となりのチカラ4話あらすじネタバレ
またしても、中越チカラ(松本潤)に助けを求める困った住人が。
その人物は、道尾頼子(松嶋菜々子)。
頼子はチカラに助けてほしいから自宅に来て欲しいと頼み、彼をエイに引き入れました。
チカラの妻、灯(上戸彩)と娘の愛理(鎌田英怜奈)や、ヤングケアラーの問題と向き合う清江(風吹ジュン)と孫の託也(長尾謙杜)、マリア(ソニン)、夫のモラハラと我が子への虐待と闘う、木次達代(映美くらら)と好美(古川凛)親子らを頼子は集め、彼らを新たな商売のターゲットにしようとしていたのです。
灯には仕事や育児で疲れていることを指摘し、マリアには赤ちゃんが元気に生まれるかどうか、木次好美と達代親子には、夫のこと、チカラの娘、愛理にも恋愛で悩んでいないかと次々言い当てました。
さらに、水と水晶玉を見せて、彼女は2つでたったの一万円と悪徳商法を頼子がしていることに気付いたチカラは戸惑います。
場をごまかす為に、チカラがいつものように「どこかで会ったことありませんでしたっけお?」と言いますが、頼子は否定。
清江(風吹ジュン)が思わず、頼子の商品を買おうとしていたので、灯(上戸彩)は慌てて、頼子のつくったクッキーを褒め、場の空気を変えました。
そこへ、1人の男性が慌てて頼子の行動を制止し、一同は頼子のインチキ商売の被害者にならずに済みました。
その日の夜、チカラは夕飯の時に、愛理と灯が月経前のイライラが原因で、喧嘩していることを息子(太平洋介)から聞きました。
翌日。
チカラに占いについてゴーストライターをする仕事が来ました。
本間(勝地涼)から依頼を受け、まだゴーストライターの仕事から抜け出せないことにモヤモヤを抱えるのでした。
向かい側のカフェで仕事をしていたチカラは、好美が旗で合図を送り、「げ・ん・き・でも・・・」と伝えかけたところで父親の木次(小澤征悦)に連れ戻されている様子が気になります。
その後、チカラはマリアと清江の関係がうまくいっていることや、上条(清水尋也)の部屋に管理人(浅野和之)が訪ねていることなど様子を見ていました。
管理人はチカラに対し、「頼子が怪しいインチキグッズを売っていて迷惑だ」と苦情が来ているから、ガツンと言ってほしいと頼まれます。
ふと、頼子に呼び止められたチカラは、中に入ると、頼子が長男の洋平を亡くしており、怪しい霊媒師とネットを利用してやり取りしていたことが判明。
頼子自身もインチキ商売に騙されていた被害者で、そのことに気付かずにいたのです。
離婚し、洋平は14歳の時に亡くなってしまったのです。
娘の美園のことを突っ込むと、頼子は怒りながら美園と彼女の夫のことを罵倒します。
「あんな親不孝な娘は知らないし、吉井は孫に会わせてやるから100万円を請求された」と愚痴をこぼすのでした。
チカラは夜、自身の妻子の喧嘩の原因も女性特有の「生理」が原因であることを息子の高太郎(太平洋介)から聞き、デリケートな理由なだけに追求しにくく、困惑。
灯にも「自分の仕事や家族のことを考えてほしい。自分の家族の問題が分からないのに隣の親子のことは分かるわけない。しかも、親子なんだから話し合えばわかるというのは間違っているし、話し合えないほど関係が複雑な親子もいる」と叱られる始末。
さらに、美園の別れた夫、吉井(稲葉友)は、美園と元義母の頼子の関係修復を願っていて、チカラを後程、訪ねてきました。
吉井は純粋に、頼子と美園を和解させたいと思っているだけでした。
しかし、頼子と美園は、2人にしか分からない複雑な溝を抱えていて、なかなか厳しい状況です。
美園は一人息子の啓介を保育園に迎えに行く寸前、吉井は元夫で借金ばかり作るし、自分はパート2つ掛け持ちして息子を育てていることを告げられました。
その夜。
娘に幸せになってほしいと願うあまり親の価値観を押し付けることは良くないと思っているとこぼす灯。
灯自身も母親から「あんな男と結婚しても幸せになれない」と毒親育ちを匂わせるような発言を聞きました。
灯と愛理の喧嘩の原因には、チカラが少し関係しているとのこと。
インチキな水と水晶玉を心が弱っている人に売りつけて稼ぐことを続けており、そのせいで一人娘、美園(成海璃子)とも絶縁状態に。
吉井に言いくるめられ、美園と会ったチカラですが、頼子の過去に隠された壮絶な出来事を知ります。
美園は頼子から、過干渉を受けていることへの苦痛を吐き出し、「あなたの為」と自分の考えを一方的に押し付け、気持ちを聞こうとしなかったことを吐き出す美園。
さらに、美園は弟の洋平がいじめを受けていて、そのことで学校に頼子がクレームを言われたことで益々いじめがひどくなり、で自殺したことを大声で告げました。
「あんた離婚したんだって?あんな男やめときなさいって私の言うこと聞かないからよ」
「今まで私のことを考えてくれたことあった?あなたの為って言いながら自分の考えを押し付けて、私の進学先から結婚披露宴の場所まで全てコントロールしてきたくせに。洋平だってあんたが殺したようなもんよ!苛めを学校にクレームしすぎて、洋平は自殺したんだ。言っとくけど、あんたなんか孫にも会わせない。世界一、息子に会わせたくない人だから」
母子が精神的虐待に近い親子関係だと知ったチカラ。
その夜。
まだ愛理と灯の険悪な状態が続いているからこそ、愛理にビシっと言おうとするのですが、チカラはまたしても言えずに朝を迎えるのでした。
翌日。
息子の命日である時、墓参りをする頼子に声を掛けます。
ところが、丁度同じタイミングで、吉井と美園がお墓を訪れました。
思わず慌てて隠れるものの、チカラと頼子は、美園が吉井からお金を借りようとしている姿を目撃。
頼子は自業自得と言ったものの、突然、チカラはかつて、頼子と美園をかつて5年前に見かけたことを思い出しました。
頼子は美園と弟のお墓の前でそれぞれお互いを思いやって心配している関係があったのです。
美園が妊婦だった時、弟の洋平の墓参りに訪れた日、母を守ってくれるように頼んでいました。
一方、頼子も美園を守ってほしいとお墓に手を合わせていたのです。
お金をせびり続ける本性を見せた吉井に対し、頼子はお札を投げつけます。
「あんたなんか家族じゃない!うちの家族に二度と指一本触れたら許さない」と言って庇いました。
このことをきっかけに、美園は頼子を息子の啓介に会わせました。
「この子を生んだ時お母さんに傍にいてほしかった」
「私だってお子さん今どうしていますか?って聞かれる時、つらくてたまらなかった。あんたが出て行ってから、それで占いに・・・」
お互い本音を打ち明けることができ、チカラのおかげで一歩前に進むことができました。
娘の愛理は灯と仲直り。
喧嘩の原因は、愛理が「パパみたいな男と付き合うのは男の趣味が悪い」と言ったことから、灯が「チカラくんの悪口を言うのは世界中で私だけだ。たとえ娘でも許さない」とこっぴどく叱られたことでした。
そして、託也の合格発表を清江の家で祝う木次母子、マリア、灯と愛理、高太郎(太平洋介)、頼子。
託也は無事、大学に合格。
さらに、ピザのデリバリーのアルバイトをしながら就職活動している上条(清水尋也)が就職先に合格したことを祝います。
そんな優しい空気のなか、連続幼児誘拐事件の犯人が、上条であることで騒ぎだすSNSを特定した管理人(浅野和之)から聞き、半信半疑のチカラ。
次週、上条という男は何者なのかフォーカスを当てます。
となりのチカラ4話感想・みどころ
今回の4話は、すれ違う母子関係にスポットを当てたストーリーでした。
頼子と美園の喧嘩の発言を聞いていると、過干渉で「あなたのため」を言い訳にして、娘から見れば精神的に支配している母親と、母親から一人の成長する人として認めてもらえない娘のジレンマが垣間見れてきました。
チカラは「おとなりさん」として、頼子と美園の関係がなんとか元に戻るように訴えるものの、頼子が長男で美園の弟を亡くして以降、彼女自身も心の拠り所を求めて怪しい霊媒師に救いを求めている状況はなんとも言えない心苦しさが伝わりました。
美園からしたら、頼子は現代女性に一人以上多い「毒親」。
娘の人生を自分の敷いたレールに沿わせるように誘導することは、精神的虐待と今は認知されるようになって、美園と頼子の関係は少しそれに近いなと思いました。
「家族のために」頼子も精いっぱいやってきたつもりなんだろうけど、美園からしたら、血の繋がった同性の母親というのはやはり成長すればするほど、子供時代や10代の時には言えなかった辛さを母の頼子にぶつけてしまうというのは致し方ないかな。
チカラに頼子のことを「この人は私の進学先や披露宴の場所まで全部勝手に決めて口出ししてきたし、最初は期待に応えようとしてきた」という言葉に胸が痛かったです。
しかし、美園と頼子親子は、亡くなってしまった美園の弟のお墓参りに訪れた際、お互いのことを心配していた優しい面も見えてきて救われました。
美園の保育園の通う息子、啓介の父親の吉井は、当初、美園と頼子から誤解された優しい人なのかと思っていましたが、とんだダメ男でしたね。
お金を要求して、借金を重ねて、元夫とはいえ、啓介と美園を苦しめる原因にはなりうるなと思いました。
頼子が彼のそんなダメな部分を知っていたからこそ、吉井に対し言った言葉が鋭かった。
「あんたなんか家族じゃない!うちの家族は娘と孫だけだ、うちの家族に手を出したら許さない」と怒った時は、彼女の中に美園への確かな愛があることが分かってホッとしました。
美園が頼子を啓介に会わせたシーンは、チカラがとなりにいてくれたからこそ、前を向いて歩いて行けそうな気がします。
頼子と美園の関係修復は希望が見えますが、好美がチカラに旗をもらって、手信号を送っていることが父の木次にばれてて、とても可哀そうになりました。
モラハラ気質に加えて、娘の好美に水をかけ続けるといった許せない行為をしている木次。
チカラにもらった旗で近況を健気に伝える好美のことを思うとドラマですが、毎回、心が痛いです。
木次家は経済的にどうか分からないけど、本当の意味で、好美の母、達代には家族再生の為に離婚してほしい・・・。
チカラじゃないけど、好美ちゃんがだんだん、近所の心配な子供に見えてしまった。
さらに、幼児誘拐殺人犯だと疑われ続けている上条が、就職が決まって、清江の孫、託也も大学に合格して、頼子も混じってみんなでお祝いしていたのに、あらぬ疑いは事実に変わってしまうのでしょうか?!
木次家も心配ですが、上条の正体も気になり、次週が待ちきれない4話でした。