Tシャツが乾くまで

Tシャツが乾くまで4話

Tシャツが乾くまで4話あらすじネタバレ

瀬尾充(松山ケンイチ)は事故前にバスを降りていたことが判明しました。

そんな衝撃の事実を知った矢先、充が経営していた、喫茶「ひこうき」にて、偶然かけた無言電話の相手が充だったことを知った、瀬尾咲子(蒼井優)。

その際、充は小さな声で「ごめんね」と言い、咲子は充は家に戻る気がないと悟るのでした。

スーパーで咲子はたまたま、樹生を見かけました

(咲子)今、来たら丁度半額に。これ美味しいですよ。おすすめです。

(樹生)あ、エビチリ。じゃあ買おうかな

(咲子)スマホのパスワード結婚式の日

(樹生)結婚記念日じゃなくてそっちないんですね。

(咲子)自分達じゃなくて、他人の結婚式の日。充とは友人の結婚式で出会ったんです。スマホの中にあずささんのことはなにも。

(樹生)初めて会った日、そんな印象的な結婚式だったんですか。え、なんとかペイのメッセージとかメールの下書き確認しました?

(咲子)知ってます。流行りの不倫のやり方らしいですね。よく思いつきますよね。確認しました。そこに会ったのは私の罪悪感だけです。後は、後は、想像以上にゲームに課金してました。それぐらいです。

(樹生)お疲れ様でした。こっちはあのスマホじゃなくて他に決定的なものが出て来てあのチケットなんですけど、水族館のもので

(咲子)ちょっと待ってくださいね

その頃、喫茶「ひこうき」では直人が客(伊武雅刀)から一人で店を切り盛りしていることを機にかけてもらっていました。

(客)店長さんまだ見つからないんだって。一人で大変だね

(直人)いえ、有難う御座いました。可哀そうなのは咲子さんだよ。

そんな折、咲子は園田樹生(中島歩)から、充(松山ケンイチ)が咲子の苦手な花火大会のカップルチケットを持っていたのと同じように、バス事故で亡くなった樹生の妻、園田あずさ(夏帆)も、また、夫の苦手な水族館のペアチケットを持っていました。

(咲子)これが充と上着に。水族館、園田さんと行く予定じゃ

(樹生)僕は行かないです。水族館苦手なんです。あずさはよく知ってます。瀬尾さんも同じく?

(咲子)花火というか花火大会が苦手で

(樹生)じゃあ我々以外の相手と行くつもりで。ラインのやり取りとは違った生々しさがありますね。物的証拠か。すいません。

(咲子)もうすぐなので、翔くんと行ってきてください。カップルシートとかいう有料の良い席なんですよ

(樹生)カップルシート。

(咲子)そういうネーミングなんですよ

(樹生)ああ、じゃあこれ、今月いっぱい使えるみたいなんでお友達とかと。

(咲子)はい、友達と行ってきます。有難う御座います。

その状況に否が応でも、充とあずさのただならぬ関係を想像してしまう咲子と樹生。

咲子は先輩で上司の千鶴に、樹生からもらった水族館のチケットを渡そうか迷い、莉乃に励ましてもらいました。

(咲子)千鶴さん、お昼何してます?あ、日曜でもいいんですけど。

(千鶴)今週末?聞いてくれる?彼に初めて土日丸々もらえたのー奥さん、寛容だわー

(咲子)あ、予定があるなら大丈夫…おおーそれは良かったですー楽しんできてください。

(千鶴)咲子、休みの日どうしてるの?

(咲子)休みの日は大体、園田さんといますね

(千鶴)あら、良いじゃん。充くんと別れるって手もあるしね。でもさ、そういう選択肢もあると思って気楽に待とうよ。

(莉乃)妹尾さん、無理しすぎですよ。みんなも凄い心配してて可哀そうで。こんな時にミスなく仕事できちゃうのが変です。みんな分かってるんで何かあったら甘えてください。フォローします。

結局、千鶴が都合がつかないので、一人で水族館へ出かけることにしました。

(咲子)可愛い

ペンギンを見て和んだ後、咲子はまたしても、充の幻影に語り掛けていました。

(咲子)ここ一緒に来たことあったよね。

(充)あったねぇ

(咲子)結婚してすぐくらい。イルカのとか見たよね。2人でべちょべちょになってさ

(充)なったねぇ

(咲子)これくらいの暑い時期で家族連れが多くて。本当は3人で来たいねとか。5歳の男の子こういうの好きかな。こういうほうが好きかな

翔へのお土産を選ぶ咲子。

(充)どうだろうね

(咲子)水族館が苦手な理由聞けなかった。

(充)花火大会が苦手な理由、聞かれなかったね。優しい人だね

(咲子)どこから電話したの?あの住所のところにいるの?

翔に会うために、樹生は実家に帰ります。

(翔と実樹の母、里実)(長野里美)お帰りなさい。お昼ナポリタンでいい?小さい頃から土曜のお昼ご飯になると、ナポリタン、ナポリタンって。

(樹生)それは実樹だよね。まぁ俺も好きだけど。

(里実)樹生の真似して言ってたのよ。実樹はおうどんのほうが好きだったもん

(樹生)そうすか。おー翔!ガオー。なにこれ、また買ってもらったの

(翔)水族館行った。

(里実)土日は混雑してるから平日に行ったの。あんた仕事だろうから誘わなかったの。はい、運んで。

(樹生)母さんさ、俺と実樹の好きなもの全部把握してるよね

(里実)当たり前でしょ、親なんだから

(樹生)でも嫌いなものは知ろうとしないよね。いただきます。

咲子は翔へのお土産を樹生に聞きました。

(咲子)瀬尾です、済みません、すぐに答えが欲しくて電話しちゃいました。済みません。

(樹生)どうしました?

(咲子)今、水族館に来てて、翔くんにお土産を買いたいんですけど、園田さんが苦手な場所を彷彿するものをお子さんに上げるのはいかがなものかと…本来、翔君が妹さんとかと来るのが自然なところを私がこう成り行きでチケットトレードしてしまったんで。何かお詫びがしたくて。そもそも、ご家庭の教育方針とかあるのに、この前もホント調子に乗ってカレーパンとかあげて、後から本当に安心して。

(樹生)お気遣い有難う御座います。サメの、サメのぬいぐるみ以外でお願いします。

(咲子)今、サメのところに。こんな丸っこいフォルムのサメでも翔君怖がりますよね。ああ良かった、買うところでした。お菓子は?色々ありますよ。

(樹生)瀬尾さんが食べたいのを買ってください。有難う御座います。洗濯待つ間にでも一緒に食べましょう。

樹生は、里実が翔にサメのぬいぐるみを既に買ったので、サメ以外だったらと答えました。

後日、咲子は樹生とコインランドリーで会いました。

その場所は、かつて、充とあずさがよく会っていた場所でした。

(咲子)あ、これは私が処分します。サメです。

(樹生)楽しかったみたいですね

(咲子)イルカのショーとアシカのショー2回ずつ見ました。あとペンギンがただ歩くのを見守りました。

(樹生)それは良かったです。

(咲子)チケット有難う御座いました。

(樹生)そういうイベントみたいなやるところは明るいですよね?そういうところなら…いや、その水族館の水族館らしいエリアあるじゃないですか。

(咲子)壁一面の大きい水槽

(樹生)そういうところって薄暗いんですよ。

ここで、樹生は自身が水族館が苦手な理由が母親の理不尽な態度だったことを咲子に語りました。

(樹生)翔くらいの頃、家族で水族館へ行って迷子になっちゃったんですよ。

(咲子)あ、あの薄暗いところで迷子は怖いですよね

(樹生)いやでも一番怖かったのは、母に見つけてもらった事です。隅っこでしくしく泣いている俺を見つけて、鼻で笑ったんです。あんたが来たいって行ったから来たんでしょ、なんで来たかったとこ来れて泣くのよ、じゃあ来なきゃよかったじゃないって延々とそういうこと斜め上から言われながら薄暗い道を歩いていたら、本当に全部、僕が悪かったんだって思うようになって。そちらもそう思うご家庭で?

(咲子)親にはなんで代わりがいないんですかね。チケットみたいに苦手って理由だけで簡単にトレード出来たら良かった。そういう意味で充とは意気投合しちゃって。苦手な人の話で盛り上がっちゃって。あずささんは何が苦手なんですか?

(樹生)フィナンシェです。

(咲子)甘いものが

(樹生)いや、甘い者も焼き菓子も好きなんすけど、フィナンシェが嫌いみたいで

(咲子)あれとの違いが分からないですよね。マドレーヌ

(樹生)分かります。分からないですよね、でもマドレーヌは好きみたいです。

(咲子)じゃあフィナンシェだけが苦手ってことを園田さんは分かってあげてたんですね。

(樹生)はい、充さんは?

(咲子)かぼちゃです。園田さんは?

(樹生)きゅうりです。

(咲子)ほとんど水じゃないですか

(樹生)あ、良くないですよ。そうやって人の苦手なもの笑うの。なんですか?瀬尾さんは?

(咲子)トマトです。

(樹生)殆ど水じゃないですか

樹生と咲子は次にお互いの嫌いな食べ物について談笑しました。

(咲子)生のトマト以外は大丈夫なんです。ナポリタンとかむしろ好きです。

(樹生)ああ、良かった。

(咲子)花火大会、翔君と行けそうですか?

(樹生)はい、聞いてください。その翌週から翔、こっち連れて帰れることになりました。母との話し合いというこの世で一番の苦行を乗り越えましたよ。

(コインランドリーの客)こんにちは。たまに見る男女2人組、見なくなってね。女性のほうがいつも話しかけてくるんで印象に残っててね。

(樹生)カップルですか?

(咲子)親しそうなわけじゃ

(客)カップルじゃなかったな。親しそうだったよ。家族みたいな感じでね。引っ越しちゃったのかな

(咲子)そうかもしれないですね。

樹生と何とも言えない気持ちで帰る、咲子。

(樹生)夫婦も家族ですよね

その夜、咲子は直人の店の掃除を手伝いました。

(咲子)ごめんね、久し振りになっちゃって。直人君、充に確認しなくてもそれ一人で作れるの?

(直人)いえ、助かります。作れますよ。レシピあるし。

(咲子)卸業者さんとか充が全部ひとりでやってたでしょ。大変じゃない?なんかあった時って、そうやって残したノートとか?

(直人)なんかあった時の為にってお店のレシピとか引継ぎのノートが元々あるので。体調不良の時です。

(咲子)ねぇ、長野の南千須ってとこに知り合いいる?

(直人)長野?いや、特に。咲子さんちゃんとご飯食べてますか?

(咲子)直人君、なんで私のことそんなに心配するの?

(直人)瀬尾さんが心配するからです。瀬尾さんが帰って来た時、咲子さんに元気がなかったら心配すると思うので

(咲子)いっぱい食べてるよ。

樹生は、部下の明奈のペットロスの話を聞いたり、同僚の佐竹和明(飛永翼)【ラバーガール】に社内で時折、励ましてもらいながら、現実と向き合っていくことにしました。

(樹生)それからこのグラフの位置が逆かも。直せる?なんだい

(部下 明奈)園田さん、普通に仕事出来て凄いですね。

(樹生)俺、仕事できない人だと思ってた?

(明奈)去年、飼っていたハムスターが死んじゃって。それから気持ちふわふわしちゃってミス溶かしまくりで。半年間ぐらいは本調子でなかったです。今でもつらいですけど気持ち切り替えて働いてます。ご指摘有難う御座いました。

(佐竹)園田さ、平気に見えちゃうから心配な時があるよ。逆に気を使うって言うか、有給使って子供とどこか行ってきな、色々教えたじゃん

(樹生)明日のの夜に、花火大会に行くんだ。

(佐竹)川崎さん、、すぐ新しいハムスターすぐ飼ったよ。同じ名前つけててウケた、ハムりん

(樹生)代替え品かよ

しかし、樹生は翔が母の里実達が旅行に連れ出したことから、咲子に、他に花火大会のチケットを譲る人はいないかメールしました。

(樹生のメール)前日に済みません、花火大会のチケット譲る人いますか?翔が両親との旅行に同行させられたと先程知りました。恐らく母なりの嫌がらせです。僕は暇ですが、他に誘う相手もいないのでどうしようかと。

結局、咲子と花火大会に行きました。

咲子は花火大会でのトラウマが蘇り、瀬尾の前で過呼吸でうずくまってしまいました。

(樹生)妹尾さん、大丈夫ですか?立てます?ああ、ゆっくりで。落ち着きました?熱中症とかですか?本当は来たくなかったんじゃ

(咲子)大丈夫です。人混みとか苦手で。ううん、もう何年も来たいけど、怖い、怖いけど来たいだったんです。いいチャンスだし、いいタイミングで表れてくれて助かりました。

(樹生)ああ、混雑していますよね。やめましょう。

2人は異動して、花火がよく見える駐車場に行きました。

(樹生)たぶん、向こうに見えるはずです。花火。一応、調べて人混みが苦手って意味かなと思ったんで。すいません、ちょっとこんなところなんですけど。

(咲子)有難う御座います

(樹生)カップルシートというやらをこの目で見ておきたかったんですけどね残念です。

(咲子)これは戻しておきます。ごめんなさい。良かったら飲み物。お酒飲みます?飲む人か分からなかったんで一応、色々と。

(樹生)あーすいません、気が利かなくて。瀬尾さんは?

(咲子)元々、毎日飲むタイプだったんですけど。事故以来?

(樹生)ええ、なんとなく、嗜好品とか楽しむとか抵抗あって。

(咲子)煙草

(樹生)思い切りし好品ですね。いただきます。

(咲子)充の好きな仕草があって、缶をプシュッて開ける。かっこいいんですよ、ノールックでプシュッって。

(樹生)なんですか急に。そんなの僕でもできますよ。

(咲子)豹変した時の園田さん怖かったな。掃除したほうがいいですよって。だいぶ、フィルター掃除できるようになりました。知らない充がいっぱい出て来て

(樹生)好きな人フィルター。あまりにも純粋で不憫だったんで。いいから乾杯しましょうよ。

樹生と咲子は、お互いの家族に対する喪失感を抱えたまま、楽しそうに時間を過ごしていいのか疑問に思い、思いを打ち明け合いました。

(咲子)ひど!良くないですよねこういうの

(樹生)外で飲むのって贅沢な感じがして。酒飲んで笑ってることですか。喪に服すというのはめそめそ泣いてろってことですか?ミスなく仕事するのは妻が死んでも平気な奴ってことですか?すいません、会社で

(咲子)入社して3年目の時、当時50代の上司が奥さん病気で亡くされて、半年後に、ぱっと明るくなって趣味でもできたのかなって思ってたんですけど。

(樹生)恋人

(咲子)え、凄い。新しい恋人が出来たみたいで、幸せそうで良かったって思ってたんですけど、同僚達、幻滅してる人も多かったです。奥さんそんなもんだったんだ。あれなんなんでしょうね。不幸な人がずっと不幸でいてくれないと困ることでもあるんですかね。

(樹生)元気になった理由が恋愛だからですよ。他人のそれに厳しい人多いから。

(咲子)じゃあ、私は…私達はいつまで可哀そうでいたら幸せになっていいんですかね。うわー!まん丸の花火久々に見た。こんなに綺麗なんですね。え、え、今の見ました?!

(樹生)見ました。隣にいるんで。可哀そうな人同士でいいんじゃないですか。

咲子は、自分と同じくらい可哀そうな人が一緒にいてくれて良かったと感じ、樹生の存在に感謝しました。

その後、花火大会のトラウマを話す咲子。

(咲子)高校生の時に、彼氏と花火大会に行ったんです。可愛い浴衣見てほしくて私から誘ったんです。

(樹生)ああ、良いですよ。無理に話さなくても。

(咲子)会場に向かうまでの道が凄く混んでて、なんていうか、ただ混んでないだけの違和感があって、痴漢です。そんな簡単には片付けたくないんですけど、彼も気付かなくて。やっと開けたところでおじさんは帰って。半泣きで彼に伝えたら怒られました。なんですぐ言わないんだよって。17歳の男の子ですからね。帰り道、さらに混んでいて、泣いて、警備の人に声掛けられて親呼ばれて散々です。

(樹生)怖かったんですね。ねぇ怖かったねって言ってくれればそれで

(咲子)そう言ってほしかったんですよ。母親は異常に過保護で彼が無理やり連れだしたんだって彼の家に押し掛けて。あれは最悪だったな、結婚する前に、それ内緒にして、充と花火大会に行きました。人混みやっぱりだめで、怖かったね、苦手な事は伝え合おうねって言われて結婚しました。

(樹生)いやー凄いですねぇ。全ての話をもうのろけ話に繋げる才能が。僕も楽しかったんで、おやすみなさい

(咲子)有難う御座いました。済みません、お騒がせして。お休み

家に着いたところ、咲子の郵便に手紙が届きました。

樹生は翔を連れて帰りました。

(翔)ただいまぁ。やっぱり我が家は落ち着くね

(樹生)ママが言うやつな?手洗いうがいしておいて。

樹生はあずさの幻影をまた見ます。

(樹生)3人でここにいるの久し振り

(あずさ)寂しいって言うからさ

(樹生)あずさのこと翔にちゃんと説明したよ。泣いたりしてなんとなく理解したんだと思うんだけど今日はまたあんな感じで元気

(あずさ)分かるのかな?分かっていた?ごまかさないほうがいいからね。

(樹生)樹生は?分かってる?私は死んじゃってもう会えないんだよ。

(あずさ)樹生は分かってる?私は死んじゃってもう会えないんだよ?

翔を連れてパンを買って、帰ります。

(翔)朝のパン買った?

(樹生)買ったよ。丸いの6個入りー

(翔)朝のパンを夜に食べたい。さっちゃん

(樹生)朝のパンは朝に食べるよー

翔は咲子を引き留めます。

(咲子)翔くん

(樹生)翔、来ないよ、瀬尾さん、お出かけするんだから。瀬尾さん困ってるよ、手離して。

(翔)来て。ママ死んじゃったんだって。一人足りないから来て

樹生は翔の幼い寂しさから、胸がいっぱいになりました。

(咲子)ママのこと好き?

(翔)パパも。

(咲子)わぁそれは最高だね!羨ましい。ママの代わり、私じゃ人数合わせならないと思うな。でもさったんと一緒に遊んであげようかなとか、一緒にご飯食べてあげようかなって思った時は呼んで?行くから。

(翔)さっちゃんとご飯食べてあげようかな

(咲子)約束したばかりなので作るんで一緒に食べていいですか?今日の晩御飯なに?

(翔)オムライス

(咲子)おーいいね!さっちゃん作れます。

樹生には、あずさの幻影が見えていて、あずさが咲子に助けられている樹生と翔を見守っていました。

樹生と咲子は翔を寝かした後、後片付けをしながら充のことを話します。

(咲子)まだ殴りたいですか

(樹生)充さんですか

(咲子)殴りたいと感じてる?まだ

(樹生)今はそんなに。やっぱ水族館ってのがこたえました。絶対自分じゃない相手、花火大会もですよね

(咲子)敗北感?

(樹生)完敗って感じがありますよね

(咲子)じゃあもう充を捜そうって感じは

(樹生)僕からは積極的には。

(咲子)充から連絡がありました。私にじゃなくて喫茶店に。

(樹生)え?

(咲子)直人君と連絡とってるみたいです。私たまたま電話に出ちゃって。どう問い詰めるか考えたんですけどもういっかってなっちゃって。

(樹生)いやいや、問い詰めたほうがあいつ絶対なんかし知ってますよ。

(咲子)これ差出人は書いてありませんが、充の字でした。

咲子は充を樹生と探すことを辞めたと話し、樹生に充からの手紙と彼の近況を伝えました。

(樹生)南千須?これどこですか?

(咲子)長野でした。

(樹生)じゃあまだあの辺りに

(咲子)消印付けじゃ何とも。

手紙の中身は、洗濯機のフィルターを掃除してねとイラストと小さなメッセージが書いてありました。

(咲子)もっと他に書くことあるだろって。直人くんと連絡とってるのは、たぶん、私の様子聞くためです。で、この手紙は自分は元気だよっていう意味と、もう帰らないからねって意味です。洗濯物、さっちゃん一人で何とかしてねって意味です。絵が絶妙で腹立ちますよね。腹立つ、ほんとに。

(樹生)まぁ瀬尾さんがそう思うならそうなんですけど

(咲子)休日もなんだかんだ一緒にいましたね。だって探偵ごっこみたいで楽しかった。楽しかったとは違うんですけど、近い状況の人といられてちょっと気が楽になったって言うか。ホント、短い間でしたが、有難う御座いました。

(樹生)え、そんな最後の挨拶みたいな

(咲子)変わらずに、ご近所付き合いしていただけたら嬉しいです。お邪魔しました。

(樹生)じゃあこれで可哀そうなの終わりにして幸せになれますよね?

(咲子)どうですかね

(樹生)お休みなさい。ごめん、あずさ

咲子が好きになり始めている気持ちに気付く樹生は、あずさの遺影に謝りました。

咲子は充の手紙にあった住所、長野県信州の家を調べ、会いに行くことにしました。

バス事故で亡くなった人たちの為に献花をしました。

インターフォンを鳴らすと家人が姿を現しました。

(咲子)初めまして。瀬尾咲子と申します。充さんいらっしゃいますでしょうか。

Tシャツが乾くまで4話感想・みどころ

本日も涙なしには見られないエピソードでした。

樹生があずさに話しかける場面が、私自身もとても共感する部分があって、何度見ても樹生の気持ちが伝わってきて涙腺が緩みっぱなしでした。

翔が、咲子に、「一人足りない」と言って引き留める場面も、彼の親を失った悲しみを埋めようとしている心理が伝わってきましたね。

私自身も同じ立場なので、そこもまた切なさが込み上げてきました。

あずさの、「樹生分かってる?私はもう死んじゃって会えないんだよ」。

充分理解しているからこそ、樹生みたいに話しかけたくなります。

今回は、大切な人を失った喪失感だけでなく、樹生と咲子がお互いにシンパシーを感じる共通点も明らかになりました。

樹生と咲子は怖い思いをそれぞれしていて、「怖かったね、大丈夫だよ」って言ってほしかったんですよね。

2人共、親との溝を抱えていて、あずさと充も恐らく同じだったのかなと思います。

樹生と咲子も、あずさと充のように、良い友達になりながら、前を歩いていけたらいいな。

生きている充が、咲子の元に帰ろうとしない理由がますます疑問だし、咲子の為に早く帰ってきてほしいです。

何がイヤなんだろう…なんで帰りたがらないんだろう?充に隠された咲子の知らない真相に辿り着くのが楽しみです。

 

 

 

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