となりのチカラ

となりのチカラ5話 上条(清水尋也)と星(浅野和之)それぞれの想いにチカラの手が寄り添う

となりのチカラ5話あらすじネタバレ

チカラ(松本潤)のおかげで、絶縁状態かつ母子関係に歪な切なさを抱えていた頼子(松嶋菜々子)は、保育園児の息子、啓介を育てるシングルマザーの一人娘、美園(成海璃子)と和解。

3人でチカラが住むアパートの部屋の一つで暮らすなど一歩前に進むことができました。

チカラが住むマンションではまたしても、「困った住人」が。

幼児連続誘拐・殺人犯だと疑惑を向けられながらも、デリバリーサービスのアルバイトと就職活動を掛け持ちする努力家な上条(清水尋也)の就職先が決定。

それと同時に、過去にチカラが手を差し伸べたことで、家族関係が安定している認知症と闘う清江(風吹ジュン)とその孫、託也(長尾謙杜)が高校に合格したことをきっかけに、頼子、木次達代(映美くらら)と小学生の娘、好美(古川凛)、チカラの妻、灯(上戸彩)と好美と同じ小学校に通う長女の愛理(鎌田英怜奈)らでお祝いパーティーを開催。

盛り上がっていたところ、管理人の星譲(浅野和之)は、大慌てでチカラだけをこっそり呼び、チカラたちが住むマンションがSNSに晒された挙句、児童誘拐・殺害事件の犯人の上条が住む場所だと特定されたことを伝えました。

上条の画像も加工されて拡散されており、チカラは戸惑います。

「やはり601号室の上条さんは少年Aだったんですよ。早く出て行ってほしい」といつものことながら毒を吐く星譲。

上条に前科があるかどうか確認してほしいと言う星に対し、管理人さんがやればいいと言いますが、結局、星はチカラに任せてしまいます。

星は、マンションのリーダーとして上条に直接事実確認をしてほしいとチカラに頼みました。

あれこれまた考えをめぐらすチカラに愛理と灯は呆れます。

「ご近所のところに首を突っ込むとまた痛い目に遭うよ」と灯は忠告。

あれから数日、チカラは検索ツールで「殺人鬼を見分ける方法」という内容を検索。

悲惨な子供が傷ついた写真が多いサイトで、存在を知らなかったチカラは思わず目を疑います。

そこで、翌日。

子どもが辛い目に遭っているサイトの写真を上条に見せますが、彼は「別に何も」と不吉な返答。

上条が少年院に入っていたという噂も流れ、思わずそのことをオブラートに包んで聞くチカラに対し、上条はその通りだと答えました。

少年院に入ったとは言っていたけど、少年Aであると決めつけるのはやはりまだ早いと星に追求すると、彼は自分の間違いを認めません。

星が以前、上条の部屋を訪ねた時に星の写真を撮っていることを追求。

しかし、星は自分の名前は「管理人さん」ではなく、星だと些細なことで怒り、星が連続誘拐殺かもしれない証拠を掴んだと豪語。

やがて夕方になると、木次家で虐待とモラハラを受けている、チカラの長男の同級生、好美(古川凛)の様子に異変が。

さらに、頼子がネットの情報を見て上条をますます疑います。

信じやすい頼子はあらぬ疑いをますます加速させて、上条が連続殺人犯だとほのめかします。

翌日。

上条の状況を良くしたいと思い、上条が週刊誌に撮られてしまった写真の元の画像の情報をくれないかと(勝地涼)に聞くものの、無駄でした。

マンションの郵便受けにて、チカラは上条のことを批難し、チカラに対しても、「マンションの人を助けて良い人気どり」と相変わらずです。

星とマンションの前のブランコにて、星が異常に上条を異常に敵視することに対し、少年院にいたからって「少年A」と一方的に決めつけるのは差別だと初めて意見をはっきり言いました。

星が上条の会社に通報したせいで、彼はやっと決まったばかりの正社員の仕事を解雇させられてしまったのです。

とにかく一方的に何かしらの理由で、上条を疑って敵視する星。

チカラが仕事を終えて家に帰る途中で、頼子や他の住人の主婦たちから、星が上条に馬乗りになって暴行をしている様子を目撃。

「しらばっくれるな!自分がしたこと胸に手を当てて考えろ!お前は少年Aなんだろ?教えてくれよ!なんであんな小さな子供の命を奪えるんだ。あの子には未来があったんだ?なぜうちの子が死んでお前が生きている?なぜお前はのうのうと生きている?こいつに殺されたせいで・・・女房は自殺したんだ。だからどんなことがあっても復讐してやろうと思った。未成年だからって名前も蒼も教えてもらえなかった」

ここで、上条がよく連れ歩いている中年女性が思わず止めに入ります。

彼女は上条の保護司、金谷と病気のせいで事件を起こしてしまった上条の過去を伝えました。

「あなたの息子さんのことと彼は関係ない!」

さらに、上条は夫と離婚後、精神的不安定な母親から、代理ミュンヒハウゼン症候群の虐待を受けており、学校ではいじめを受けていました。

代理ミュンヒハウゼンとは、保護者が自分の育児などの努力を誰かに認めてもらいたくて、強い承認欲求を満たすため、我が子が病気になるようにあの手この手で子供を心身的に苦しめる殺人といえる虐待です。

いじめっ子に抵抗し、そのいじめっ子は理科室で、つらい感情を吐露した上条の目の前で焼死。

チカラは上条に少年院にいた理由を聞いたことを詫びます。

「皆さんから思えば僕みたいな人間は不気味だと思われているの分かっています。チカラさん、マンションの皆さんに伝えてもらえますか?このままだと皆さんの迷惑だし、僕は出て行きます」

上条は母親からの長期的な代理ミュンヒハウゼンの虐待により、感情を失い、喜怒哀楽がない非常に心配な状況だったのです。

星も全ての状況を知り、自分の至らなさや反省点に気付き、マンションの管理人を辞めることに。

チカラは家で、灯から「自分でもどうにでもできないことをいつまでも悩むのやめたら?仕事してよ。いいよね、チカラくんは悩むのが趣味で」と嫌味を言われてしまい、不満を吐き出す為にゴミ出しをすることに。

しかしそこで、マリア(ソニン)から泣きながら、チカラになんとかしてほしいと頼まれ、あることを思い浮かびました。

それはマンションのみんなの嬉しい・悲しい・怒ると言った感情を写したマンションの住民の写真を撮ったチカラ。

何とかする方法が思いついたと口にした時、やっと笑ってくれたマリア。

翌日。

管理人を辞める星に対し、チカラが取材で被災地を訪れた時、震災で高齢者や子供を助けているのを見て、父親がヒーローのような存在だと笑ってチカラに話してくれた星の息子。

「自分も両親を亡くして、ずっとその悲しみを引きずっていくのだと思ってきたけど、それは違う、今の星さんを見て、お子さんは喜ぶと思いますか?」

チカラは自身がヤングケアラーで両親を亡くした当時の悲しみを少し省いて本心を伝えます。

それでも管理人をやめる意志が強い星に対し、頼子も木次好美と達代(映美くらら)親子、マリア(ソニン)、清江(風吹ジュン)と託也(長尾謙杜)、そして力の妻、灯は、彼が管理人を辞めないように、管理会社に抗議して納得してもらえました。

好美は「かんりにんさんいつもありがとう」と描いた絵をプレゼント。

上条に対し、自分がSNSで上条の悪質な噂を流し、彼が会社をクビになる原因を作った張本人だと詫びた星。

また、自分の感情が何もかも分からないと口にする上条に対し、住民が笑ったり怒ったり泣いたり恥ずかしがる様子の写真を渡しました。

上条に感情を表現することの大切さ、人とコミュニケーションをとり、マンションのみんなと少しずつ歩むことを伝えました。

上条はぎこちなく笑います。

「君は感情表現をうまく伝えにくいだけだよ」

翌日。

好美が父親である木次の様子がまずいことになっているとチカラに伝えました。

案の定、チカラから以前もらった旗で合図を送るものの、旗について問い詰められ、家に入れられました。

チカラと連絡をこっそり取っていることが発覚してしまったようです。

さらに、本格的に木次(小澤征悦)の妻子へのDVやモラハラが強まっていき、チカラはとうとう、木次家へ踏み込みます。

すると、達代は夫のモラハラとDVから好美と自身を守るために彼女を抱え、窓に・・・。

木次家がいよいよ、やばい状況に陥るなか、チカラの本当の力が必要なようです。

となりのチカラ5話感想・みどころ

今回のエピソードでは、児童虐待が招く心の傷の深さと、SNSや噂を信じすぎて誰かを無意識に傷つける行為、そして、犯罪被害者遺族という3つのテーマにフォーカスを当てていましたね。

まず、SNSや噂について、上条が児童連続誘拐・殺人犯の張本人なのではないか?という噂と上条と特定されやすい写真と、誤解と偏見で固められた情報の拡散。

SNSが招く勘違いと「絶対にそうだ」という根拠のない確信によって、上条のように犯罪者扱いされ、少年院に入っていたという過去を勝手に汚点にされてしまう悲しい事実。

そして広まり、仕事での信用、人との関係も、今回の場合は、管理人の星によって閉ざされてしまったこと。

その星も、「少年A」による犯行で幼い一人息子を亡くしている被害者遺族であることから、少年院に入っていて、何を考えているか分からない謎めいたところがあることから疑われてしまって可哀そうすぎます。

そして見えてきたのは、上条が母親から精神的・身体的虐待に該当する、「代理ミュンヒハウゼン」という精神疾患が要因で、感情全てを失ってしまったという根深い事実。

あまり聞きなれない心の病気ですが、「代理ミュンヒハウゼン症候群」は、注目してもらいたい・・・若い人の言葉を借りるなら、「かまってちゃん」が徐々に加速して、大切な子供を傷つけ、殺してしまうことが多い病気です。

育児や日頃の頑張りを他者や身内に認めてほしいと思う人が、我が子の点滴に異物を混入や食べさせてはいけないと分かっているものをわざと食べさせて、病院に搬送し、医者や看護師など周囲の反応を試して心を満たすことが多いです。

上条の母親も夫との離婚後、上条をたびたびわざと病気にさせて病院を転々とする「ドクターショッピング」という子供に対して保護者が絶対にしてはいけないことを繰り返していた痛ましさが伝わってきました。

上条が「喜ぶ・悲しむ・怒る」など人間に必要な感情を失い、自分が今、どんな顔をしているのか分からないという状況になっただけでなく、学校でのいじめを受け、感情表現が不安定なゆえに、いじめっ子を死なせてしまっている・・・。

人に話しにくい過去と闘いながら、デリバリーサービスのアルバイトやようやく正社員の仕事するら決まったのに・・・星は上条にとんでもないひどいことをしてくれたなと思いました。

しかし、チカラが星自身が上条を執拗に疑う原因に彼自身のメンタル的な要因が大きいことを見抜き、いつもよりも大きく、意見をはっきり言うシーンはチカラ自身の優しさと人間的強さが一歩前進した印象的なシーンでした。

「君は少し感情表現がうまくいかないだけだよ」チカラって心理カウンセラーに少し向いている気がします。

頼りないけど、人の為に何か役に立てないか考えを巡らせて伝えようとするチカラのような人は、木次家のように妻子に暴言や、子供に水をかける暴力を振るう人、清江と託也のようにヤングケアラーの状況にあって、どこへ助けを求めたらいいか分からない人がきっと救われるんじゃないかな。

チカラはあまり「良い解決法」は浮かばないけれど、ほんの一歩でもこれまでの辛い誰かの現実に寄り添って、心の花を咲かせられる人なのではないでしょうか。

上条にチカラによってほんの少し日陰から日向に歩くことができた住人たちの喜怒哀楽の表情を見て、上条に涙が溢れたり、笑顔を一生懸命作ろうとする行動は、温もりを誰かに分け与えられたと思います。

次週、再び、木次家の問題です。

これは私ももうSNSでも他の視聴者さんたちの願いでもあり、本当に本当に解決してほしい。

好美ちゃんがチカラやチカラの長男、高太郎(太平洋介)のお陰で、父親がいないところでは、ご近所さんと触れ合うことで、物事を素直に楽しめるようになったことは嬉しいです。

しかし、とうとう木次に手信号に使っていた旗がばれてしまったので、チカラとこっそり連絡をとっていた好美の環境がいよいよ危険信号という次回ですね。

予告を見ると、達代は好美と共にマンションから心中する気なのか?木次が相変わらず横暴かつ尊大、何をするか分からない威圧的な空気や発言で妻子を傷つけている自覚ゼロなので、この男は・・・情けないって思います。

好美の目の前で、達代に大きな手で殴りかかろうとする木次を見て腸が煮えくり返りました。

もうチカラじゃどうにもならなさそうです。

頼子や灯、マリア、託也。一番強く物が言える管理人の星の発言力と行動力が必要な時な気がします。

木次自身も、もしかしたら男尊女卑の家系で彼自身も育ったのかな?

そうであってもそうじゃなくても、家族を自分に逆らえない存在、自分のほうが稼いできているから立場が勝手に上っていう木次のような感覚の男性が多いことをドラマを通して発信してくれるのは良いですね。

木次家の闇がひどすぎる!チカラが何とか好美と達代を救ってほしい。

そして灯がまさかの意外な行動に!次週6話は濃厚な展開を見逃さないでくださいね。

 

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