Unknown7話あらすじネタバレ
振りしきる雨、地面に広がる血痕…。
世々塚(小手伸也)、こころの弟で刑事の闇原漣(井上裕貴)、最後に登場したのは、夫の朝田虎松(田中圭)。
目の前の惨劇に絶句する虎松。
こころの目の前で血を流して息絶えているのは、虎松に愛情と同時にトラウマをつくった、一条彪牙(井浦新)。
こころは凶器のアイスピックを握りしめ、夫に告げます。
「私じゃない…信じて?」
この状況に誰もがこころを疑い、複雑な気持ちを胸に秘めます。
やがて、無数に焚かれるフラッシュのなか、こころは警察に連行されていきます。
虎松は結婚式の真相を突き止めようとしますが、今や容疑者となってしまったこころの身内ということもあり、捜査から外されてしまいました。
霊安室で何とも言えない気持ちの海造。
そんななか、死亡した一条と霊安室で対面した虎松。
なぜ20年前に虎松の親友、かずま一家を殺したのか?なぜ、結婚式場で死んでしまったのか?
分からないことだらけで状況に憤りと憎悪をかみしめていると、居酒屋「どん底」の店主、庭月源治(酒向芳)に声を掛けられた虎松。
一方、取調室のこころは、黙秘を貫き続けていました。
取り調べを担当する女性刑事はなんと、こころがフィットネスジムで知り合った、暁凜(MEGUMI)。
なんと、彼女は「占い師」と素性を誤魔化してこころに接近していたのです。
伊織は虎松と漣が捜査から外されたことに気が動転。
「なんでこころを助けてくれないの?あなた達しかいないでしょ!」
ショックで倒れてしまう、伊織を看病する、虎松と漣。
世々塚(小手伸也)は、霊安室で父と対面する、虎松をフォローします。
「わかった、いち警察官として行ってこい。」
虎松は父との思い出が走馬灯のように蘇りました。
虎松の友人、かずま一家を殺した後で、彪牙(井浦新)はナイフを握りしめたまま、意味深に「もう、大丈夫だよ」と振り返って微笑んだのでした。
虎松が霊安室を出ると、海造が心配します。
父親を亡くし、こころの件で、虎松のメンタル面を気にしていました。
世間では、結婚式が新たな殺害予告当日だった事から、五十嵐まつり(ファーストサマーウイカ)の件も含めて、血を抜かれた連続殺人事件の犯人もこころではないかと各報道局が流します。
我が子が逮捕された事に動揺と不安を隠せない、闇原家。
父、海造(吉田鋼太郎)は虎松に「正当防衛ではないか?」と考えを巡らせます。
海造は彪牙が、こころをスタンガンで襲ったのでないかと疑いました。
その頃、こころは刑事の暁凜(MEGUMI)から肩にスタンガンを押し当てられた痕があることを突っ込まれました。
夜に居酒屋「どん底」にいる、虎松は源治(酒向芳)に愚痴をこぼします。
「どれが本当の父か分からない」
「親父さんは良い教師だったよ。試合中に生徒が怪我をした時に、その生徒の親が学校に乗り込んできたこともあった。それはお前んちの裏に住んでいた家族だよ。」
その家族こそ、宗像かずまの一家。
ふと、虎松とこころを心配した、加賀美圭介(町田啓太)が、虎松をハグ。
「こころちゃんのこと心配だね。虎松くん大丈夫?」
今福梅(木野花)、源治、源治のパートナー、聖夜(長田成哉)も虎松とこころを優しく見守り、こころの疑いが晴れることを願っていました。
帰宅すると、虎松はこころの両親、伊織と海造と会います。
虎松は父、彪牙が結納代わりに手紙を渡していたことを2人に言いました。
「20年も隠れて勝手にいなくなって人殺して…いい加減にしろよ。」
「どんなろくでもない親でも、子供を思っていない親はいない。」
「お父さんのこと許さなくても良いよ。虎ちゃんにお父さんは一目会いたかったんだと思う。息子の結婚式をただ純粋に祝福したかったんじゃないかな。」
翌日。
漣から警察が家の前に来て、虎松は何とか海造と伊織をフォローします。
ところが、警察が来たことで自分たちの正体が、吸血鬼だとわかれば、こころが余計バッシングされて犯罪者だと言われてしまうことを阻止することに。
そこで、血など吸血鬼関連のものを漣が屋根裏に仕舞う事に。
吸血鬼であることを隠そうとしない自由人な海造を止めながら、虎松、伊織、漣はなんとか普通に振舞いました。
南十字(新納慎也)はこころが黙秘を貫いていて何も情報が得られないと答えました。
ふと、海造は場違いなホラー映画のコスプレをして部屋中を歩き回りました。
空気が読めない彼を懸命にフォローする虎松、伊織、漣。
南十字に、海造がコスプレ趣味があると慌てて誤魔化すのでした。
「奥さんと一条との間で何か思い当たる事はないか?」
南十字は虎松に問います。
「いえ、何も関係ありません。」
その夜、虎松を車の中で呼び出し、一緒にアイスクリームを食べながら彼をフォローする、加賀美。
「連続殺人犯ってさ、なんでわざわざ遺体から血を抜いているんだろ?加賀美は吸血鬼信じている?」
「いや、ネットの情報ですし。」
その時、五十嵐まつり(ファーストサマーウイカ)の息子、大五郎(曽田陵介)が。
大五郎は店の前に不審なレインコートがあったことを虎松と加賀美に伝えました。
同じ頃、世々塚は伊織に電話で、「俺、犯人見たんです…」とこっそり自宅で告げ口していました。
その後、レインコートの件が凛に伝えられ、レインコートには彪牙の付着した血が。
こころではないことが判明し、凜はこころを釈放。
「闇原こころさん釈放です。私はあんたのことまだ疑っているけどね。ちなみに私…朝田虎松の元妻です。」
凜はそっとこころに自分と虎松の関係性を囁き、こころはまさかと思って仰天。
無事、釈放され、帰宅後は、特製の血が使った軽食を虎松に作ってもらいました。
ところが、こころはあの時、虎松にメールで呼び出され、その後、何者かにスタンガンを押し付けられた事。
それ以降は記憶にないのです。
こころは夫の虎松ですら信じられなくなっていて、自己嫌悪に駆られます。
翌日。
ついに「春雨出版」に復帰。
編集長の曽我(石川禅)はこころが吸血鬼でなくてホッとしたことや、追い詰めた真犯人を追うようにこころに要求。
そんななか、加賀美だけが現場でこころを気に掛けていました。
加賀美にこころは、メールで虎松に呼び出され、スタンガンを何者かに押し付けられた状況を説明。
「なんでそれを警察に言わなかったの?」
「もしも虎ちゃんが私を呼び出してお父さんを刺したらと思うと、言えなかった。」
居酒屋「どん底」でも、誰が犯人なのか、聖夜と大吾が話し合っていました。
「あの会場に連続殺人犯にいてこころを襲ったのかもしれない」と聖夜は勝手に分析。
「やめてくれねぇかな!また連続殺人犯による犯行とか、この町の誰かがとかもうそういうのやめてくれ。」
梅が怒鳴りながら、2人を諭し、源治は同意。
夕方。
こころは元妻で刑事の凛と食事。
凜はこころが何か真相を隠しているから、何があったか聞いてほしいとの事。
現場を見ていた、こころを追いかける、虎松。
「事件のことを聞きだせって元奥さんから言われたよね。わかりやすいね。」
「なんで、取り調べのこと何も話さなかったの?」
「私は虎ちゃんのことを守りたかった。」
「俺が殺人犯の息子だから俺のこと疑っていたの?吸血鬼が本当に関わっていて、こころが巻き込まれたんじゃないかなって思っていた。本当に全部の吸血鬼がそうなの?血が足りなくなって暴走する吸血鬼もいるんじゃないかな。」
「じゃあなんで私の事、結婚式の日裏庭で呼び出したの?」
「俺はこんなメール送ってないよ。」
こころが逮捕された当日のメールを見せられた虎松は本当に身に覚えがないようです。
その瞬間、誰かが落下。
なんと、世々塚が何者かによって襲撃され、転落させられたのです。
「何者かが…吸血鬼を狙っている。」
世々塚はそう言って、こころと虎松の目の前で息絶えました。
Unknown7話感想・みどころ
こころの疑いが大五郎の家に謎に置かれたレインコートによって晴れてどんなに良かったか。
傷心の虎松を気遣い、罪を犯してずっと雲隠れしていた一条の事を許さなくていいと言った伊織や、虎松のメンタルを気遣う海造の優しさが温かい。
虎松自身も闇原家のおかげで「家族」という形に希望が見えるのではないでしょうか。
あの日、こころを虎松に成りすましてメールで呼び出したのは誰なのかぞわぞわっと背筋が凍るような思いがします。
加賀美はこころと虎松を気に掛けて穏やかに接しているけどなんか他人事っていうか、傍観者側のような気がするんですよね。
世々塚が可哀想すぎますよ。
世々塚も、虎松の父が起こした事件について何か知っているようで、それで真犯人から次の連続殺人の標的にされたのだと思います。
伊織にこっそり真犯人の顔を見たと着信で告げていた世々塚。
虎松の父、一条の殺人事件の裏を知りながら、遺された虎松を大切に守り続けていた優しさが本日の7話ではより一層伝わってきて涙腺が緩みました。
世々塚がまさか最後に連続殺人事件のターゲットになってしまうなんて予想外でしたね。
こころと虎松もやっとお互いが疑り合う誤解が解けたというのに…。
次週、真犯人がさらなる予想外の人物なので、闇原家と虎松、そして、春陽町のみんなを苦しめ続ける根源が誰なのか待ちわびる7話でした。