妻、小学生になる2話あらすじネタバレ
新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻、貴恵(石田ゆり子)を亡くして以降、妻のいない人生を「余生」同然に思って、一人娘の麻衣(蒔田彩珠)と暮らしてきました。
そんなある日、新島家の前に、見知らぬ小学生の女の子、白石万理華(毎田暖乃)が、貴恵の生まれ変わりだと言って現れます。
彼女の存在に戸惑いながら、接していくうちに、圭介と麻衣は、新島家の貴恵しか知らない家族のことを熟知していて、少しだけ白石万理華が「新島貴恵」ではないかと信じてみることに。
圭介がこれまでと違い、新しい部署にて、年下の上司の守屋(森田望智)に積極的に挨拶をするなど表情に変化が表れたことに気付く食品メーカー「ラビットフーズ」の社員たち。
圭介は、貴恵そのものの、万理華に「18歳になったら結婚しよう」と爆弾発言をしたところを謎の男性(神木隆之介)に見られてしまいました。
その頃、小学生、万理華として学校生活を過ごす貴恵。
圭介は年下の上司、守屋に今までよりは生きていこうと思えるきっかけができたと喜んで話し、一緒にお弁当を食べます。
守屋は上司と部下として緊張した関係を保つのではなく、「お弁当友達」として昼食を一緒に食べないかと提案。
圭介の笑顔に安心する守屋ですが、彼が守屋は特に、待ち受けに、万理華の写真を使っている圭介を不信に思うのでした。
会社帰り、万理華に弁当のお礼を言おうとして、声を掛けようとする圭介。
ふと、彼女を驚かせようとして、物陰に隠れた圭介は、万理華が同級生から告白されている様子を見て、ドッキリ。
彼は学校一のイケメンで、ませた万理華の同級生に男の嫉妬を感じる圭介。
後程、万理華を馴染みの小料理屋に連れて行き、2人で話します。
「少しときめいたし、嬉しかった。でも相手は小学生だしね」と万理華の姿で答えた貴恵に安堵する圭介。
間もなく、合流した麻衣(蒔田彩珠)は就活の末、内定をもらえました。
その夜、仕事帰りに友人の菊池詩織(水谷果穂)とビールを飲んでいた守屋詩織(森田望智)は、孫でも娘でもない小学生の女の子を携帯の待ち受けにしている圭介の話をしたところ、彼がロリコン嗜好の可能性はないか?と疑います。
翌日。
万理華は一人で歩いていると、自分を付け狙う男を発見。
その男は、貴恵の弟、友利でした。
友利は思わず、「万理華としての貴恵に18歳になったらプロポーズする時点でおかしい」と突っ込みます。
圭介と麻衣も、後程合流し、信じられない事実を彼に説明するものの、絶対に信じる気はないと言う友利。
そんな彼の鼻をつまむ万理華は「あんたね、また人に借金して甘えようとしている?ふざけんなよ」と言います。
そんな万理華の姿に、圭介と麻衣は、「友利くん、あまり怒らせないほうがいいよ、貴恵さんだから」と見守るのでした。
友利はそれでも、小学生の万理華が貴恵であるとは信じ切れないものの、圭介と麻衣と別れてから、借金しやすい生き方をする自分を貴恵が叱る時、鼻をつままれたことを思い出しました。
幼馴染の弥子(小椋梨央)に誘われて、人生初の合コンへ。
圭介と万理華は、麻衣の就職祝いを買いに出かけるのですが、そこで偶然、守屋と出会います。
万理華の母(吉田羊)は我が子の行動に疑惑を向けていました。
咄嗟に、万理華は、家庭科の話題だったと誤魔化すのでした。
母は仕事へ出かけます。
合コンが不安な麻衣は、貴恵に電話で相談。
「”狩り”に出なさいよ、狩りに・・・ママはよくあなたぐらいの時にそうしていたわ。ママの店にパパがふたっと現れなければあなたは生まれていなかったのよ」
それでも、麻衣は初めての合コンに不安を感じています。
万理華は世話が焼けると思い、再び、新島家へ。
到着すると、麻衣の服を選び、メイクを施す万理華。
「君がいない間、麻衣にとって良い父親じゃなかった。麻衣には申し訳ないことをした」
詫びる圭介に対し、万理華は「過去は過去、今は今でしょ?麻衣にとってこれからも父であることには変わらないから」とフォロー。
麻衣が出掛けている中、2人で出かける圭介と万理華。
万理華は外では、子供のふりをし、圭介と話す時は、「貴恵」としての自分に戻るのでした。
子供の姿で、圭介と優しい時間を過ごす万理華。
その頃、合コンに出かけた麻衣は、ボウリングで盛り上がっている友達をよそに孤立していました。
小学校からの幼馴染の友人、弥子(小椋梨央)は、麻衣を積極的に仲間に入れますが、麻衣は人見知りで内向的なのか、みんなに馴染めません。
ふと、川嶋という大人しめで優しい参加者の男が麻衣をノリの良い「パリピ」タイプな男たちの間から連れ出してくれました。
万理華と横浜を歩いていると、圭介を見かけた守屋と友人、詩織(水谷果穂)は、万理華と圭介の関係を疑います。
オブラートに質問し、しどろもどろな圭介にイラついた万理華は、親せきの叔父と姪っ子だと誤魔化すのでした。
「圭介おじちゃんに万理華がどうしても見たいと思っている映画を見に連れて行ってもらったんだ。お父さんとお母さんも来るはずだったんだけど、仕事で来れなくて・・・だから圭介おじちゃんに連れて行ってもらったの」
それでも、万理華と圭介を疑う守屋と友人の女性。
同じ頃、川嶋はチャラくて、女たらしな本性を見せ、大人しい麻衣の肩をふいに抱きます。
男性経験のない麻衣はどうしたらいいか分からず、固まってしまいました。
相変わらず、2人のことを後をつけた守屋と詩織の視線と気配を感じ取り、アニメ映画を見ている圭介と万理華。
万理華に対し、圭介は思わず、「君と一緒にいる時間を一分一秒、偽りたくない」と伝えました。
映画が終わり、たけるの試合を応援しに行った万理華と圭介。
合コンで川嶋をなんとか振り払ってきた麻衣。
そんな麻衣に就職祝いを渡し、万理華と圭介は記念写真を撮りました。
「優しくて丁寧でポンコツで・・・変わってないわね、圭介は」
万理華の姿で、圭介と生前、過ごした時間と彼の優しさが、女性にモテることを思い出すのでした。
そして、圭介が「お弁当友達」として会社の上司、守屋と昼食を食べることに関し、「妬いちゃうわ」とつぶやきつつも、「貴恵」として彼の一歩を見守る万理華。
そんな万理華のことを怪しむ一人の小学生の女の子がいました。
万理華の同級生でした。
帰り道、万理華は母(吉田羊)から、家にいると言ったのに、どこに行ったんだ?と激怒して問い詰められました。
彼女に近づく母は、日頃から相当のストレスを抱えており、万理華に突発的にも、攻撃的な態度をとってしまう危うい面がありました。
妻、小学生になる2話感想・みどころ
生前の貴恵の記憶があるとはいえ、小学生の万理華の姿をした貴恵の写真を待ち受けにするのはまずいでしょう。
圭介が貴恵の前世の記憶を持つ万理華を貴恵と思いこみたいのは分かるけど、周囲には、小学生の男と中年男性なので、違和感や場合によっては、警察に相談したほうがいいかと思ってしまいますよね。
そんな天然で気が利かない圭介が映画館で、「君と過ごしてきた時間を一分一秒、偽りたくない」という言葉が可愛くて、圭介の優しい性分を表していると思いました
優しくて、嘘がつけない母性本能をくすぐる圭介と、しっかり者で肝っ玉母さんな貴恵は相性が良いですよね。
万理華として生まれ変わったものの、小学4年生の姿で、就職した麻依を応援する貴恵としての姿に心奪われました。
子供を気にかける母そのもので、万理華は今の麻衣にとって、小さなお母さん的存在の立ち位置がほっこり。
麻衣も、気が弱くて、合コンに出かけている時に、振り切れてホッとしました。
麻衣があまりにも人見知りすぎる内向的な面や、男を知らない恋愛経験ゼロな様子に、見ていてハラハラ。
麻衣が川嶋に肩を抱かれている時は、親せきの娘を見ているような気持ちになりました。
しかし、合コンで女の子に酷いことをしよう、麻衣が大人しすぎれば「お持ち帰り」しようとしそうな危うい雰囲気と態度を持ち合わせている川嶋を振り切って、合コンの場を逃げ出す勇気を併せ持っていて安堵しました。
後半にかけて、新島家の家族の絆が強まる一方で、万理華として生活するなかで、彼女が母親(吉田羊)から暴力を多少伴う虐待を受けている描写が最後に登場。
万理華の母親はネグレクトだけでなく、多少、万理華に手を上げ過ぎているのではないか?という印象でした。
圭介と麻衣を知り、万理華をつけていた貴恵の弟、友利(神木隆之介)が偶然、万理華のアパートに来ていて、彼がその後、万理華として母親との関係が複雑・・・いや、危険かもしれない貴恵の異変に気付いて行動を起こしてくれることを願いたい2話でした。
それにしても吉田羊さん、迫力ありましたね。
「凪のお暇」では、優しくておおらかに子供を育てる麗(うらら)の母を演じていた吉田さん。
「凪のお暇」製作陣と脚本家が手掛ける本作において、がらりとイメージを覆す心に闇を抱え、それでも娘を育てなくてはならない葛藤が滲み出ていました。