となりのチカラ

となりのチカラ最終回 チカラがとなりにいてくれて良かった!

となりのチカラ最終回あらすじネタバレ

チカラ(松本潤)と灯(上戸彩)は、マンションで起きた火災発生に、長女、愛理(鎌田英怜奈)と長男、高太郎(太平洋介)を連れて外へ。

管理人の星(浅野和之)がいうにはボヤ程度で済んだ模様。

頼子(松嶋菜々子)、マリア(ソニン)らも、上条(清水尋也)、木次学(小澤征悦)らも外へ出ます。

火災の原因は603号室の住人、小日向(藤本隆宏)。

チカラはもう少し様子を見たほうがいい、なにかしら理由があると星に伝えます。

頼子はそれに反論し、星が弱すぎることを指摘。

怒号を荒げ、住民に喚き散らす彼のことを追い出そうと提案する頼子。

チカラは何の策もなく、自分はこれ以上、何もする気はない模様。

この状況に灯がなぜかチカラ並みに中腰になります。

ふと、娘の愛理に友だちができた模様です。

しかし、コミュニケーションが苦手でドライな愛理は四苦八苦し、相手の反応に鬱陶しさを感じているのでした。

高太郎も勉強に精を出しますが、まだまだ見守りが必要でした。

翌朝。

マリアと頼子が妊娠の服装を巡って喧嘩している様子。

木次は妻子が出て行った後の荷物を片付けていました。

上条は相変わらず一人暮らしで、託也(清水尋也)は祖母、清江(風吹ジュン)を介護施設へ預けて以降、学校に行きながら一人暮らし。

ふと、マンションのトラブルメーカー、603号室小日向に話しかけるチカラと高太郎。

彼は高太郎に怒鳴り散らし、世界は滅亡する、地球温暖化が迫ってる、みんな死ぬなど、関わりたくない人オーラを出していました。

チカラはそんななか、マンションの住民を向かい側のカフェで見守りました。

しかし、そのカフェは近々、閉店するとのことがマスター(夙川アトム)の意向で決まりました。

妻の達代(映美くらら)も好美(古川凛)も出て行ったのではないかと指摘するチカラにぐうの音も出ない学(小澤征悦)。

上条にももう隣人の件には口を出さないと言ったはずでは?と指摘されてしまいますが、チカラは妻の灯と共に何かしら小日向にできることはないか冷静に模索。

その後、木次に嫌味を言われようが、チカラは603号室の住人、小日向と話し合うことに。

託也とチカラはその日の夕方、小日向のドアに誹謗中傷が書かれた紙が貼られているのを見て、2人は心を痛めます。

彼はさらに、自殺するまで追い詰められていました。

小日向に手紙を書き、チカラは渡しました。

そしてその手紙を読んだ小日向は、手紙を受け取り、チカラだけを家に通したのでした。

やがて、小日向の事実が明らかになります。

妻と共にこのマンションに引っ越す間際、妻を心筋梗塞で亡くしました。

この近辺に引っ越してきた時、もし子供ができたら公園で遊ばせるなど幸せを考えていたとの事。

そのことを住民のみんなに話すチカラ。

さらに、小日向の背中はチカラ自身の亡くなった父親に寂しそうな背中が似ていることを指摘。

小日向はチカラの優しさに触れ、頼子、マリア、上条の前で謝罪。

しかし、頼子は小日向を挑発し、また再び騒動を起こしかねないと心ない発言をします。

「どうせまたその場だけの謝罪をして同じことを繰り返すに決まってる。ねぇなんでみんな黙っているの?みんな私の言うことを聞いていればいいのよ、なんで分からないの?!」

自分の思い通りにならない人に対して、激しい怒りをぶつけ、空気を読まない頼子。

ここで、チカラは頼子に娘にも同じ言葉を吐いて、圧力をかけたせいで、娘(成海璃子)との距離が遠くなったのではないか?と指摘。

思わず全員は頼子を睨むのでした。

チカラは帰宅すると、疲労して少し寝てしまいそうになりますが、高太郎から好美と達代が離婚届を持って、学の家を訪ねたと知らされ、再びピンチを救済することに。

達代と好美を思わず、庇った高太郎。

「おじさんはヒーローじゃないの?ヒーローはみんなを救うって漫画に描いてあった」

思わず、チカラと同じ行動をとる我が子を見守るチカラ、灯、高太郎、愛理。

チカラも声を掛けます。

「木次さん、あなた自身もうお気づきじゃないですか?暴力は敗北ですよ・・・ってこの前書いた本に書いてありました」

光太郎と同じ声掛けをするチカラ。

ふと、学は好美に最初に買ってあげたぬいぐるみを捨てずにとっといていて、それをせめてもの気持ちとして好美に渡しました。

好美はぎこちなくも、学の小さな行動に笑って礼を言うのでした。

その後、睡眠をとろうとしつつも、託也は祖母と暮らしていた時に祖母のために貼っていた張り紙を外し、部屋の片づけをチカラに手伝ってくれるよう、頼みました。

間もなく、マリア(ソニン)は在留カードが切れて、故郷に帰ることに。

思わず、マリアに片思いする上条の背中を押すチカラ。

「マリアさんは僕の灯ちゃんみたいに、上条君にとって明かりのような存在なんじゃないかな」

上条は思わずマリアにかしづき、結婚指輪を渡します。

「僕は感情を表現することが苦手だけど、コロコロ変わるマリアさんが好きです。僕と結婚してください。」

「でも・・・私・・・日本来るため借金しているし子供もいる」

「借金も僕が返します」

「だめよ!そんなの!」

指輪を差し出す上条と戸惑うマリア。

「いいからさっさと返事しなさいよ」

「これは命令じゃないからね、あなたが決めることなのよ、マリア」

ここでマリアは上条からのプロポーズに「イエス」と答えます。

マリアと上条が幸せになってから、チカラを見習って娘の話を聞くことにしたと決意する頼子。

頼子はマスクにバッテン印をわざとつけて、娘と向き合う決意をしました。

頼子たち道尾家を見守ってから、太極拳をマンションのみんなでやらないかと張り紙を掲示板に貼る星譲。

その後、愛理と友達になりたい女の子が中越家の家の前に訪ねてきました。

その子はとても丁寧な言葉遣いで、チカラに、愛理と友達になることを諦めると言い去っていこうとしていました。

その状況を愛理に伝えたチカラは、それだけその子は愛理と友達になりたいことを促した灯とチカラ。

「いいじゃない、また裏切られたとしても・・・でも、凄く良い子だし、諦めずに来ることは、愛理を必要としているんだよ、追いかけたら?」

愛理は初めてできたその同級生の女の子を追いかけ、一歩踏み出しました。

高太郎も好美と友達関係を築いていて、好美に片思いしている彼は自主的に勉強するようになりました。

一方で、チカラはゴーストライターの依頼をチカラに盛ってくる編集者の本間(勝地涼)から、ゴーストライターの仕事を辞めてほしくないこと、チカラには人に寄り添う文章を書く才能があることを伝えられ、仕事面でも励みに繋がりました。

チカラは結局、みんな話を聞いて欲しいだけで答えは自分で出していると持論を展開。

灯はチカラの話をそっと見守り、夫がやはり人のことを放置できない優しい性分であることを改めて知ります。

チカラは、生前の父が人を助けること、少しでも子供達の為に何かできることがないかを探すと言っていたことを思い出しました。

チカラの優しすぎるお節介な性格は父親譲りだそうです。

それに対し、灯は、「チカラくんはお父さんが好きなんだね」

チカラは否定し、高校生だった自分を置いて、母の元へ自死をして、旅立ったことを恨んでいると話しました。

「僕は父さんを今でも恨んでいるけど・・・でももう許す。父さんが言ってくれた言葉は今でも覚えている。僕は父さんが愛してくれた分、愛理と高太郎を愛していく。これから沢山悩んで悩んで、誰かの為に何ができるのかを考える。お父さん、お母さん、会いたいです。僕もいずれそっちに行くかもしれないけど、これからもこんな僕を見守っていてください。」

愛理と愛理の友達、高太郎と好美はそれぞれ子供達同士で仲良くなれました。

星は太極拳を住民に教えます。

上条は、マリアの出産に立ち会い、父になりました。

木次は一人で家事をしながら、静かに暮らしています。

達代は灯のアパレル店でイキイキと仕事をし、接客時には笑顔も増えました。

託也は認知症の進行で自分のことを忘れてしまった祖母、清江(風吹ジュン)を介護施設で訪ねて看病しています。

介護施設の壁に、託也は「困った時はチカラさんに相談する」という紙を祖母の為に貼っています。

食事の介助を託也にしてもらいながら、清江はその紙の内容を見て微笑みました。

バーのマスターは、ずっと行方知らずだと思い込んでいた飼い猫のナツメが戻ってきたことで店を再開。

ナツメはチカラ達のマンション近辺をうろつき、猫目線でチカラやご近所さんたちを見守ってきました。

人は悩み、無力な生き物だ、でも、成長することや、かげかえのない時間を過ごしたことは宝物 結果を出し、毎日懸命に頑張ることだ・・・そう決意を固めるチカラ。

そして、チカラのマンションに新しい入居者の女性が。

彼女は妊娠していて、1人で思い詰めている模様。

そんな彼女にチカラは声を掛けます。

「となり、良いですか?」

となりのチカラ最終回感想・みどころ

人間は成長し、結果と出し、努力を続ける・・・だからこそ、ほんの少しだけでも前に進めるのかもしれません。

「となりのチカラ」には、チカラが隣人やご近所に寄り添い、現代社会に目立つ問題を抱えた人たちをほんの少し日向に行けるようにそっと案内する優しさが込められていました。

それと同時に、経験を通して大人も成長することで、自分を見つめ直し、何が自分の為に必要かを見つめ直す強いメッセージ性がある作品だと思います。

児童虐待とモラハラ夫に傷ついていた達代と好美も、学に勇気をもって立ち向かい、離れて暮らすことで自分達に本当に必要な幸せと環境を整えられました。

学も好美と達代と離れたことで、一度は好美を言いくるめて引き取ろうとしますが、チカラに「自分でもわかっているはずだ、暴力は敗北だ」と指摘され、思わず自分がしてきたことから振り返ります。

それまで達代に任せてきた家事をして慣れない様子だったり、別れ際に好美に渡したぬいぐるみは、相変わらずいじめっ子な少年がそのまま大人になったような性格の彼を少し大人にさせた行動なのかと思います。

チカラの長男、高太郎と娘の愛理も友達とのコミュニケーションや勉強といったそれぞれに今必要なことに前向きに取り組めるようになって良かったですね。

新しい603号室の住人、小日向は妻を病気で中止で亡くして以降、幸せに暮らす住民を恨んでいたけれど、チカラの手紙により、彼自身の攻撃的な態度は、本来の落ち着きを取り戻しました。

必死に謝る小日向に理解を示す住民と、彼を信用できない、また繰り返すと空気の読めないひどい発言をした頼子。

「なんで分からないのよ?!私の言うことを聞いていればいい」

「娘さんにも同じことを言っていたんじゃないんですか?」このときのチカラの指摘がピンポイントをついていて、チカラも先週と引き続き、住民への声掛けの仕方が成長していましたね。

彼女自身も女性として、自分本位に決めつけて、人をコントロールしようとする態度を改めようと踏み出したことが結果、娘と孫と笑顔でまた暮らせるようになった希望が見えましたね。

上条もマリアに結婚指輪を渡し、自分は表情を出すことが苦手だけど、表情がくるくる変わるマリアと一緒に過ごしたいという純粋な思いが伝わり、家族がいる喜びに繋がった瞬間は泣けました。

上条の生きづらい少年時代を考えれば、喜怒哀楽を顔に出すことやコミュニケーションが難しかった彼が、マリアにプロポーズをする際は真剣に想いを伝えることができたし、1人で故郷へ帰国して、子供を育てる不安を抱えたマリアにとって、何よりも心強い存在となったことかと思います。

不器用だけど優しい上条とマリアは、チカラと灯とはまた違った角度で良いバランスがとれた夫婦になれそう。

託也も一切自分のことを忘れてしまった清江を施設に訪問しながら、距離をとって見守ることで彼自身の日常との折り合いをつけられたことも微笑ましかったです。

清江は託也のことを忘れても、施設に託也が貼った「困った時はチカラさんに相談」という紙を見て微笑み、少しチカラのことを思い出せたのかな。

管理人の星譲は、住民に太極拳を教えることで、子供をつらい事件で亡くし、妻すらも亡くなった悲しみから、人と繋がることで自分を変えていけていますね。

最後に、チカラ自身は、託也と同じヤングケアラーで、母の死後、後を追うようにして自死した父を大人になった今でも恨んでいる、今もその気持ちは多少あるけれど、父を許し、家族を大切にしながら、生前の父のように、人を見捨てず、寄り添うことを決意したシーンは納得。

チカラのお節介がすぎるところは、父親譲りだったのですね。

子供達や周囲の人を温めていただろう父親の背中を見たチカラと、離婚届けに納得がいかずに、怒って手を振り上げた学から、好美と達代を庇って助けた高太郎も、チカラの背中を育って、人の為に行動を起こせる良い子に育ったのではないでしょうか。

自分の答えをそれぞれ見つけ、太陽の下を歩くチカラと住人達。

またチカラは今日も誰かのとなりにそっと寄り添うことに力を注ぎます。

 

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