Tシャツが乾くまで

Tシャツが乾くまで9話

Tシャツが乾くまで9話あらすじネタバレ

夫の瀬尾充(松山ケンイチ)を家に置いて出て行った瀬尾咲子(蒼井優)。

咲子は当面の間、海辺の町で、篤彦(井ノ原快彦)とその子供達とリフレッシュして過ごす事にしました。

その頃、充が店長を務める喫茶「ひこうき」に集まった、アルバイト従業員の矢野直人(高橋文哉)、咲子の上司で友人の千鶴(大井田千鶴)、園田樹生(中島歩)、樹生の亡き妻、あずさ(夏帆)のアルバイト先の古書店店長の宮内。

(充)良かったです。さっちゃん無事ってことですよね。連絡があった時居場所については何か。ホントに?宮内さんは?

(宮内)いや、あの電話の奥で波の音が聞こえたので、海の近くにいるんだなと思ったくらいで。生きてると思いますよ。おちょくっちゃってごめんなさいね。彼女、図太そうじゃないですか。

(充)皆さんお集りいただき有難う御座いました。

(直哉)え、解散ですか?

(充)これ以上話しても居場所の手がかりは掴めなそうなんで。

(樹生)なんかますますわからなくなった気が

(充)さっちゃん帰って来るとしたら、やっぱり園田さんのところだと思います

(樹生)まだ言います?

(充)その時は宜しくお願いします。

(樹生)何を

皆と別れてから、充は外で、千鶴を呼び止めました。

(充)千鶴さん!飽き性、新しい物好き、切り替えが早い。これどういう意味ですか?全然、具体的なエピソードなかったんですけど。

(千鶴)言えるわけないじゃん。咲子、本当に充君のこと大事に思ってたよ。けど君は自分の過去を隠してた。そして今度は咲子が消えた。居場所はホント分からないの。でも誰といるかは心当たりはある。

千鶴は咲子にテレビ電話します

(咲子)千鶴さーん。もう今バーベキューやってて食べ過ぎてるぐらいですー。

(千鶴)元気そうねー。ちゃんと食べてる?ならいいけど、バーベキューしてるってことは1人じゃないよね?誰といるのよ?

(咲子)千鶴さん想像つくでしょ。

(千鶴)篤彦君のところでお世話になってるって事?彼、今、東京じゃないよね?篤彦君、今どこ住んでるの?

(篤彦)千鶴さん、お久し振りです。咲子来やんで子供たち大喜びで。千葉です。漁師やってるんですよ。

(千鶴)魚美味しそうだろうなー私も遊びに行っていい?

充に見せないように、見たがる充を制止して、テレビ電話を続ける、千鶴。

(千鶴)咲子、住所もらえるーラインで

(咲子)了解でーす

(千鶴)不思議ね。さっき死んでたんじゃないかと思って本気で心配してたのに、元気すぎてショックだよね。

(充)そのなんとかくんっていうのは

(千鶴)それはさすがに咲子から聞いてよ。はい、住所ここだって。

(充)千葉、有難う御座います。

その頃、咲子は篤彦と篤彦の子供達と話しました。

(篤彦)離婚すればいいじゃん。俺が知ってる咲子だったら、失踪された時点でスパーっと切り替えそうだけどね。

(咲子)あっくんが知ってる私ならね

(篤彦)お前ら肉以外も食え。やだじゃないよ、食べなさいよ。遅いよ、みんな食べちゃってるんだから。

(心愛)咲子さんだ!生きてるうちに会えるなんてマジご尊顔。

(篤彦)何言ってんだ、お前、はい、座んなすわんな。

すると、篤彦の恋人、心愛(田辺桃子)が来ました。

(心愛)てか済みません、うち空けている間、子どもらの面倒見てもらっちゃって。

(咲子)いえいえ、私が遊んでもらったようなものなので。服有難う御座いいます。

(心愛)めっちゃ似合ってます。

(篤彦と心愛の息子)ここあ、肉あげる

(心愛)ママって呼ぼうな

(篤彦と心愛の娘)ここあ、貝殻あげる

(心愛)ママって呼ぼうな

(咲子)家族だね

(篤彦)東京に1人家族いるだろ?まだ離婚してないなら家族だろ。おい、お前、何飲む?

充は慌てて、篤彦の元へ行きました。

(篤彦)あんた、もしかして咲子の旦那?

(充)すいません、お世話になりました、さっちゃんは?さっちゃん連れて帰るので。

(篤彦)今回、こんな感じか。なるほどな。どうする?泊まっていく?咲子、東京帰ったよ。偶然じゃないから咲子はあんたがこっちにいるって分かって東京帰ったんだから。すいか食おう、魚食おう。

(充)いないんなら僕も東京帰ります

(篤彦)偶然すれ違ってるわけじゃねぇから。咲子はあんたがこっち向かってるって聞いて、そんで東京帰ったから。ゆっくりしてきな、会う気がない女に、無理やりあったってまともな話し合いにならないから。

(充)そもそもあんたさっちゃんとどういう関係なんですか?

(篤彦)元旦那。あれ?聞いてなかった?咲子と結婚してたのよ。

咲子が既に東京に帰り、自分とすれ違いになったことや、その言葉に衝撃を受ける充。

その頃、咲子は、樹生の元へ帰りました。

(咲子)お騒がせしました。

(樹生)ええ、まぁだいぶ騒ぎましたけど、いや、僕への帰宅報告はいいんですよ。充さんとはもう話しました?

(咲子)恐らく、今頃千葉に。千鶴さん経由で居場所ばれちゃって。で、充が千葉に向かってるって聞いたから。会わないように私は逆に東京に。ま、計画的なすれ違いです。

(樹生)千葉。なにやってんすか

(咲子)これ、干物です。翔君食べれないかも。翔くんは?

(樹生)妹と一緒に昆虫博物館に。今日ちょっと連れていけない用事があったので。瀬尾咲子の本質を見抜く会っていう。

(咲子)なんですかそれ

(樹生)だからホントにどこで何してたんですか?

(咲子)だから夫婦喧嘩して家飛び出して、千葉の友達のところで数日お世話になっていたそれだけです。

(樹生)友達って?充さんかなり探したけど分からなかったって。

(咲子)元夫です

(樹生)バツイチだったんですか。あ、そっか元夫の連絡先、知るわけないか

(咲子)結婚していたことも知りません。言ってないんです。離婚歴

その頃、篤彦と心愛は、自分達のことを説明しました。

篤彦は咲子が充と結婚する前の元夫で、篤彦が咲子の次結婚した女性との間に産んだのが、晴空と姫華。

(晴空)咲子の旦那。どうしたの?喧嘩しちゃったの?

(姫華)パパと全然違う。嫌われちゃったの?

(心愛)意地悪言わないの!そこ片付けな

(篤彦)その子、心愛、俺の彼女。

(心愛)まだ籍は入れてないんですけど、ほぼ嫁みたいな感じです。

(篤彦)2人目の嫁の子。咲子の次に結婚した人ね。まぁ離婚してっけどさ、月1で会わせてるんで関係は良好なのよ。

(充)二度も結婚と離婚を

(篤彦)たったの2回だよ。俺なんてまだまだ

(心愛)咲子さん、東京帰りましたよ

(篤彦)だからこの人それ知らないで咲子、迎えに来たんだよ

(心愛)え、全力で逃げられてんじゃん。可哀そう。ね?可哀そうだよね。

(晴空)(妃華)可哀そう

(充)帰ります

そして心愛は籍は入れていない恋人でした。

すると、篤彦が充に咲子の傷ついた気持ちを考えるべきだと物申しました。

(篤彦)でもあんたのほうなんでしょ?逃げ癖あるの、1年間も失踪してたらしいじゃん。咲子のことほったらかしにして。で?仕返し食らっただけなのに被害者面して、何様?まぁいっか、良かねぇけど。まぁなんか事情があったんでしょう。よし、飯食いながら聞くか。とりあえず飲もう。

(心愛)はいはい座って。会う気がない女と無理やり顔を合わせたって無駄っすよ。まともな話し合いになんないっすから。

(篤彦)言った。さっき俺言った

(心愛)マジか。結婚する?

(篤彦)結婚するか

(心愛)軽いわ

その頃、咲子と樹生はこれからどうするかを話し合います。

(咲子)充さん、直人くんと宮内さんに帰宅したと報告しました。

(樹生)帰宅をしてください、ホントに

(咲子)充帰って来ますもんね。話すしかないですね。はい、帰ります!お邪魔しました。

(樹生)あのどうして?東京戻って来てうち来たんですか?

(咲子)園田さんと話したかったんで。この1年、全部のはけ口になってもらったじゃないですか、だから…話聞いてほしいと思ったら真っ先に園田さんの顔浮かんで。済みません、甘えて。

(樹生)いや、それ嬉しいんですけど。

(咲子)大丈夫ですか?

(樹生)まだ旦那さんのこと好きなんですか?うわ悩むんだ

(咲子)いや、夫婦って感情の問題じゃないんですよ。結婚って生活だし。

(樹生)うわ!やだな。瀬尾さんまでそういうこと語る人間になっちゃったの?馬鹿みたいに充好き好きって言っている方がまだましだったな?

(咲子)馬鹿?マシ?

(樹生)てか、失踪癖?発覚して離婚歴隠して東京と千葉で追いかけっこして、挙句、もう好きじゃない。離婚まっしぐら?

(咲子)好きじゃないとか言わないでください。軽々しく離婚とか言わないでください

(樹生)いや1回してるんでしょうよ。2回も3階も変わらないでしょ。な、なんですか。

(咲子)充に電話します、謝ります。家に帰って来てって。充、私が悪かった、ちゃんと話したいから戻って来て。え、あっくんとこに。充、元夫のところに泊まるそうです

(樹生)ああ、それがいい、そうしてください。独特な夫婦

篤彦と充は外で互いの知る咲子について話し合います。

(篤彦)へー随分長い事一緒に居んだねぇ

(充)それでも全然知らないことばかりでした。あっくんから見たさっちゃんはどんな感じですか?ホントのさっちゃんを知りたいと思って。

(篤彦)それ聴いてどうするんだよ。誰かから見た咲子だけが正解なのか、あんたと一緒にいる時の咲子は偽物なわけ?ほらみっちゃん

(充)初めて言われました。

咲子はその後、千鶴の家に泊まりますが、そこで、元不倫相手の荒木拓真(庄司浩平)がいることに驚きました。

2人は荒木が離婚後は、不倫関係を解消し、友人として付き合っているとのことです。

(咲子)すいません、なにもかもすいません

(千鶴)充さん向こうに行かせたのは私だし、ごめんね、勝手に

(咲子)いやいや

(千鶴)もう黙ってるの苦しくなっちゃって

(咲子)いや、千鶴さんは何も悪くありません。あの私、床でもソファーでも…

(拓真)じゃあ俺と千鶴さんがベッドで咲子さんはソファーで寝ればいいね

(千鶴)ダメだよー別れてるんだから添い寝しないよー。会うの初めてか。元カレあの10個下の。ちょうど飲みに来ててさ、大丈夫、もう帰らせるから。

(拓真)元カレですー

(千鶴)あんた帰って。家の鍵持ってるでしょ

(咲子)別れたんじゃ

(拓真)聞いてください。内緒で不倫されたんです。

(千鶴)堂々と不倫するって約束したのに隠れてこそこそは許せねぇって。で、なんだかんだで私達は友達関係だけ続行してんの。気が合うから楽なんだよね、あっさり受け入れるのね。

(咲子)独特な夫婦。他人のジャッジばっかりイッチョ前になってたなって

(拓真)人間ってみんなそんなもんすよ。自分の価値観でしか生きられませんから。ほら、咲子さんも飲もう?3人のほうが楽しいから。

(千鶴)お前が言うな、早く帰れー

翌朝。

充と咲子はお互いの家に帰りました。

(充)ただいま

(咲子)お帰り

(充)お帰り)

(咲子)うん、ただいま

(充)ごめん片付けるね。そんなことないいつもは頑張ってただけ

(咲子)珍しいね、充、綺麗好きなのに。頑張ってたんだ。結婚してたことは聞いたよね。ごめん、そんな大事なこと。

(充)ううん、俺も隠してたし昔1回結婚していたことくらい別に。びっくりはしたけど。

咲子は自分の今までの結婚歴を充に改めて説明することにしました。

(咲子)座って。ちゃんと説明したい。えっと…橋爪敦彦さん、22歳の時に結婚した。彼当時、バリバリの証券マンだった、今は千葉で漁師。離婚してからはたまに向こうが東京来る幼児あるとご飯誘ったり、今回会ったのも2年振りくらい。

(充)良い人だった、美味しいご飯ご馳走になって、身の上話凄い聞いてもらった

(咲子)分かる、私も何でも話せちゃうから、唯一、今でも話せる人

(充)全然。俺と園田さんが会っていたのも月一だし。22歳か。そんなに早く結婚したんだ。

(咲子)2人目は25歳の時。

(充)俺と結婚したの31とかじゃない?え?

咲子は充に結婚していた当初の運転免許証を見せました。

(咲子)あった。

(充) 免許所

(咲子)これ1人目の時の25歳2人目バンドマン。私が支えたる精神になってしまった。結局音楽で芽が出ずどこで何してるか分からない。歌が上手かった。28歳3人目、ツイッターで知り合った公務員。八王子市役所に努めてた。ようやく落ち着けると思ったら、まさかの最短記録3か月で離婚。声が素敵だった。更新のタイミングなかったからなかったんだけど、29歳起業家、深夜のバーでナンパされた。婚姻届け出した翌日、会社が潰れた。最近はユーチューバーやってるらしい。字が綺麗だった。4人共私からプロポーズして結婚して、別れてほしいって言われて離婚した。夫とか家族とかっていう者に対する理想が高すぎたんだと思う。なのに繰り返すって言う…5人目が31歳の時、瀬尾充さん。喫茶店経営、友達の結婚式で知り合った。優しい、気が利く、一緒にして落ち着く、初めてプロポーズされて結婚した。瀬尾咲子の免許所更新して、また瀬尾咲子だった時は安心した。こんなに長く同じ苗字なのは初めてで。

(充)3人いたんだ。びっくりはした。

(咲子)ごめん、引くよね。黙っててごめん。言えなかったのは充の失踪癖と同じ理由。初めてこの人を失いたくないと思った。嫌われるのが怖くて黙ってた。

(充)そんなに結婚にこだわってたのって

(咲子)家族が欲しかった。友達は少なくないし、職場の人間関係もうまくやれるけど楽しく遊んだり、飲んでも、最後はみんな家に帰っていくでしょ。一緒にいたいと思える家に帰れて羨ましかった。そういう人生の味方がほしくて捜した。でも4回もうまくいかなくて、もういいや無理なんだ…自分の家族はあの親だけなんだって思った時、充に出逢った。さすがに慎重になったよ、5回目だからね

(充)でも、結婚してくれたね

(咲子)ね、したね。今までの人みたいに家族になってもらおうって気持ちじゃなくて幸せにしたいと思った。この人を幸せにしたいと思った。幸せにしてもらおうじゃなくて。この気持ちなら大丈夫なのでは?と思ったら本当に長く続いた。それも失踪癖と同じかもね。私といたら大丈夫になった。一緒、一緒だね。結局、だめだったところまで一緒

(充)ダメになってないよ。まだ結婚してる。やり直そう

(咲子)何を

(充)生活。お前が言うなって言うことも分かってるけどさっちゃんいなくなって、寂しかった。帰ってきてほしかった

(咲子)お前が言うなだね

(充)ごめん、おかげで良く分かったから、これからも一緒にいたい。いよう。

(咲子)うーん。4回だよ。分かってる?そのこと全然突っ込まないけど。5回目。充が5人ん目分かってる?

(充)俺、付き合った人たぶんさっちゃんんが5人目ぐらいだし一緒

(咲子)一緒じゃない!それは一緒じゃない。4回結婚して離婚して、5回目の結婚相手に全部隠して、それ人としてどうかしてるよ。私のことだけど

(充)トータル5回以上失踪してる。さっちゃんよりそれはもちろんどうかしてるとは思うんだけど。

(咲子)それは勿論人としてどうかしてると思うんだけど、もう~!

(充)いいんじゃない?どっちもどうかしてるなら、一緒に居たい気持ちだけはっきりしてるならそれで。

(咲子)失踪癖のこともびっくりしたけど、それで充のこと嫌いにならないし、知ってたら結婚してたなんてことならないし

(充)一緒

(咲子)もう1回また普通に暮らしてみる?逃げたくなるのは仕方ないって分かったからさ、私に言ってね?逃げたくなったら。いつ戻るか分からないけど出かけます、とかでいいから

(充)分かった、じゃあ。

(咲子)離婚したくなったら言うね

(充)そうなるよねぇー怖いかも

(咲子)いつもふられて終わって来たからそう簡単にこっちからは、いつ失踪されるか相当怖いからね。夕飯どうする?

(充)そっか、お互い様か。買い物行く?終わったら買い物

(咲子)冷蔵庫何もないでしょ。2人で洗い物したら早く終わる。一緒に行こう。

その日の夜の買い物帰りの咲子と充

(咲子)言いたくないことでもさ、知っておいてもらった方がいいことは話すようにしよう?聞くようにしよう?

(充)園田さん、奥さんのほう。俺が誘ってついてきてもらったわけじゃない。でも俺のせいだと思ってる。思い続ける。

(咲子)私も半分そう思うようにする

(充)さっちゃんは

(咲子)関係なくないよ。これからも夫婦続けるんでしょ?嫌なら離婚するからね?さらさら書けちゃうからね離婚届。充さー好きな人フィルターって分かる?

(充)4回離婚している人の説得力。なにそれ。気になる?さっちゃんにかけるフィルター?

(咲子)気にしないの

樹生はその夜、眠る翔(久保田薫)を寝かしつけていました。

すると、あずさの幻影が現れました。

(あずさ)お久。なんかあった?話聞いてほしそうだから来たんですけど、さっちゃんと話すの楽しい?

(樹生)まぁ楽っていうかあずさにとっての充さん?

(あずさ)それそれ。言えば良かった?最初から事細かく説明してれば不倫疑わなかった。疑ったんだよね。疑ったんだよ言ったところで。自分の身に起きないと想像できないの。所詮、人間の想像力なんてそんなもんなの

(樹生)隠せばいいってもんでもないしね。難しいね

(あずさ)ホントそれ、無ずましいね、夫婦って。ねぇ

翌朝。充と咲子は目が覚めました。

(咲子)ああびっくりした。充、横にいた

(充)寝る時いたじゃん

(咲子)起きたらいないことあった。この1年。そうだねじゃないよ。起きて起きて

咲子は仕事に良き、千鶴と共にウェディングドレスのモデルの撮影のアシスタントをしていました。

(千鶴)どう?

(咲子)いやー素敵です。良いと思います。

(千鶴)もう違うよ。全部話したんでしょ。

(咲子)なんか思ったより動じていませんでした。(千鶴)今時、離婚くらいね、失踪癖に比べたら全然変じゃないよー。フォトウェディングくらいやったら?試着できるよ

(咲子)まぁ4回なんでいい勝負だとは思いますけど、前の生活にちょっと戻れてます。気持ちも、好きは好きは好きみたいです。実はちょっと憧れてます。仕事中仕事中

充も夜に、営業時間ラストまで喫茶店の仕事をしていて、直哉と話しました。

(直哉)咲子さん、それ飽きないんですかねー

(充)嬉しそうに食べるよ

(直哉)まぁまた2人での生活を楽しめてるなら良かったです

(充)楽しい?頑張ってる、さっちゃんも。

咲子は先に帰宅すると、充はまだ帰っていません。

LINEしてもまた充からのメッセージが途絶えますが、充は帰って来ました。

(充)ただいまーどうした?さっきLINE見てもう家着くところだったから。ごめんね、すぐ返したほうが良かったね。

(咲子)こんな時間まで何してたの

(充)仕事。俺、戻って来たから営業時間戻して。ごめんね、勤務中にあまりスマホ。

(咲子)あ。聞いた。ごめん、ご飯あっためるね。

翌朝。咲子は充に目玉焼きと鮭を作りました。

(咲子)おはよー朝ご飯できたところ。

(充)あれ?ピーナッツバター終わっちゃった?

(咲子)充が飽きないから。朝ご飯ほら一緒に食べれること多いから。私、全然大丈夫だからさ、外でご飯済ませてきたり、ふらっと1人で遠出とか、気分でしていいからね

咲子は仕事中に充から帰りが仕事で遅くなると連絡が入りました。

(咲子)充どうした?

(充)今日、店ラストまでいるから夕飯遅くなりそうだったら食べて帰るね

コインランドリーにて、咲子は樹生と新しい充との生活の愚痴を聞いてもらいました

(咲子)前はよくあることだったんです。仕事中スマホ見れないし、家も近いし、もう帰ってから、ああごめん、今LINE見たーみたいなこと。なのに私すごい不安になってそれが伝わったのか充は私を射ように不安にさせないようにしてて、もうなんだこれって

(樹生)旦那さんも不安なんでしょうよ

(咲子)過去の人達との詳細を聞いてきました。

(樹生)何、詳細?

(咲子)俺とさっちゃんが分かれないための参考になると思うから離婚に至った経緯を教えてほしい

(樹生)4回もあるんでしょ?別れた歴史も。

(咲子)全部説明したらあ、より優しさや気遣いに磨きがかかってやらせてるみたいで罪悪感

(樹生)いや、それ完全に今まで通りとはいかないでしょ。離婚してるんでしょ。お互いの前科がばれたわけですから。らしくないですよ。前科なんて言い方しないでくださいって言い返してもらえます?今日ここに来ることは言ってあるんですか?

(咲子)土曜だから園田さんいるって。たぶん2人で話すって先に断っておきました。

(樹生)めちゃくちゃ気を使ってるじゃないですか。そんなんで一緒にいて楽しいんですか

(咲子)一緒にいて楽しいし好きです

(樹生)好きな人フィルターまだかかってるですね。

(咲子)大切だし、一緒にいてほしいし、好きです。楽しいかどうかで言ったら、園田さんといたほうが楽しいです。楽しいとは違うか、楽ってだけか。見て下さい。ほぼすっぴんです。

(樹生)え、頑張んなさいよー。楽しいも楽も同じ漢字だし。

(咲子)これ翔くんにどうぞ、充のところのフィナンシェです。毎日持って帰って来るんで。前は時々だったから持って帰ってくると嬉しかったんですけどね。

咲子は篤彦に電話をして近居報告します。

(篤彦)おー元気そうじゃん。

(咲子)かけてきて速攻切らないでよ。

(篤彦)大丈夫か?

(咲子)普通に夫と暮らしてる

(篤彦)あいつから色々話聞いたけどさ、咲子のこと大切に思っているのは確証持てたよ。大丈夫だよ。

(咲子)あっくんはさ、心愛さんと子供達いて楽しい?前よりもありがとうの数が増えた。生活ってさ…こんなに頑張るものだっけ。

そこへ充が帰宅しました。

(充)さっちゃん、ただいま電話大丈夫?

篤彦は咲子の人間性やメンタルの繊細さを知っているので、友人として心配していました。

(篤彦)楽しいよー。俺、全ての判断基準楽しいか楽しくないかだから。めちゃくちゃいい事じゃん。どうした?はー大丈夫かなー

(心愛)また米炊いてないじゃん。交代でやろうって言ったよね。今日カレーだよ。

(篤彦)っるせぇな。

(心愛)なんか言った?

その頃、咲子と充は家事を分担しながら、生活していました。

(充)早炊きでいい?普通のがいい?

(咲子)普通でいいよ

(充)後何すればいい?乾燥もうちょっとだから。お風呂掃除やっちゃうね。ご飯食べたらすぐ入れるように。

(咲子)ああもうちょっとだから。お願い。

(充)洗濯した分は大丈夫そう。畳んじゃうね。

すると、洗濯機のフィルターにゴミが溜まり、穴が開いていることに気付く、咲子。

(充)敗れちゃったのかな。部品だけ買えるのかな。メーカーに問い合わせしておくね。

(咲子)ありがとう、今まで有難う。別れよっか。

咲子は充と気遣いながらの生活に疲労を感じていました。

とうとう、離婚をしたほうがお互いの為になると思うのでした。

Tシャツが乾くまで9話感想・みどころ

咲子の謎めいた男の篤彦は咲子の元夫。

籍を入れてない心愛、咲子と離婚してから2番目の女性との間の子供達にも愛情深い人柄が伝わりました。

訪ねてきた充には咲子をずっと1年間不安にさせたことを厳しく指摘するなど、人が傷つくことを嫌う優しい性分ですね。

咲子の恋愛遍歴がもう黒歴史かって思うくらい衝撃でした。

無事、充が帰って来たけど、お互いに他人行儀で夫婦として生活を取り戻すのは無理な心理状態なのが伝わりました。

家族って気を使い過ぎるものじゃない…それは分かります。

咲子のなかで、一緒にいてすっぴんでも平気で、心をざっくばらんに話せるのは樹生に変わってる気がしました。

樹生は友達のようなパートナーになりえそうな微妙で複雑な距離感だと思います。

咲子は過干渉の母親と過ごしてきたトラウマがあり、充は親に愛されないで成長していった過去があります。

咲子にとってなんでも先回りして行動する充の優しさは、母親を思い出すみたいで暮らしにくいのかな。

充は咲子を二度と一人にしないように、空回りしていると思いました。

洗濯機のフィルターが壊れた瞬間、咲子のなかで、充と「夫婦」とか夫婦を超えた「家族」でもない、「好きな人フィルター」が音を立てて崩れた瞬間でしたね。

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