妻、小学生になる3話あらすじネタバレ
新島圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)の前に現れ、亡き圭介の妻、貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりを自称する小学4年生の白石万理華(毎田暖乃)。
彼女は自宅で、母親の千嘉(吉田羊)は、娘が休職があるにもかかわらず、弁当を作っていることに疑惑を感じたり、ついには万理華が圭介とこっそり出掛けたことについて激しく問い詰めました。
万理華は、貴恵と麻衣と共に出掛けた水族館の記憶を思い出しました。
思わず、小学生のふりをして、「友達のサッカーの試合を見に行っていて、晩御飯代のおつりを電車員に使ったの」と答えてその場を切り抜けます。
圭介は、スマホのメッセージに万理華からの反応がないことを不安に感じ、仕事中も万理華のラインにメッセージを送り続けていました。
そうとは知らず、守屋や職場の人達は、圭介が妻のことでまた情緒不安定になっているのではないかと心配するのでした。
守屋(森田望智)もいつもあるお弁当がない圭介を気にかけて声を掛けました。
「親せきのお子さんとのプライベートを邪魔してごめんなさいね。今日、お弁当ないんですか?」
「朝、作るの忘れて」
「味見もしてくれないのはショックですよ、卵焼きだけは自信作なのになぁ」
「甘い卵焼き、好きです。美味しいですね」
「あの、何かありました?今日の新島さん心ここにあらずで・・・」
ホームページ会社に就職した麻衣は先輩に同行し、取引先へ。
そこで、小さな工務店を営む社長(山西惇)の息子、蓮司(杉野遥暖)にパソコン操作を説明することになるものの、緊張のあまりうまくできません。
しかし、一生懸命な麻衣に好感を抱く蓮司。
万理華は、小学生のふりをして相変わらず、子供として生きるのに必死。
そんななかで、圭介からのラインを休み時間に返信し、多忙で弁当を作る時間がなかったと誤魔化します。
妻、「貴恵」の無事に安堵する圭介。
ふと、万理華は同じ年の男の子に告白されました。
その夜、「白石万理華」として、妻の貴恵がどんな生活をしているのか気になると話す圭介と麻衣。
翌日。
貴恵の弟である友利(神木隆之介)を貴恵として気にかけていました。
友利は、目の前の小学生の万理華を貴恵とは信じられず、万理華の家庭のことを持ち出し、自分の家庭が不安定だから新島家に取り入っていると言い出します。
ところが、貴恵は万理華の姿で、本当は小説を書く才能のある友利が、現実逃避して、10年前と同じ自堕落な生活をしていることを指摘。
友利を叱る時の万理華はまたしても、生前の貴恵そのもので目の前にいる子供の万理華を錯覚してしまう友利。
万理華を帰り際に呼び止めた彼は、「またうちに来て俺のことがつんと叱ってよ」と万理華に頼み、近隣の親子に怪しまれるのでした。
その頃、圭介は弥子(小椋梨央)の喫茶店へ行き、万理華のことが気になることをマスター(柳家喬太郎)に突っ込まれます。
万理華は千嘉に日曜日にへ行くことを話そうとするものの、千嘉が万理華の好きなレインボーの綿飴を買いにその日、出かけることを切り出し、圭介に断りを入れました。
圭介も今の「白石万理華」としての生活もあるだろうし、ご両親と新しい家族の時間を過ごすよう、促します。
すると、貴恵は、万理華としての今は、父親はいなく、母子家庭だと伝えるのでした。
しかし、翌朝。
千嘉は男絡みで電話を入れ、万理華との約束を破りました。
よって、万理華は、日帰り旅行を計画し、万理華として生きる貴恵(石田ゆり子)と麻衣と共に水族館へ。
万理華は小学生のふりをしながら、麻衣や圭介との時間を楽しみます。
麻衣は小学生として生きる貴恵に対し、圭介が8年後、結婚することについて触れました。
「今はまだ答えが出せないわね」
白石万理華として生きる母、貴恵が18歳になった時は、圭介は60歳です。
麻衣はその複雑さや、子供として成長中の母が無事、幸せになれるか不安を感じるのでした。
なんとか無事に見つかり、万理華は食堂のトイレに行き、外のトイレに行って迷ったことを布告。
麻衣と圭介は、「貴恵」として「存在」している万理華が見つかり、安堵するのでした。
圭介は万理華の母、千嘉にいずれ挨拶に行く、万理華が18歳になったら結婚するかもしれないしなど一人で話し出す圭介。
万理華は「私の家の問題は自分で何とかする。話を勝手に進めないで」
その後、別れる時、小学生の万理華として生きる母を心配する新島家。
圭介と麻衣は、小学生に輪廻転生している母と家族になることの難しさを痛感。
後日。
友利を訪ねた貴恵は、「姉ちゃんは自然と周りが甘えさせる環境を作っているよ」と指摘され、思い悩みます。
ふと、圭介は万理華にまたラインをします。
「ちょっと出てこれないかな」
そして、新島家に呼んだ万理華を、貴恵が2月4日生まれだということを伝え、誕生日を祝うのでした。
家庭のことは「一人で背負わずに頼ってくれよ。俺も麻衣も変わらず、君の家族なんだから」
圭介と麻衣が少し前を踏み出す姿と、自身が今、「白石万理華」として生きるなかで、生きづらさを抱えている万理華の気持ちを汲む行動に涙を流す貴恵。
「たまに寂しくなったらここにきていい?甘えてもいい?・・・だって今、私、小学生なんだから」
万理華として子どもの姿をしながら、家族の温もりを思い出して泣く万理華。
「社会的には他人だけど、心の中では僕たちは家族だよ」
圭介の優しさに万理華は胸を撫でおろします。
「貴恵」として楽しい時間を新島家で過ごした万理華。
しかし、偶然、万理華が新島家から家に帰宅するところを目撃した千嘉は、新島圭介と麻衣の乗る車の窓を強く叩くのでした。
そして、圭介たちや万理華と同じ夜を過ごす別の人物で中学生作家の少女(當真あみ)は、1人何者かが憑依したように作品の執筆に没頭していました。
その少女が中学生にして「生まれ変わり」をテーマに作品を書いていることをネットで知った友利(神木隆之介)は、この話題に今、自分が経験している万理華のことを思い出し、ネタにしようと考えます。
妻、小学生になる3話感想・みどころ
小学生になった妻、貴恵も、「白石万理華」としての万理華も大切にしている新島家の絆に感動しました。
子供に生まれ変わった妻なんてなかなか体験することがない不可思議な現実。
小学生として生きる貴恵を見守り、娘の麻衣と共に支える圭介の健気で不器用な男性像はほっこりさせられますが、白石万理華として成長する「貴恵」に、18歳になったら結婚しようはさすがに勘弁してほしいなと思いました。
18歳は確かに結婚できる年齢ですが、まだ10代っていうのも・・・せめて二十歳の誕生日になら大丈夫かなって。
自分が60歳になった時、万理華は18歳・・・うーん、今後の新島家の動向を見守りましょう。
温かい時間と生前、経験した優しい家族の時間を「万理華」の姿で過ごす貴恵。
見た目は小学生でも、貴恵の記憶を持つ万理華が心から家族と笑い、新島家との間に特別な絆が生まれたように感じます。
水族館日帰り旅行の様子は、見ている私も、家族と水族館へ行って笑った子供時代の記憶が蘇り、どこかノスタルジックで優しい気持ちになれました。
万理華として生きる貴恵が抱える母、千嘉との距離のある生活。
千嘉は万理華の不審な行動を怒鳴りつけたものの、娘への愛情の仕方に戸惑い、万理華が欲しいと言っていた綿飴を買おうかなど少し距離を縮めようとしている行動が切ない。
しかし、男の影をちらつかせ、彼女自身も万理華とはまったく違う形で自分のなかの寂しさを埋めているような気がしました。
貴恵を見ていて思うのですが、本来の「白石万理華」はどこへ行ったのでしょうか?
もしかして、母親との距離、かつては笑顔を向けてくれていたはずの母の変化に戸惑いを感じている万理華を助けようと、貴恵が輪廻転生を利用して、白石万理華を守っているのではないかなと思います。
貴恵にやがていつか訪れる「白石万理華」が戻ってきた時が、新島家が貴恵と本当の別れを乗り越えて前に進む一歩に繋がりそうですね。
小説家を目指して挫折気味の貴恵の弟、友利(神木隆之介)が、小学生の万理華を姉、貴恵が生前発言していたことと全く同じ言葉で彼の背中を後押しし、現実に帰る機会、人間として成長するきっかけを与えたストーリーもステキでした。
友利は貴恵だとは信じ切れないものの、口調や仕草が姉の貴恵そのものな万理華に、「また俺のことがつんと叱ってくれるかな?」と甘えたい、頼りたいという思いを口にしたシーンも不思議な感覚ですね。
近隣住民には怪しまれましたけどね・・・。
友利の言うように、貴恵は人を自然と甘えさせ、頼りたいと思うようなどっしりと構えた性格、包容力、母性がある人だと思います。
後半、貴恵として新島家に遊びに行く万理華を怪しむ母、千嘉。
確かに、娘が朝食を誰かの為に作り、母親の知らない場所へ出かけ、知らない家族と会っているとなれば気が気じゃないですよね。
完全なネグレクトではなく、心のなかでは気にかけているものの、千嘉自身が抱える心の問題があって、万理華に優しく接することがなかなか難しいのかもしれませんね。
また、友利がネットで見た生まれ変わりを題材にする小説で”バズっている”中学生の存在。
彼女を演じた當真あみさんの演技と、何かが憑依したように小説を書き、彼女自身も貴恵のように誰かの生まれ変わりなのか?と匂わせる新人物に期待したい3話でした。