うちの弁護士は手がかかる10話あらすじネタバレ
義理の妹、杏(平手友梨奈)に弁護士資格がないことを今日子(戸田恵子)に伝えたばかりの、天野さくら(江口のりこ)。
病気で入院している母を何かと気に掛けていた優しい一面もありました。
しかし、父親が家に女性…杏の母を疎ましく思い、複雑な日常を贈っていました。
父、昌幸(山崎一)は、杏が弁護士になる夢をずっと応援していて、杏が蜜柑が好きなのは、父との会話で、「蜜柑が弁護士バッチに似ている」と話していたからでした。
夜遅く、椿原(野間口徹)が訪問。
青梅医大病院の件で、仕事へ出かける、昌幸。
杏が10代の頃から、「婚外子、非嫡出子の意味は?」などと、皮肉を言って、つらく当たっていた、さくら。
時が経ち、弁護士のさくらはクライアントの源三郎に会いました。
「カスタマーズハラスメント」の件に対応。
「香澄法律事務所」に蔵前(ムロツヨシ)のマネージャー時代の友人で、元恋人の、安藤カオリ(安達祐実)がやって来ました。
「噂の元カノ」の存在にざわつき、盛り上がる、香澄法律事務所の、所長、今日子(戸田恵子)、松崎(松尾論)、玲子(村川絵梨)、丸屋(酒向芳)、岩渕(日向亘)。
「なんで、天野先生がカオリのこと知っているのさ」
「飲み会の席で丸屋さんから聞きました。」
丸屋(酒向芳)と松崎(松尾論)から飲み屋の席で、杏のことを聞いていたのです。
実はカオリは、笠原梨乃(吉瀬美智子)が復帰した際は、彼女のマネージャーを務めることになりました。
「この度はうちの笠原梨乃がご迷惑をおかけしました…」
老舗和菓子店の「蜜柑大福」を持って、迷惑を掛けた関係各所を謝罪行脚しているとのこと。
杏は、大好物の蜜柑の入った大福を美味しそうに食べます。
するとそこに、杏と親しい友人らしい、大橋いずみ(志田未来)が。
「いずみちゃん!」
「杏ちゃんにお願いしたいことがあって。」
「いずみさんのお願いなら万障を繰り合わせて。私が対応します。」
いずみは、誠司かなども利用している青海医大病院の看護師をしていましたが、ある日、突然、退職金100万円を詰まれて退職届けを書くよう、迫られたのでした。
「私、ドジで些細なミスも多いし、未だに新人さんに教えてもらうこともあって…ダメな看護師なんです。今年で看護師10年目で…鬼師長の嫌味にも耐えてきました。私バカだけど一生懸命勉強して資格を取って…私、向いていないんですかね?」
「そんなことありません、あなたは私の父を看取ってくれました。なかなかそこまでできる人はいません。」と、杏。
いずみは、同病院の顧問弁護士だった、杏の父、昌幸(山崎一)の最後を看取ってくれた看護師でした。
一度は、退職手続きを断りましたが、周囲がよそよそしくなったこともあり、先月自主退職したのでした。
しかし、「私、この仕事が好き…だから悔しくて…看護師の仕事が好きだから悔しくなった」
いずみの思いを杏は受け止めて、依頼を引き受けることにしました。
杏は新しい地図アプリを入れて、一人で向かおうとしますが、「青梅」と「青海」を間違えていました。
その後、蔵前と共に、青海医大病院を訪問。
「彼女は、集中力もなく、ケアレスミスが多かったので、こちらから退職を提案しました。」
多江子看護師長の証言にモヤモヤが残るの、杏と蔵前。
他の看護師からは、いずみが夜の仕事をしていたという証言も。
医師、武藤慎一(浅香航大)にも尋ねますが、有力な情報は得られません。
その後、看護助手のトミ子に大橋の件を訪ねました。
「いずみちゃんはね夜のバイトでやっと奨学金を返し終わったの。ひどい話だよ!7年前とそっくりなのよ、その子も心臓外科だった。その時もバカ高い退職金で弁護士に言いくるめられて…」
「その辞めさせられた看護師さんはどちらに?」
「年賀状に住所があるからどうぞ。この子もいずみちゃんと同じでお金に困っていたのよね。この子がやめる直前…ああ、思い違いだったみたい、ごめんね。」
その様子を見ていた多江子師長は、弁護士に電話。
杏と蔵前はかつて、青海病院の弁護士は、杏の父、昌幸でしたが、今は、さくらが担当だと勘付きました。
さくらは杏に電話します。
「話したいことがある…今すぐ来なさい。」
さくらは、いずみとの記憶を思い出しました。
「話って何?」
「ダメな父親で済まなかった…最後に一つだけ頼みがある。それは俺の人生の汚点…それだけは処分できなかった。お前には俺がどんな人間だったか知っておいてほしい。医療事故バイパス手術の書類…本来は処分すべきものだ。失望しているだろうな、俺にとっくの昔に失望しているだろうな‥‥杏には黙っておいてくれ。」
同病院の顧問弁護士を務める、杏の姉、天野さくら(江口のりこ)から呼びだされました。
「わたくし共が勝手に、青海病院の件を調査して済みません。」
「そのことじゃないですよ、好きに調べれば?あんな看護師のことで。」
そこで真っ先に、「杏には弁護士資格はない。」と言われます。
「はい、もう弁護士ごっこは終わり。お父さんが不正を犯してあなたを司法試験に合格させたの。あんたはできた子だったからね。」
「お父さんがそんなことするはずありません。」
「信念が強い人ほどやっちゃいけないことをやっちゃうのよ。」
「言い方!その言い方はやめてください。」思わず、止める蔵前。
「分かったらその弁護士バッチ外せ!」
杏とさくらの溝を目の当たりにした、蔵前は杏のフォローに走ります。
杏は真実を知る、椿原を訪ねました。
「先生、私は弁護士資格を持った弁護士ですよね?」
「立派な弁護士だよ、君は。安心して…僕は誰にも言わない、この真実は墓場まで持っていく。」
「あなたは六法全書が歩くような人、あなたは立派な弁護士です。」
必死に杏を言葉で励ますものの、杏はショックを受けて、失踪。
「天野先生はこれから戻って来ないかもしれません。」
今日子に報告。
「そうか、ということは、さくらさんに会ったわね?2年前に試験の不正がなかったかどうか調べるのは至難の業なのよ。それを証明しなきゃ。」
天野の件で、辻井、岩渕、丸屋、山崎に助けを求めるものの、いつものことだととスルー。
しかし、辻井は飲み屋で、杏を見ていないか聞き込み、早々と切り上げました。
エステに行こうした山崎も、丸屋も杏が好きなキャラクター、ラッコズが歩いているのを見て、ラッコズの企業スタッフに、杏の行方を尋ねていました。
蔵前は拘置所の莉乃に、杏が面会に来ていないか聞くと、来ていないとのこと。
「蔵前があの先生のことどれだけわかっているかどうか、腕の見せ所ね。」
彼女なりに、蔵前を励ます、梨乃。
その後、香澄法律事務所に戻った蔵前。
「皆さん、天野先生のこと探してくれたんですね」
「いやいや全然探してないよ」と口を揃えて誤魔化す一同。
「なんで辻井さん、新橋にいたの?飲んでいたんでしょ」
「違いますよー」
しかし、仲間達の優しさが身に染みた、蔵前。
「全部聞こえた、お前ら最高!」
蔵前は麻生に「天野先生の要件は何?」と聞きます。
忙しく動き回っていることを知った、蔵前と香澄法律事務所の一同は、杏の安否を知ってホッとします。
その後、ヤマトテレビに杏がいた情報を得て、ただちに向かった、蔵前。
途中で、吉岡にパワーハラスメントをし続けた監督は、ADからやり直し。
「パワハラ受けてんだよ、今度相談に行くから」
「ヤマトテレビはそういうところですよ。」
しかし、杏を逃がしてしまったことで、蜜柑大福をお詫びに渡す、吉岡。
天野は大量の蜜柑大福を持って行ったとの事。
ボクシング部の上畑、野球選手の樋口親子、天野の同級生で、いじめによる引きこもりから脱却し、今は、ガードマンとして働く、若宮の元を訪ねていた、杏。
自分に弁護士資格がないことを知り、これまでのクライアントに謝罪の意味を込めて、蜜柑大福を持って歩いていたのです。
「天野さん、来ましたよね?」
「来ていません。」
「蜜柑大福食べたでしょ。君も友達の為に嘘をつけるようになったんだね。」
「天野は自分が弁護士じゃなかったのに被害者を弁護してしまった…恥ずかしいことをした、自分じゃなくて本当の弁護士だったらって言っていましたよ」
「天野先生、蜜柑大福まだ持っていました?」
「はい。」
ふと、蔵前は次に最後の蜜柑大福を持って謝罪に行く、杏の居場所がピンときました。
その後、杏はタクシーで鷲宮にいました。
どうやらまた居場所を地図アプリを使っても間違えてしまったようです。
「天野先生、謝罪行脚お疲れ様です。」
「どうしてここだとわかったんですか。天野先生が最後に謝りたかったのは7年前に不当解雇された方ですよね。ここは埼玉県久喜市鷲宮です。不当解雇で辞めさせられた方がいるのは」
「あなたは弁護士です、あなたは色んなかたを救ってきた弁護士です。色んなことがあってもうどうしようもないと思っていた依頼人が笑っていませんでしたか?」
「でも私には資格がないのです。」
「どうしてあなたはお姉さんの言葉はすぐ信じてしまうんですか?いつもならすぐ証明してみせなさいと言うでしょう。あなたに資格がないなんてそんなことは絶対に、絶対にありえません。僕を信じてみなさい。見る目がないと言われた僕がついていくと決めた弁護士ですよ?天野杏は…」
やがて、香澄法律事務所の面々が車で到着。
「私の見る目も信じられない?」と今日子。
「天野先生は僕の憧れの弁護士なんですから。」と、岩渕。
「何いっちょ前なことしているのよ。」と辻井。
「パラリーガル40年の目に狂いはない。」と丸屋。
「もう…あなた達は本当にバカですね!」
杏がみんなの優しさに泣いたかと思いきや、杏はいつも通りです。
「目から水を流すのは意味あります?私からは以上です。」
いずみは、患者を殺した罪を擦り付けられていました。
「あなたは患者様を殺してしまったの。」と多江子看護師長(阿南敦子)。
「武藤先生…」
懇願するように信頼していた武藤に助けを求めた、いずみの願いは虚しく。
「残念だけど…」
そして、さくらは、いずみが辞めさせられるきっかけとなった証拠の書類を削除していました。
うちの弁護士は手がかかる10話感想・みどころ
杏の友だちである、いずみの依頼。
いつもはつっけんどんな態度を依頼人にも見せることが多い、杏がいずみへの優しさを覗かせましたね。
しかし、姉のさくらの圧力は彼女を大人になっても苦しみ続けているのが伝わりました。
学生時代から非嫡出子で、婚外子であることを理由に、さくらから精神的な虐待に近い扱いを受けていた、杏。
いつまでも続くさくらとの確執が、今回いつもはブレない杏の心を激しく揺らがせていると思いました。
杏が弁護士資格を持っていないわけないと信じる香澄法律事務所のみんなとの絆。
「あなたに弁護士資格がないわけ、絶対にない、見る目がないと言われた僕がついてきた弁護士」
梨乃からの解雇と二度目の裏切りを経験しつつも、杏を信じ、一番近くで見てきた蔵前の父親が娘を見守るような優しさも素敵でした。
杏と蔵前法律事務所の面々の結束が高まるなかで、さくらは青海病院の不正の証拠を隠滅。
いずみのことも、青海病院が一丸となってはめて、そこに顧問弁護士のさくらが関与していることは明白ですね。
さくら、どこまで杏と違って人間性がねじ曲がっているのでしょう。
次回は最終回!弁護士バッチの真実に向けて動き出す、香澄法律事務所のみんなの背中にエールを送りたい10話でした。