ザ・トラベルナース2話あらすじネタバレ
「天乃総合メディカルセンター」で働き始めたトラベルナース、那須田歩(岡田将生)。
彼が、定食屋でランチをしていると、同じく客の二階堂日向子(キムラ緑子)から声をかけられました。
彼女は、歩と同じ、「孤独のグルメ」のファンで、ほっこりした空気が流れました。
しかし、彼女が脳梗塞で倒れました。
右不全麻痺で、意識レベルも低下している、二階堂。
歩の処置のおかげで一命を取り留めるものの、後遺症で発話と食事ができなくなり、そのまま「天乃メディカルセンター」に入院。
その頃、名医として知られる神野(六角精児)が到着。
天乃病院長(松平健)から手厚く迎えられました。
九鬼は働きすぎだとナースステーションでは、愛川塔子(寺島しのぶ)から心配されてしまいました。
なんと、神崎は前任になり、神野が新しい「シンボル」として歓迎されたのです。
歩と謎のスーパーナース、九鬼静(中井貴一)が担当看護師としてリハビリのサポートにあたることに。
ところが、早速、静は二階堂に食事介助をし、自分で食べるように指導。
搬送されたばかりだというのに早すぎると異を唱える歩を再び、「何も分かっていない馬鹿ナース」呼ばわりする九鬼。
嚥下トレーニングに対し、外科医の郡司(菜々緒)も不安視。
その矢先、二階堂が天乃メディカルセンターの大スポンサーだと判明。
さらに、夫を亡くした資産家。
同じ頃、神野(六角精児)は大手術を終えたものの、午後の手術は寿司屋に行くため、30分だけ手術に対応すると身勝手なふるまいが目立つのでした。
経営第一主義の天乃院長はすぐ独断で二階堂の秘書、日下部二郎(手塚とおる)にリスクのない治療を約束し、胃に管を通して栄養を摂取する「胃ろう」をすると提案。
食べることが好きな二階堂の意志を無視したような独断です。
失敗すると、病院への寄付が白紙になるリスクがある、二階堂。
担当医は、郡司真都(菜々緒)に決定。
九鬼は、二階堂の心を掴むために、孤独のグルメの話題に触れました。
美味しい名物のうな丼を元気になって食べれるようにと患者の気持ちを上向きにさせる、九鬼。
その日の夕飯、歩は天乃院長や、事務長の西千晶(浅田美代子)、外科医の古谷(吉田ウーロン茶)と郡司(菜々緒)、内科医で天乃の一人息子、太郎(泉澤祐希)、らと会食に。
ところが二階堂がVIPだと知った神野がオペを横取りする話題になり、なんとも腑に落ちない歩。
九鬼は嚥下トレーニングを実施している最中に二階堂が誤嚥を引き起こしてしまいました。
神野は、思わず九鬼の対応に反対。
九鬼はそれでも食べることが大好きな二階堂の望みを叶えようと、嚥下トレーニングをさせていたのです。
軽度の誤嚥で済んだものの、九鬼は今回の対応で、神野から責められ、愛川塔子は彼を叱責。
九鬼は二階堂に、美味しいものが食べたいという彼女のやりたいことを尊重。
郡司も神野の圧力に負けず、神野の胃ろう手術を押し通そうとする意見に反論。
そこで、神野は二階堂の秘書の日下部(手塚とおる)に許可をとり、誤嚥性肺炎に陥るリスクがあれば、胃ろうを検討することに変更しました。
郡司は、九鬼が嚥下トレーニングにこだわる理由を知りました。
実は、九鬼の父は、二階堂のように食べることが大好きだったにもかかわらず、嚥下トレーニングができず、胃ろうを選択せざるを得なかった過去を聞いたのでした。
九鬼の父も、死んでもいいけど、カリカリのベーコンと目玉焼きが食べたいと生前、静に訴えていたのです。
ところがその夜、九鬼の父の話が全部、嘘で、九鬼の父から静へ荷物が届きました。
そのことを責め立てる歩ですが、九鬼は二階堂の為によりよい治療方法を模索。
歩には、二階堂から食べたい機能を奪うことは生きる気力を奪う事。
造影剤のCT検査の誤嚥がないかの確認をすると、二階堂は期間にむせてしまいます。
神野は胃ろう手術の準備に取り掛かりますが、二階堂は「孤独のグルメ」の漫画を声に出して読み、「うな丼が食べたい」と口に出せました。
二階堂はすっかり、九鬼を信用し、誤嚥性肺炎予防に作られたスプーンで練習の成果が。
神野は、他の手術を控えていると嘘をつき、高級料理の白トリュフを堪能。
神野を高級料理店に行かせたのも、実は九鬼が裏で動いていたからでした。
神野に美味しい思いをさせている間に、二階堂が胃ろう手術をさせられないよう、手回ししていたのです。
「孤独のグルメに出てくる赤羽のお店のうな丼が食べたい」と古谷や郡司、金谷など、歩と静以外の医師らの前で意思表示。
この回復に唖然とする秘書の、日下部も喜びます。
急遽、検査で、二階堂は、何とかゼリーを誤嚥せずに食べることができました。
郡司も、日下部も、九鬼、歩も大喜び。
二階堂は普通に食べられたり、話ができるようになりました。
退院した時、二階堂は九鬼が赤羽のうな丼の店が今月で閉店すると嘘をついていたことを指摘。
二階堂に治療に取り組む意欲をつけようとしていたのが目的でした。
その日、九鬼は早引きして、天乃院長と神野が天乃たちと食べたレストランで会食。
九鬼と天乃は生ハムのトリュフ添えなど高級料理に舌鼓を打ち、上機嫌。
しかし、九鬼は沈黙を破るようにして、歩の事を利用しないでほしい、ナースは医者の手下じゃないと毒づきました。
これに対し、今更昔の話をされても困ると、天乃も静かに反撃。
どうやら、九鬼の経歴を天乃は既に知っていて、しかもお互いに因縁関係を匂わせました。
ザ・トラベルナース2話感想・みどころ
食べることは生きる事・・・確かにその通りですよね。
九鬼が食べることが好きな二階堂の喜びを奪いたくないという優しさが沁みます。
少し厳しめにトレーニングさせるのは、父親が…と嘘をつき、また、二階堂が食べたがっている実在する作品「孤独のグルメ」の赤羽のうな丼の店が近々閉店だなんて、患者が何を求めているかを察知し、人の心を掴むのがうまい。
二階堂が食べれるようになったときは、九鬼の迅速な対応のおかげで、生きる元気も取り戻せたと思いました。
洞察力に長けていて、人を見る目がある本当のナースが九鬼ではないでしょうか。
しかし、九鬼の鞄からメスが出てきたりなど、彼が名医な可能性は十分ありますよね。
それを知っているからこそ、天乃が九鬼を要注意人物のようにじろりと睨んだり、高圧的な姿勢を崩さないけれど、どこかで九鬼を天乃が怯えている様子が伝わります。
九鬼静のなかにあるナイチンゲールのような優しさと、患者や人を大切に思わない人には容赦ない冷酷非情な二面性に目が離せない2話でした。