アンサングシンデレラ4話あらすじネタバレ
葵みどり(石原さとみ)は、「娘娘亭」の店主で患者の一人、辰川(追田孝也)の娘、樹里(久保田紗友)が摂食障害になっていることに気付き、対応に当たります。
辰川は客に挨拶一つしない反抗期の娘に悩んでいました。
一緒にいた小野塚(成田凌)も、葵はお節介が過ぎると注意。
翌日、葵は、相原くるみ(西野七瀬)に樹里のことを伝えます。
ふと、年配の患者、龍一(菅原大吉)が床にうずくまっている様子を見て、駆け付けた葵とくるみ。
龍一は元医者で、自分の体は自分のことが一番よくわかっていると言い、妻、志帆(宮田早苗)すらも困らせてばかり。
調剤室では、販田(真矢ミキ)が大忙しで、羽倉(井之脇海)は、電話の疑義照会をしているのですが、医者に止められてしまいました。
医者の言う事は絶対と諦めている羽倉に納得しないみどり。
羽倉の態度に、みどりはモヤモヤしたものを感じますが、彼は断固として自分の意見を曲げません。
辰川樹里は、祖父が末期の胃がんで余命幾ばくも無いことがストレスとなり、拒食症になっていました。
小野塚の勤務する薬局で倒れ、葵の病院に運ばれる樹里。
辰川は、樹里のことを気にかけますが、樹里は心を閉ざすばかり。
ふと、樹里を辰川の次に心配する入院患者が樹里の病室を訪ねました。
樹里の祖父(伊武雅刀)でした。
樹里は自分が摂食障害で同じ病院に入院していることを祖父に隠していて、そのことを父、辰川にメールしていました。
反抗期だけれど、本来は心根の優しい娘でした。
樹里が祖父に接触しやすいように、通院している白血病患者の一人、小春(穂志もえか)に服を貸してもらいました。
真新しい可愛い服に着替えた樹里は退院したふりをして祖父を安心させようと必死です。
その様子に、葵は遠目で見て切なさを感じるのでした。
薬剤部でトラブルが発生!羽倉が疑義照会でミスをしてしまいます。
自分のミスを医者のせいにするのですが、その態度に「今回は羽倉に責任がある。医者のせいにはできない」と叱る葵。
2つの家族トラブルを抱えた患者に四苦八苦する葵たちに嫌味を言う薬剤部副部長、七尾(池田鉄洋)。
そのことで、父からも、「薬剤師は医者の奴隷だ」と暴言を吐かれます。
それでも、薬剤師であっても、家族に彼なりに寄り添おうとしますが、薬の影響で副作用が出ていることや、認知症により、事故で頭を撃った龍一。
龍一は脳外科医で、長年、認知症の治療など脳の病気に向き合ってきたエキスパート。
だからこそ、自身が脳の病気にかかり、困難な状況に陥った現状に龍一自身が焦りを感じていたのです。
自分が危機的状況だと知り、引退を考えていた龍一は、心の奥底では息子に後を継いでほしいと思っていたのです。
医者を継がず、薬剤師になった羽倉と竜一の間には大きな亀裂があり、羽倉は父から勘当されていたのでした。
今後の治療方針について、認知症のケアや、このまま治療を真面目に行わないともっと体調が悪くなることを龍一に伝えても、龍一は「所詮、医者の奴隷の薬剤師だ、お前は羽倉家の落ちこぼれだ。二度と私の前に面を見せるな」と暴言。
思わず、羽倉も「俺はどうせ羽倉家の落ちこぼれだよ」と・・・。
樹里と辰川秀三(追田孝也)、秀三の父で樹里の祖父、太一(伊武雅刀)との親子間のトラブルに、葵は胸を痛めます。
その頃、羽倉は父、龍一の病気の原因を探り、龍一が日頃から飲んでいる薬の多罪服用が根本的な理由だとわかります。
物忘れが起き、認知症と似た様子が多罪服用で起こることが海外でも検証されていて、多罪服用をやめてからは、物忘れが改善し、これまでと平常に過ごせることがわかっています。
葵と羽倉がそのことを説明しても、薬剤師は所詮、医者の奴隷だと口にし、2人の説明をろくに聴こうとしない龍一。
葵は、「薬剤師のことを医者の奴隷と思うのではなく、薬剤師を通じて薬のダブルチェックを行い、自身の病気と向き合うこと」を伝えました。
それでも、龍一が態度を変えないので、羽倉は声を荒げました。
「あんたを救ったのは薬剤師だ。僕みたいな半人前をバカにするのはいい、でもここにいる薬剤師はみんな患者一人一人と向き合っているし、薬剤師にもヒーローがいる。誇りをもってみんな仕事をしている」
羽倉と龍一は無事、和解。
ここで、辰川太一の容態が急変し、葵は再び、拒食症の症状があらわれた樹里の心をケアします。
樹里は太一に自分の病気を隠していること、太一の容態が本当はいつ何があってもおかしくないこと、それにより、どんどん家族がバラバラになり、今後どうしたらいいかわからず、無力な自分が苦しいと葵に訴えました。
葵は引き続き、樹里に寄り添い、太一、樹里の父、秀三の問題に向き合うことを決意。
次回は、辰川一家のエピソード後編&新たな患者と向き合います。
アンサングシンデレラ4話感想・みどころ
羽倉と辰川親子・・・かたちは違うけれど、それぞれに心に距離ができている共通点が、葵のようにこの親子が笑顔になれる方法、治療法はないのかと考えてしまいましたね。
羽倉龍一(菅原大吉)は一見、頑固でモラハラ気質で、自分の後を継げなかった息子や、薬剤師に対する偏見が強い「くせもの」な気がしました。
しかし、本心は自身の病気による引退で悩み、息子のこともけっして完全なる絶縁をしたのではなく、信頼している部分も垣間見れたことが救いでした。
葵が相手が誰であろうとも、薬剤師として仕事に誇りを持ち、強い信念と患者へのお節介すぎる優しさが、羽倉親子の距離を縮める一歩になりました。
羽倉も自身の持ち前の努力と根気強さで父の横暴な態度や、昔から医者を続けていることで自分のことは自分でできるという意固地な様子に反発を繰り返しても親から逃げない姿勢、薬剤師の仕事を葵の言葉に多少、励まされながらも続ける人間的な強さはかっこよかったです。
樹里、太一、秀三の辰川親子は本当に最後つらかった。
樹里の拒食症の症状が小春(穂志もえか)のおかげで少しずつ回復に向かっていったと言うときに、太一の容態が急変・・・。
家族が太一と秀三の間にある距離や、太一の胃がんステージ4の症状の深刻さが画面越しに伝わってきて、家族のトラブルに感受性が揺れ動き、華奢な体に大きな荷物を背負ってしまった樹里の心情。
葵はこの親子を来週、笑顔にできるか、辰川一家に良い兆しはみられるのか次回、注目です。