自分が悪いんです。俺はどんな殺され方をされてもいいから、こいつ(日高)だけでも守ってくれ」と日高を庇いますが、彩子は「だったら・・・こんなことすんじゃねぇ!」と一喝。
その後、船に乗った日高と東兄弟。
東は日高の乳歯を久米家にいて、罪を犯した当時、病気の発作が起きて薬を飲もうとしたタイミングで現場に落としてしまったことを日高に伝えます。
翌朝、東と相談し、日高は兄と共に彩子に逮捕されることにしたと話します。
ところが、東は容体がおかしくなります。
慌てて、船医を呼ぼうとする陸ですが、河原たちに気付きました。
どんどん具合が悪くなり、意識を失う東。
ところが、陸は東に馬乗りになり、なんとか自分の犯した罪を悔い改めて生きないとと訴え、心臓マッサージをします。
その甲斐もなく、東は目覚めません。
陸に東のことを任せ、彩子に、自分に手錠をかけるよう頼みますが、彩子が動じない為、今後、彩子が不利にならない為に頭の中であるひらめきが・・・。
彩子をわざと人質にとって、その後、駆け付けた河原たちの注意を引いたかと思うと、日高は自分を追うように彩子に笹y来ました。
彩子を解放した日高は、彩子に追いかけられ、船から海へ飛び込もうと試みる日高。
しかし、彩子は日高を捕まえますが、全てを読んでいた河原は、彩子の腕に「犯人隠匿と、隠蔽」で手錠をかけました。
その頃、鑑識室では、電源が入らないはずの日高と彩子が使っていた別の携帯電話に電源が突如入ります・・・。
その頃、八巻は十久河と五十嵐(野間口徹)に、彩子に関する「ある事実」を伝えていて・・・その事実は次週、75分拡大スペシャルな最終回にて解禁!
天国と地獄9話感想・みどころ
日高はサイコパスじゃなかったですね・・・。
日高と東の複雑な兄弟関係、不器用で、どちらも自己犠牲的で、上手に生きられないところは共通しています。
あと15分生まれるのが早かったら、自分の人生は違っていたと怒る東の気持ちが痛いくらい伝わりました。
日高が生き別れた兄を守る為、罪滅ぼしのように、自分が奪った東の時間を埋め合わせるかのように、東が犯罪を続けても、日高は殺人現場の後処理をして・・・なんて家族思いなんだろう。
彩子が東に、「こんなに家族を想う弟がいるのに、罪を重ね、尻ぬぐいのように弟の日高が隠蔽して、東が追跡されないように努めてきた・・・それなのに、自分は存在しないみたいに言うな」と激喝するシーンは胸打たれましたね。
日高と彩子、陸が三人で連携プレイを発揮するものの、全てを先読みする河原の目は誤魔化せませんでしたね。
彩子が日高のひらめきで動きつつも、彩子は日高に手錠をかけても、河原に「犯人隠匿、隠蔽」で逮捕なんて・・・切なすぎますよ。
日高が彩子に「逮捕されるのがあなたならよかった」って言葉が胸をぐっと打たれたような気持ちでした。
彩子がすべての行動においてサイコパスでなかった日高に対し、「絶対にあなたを助けるから」と日高の本性を熟知した一言は、2人の絆やこれまでの入れ替わり迄の歩みを感じさせました。
感動の9話ですが、次週はなんと最終回・・・彩子と日高の結末は?それから、陸はどうなる?八巻(溝端淳平)が、五十嵐と十久河に話した「彩子のこと」はもしや、彩子と日高の「入れ替わり」についてなのか?どうか八巻が最後まで味方でありますようにと願いたい9話でした。