私たちはどうかしている6話あらすじネタバレ
年に一度、開かれる大旦那、宗寿郎(佐野史郎)の茶会「夕ざりの茶事」当日。
七桜(浜辺美波)はこの茶会の後にだけ、錠が解かれるという樹(鈴木伸之)の部屋に入る機会を狙っていました。
茶室で、多喜川(山崎育三郎)や、栞(岸井ゆきの)など大事な来賓をもてなすお膳が振舞われた後、椿(横浜流星)が作り上げたお菓子、「夕顔」のお菓子が出されます。
栞は来客の女性達から陰口を叩かれ、肩身の狭い思いを痛感。
その後、初座が終わり、後座に向けて準備に取り掛かる城島(高杉真宙)と七桜。
すっかり心を入れ替え、七桜に今日子に利用されて嫌がらせをしていた過去を悔いている城島。
七桜に対し、「自分にできることならなんでも力になりたい。自分には七桜さんに借りがある」
七桜は城島のその優しさを素直に受け取るのでした。
一方、大旦那の遺言書を始末しようと茶会の合間に部屋を物色していた今日子(観月ありさ)。
初座が終わった宗寿郎と鉢合わせになり、椿の実父は今日子が不貞を働いた相手なのかと問い詰められます。
今日子は裕福な家元の子だからこそ、良い嫁になってくれると信頼していると本音を吐露。
宗寿郎の遺書を探した今日子は、宗寿郎から、椿が生まれた時、他の男性と交際しているところを目にしたことを告げます。
揉み合いになった2人ですが、宗寿郎に対し、今日子は当初、光月庵に来た時は純情な思いでこの家で嫁いで頑張ろうとしていたと抗議。
樹は自分を一度も愛してくれず、触れる事すらしてくれなかった。
さらに、格闘した末に、今日子は宗寿郎を突き飛ばし、彼は頭を机にぶつけてしまいました。
意識を失う宗寿郎を放置する今日子。
後座の準備をしているはずの宗寿郎が茶室にいないことを不信に思った七桜は、かつて樹が使っていた部屋へ。
この時、七桜は母、百合子が椿の父、樹を殺害した濡れ衣を着せられた時、母を呼びに行こうとした際に、庭に佇む今日子を見たことを思い出したのでした。
しかし、錠の外された室内にいたのは、樹の着物を大事に抱きしめる今日子。
15年前の出来事がフラッシュバックした七桜。
真実を話すことを訴えた七桜。
七桜の亡き母、百合子(中村ゆり)と似たその瞳に、今日子は百合子への憎悪が蘇り、七桜と今日子は乱闘に。
七桜を火がついたろうそくで殴りつけた今日子は、「愛があればどんなことも許されるのか」と告げます。
それは、元々は優しい気持ちを持っていた今日子が、七桜の母、百合子に穏やかに接していた時の記憶や、百合子と樹が不倫していた様子を除いたこともある今日子。
そして、七桜はピンときました。
母、百合子に椿の父、樹を殺害した濡れ衣を着せたのは今日子であることを・・・。
そこで、七桜はついに自分が「さくら」だと暴露!
その様子を聞いていた椿は、「あの子にはこんな店の呪いに縛られず、自由にお菓子を作ってほしい」とこぼしていた父、樹の言葉を思い出します。
樹はその時、百合子を抱きしめながらそれをつぶやいていて、幼い椿はその会話のやり取りを見ていたのでした。
椿は七桜が「さくら」だと言うことにショックを受けますが、七桜は椿に対し、15年前、光月庵で何があったのか真実が知りたくて、母の無実を証明するために光月庵に来たと告げました。
屋敷で火事が発生し、知らせに来た山口(和田聡宏)に大旦那が行方不明だと聞いた椿は、自分が探すと部屋を出て行こうとします。
七桜は椿の背中に「ここで椿を待っている」と告げ・・・。
椿は途中で、息が出来なくなるほどの苦しさを覚えますが、必死に宗寿郎を助けに向かいます。
椿は七桜の幼少期の幻影を見ます。
「さくら、お前は俺から全てを奪おうとしていた・・・俺はお前にとって親の仇。それなのにどうして、いつも俺の欲しかった言葉をくれたんだ」
その頃、七桜も、椿のことが本当に好きだった自分、それだけは伝えなくては・・・すべてを失う前に・・・と椿とのこれまでの記憶が走馬灯のように駆け巡ります。
椿は確信します。
「七桜、お前はおれが初めて自分が見つけた幸せだった」
七桜は、産気づいて倒れてしまいます。
このままだと、椿との間に生まれた赤ちゃんを流産してしまうことになりかねない危機。
運良く、多喜川と城島が七桜の異変に気付いて、多喜川が七桜を抱え上げ、部屋から連れ出してくれました。
大急ぎで七桜は救急車に搬送されます。
七桜が目を覚ましてから、夕子が見舞いに来ていました。
椿のことは詳しくは分からないけど、あの火事で亡くなった人はいないとのこと。
七桜は椿との間の子どもを亡くしてしまいました。
赤ちゃんは助からなかったのです。
ショックで号泣する七桜を夕子がフォロー。
その様子を見ていた多喜川と城島は、七桜はこのまま光月庵に戻るよりも、縁を切ったほうがいいと察知。
運良く生き残った他の従業員たちがインタビューに答えている様子をテレビで見ていた七桜は、椿が後継者しか使えない和菓子を作る道具と大旦那を守ろうと命がけで火の中に飛び込んだことに胸を痛めます。
失意のなか、病院の屋上にいた七桜は、小さな女の子から空腹だと誤解されて、おはぎを渡されます。
七桜は精一杯笑みを浮かべますが、和菓子を作ることの喜びすら失った七桜は悲しみが言えません。
「どうして?さっきご飯を食べた時は全然味を感じなかったのに、どうしてお菓子だけは?」と和菓子の美味しさを感じたことに気付きます。
七桜は、多喜川に声をかけられ、今後、どうしたいか尋ねられます。
「私は、お菓子を作りたい」
お菓子を作っている時だけは自分でいられたし、何よりも喜びだったと思い出します。
そして、椿のことも光月庵のことも忘れようと考え直すのでした。
椿は、七桜をもう一度連れ戻すことを今日子に訴えますが、聞き入れてもらえません。
あの火事の時も、父、樹を亡くした時も、光月庵の跡継ぎになることを選んだだろうと声を荒げる今日子。
そして、自分が意識喪失状態で自宅にて倒れていた際、助けてもらった栞が顔にやけどを負ったことを後悔。
後日、椿は栞に埋め合わせをするために2人で和菓子を作ります。
栞は、父親からは現代でいうモラハラを受けていて、容姿や出来がいい姉と比較されて育ったことから自身へのコンプレックスが強いと告げられます。
普段から赤い着物を着ているのは自分も赤い着物を着れば自信がつくのではと考えてきて、赤い着物を好んで着ていることを椿に話すのでした。
椿はそれに対し、赤い着物を着ている栞は素敵だと伝えます。
ありのままでいていいと栞に伝える為でした。
栞はその後、今のお見合い相手と再び会いますが、椿のことが好きで、ありのままの自分を認めてくれている椿の態度や言葉を思い出した栞は、本当の自分に目覚め、父に生まれて初めて反発。
自らの頬の火傷を見せ、火事の件で「傷物」と未だに自分のことを蔑む父に激しいこれまでの怒りをぶつけました。
「私は赤い着物が着たい!今までお前には何の取り柄もないからという父の言葉を信じてきたけれど、自由になりたい」と訴え、家出。
その後、椿を頼り、自分を光月庵においてくれるように頼むのでした。
そして3年もの時が経過・・・。
七桜が光月庵を去ってから、椿は鬱屈した気持ちを内面に隠していました。
栞はふと、今日子に呼ばれます。
栞のことを大事に思ってくれるお客が現れたのです。
今日子は一人でいる時は、自分のすべてを壊す七桜への憎悪を募らせます。
今日子は栞の爪を研ぎながら、栞に誘惑を引き起こす化粧品を彼女の首や頬につけます。
椿は未だに七桜のことが忘れられないことを城島にこぼします。
「この店を七桜が去って3年・・・俺は七桜よりも店を選んだ。七桜は今、幸せにお菓子を作っているはず。」と七桜への想いを馳せる椿。
その様子を見ていた栞はなんとしても椿に振り向いてもらおうと野心を内面に煮えたぎらせるのでした。
そして、七桜は、多喜川と共に和菓子店を経営。
多喜川の店を手伝いながら、今度の五月雨亭で出すお菓子が光月庵から、七桜が現在、多喜川の元で働いているお店に変更された知らせを受けた椿と今日子。
大旦那こと、宗寿郎は現在も意識不明で入院中。
七桜はお菓子を作りたいという熱意は失いませんでしたが、これまでの純粋無垢な彼女とは一変し、光月庵や椿に関しては本格的な次の手を打つことを考えていました。
それは、正式な光月庵の後継者である自分がお店を継ぐことです。
私たちはどうかしている6話感想・みどころ
七桜と椿の純情な思いの交差から一変!椿との子どもを火事の件で亡くした七桜は、これまでの純粋無垢な彼女とは想像もつかないほど、今日子に似た憎しみに近い凍り付いた眼をしていましたね。
七桜と椿は、お互いに15年前の記憶が蘇り、七桜は今日子と椿に自分が「さくら」と呼ばれていた女の子であり、かつてこの店の元従業員にして、椿の血の繋がりのない父、樹を殺した濡れ衣を着せられた百合子の娘だと暴露。
雷に打たれたような衝撃を覚える今日子と椿の反応が面白かったですね。
でも、椿は七桜を次第に心から好きになっていて、本当の自分の気持ちに気付いているからこそつらい心情が伝わりました。
七桜がずっと「さくらではない」とうそをつき続けていたこと、それに自分と一度は「契り」を結んだ相手であること、七桜と出逢ったおかげで、彼女こそ和菓子職人としても、好意を持つ女性としても信用できると椿は思っていたことでしょう。
椿と七桜をどこまでも邪魔する今日子の子守歌や不敵な笑顔は怖すぎる。
某大人気アニメの鬼のキャラクター、「無惨」のような人相や佇まい、態度を感じました。
七桜が光月庵を出て行ってからもますます、今日子と七桜のさらなる因縁の対決が待ち遠しくなりましたね。
また、栞は金メダルをあげたいほど勇敢でした。
栞は名門でありながら、父は今でいうモラハラで精神的な虐待ともいえる栞へのきつい物言いは1話から見ていて毎回、もうやめて!と言いたくなる程でした。
栞は今回の6話で父に「自由でありたい、本当は赤い着物が着たい、今まで父が自分を何の取り柄もないと言い続けてきたことを信じてきたけど」と強い目と意志で生まれて初めての反抗した様子は涙がでました。
栞の父はひどすぎる・・・栞がお見合いを断った時も、今回の6話でも、光月庵の火事で椿を庇って、顔に傷を負ったにもかかわらず、「傷もの」などと自分の娘を侮辱するところは人の心を持ち合わせていないなって思いました。
栞の母は優しいけれど、昔ながらの母で、夫に立場的に女性だから、妻だから逆らえない、栞を庇おうと声をかけても夫の圧力に巻けてしまう弱さを感じました。
でも、栞がまた暴言やもしかしたら叩いてくるかもしれない大きな父親という存在、男尊女卑が強く残る彼に立ち向かう姿は頑張れ!栞!負けるな!と思わずテレビに向かって叫んでしまいました。
新たに変貌を遂げ、新しい自分に「脱皮」した七桜と会うことになりますが、次週も2人の行方がとても気になる6話でした。