妻、小学生になる7話あらすじネタバレ
万理華に、守屋からキスされた瞬間を見られた圭介。
「良かったじゃない、若い子に好きになってもらえて」と万理華の中に潜む亡き妻、貴恵(石田ゆり子)は嫉妬全開。
翌日。
弥子(小椋梨央)がアルバイトをする住職のマスター(柳家喬太郎)のカフェにて、「年上男性に恋する若い女性が多い」という話題を聞いて仰天する圭介。
また、麻衣が間もなくやって来ますが、距離を縮めて恋人になりかけていた愛川(杉野遥亮)に恋人がいることが判明。
女心に傷つく麻衣を圭介はフォローしますが、なかなかうまくいきません。
圭介(堤真一)、麻衣(蒔田彩珠)は、友利(神木隆之介)から一緒に、実家に帰ってほしいと頼まれました。
実家に帰ることを母親の礼子との溝から躊躇しがちな万理華。
圭介はそれでも実家に帰って母親に会うことを優しく促します。
家族の入院で一人暮らしをしている、圭介の亡き妻で、万理華に憑依した貴恵(石田ゆり子)と、弟の友利の実母、礼子(由紀さおり)。
その夜、万理華(毎田暖乃)は、千嘉(吉田羊)と一緒に夜食を食べながら、会話を重ねます。
見えてきたのは、千嘉も母親が情緒不安定で、物を子供に投げつけたり、当たり散らすなど「毒親」だと判明。
千嘉と貴恵はお互いの共通点に苦笑し、千嘉は万理華の姿になった貴恵の口元にホットミルクがついていることを微笑んで指摘しました。
万理華も、圭介の親せきの子「まりか」に成りすまして同行することになりました。
出迎えてくれたのは、貴恵と友利の従姉妹の萌子(戸田菜穂)。
一人息子がいる萌子は、気さくでとても温かい人柄で、貴恵の思い出話をする萌子に複雑な心境を抱く万理華。
そのなかで、萌子や友利から、母の礼子は毒親で、娘が死んだ時も葬儀の途中でさっさと帰るような人だったと知りました。
さらに、貴恵の実家に到着すると、生活が自堕落で不安定なことを叔母(鷲尾真知子)に指摘され、大げんかになった友利(神木隆之介)。
ネットで検索すれば名前すら出ない、無職のプータローに過ぎないと厳しい言い方をする叔母に掴みかかろうとする友利。
圭介に対し、認知症になった礼子の面倒を誰が見るのかを親戚みんなで相談。
圭介も友利のことをもっと理解してくれないかとフォロー。
彼を止める圭介と、「自分が頼んでお父さんと私を実家に連れてきたのに、なんで介護をお父さんに頼もうとするの?こういう時だけ都合よすぎるよ」
不貞腐れた友利は、貴恵としての万理華にフォローされ、彼女の言葉や行動が貴恵だと認識。
「あんたは何もしてない、ダメダメよ。あんたには生きる価値がある。死んだ私よりマシよ。死んじゃった私はどうするのよ」
「そうだよ、なんで死んじゃうんだよ。俺、姉ちゃんがいなきゃやっぱりだめだ」
思わず、目の前の小学生の万理華が圭介や麻衣が思うように、姉の貴恵だと認識する友利。
その後、友利はみんなに自分に1年猶予がほしい、でも、1年しても漫画家になれなかったら田舎の実家に帰ることを宣言。
なんとか大ごとにならず、その後はみんなで食卓を囲む圭介たち。
麻衣には愛川から「海の向こう側にいる彼女」について誤解があったことを着信で伝えられ、後日会った時に話すことになりました。
貴恵は圭介に、母は昔から人を振り回して傷つけてばかりだったが、認知症になって自分のことも分からないくらいになった今は、何もかも忘れていて複雑なような寂しい気持ちを吐露。
圭介は貴恵に寄り添います。
翌日。
貴恵の実家を後にする圭介、麻衣、万理華。
友利は母の再婚した夫が退院するまで田舎で暮らすことに。
万理華は貴恵の妹、萌子に「貴恵のことを気にかけてくれてありがとう、萌子がいてくれたおかげ」と礼を言います。
事情を知らない萌子は万理華を親戚の子供として接します。
帰り際、萌子(戸田菜穂)の息子である甥っ子の遊び相手をしていた万理華は、ボールが礼子の足元に当たったことを万理華のふりをして対応。
しかし、万理華は貴恵としての自分を出してしまい、つい、長い間、母との溝から母に会うことを遠ざけていたこと、事故で親より早く亡くなったことを涙を流して謝ります。
礼子は「元気ね・・・元気が一番。よく来たね遠いところから」と言って、万理華の頭を撫でました。
亡き娘の身に起きていることを知らない礼子ですが、母親に頭を撫でられるといった初めて感じた大きな母の愛を貴恵は、万理華として受けたのでした。
その後、圭介と麻依と万理華、友利はそれぞれの方向へ。
麻衣は途中で、愛川からの用件の為、向かいます。
愛川は幼馴染を海の事故で亡くしており、それがきっかけで、「彼女は海の向こう」という言い方をしたのでした。
麻衣と愛川は誤解が解けて、恋人として交際することを決めました。
圭介は守屋に、貴恵と麻衣を大切にしたいから、交際を断ります。
守屋も心温かい圭介の答えを受け入れます。
東京に戻った一同は、年末年始を過ごして、神社に参拝へ。
途中で住職のマスターと会った、圭介、万理華、麻衣、千嘉。
マスターは何かを察知したように、「今を楽しんで生きてね」と告げます。
「まだまだ未来は長いのよ、もっともっと新しい幸せを更新していきましょう」
貴恵として言う万理華。
しかし、万理華は倒れてしまい、なんと、貴恵の記憶が抜けて本物の白石万理華としての人格が蘇りました。
圭介と麻衣を知らない本来の万理華は、人見知りの激しさと子供特有の千嘉にすがりつき、目の前にいる大人を怖がるのでした。
妻、小学生になる7話感想・みどころ
友利の頼みにより、貴恵の実家、古賀家に到着した圭介、万理華、麻衣。
友利のように、出版社に作品を持ち込んだり、作品を作る為に努力しても、田舎で中高年の親戚からは、親のすねをかじる放蕩息子のように見えてしまい、それに対する友利の激しい怒りはわかります。
自分自身の影の努力や若い世代の自分を確立するための努力を蔑ろにされた友利は少し可哀そうに思えました。
ですが、圭介に溝ができて疎遠になった母、礼子(由紀さおり)の介護を任せるのはなんか責任を押し付けている身勝手さが伝わりました。
「自分がお母さんとうまくいかないからってお父さんに責任転換しないでよ。」と友利に口出しする麻衣、だんだんはっきり言うところが貴恵に似てきた瞬間ですね。
貴恵として存在する万理華の影響や麻衣自身の人生経験が、引っ込み思案で意見を言えなかった彼女を成長させているように感じます。
貴恵も友利も、夫と不仲で、我が子に当たり散らしたり、自分の不機嫌で子供が人の顔色を必要以上に気にするきっかけを作ったことはある意味、「罪」だと思います。
万理華の中に存在する貴恵と、大人の女性として話し合う千嘉との会話でも出てきたように、親は忘れても子供側は母親がどんな姿で自分に接してきたか記憶に残るくらい、親子だからこそ他人には言いにくい痛みがあるのではないでしょうか。
認知症で、自分と子供たちとの間で複雑な葛藤や歩みがあったことを忘れてしまった礼子は、圭介の親戚の子供として存在する亡き娘、貴恵と不思議な形で再会し、互いの心がようやく通い合ったシーンは心が温まりました。
「自分には貴恵と麻衣がいる。家族との時間を大切にしたい」と守屋の告白を断った時、温厚でお人よしだけど、周りのことを第一優先に考えて家族を守る圭介が男前です。
実家に帰ることをそっと促したり、友利と親戚の衝突も、友利に理解を示してほしいとフォローするなど、彼の温かみのある人柄が、家族を一つに繋げていますよね。
頼りない夫に見えて、大切な人を守るためなら前に立ちはだかれる人間的な強さを圭介に感じました。
最後、万理華、千嘉、圭介、麻衣で集まった大晦日に、本当の万理華が還ってきました。
貴恵が白石万理華の中から去って行くことは、圭介と麻衣に、妻であり、母の貴恵の存在が成仏し、本当にこの世からいなくなるということ・・・。
7話でこの瞬間が訪れるとは次週、貴恵の魂はどこへ行ったのか?本当にもう貴恵は圭介と麻衣の元に戻ってこないのか、圭介と麻衣、そして千嘉の決断に迫りたい7話でした。