TOKYO MER1話あらすじネタバレ
92年・・・アメリカにて。
子供の頃、最愛の母を大きな事故か何らかの犯罪に巻き込まれて、両親を亡くした喜多見。
事故・災害・事件の現場へと駆け巡り、患者を救命するために発足した「TOKYO MER」に。
救命救急チーム「TOKYO MER」のメンバーは7人。
チーフドクターの喜多見幸太(鈴木亮平)、研修医、弦巻比奈(中条あやみ)看護師、蔵前夏海(菜々緒)とベトナム人看護師。ホアン・ラン・ミン(フォンチー)、麻酔科医、冬木(小手伸也)、臨床工学技士、徳丸(佐野勇斗)。
そして、厚生労働省の官僚であり、医師免許を持った国家公務員の音羽尚(賀来賢人)。
すなわち、チーム全体が、スペシャリストで成り立っているのです。
発足記念式典の最中、バス事故で重篤患者が出ているとの通報を受けて、現場へ向かうMERたち。
音羽だけは今日の勤務を欠席。
複数の患者で何人もの命の危機に直面している患者がいて、複数の患者を危険極まりない事故現場でオペをするという前代未聞のミッションに挑むことに。
その様子を見ていた厚生労働省の医政局長の久我山秋晴(鶴見辰吾)と音羽。
危機管理対策室室長、駒場(橋本さとし)も、MERの動向を見守り、的確な指示を出すのでした。
山田という男性患者や、幼い息子、太陽を連れた親子などに声かけ。
患者のレベルによって、緊急性を処置。
芽衣という幼い女の子と母に声を掛けた喜多見ですが、なんと、芽衣は心肺停止の危機感。
芽衣はどうにか、喜多見たちの処置により、アドレナリンを投与後、意識を回復。
次に担当した45キロの女性は服膣内出血で、簡易手術を受け、縫合なしで、テープの処置をされ、容体を見守ることになりました。
さらに、トラックの居眠り運転の事故に遭った上野。
急性頭蓋内血腫により、瞳孔が開けない状況。
左の肺も潰れているので、頭を開けて、大きな緊急手術をトラック内で行う喜多見達。
音羽も途中から到着し、この難解な手術に対応してくれました。
心拍再開後、喜多見に対し、あのトラックの中でオペをするのは衛生面で困ると苦言。
慌ただしい患者の対応が一時的に終わり、内勤する弦巻比奈(中条あやみ)。
循環器外科の研修医、深沢(佐藤寛太)にTOKYO MERの活躍を伝えられ、恐縮する比奈。
しかし、循環器外科医の高輪(仲里依紗)は喜多見の仕事のやり方に否定的。
過去に喜多見の「何か」を知っているようですが、知らないふりをしてごまかすのでした。
医師の常識を超越した喜多見の救命行為は、厚生労働省で問題視されてしまいます。
MERの組織が、厚生労働省側からは快く思われておらず、今、喜多見たちが働けているのは「実験的段階」だと資料をMERのみんなに配った音羽。
もしもその「実験」が「失敗」すれば、MERが解体するとのこと。
喜多見の活躍を疑問視する音羽はさらに、彼の経歴について、なぜ、MERで働けることになったのかを疑うのでした。
その頃、厚生労働省大臣、白金眞理子(渡辺真紀子)と厚生労働省医政局長、久我山(鶴見辰吾)はTOKYO MERの組織の動向を様子見しつつ、いざとなれば、解体計画を相談。
その様子を目撃していた音羽。
MERのみんなは、喜多見の家で束の間の落ち着ける休息をとり、喜多見の妹でNPO法人を立ち上げた、涼香(佐藤栞里)も温かく皆を歓迎。
「助けを求めるのを待つのではなく、自分達から向かい、全ての患者を助ける。TOKYO MERはそういう存在でありたい」と口にする喜多見。
その言葉を心に刻む蔵前夏海(菜々緒)、弦巻比奈(中条あやみ)、看護師のホアン・ラン・ミン(フォンチー)、麻酔科医の冬木(小手伸也)。
優しい時間を過ごしてから、音羽から、トラック運転手を他の患者より優先したことに違和感を密かに抱いていたことを指摘された比奈。
比奈には「ある思い」があり、喜多見の対応を疑問視していました。
そこで、音羽は比奈に今度の審査会にて、喜多見の対応が間違っていることを訴えてほしいと頼まれるのでした。
後日、トラック運転手の上野の娘、実歩がMERのを訪ねてきました。
飲酒運転ではなく、小学生の男児を避けようとして起きた事故だった事実。
父、上野の容体は安定し、この件から大きな騒動に発展せず、穏やかに解決したいと申し出た実歩。
飲酒運転でなかったことや、子供と上野の命が救われた結果に胸を撫でおろすMERたち。
多忙ななか、工場爆発という次の緊急事態に応じます。
審査会議にて、トラック運転手、上野を助けた際、トラックの中で処置したことや、対応が間違っているかどうかを久我山や眞理子、音羽の目の前で証言しなくてはならなくなった比奈。
優先する命、喜多見の行動によって、救われた命があると訴える蔵前。
しかし、看護師というだけで、久我山から意見を口にしたことで偏見をぶつけられてしまいました。
さらに、喜多見がMERで働ける経緯を唯一知る、赤塚知事(石田ゆり子)も白金に追求されます。
「厳しい医療状況で対応できる逸材」だと断言。
次に、赤塚はアメリカで、銃乱事件に巻き込まれ、医者がいないかと幼い彼が必死で訴えるものの、誰も喜多見の母を助けなかったというつらい体験を乗り越えて、救命医になったことを伝えました。
この経験から、「医師として目の前の命を救う」ことを強く志し、MERで働いているとのこと。
喜多見は赤塚にその後、出会い、彼女からインタビューを受けた際も、誰の命も見逃すことなく、立ち向かう強い責任感と誠意を伝えていたのでした。
会議室にて、喜多見の様子を映像で見ていた千住も心を動かされます。
大きな工事現場の事故にて、トラウマが一瞬、蘇る喜多見ですが、MERの仲間や、音羽の到着により、我に返ります。
千住(要潤)も助っ人に来て、救護室を確保。
大きな事故で被害に遭った患者たちの慌ただしい対応に至ります。
なんとか大勢の患者たちを搬送するものの、今度はガス爆発が付近で起り、喜多見が一人で現場へ行こうとします。
生きているなら、医者の力が必要だと言って、1人で現場へ向かおうとします。
「現実を見てください、たった医師が現場へ向かうなんて・・・しかも、患者も亡くなっているかもしれない」と反論する音羽。
しかし、「諦めない」喜多見は、千住の仲間、根津(奥野瑛太)を発見。
膝の重症で、動かすのに危険な状態の根津。
根津は自分のことはいいから、ガス爆発が再開する前に逃げてほしいと訴えますが、喜多見は彼が結婚指輪をしていることに気付き、助けることに。
3歳の娘と妻がいる根津を助けるため、ガス爆発現場にて、緊急手術を行い、カッターナイフを使いました。
しかし、ガスの充満で意識を失いそうになる喜多見。
音羽が慌てて駆けつけて、2人を救助。
喜多見の無防備さを怒鳴りつける千住ですが、喜多見は目の前の命を救うためならいとわないことを伝えるのでした。
死者が0なことが、危機管理対策室でも伝えられ、一同はホッとします。
しかし、音羽は喜多見の優しさ葛藤しつつも、白金や久我山から圧力をかけられ、なんとしてもMERを潰すことを催促されて困惑。
高輪(仲里依紗)は、赤塚から、喜多見の活躍を高輪が批難する理由に、彼女が喜多見の元妻だからではないか?と指摘。
高輪は案の定、困惑の表情を浮かべつつも、逆に彼女も赤塚の消せない「ある過去」を追求し、赤塚を動揺させました。
次週、喜多見は一人でも多くの命をまた救いに走ります。
TOKYO MER1話感想・みどころ
大河ドラマ「西郷どん」などで幅広い表現力が評価されている鈴木亮平さんが主演。
鈴木さんといえば、今春放送したドラマで、かなりくせの強い偏屈な漫画家を演じて話題になりましたが、今回は穏やかで誠実な役柄で安心しました。
テンポも良く、展開がどんどん進むにつれて、様々な災害・事故など大きな被害に遭い、医者を待つ人たちが溢れているシーンの緊迫感が伝わりましたね。
喜多見の幼少期のトラウマであり、救命医になったきっかけの「匂わせ」ともいえる母を亡くしたシーンは凄く心が痛みました。
幼い少年が「誰かお医者さんいませんか」と必死に訴え、傍らに幼い妹がいて、多くの犠牲者の中の一人だった喜多見・・・。
大勢の人が負傷して倒れているアメリカの状況もリアリティーがあって、この作品の重要性や、これから起こるシリアスな展開にぞわぞわしましたね。
患者一人一人を迅速な対応で救うMERや、喜多見の思いやる声かけには胸が熱くなります。
患者全員を救う熱意や行動力、無茶も許せてしまいますよね。
芽衣ちゃんという幼い女の子や、頭蓋骨内出血腫の男性患者が救われてホッとしましたよ。
後半も重傷者が多い現場にて、喜多見自身のトラウマがフラッシュバックして、フリーズしてしまいそうでしたが、MERの仲間や、音羽や千住の存在もまた救いでしたね。
過去ドラマ「アンサングシンデレラ」にてゲスト出演していた渡辺真紀子さんがMERのみんなにとって最大の敵ですね。
喜多見たちMERの組織を潰そうとしている厚生労働大臣で、なかなかの圧力や存在感が今後も目が離せません。
さらに、白金や厚生労働医政局長、久我山を演じている鶴見辰吾さんも、「はじめて恋をした日に読む話」以来の出演ですが、威圧的で厳格、看護師である比奈を職業差別するなどなかなかのくせ者といえました。
この圧力に屈せず、TOKYO MERの存続や次週の喜多見たちの活躍を応援したい感涙の初回放送でした。