嘘解きレトリック

嘘解きレトリック6話 少女探偵団結成!鹿乃子が見つけた居場所とは?

嘘解きレトリック6話あらすじ・ネタバレ

九十九夜町で探偵業を営む祝左右馬(鈴鹿央士)の探偵助手となった浦部鹿乃子(松本穂香)。

この町なら力を負い目に思わずに暮らしていけそうだと感じた、鹿乃子。

鹿乃子は助手として早く役に立ちたいと思っていました。

「おお鹿乃坊、これ先生の好物と、イナリのエサ」

左右馬の行きつけの食堂、「倉田」の倉田達造(大倉孝二)は、お裾分けを持ってきてくれました。

左右馬は刑事の端崎馨(味方良介)と共に町の清掃活動に出かけ、事務所に帰ってきました。

「端崎さん良かったら朝食を」

「済みません、私は署に戻ります。すべては左右馬の怠惰と…」

事務所の大家が鹿乃子に猫探しを依頼します。

「先生、大家さんが私に来てほしいとの依頼がありまして」

「まずいよ、まずいよ。いよいよ追い出される?なんか嫌な予感がする」

その依頼は猫探しでした。

可愛い猫は、すぐどこかへ逃げていってしまいます。

「鹿乃子君が頼まれた仕事でしょ?一銭にもならないでしょ?僕に依頼してくれればお金になったのに。大家さん家賃負けてもらえないかな?」

「この猫を人質にしたら身代金取れそうじゃない?」

「大家さんと端崎さんに言いますよ」

無事に発見するものの、家賃をまけてもらえないか金にならないかと猫を交渉材料にする左右馬に呆れる鹿乃子。

そんな2人が事務所に戻ると、藤島千代(片山友希)を見つけます。

「待って、無視無視!関わるとろくなことがない」

逃げる左右馬は鹿乃子と若竹座の御練に紛れ込んで身を隠します。

「鹿乃子くん気付かれないように」

しかし、知り合いに声を掛けられた左右馬の方に駆け寄ろうとした千代は、男とぶつかって倒れてしまいました。

「悪い悪い大丈夫か?はい後ろ向いて、はい前…大丈夫ね?」

男(橋本淳)は、千代に怪我がないか確認すると去り、鹿乃子は千代が落としたかばんを拾います。

「それにしてもなんなのあの男、千代はそんなに幼く見えるのかしら」

「千代さん、少し着崩れているようです。先生!」

「絶対いや!」

そして着崩れた千代の着物を着つけ直す為に、事務所へ戻るのでした。

「千代、大感激ですわ。左右馬様のお部屋に案内してもらえるなんて。せっかくですから事務所の様子を書き記してもよろしいかしら。」

着付けを終えた千代は左右馬の探偵事務所に興味津々です。

事務所の様子をメモしようと鞄を開けると見知らぬ手鏡がありました。

「あら綺麗な手鏡ね、さっきの人が落としたら。こういうの前にも読んだことがあるわ。落とし物を追って手掛かりを探す主人公。手掛かりを集めて、隠された真実を解き明かすのよ!」

「あの人、左官屋じゃない?それに手ぬぐい、屋号が入ってた。僕はお金にならないことはしないよ」

「では少女探偵団結成ですわ!」

先程ぶつかった時ではないかと推測した千代は男に手紙を届けようとします。

左右馬は男性の装いから、左官屋でないかとアドバイスし、鹿乃子を千代に同行させるのでした。

「左官屋さんじゃないとすると」

「手掛かりがなくなってしまいましたわ。困りました」

「ああ、赤い髪!」

「あいつなら字が読めないから職人じゃないし。間借りして住んでいるって言ってた」

早速、左官屋をあたった鹿乃子と千代は利市(橋本淳)ではないかと教えてもらい、無事に利市に手鏡を返すことできました。

「怪しいですわ。」

「ありがとう。その鏡、俺のだよ。これはお母さんの形見なんだ」

「まぁ立ち入ったことを聞いてしまいましたわ、ごめんなさい」

「素直に謝れるのは良い子だ」

そう言って千代の頭を撫でる利市。

形見というのは嘘だった、鏡を探していたのは事実でした。

「千代をそんな子供扱いしないでください。行きますよ」

鹿乃子は、利市が鏡を母親の形見だと言っていたことは嘘だと見抜きました。

「どこか具合でも悪くて?」

「いえ。」

「ひったくりにバッグを?お気に入りの手鏡が」

「それどのような手鏡ですの?」

「え?どなたですの?」とタエコ。

「少女探偵団よ!手鏡の特徴を教えて下さる。」

「これくらいの小さな手鏡で植物モチーフのレリーフがあるの」

「さっきの手鏡と同じ。持ち手のところにローマ字でタツエと入っているの」

「ここにその文字を書いてくださる?こんな文字あったかしら」

タツエの情報から悩む、千代。

「あの鏡で間違いないですよ」

「盗んだものだったんだ…」

「あの鏡で間違いないですよ。あの人が盗んだんだと思います。」

「もう一度あの男の元へ訪ねてみましょう、ひったくりに協力したとなれば心外ですわ」

「若い男に手鏡を盗まれた」という女性、タツエに話を聞き、手鏡の特徴を教えてもらいます。

利市が持っている手鏡と一致して、鹿乃子と千代は利市をひったくり犯として再び捜査します

「なぁ先生よ、いつまでも貧乏暮らしやめなきゃ」

「もしかしてもうつけはきかないとか」

「鹿乃坊のこともっとちゃんと見ていないと、もっといい仕事見つけたらそっちに行っちまうって話だよ。偉く気に入ってんじゃねぇか。先生にしては珍しい話だな、先生がこんなに長く人を置くなんてもっと大事にしてやりな」

倉田は普段、人を寄せ付けない左右馬が、鹿乃子をもっと大切にするよう、忠告するのでした。

鹿乃子と千代は、利市がいるカフェローズのリリー(村川絵梨)の店に行くことに。

ふと、道中で、車とぶつかったヤイコ(永尾柚乃)を見かけました。

「あら大丈夫?」

「ありがとう」

ぶつかったヤイコを助け、彼女が鏡を持っていることに気付いた千代はヤイコに鏡を見せてもらうよう、頼みます。

「あれ、この鏡、ちょっと見せて」

「いや!」

「見せるだけでもいいでしょ。」

「お母さんの鏡だもん、お母さんのだから大事にしろって言われた。あっ、返して返して!」

千代が一瞬にして鏡を取り上げた後、利市が。

「あんたら一体何やってるの?」

利市をひったくりだと勘違いしていた、鹿乃子と千代と和解します。

なんと、利市の妹、ヤイコが持っていた手鏡は別のもので、タエ子のものではありません。

「ヤイコは実の母親が彼奴を置いて出て行っちまって。それで俺も似たようなもんだから面倒見てる。あの鏡はよ、最近、ヤイコが母ちゃんは?ってよく近頃、聞くようになって、夏にどぶ掃除をしたらあの鏡が出て来て、それで鏡は母ちゃんのだって言ってやったんだ。ヤイコが最近割っちまって修理に出したばかりなんだ。このことヤイコには秘密にしておいてやって。」

「何も知らず済みません。ごめんなさい」

「元は人様のものだと言うことには変わりねぇよ」

人は色んな嘘をつきます、悪意、見栄、気遣い、そして、秘密。

「いいや、素直に謝れるのはいいってこと、」

その後、千代と別れてから鹿乃子は一人で悩んでいました。

「千代さんのように最初から利市さんを疑いたくなかった。私は嘘が見抜けるからこそ、見えなくなっているものがある。」

事務所に戻り、落ち込む鹿乃子は、探偵助手に向いているのか思い悩むのでした。

嘘が聞こえる力で、人を傷つけてきたと幼少期を振り返る、鹿乃子。

よく遊んでいた近所の少女、君に、「おじさん嘘をついてる。君ちゃんと一緒にいるのよ」

実は君の父親は、浮気をし、外に愛人を囲っていたのです。

君の祖母は、まだ幼児期の鹿乃子を侮辱します。

鹿乃子は母に迷惑を掛けぬよう、一人で勉強し、一人で殻に閉じこもります。

「嘘が分かるなんていやらしい!」

学校でも同級生の嘘を見抜き、すぐに言ってしまうところがありました。

中学や高校でも、鹿乃子は君と同級生から嘘つき呼ばわりされていました。

大人になった鹿乃子は、自身の力を隠して自立していくことに。

「良かったお母さんに嘘をつく知らがなくて。だってこの力があれば悪い人にも騙されないし、この地方も悪くないんじゃないかな。」

お母さんがいつも何も言わずに抱き締めるのを知っている。

嘘を娘の鹿乃子に聞かれていることが怖かったからだ。

誰にも嘘を見抜ける力がある事を隠して生きて行こうと思った。

「先生はちゃんとそう言ってくれていたのに私はまた人を傷つけるところだった」

そこへ般若の面をつけた左右馬が。

「般若の面は嫉妬と恨みの証。まずはこれをお食べなさい。すごいでしょすごくまずいでしょ?今日はばあちゃんのつくも焼き。僕は鹿乃子さんを藤島邸へ迎えに行った。昨日何してたか聞いたら、密豆食べたって。どうしてだと、密豆、なんで俺がまずいつくも焼きなのに、密豆って!」

「これが嫉妬と恨みです。で、どうしたの?また何か一人でぐるぐるしてるんでしょ?前もここでお月見したね?覚えてる?」

忘れるはずない…すごく嬉しかったから。

「私、探偵助手やめます。先生に迷惑かけたくない。今日、私、真実を見誤って人を傷つけるところでした。嘘が分かるからこそ見えないものがあるんです。いつか誰かを傷つけます。この力を仕事にしちゃいけない」

「探偵助手を辞めたい嘘は聞こえるんでしょ」

「嘘が聞こえても知らんぷりして」

「無理!君には無理。」

「無理でもやらなきゃ!この力で人を傷つけるのは嫌なんです!」

「わかった。まぁ元々僕が強引に助手にしたし、給金もあげられていないし、君は僕以外のところで働いたほうがいいかもね。」

先生に嘘をつかせてしまった…一度も先生は私の能力を否定しなかったのに。

鹿乃子は左右馬を引き留めます。

「ほらね、人を傷つけるのがそんなにつらい人が傷つく人を放っておけるわけないよ、観念しなさい。」

「でも」

「あのね鹿乃子くん、嘘が分かる君に見えないものがあるんなら嘘が分からない僕にはそれが見えるじゃない?だから一緒にいればいいんだよ。帰ろう」

鹿乃子と左右馬はお互いに納得し、事務所への帰路を歩きます。

自分のことは信じられないけど、人は信じられる、ようやく私は一人じゃないって分かった気がした。

嘘解きレトリック6話感想・みどころ

本日のエピソードは、穏やかに時が流れて行くような展開でしたね。

千代は鹿乃子にとって最高の友だちですね。

少女探偵団なんて微笑ましすぎて、まだまだ「お嬢ちゃん」な2人を見守りたくなりました。

素直で感受性が強く、嘘を見抜く力を持つ鹿乃子と、陽キャな千代の掛け合いが笑えました。

鹿乃子は嘘が見抜ける能力はずっと子供の頃から他者を傷つけてしまう事に罪悪感が植え付けられていてつらかったです。

あんな小さな子供の彼女を、鹿乃子がよく遊んでいた「君」という少女の祖母はとんでもない意地汚い女性でしたね。

「嘘が見抜けるなんていやらしい」

心の中で引っ叩いてやりたくなりましたよ。

鹿乃子の能力に母も苦戦するものの、なにも言わない優しさと娘と縁を切りたいかもしれない心のざわつきが喧嘩していて、胸が詰まりました。

そんな自分を受け入れてくれた左右馬の優しい嘘まで最後に見抜いた鹿乃子が、素直になれないのはよくわかります。

嘘が見える自分がわかることがあるからこそ、見えない自分が分からないことがあるって、左右馬の言葉が今日も背中に毛布を掛けるような温かさでした。

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