やまとなでしこ特別編ネタバレ第二夜あらすじ・ネタバレ
桜子(松嶋菜々子)は焼けた家に帰宅しますが、ローンで85万円も残っていることがわかります。
さらに、大家からは損害賠償を求めないようにしてくれと釘を刺されてしまい、家賃を請求されました。
その頃、欧介は実家の魚屋を経営することが厳しい状況で、借金を返すように専門家に言われてしまいます。
桜子は若葉に現在の自分の状況を話し、若葉は桜子が欧介を未だに偏見の目で見ていることを知った若葉は、「ひねくれている」と批判するのでした。
欧介の借金の現状を桜子は若葉から聞きます。
その日の夜、桜子は、知人の家に刺身の調理に来ていた欧介と食事をすることになりますが、あまりにも桜子から自身の過去の恋愛のトラウマなどを毒づかれ、とうとう怒りをあらわにしました。
「あんたは自分が好きで目指していた数学からも逃げた意気地なし」とまで言われてしまったからです。
とても優しい欧介は声を荒げたことや本音が出たことを桜子に謝るのでした。
高飛車で素直になれない性格の桜子と、欧介は、衝突ばかりでした。
とうとう、桜子と欧介はお互いに本音をぶつけ合います。
欧介の母、富士子(市毛良枝)が急に倒れてしまい、欧介は魚屋の経営難に四苦八苦。
さらに、桜子は東十条(東幹久)が経営する病院がもうすぐ新設することになり、期待に胸を膨らませるのでした。
しかし、新設する土地は、欧介の魚屋を差し押さえて作られるものでした。
欧介は桜子が好きで、東十条(東幹久)東十条に母が回復するまで、自身の魚屋を取り上げないでほしいと土下座をしてまで懇願します。
その様子を桜子は偶々目にしてしまいました。
夜・・・桜子は母の見舞いに訪れた欧介の様子を見に行きます。
欧介は、桜子の名前は伏せますが、桜子から「数学からも逃げて意気地なし」と言われたことをぽつりぽつりとつぶやきました。
さらに言葉を続けて「数学をやめて魚屋に逃げようとした自分がいる事に気付いた。こんな自分は親父の意志を継ぐ資格なんかなかった」と自らを省みるのでした。
桜子は欧介の母と対面しますが、彼女は桜子を欧介の前の恋人、雪子と間違えています。
それに気づいた桜子が、欧介の母にお金よりも大切なものはなにかと問います。
「それは、欧介が一番知っている。あの子は頼りないところもあるし貧乏だけれどとても優しい子だから」
欧介の母は医師の佐久間(西村雅彦)の病院で少しずつ回復しますが、まだ容態は心配な模様です。
桜子はふと、実母の言葉を思い出します。
病弱で桜子が物心つくうちに亡くなってしまった母は、「この世にはお金よりも大切なものがある。それをみんな一生懸命探している」と幼い2~3歳の桜子に話しかけていました。
それでも、貧乏は嫌だとごねる桜子。
母は病床に伏せながらも、野良猫を引き取り、大切に育てようとする桜子とは真逆の優しい人柄でした。
母との記憶や欧介の母の言葉から桜子は、ある行動に移します。
東十条に、新設する東十条病院の場所を代官山にしないでほしい、この計画を白紙にしてほしいと訴えたのです。
桜子は初めて誰かの為に行動したのです。
このことをきっかけに、桜子は欧介と改めてデートをします。
まず、パチンコ店でしたこともないパチンコを経験して、ぬいぐるみをゲットしたり、バッティングセンターで遊びます。
しかし、帰宅した時、東十条が。
家が本当は高級住宅でないことや、桜子が欧介の魚屋の為に、東十条の病院の建設を取りやめるように言ったのではないかと指摘されます。
欧介は、桜子を庇い、桜子が東十条を騙そうとして自分の身分を偽ったのではないとフォロー。
好きだから、相手のことを思うからこそ人は嘘をついてしまうことがあると言葉をつづけました。
それは、欧介は桜子が自分よりも東十条と幸せになれるように自らの桜子への恋心と決別しようとしている心理が見え隠れしていたのです。
桜子は、欧介の仲裁のおかげで東十条と和解できたことの礼を言います。
欧介と握手をして理解しあった2人。
その時、桜子は自分が倒れた時に手を握り、朝まで看病してくれた相手が欧介だと気づきます。
しかし、桜子は複雑な心境を抱えて彼と気持ちの良い別れをすることに。
東十条は桜子が今、住んでいる家がボロボロだということは知りましたが、桜子の父に関しては彼女の嘘により、海外を飛び回っていて多忙だと信じていました。
父親に会わせてほしいと頼む東十条に、桜子はつい、今度こそ父と連絡を取ると言ってしまうのでした。
その頃、欧介は母校の大学でお世話になった教授からなぜ数学の道を諦めたのか?このまま諦めたままでいいのかと問いただされてしまいます。
モヤモヤした気持ちを抱く欧介。
後日、桜子の父、まさる(小野武彦)が桜子から連絡を受けてやってきました。
桜子は東十条と東十条の親と顔合わせの会食中。
田舎者丸出しの父に対して、桜子は世間体を気にして、東十条やその家族との振る舞いを桜子が作ったマニュアルを渡されたまさる。
あまりにも見栄っ張りな娘に激怒するまさると、それを仲裁する欧介。
桜子の態度や父親をバカにする様子に欧介は桜子の頬を突発的に叩きました。
欧介を叩き返す桜子。
しかし、東十条とその両親の前で桜子父、まさる(小野武彦)は、病気で具合が悪かったけれど、回復して会食の会場へ向かいました。
桜子が着替えてほしいと渡した真新しい高級な服に着替えることも忘れません。
マニュアル通りの「船乗りで多忙、上品な父」を最後まで演じ切ったのです。
故郷に帰るバスに乗る父を見送る欧介。
そこで、まさるは娘、桜子に対し、「俺、力不足だったか?二度とお前の前にはひょこひょこ現れないからよ。幸せになれよ。”お父様”は船の事故で死んだことにしといてくれ」と我が子の幸せを願うからこその口下手な言葉を投げかけました。
桜子はまさるに自分がしたことの罪悪感を感じ、「父ちゃん嘘つかせてごめん」と謝るのでした。
そしてついに、桜子はウェディングドレスに身を包み、ある場所へ向かおうとしていました。
結婚式を開催している最中、欧介が倒れたことを知り、慌てて彼が入院する病院へ。
容態も急変したと知って駆け付けた桜子ですが、欧介の姿はありません。
彼の容態が急変したのは欧介が倒れた時に目撃した別の魚屋がパニックになったことにより間違って伝わった誤報。
桜子は東十条との結婚式を中断せず、観客に「そのままそこに残ってほしい」と告げて出ていきました。
中途半端な結婚式・・・。
その頃、欧介は退院して回復していました。
大学の恩師からもう一度、数学の道に進んでみないかと誘われます。
桜子は東十条との結婚に失敗。
傷心で、元同僚のなみ(須藤理彩)と、操(今井陽子)が心配して訪ねてきました。
桜子が結婚を機に寿退社をしたものの、結婚が破たんしたので、ちゃんと食事をしているのかと不安を感じていたからでした。
桜子は複雑な気持ちを抱えながら、欧介が大学時代の恩師のオファーで、数学の教授として海外に旅立つ為、そのお祝いパーティに駆け付けます。
桜子は欧介に悪態をつきますが、結局は泥酔して、欧介に背負われて家路に着くことに。
若葉は欧介を好きな気持ちを隠し、彼が本当に好きなのは桜子だと知っていた為、つんけんした態度をとり、彼の再出発を見送りました。
翌日、桜子はどうやって自分が家路に着いたのかまったく記憶にありません。
その頃、欧介は一人、海外へ旅立ちました。
欧介の旅立ちをまたしても本心を隠してふてぶてしい態度で欧介に接したことを桜子は後悔します。
やがて、自身が貧乏が嫌で本当の自分と向き合わなかったことや、人を傷つけたり嘘をついて生きてきた自分を省みます。
東十条にバーで、本当の自分は東十条を好きでなかったことや、お金目当てだったことなど本当の自分を告げて反省します。
東十条は「本当のあなたに出会えてよかった」と寂しそうな表情を浮かべて理解するのでした。
桜子は27歳の誕生日を佐久間(西村雅彦)と妻、真理子(森口遥子)に祝ってもらい、気持ちを新たに、佐久間夫妻からもらった海外行きのチケットを手にして欧介の元へ。
桜子は欧介に別れを告げて去っていこうとしますが、欧介は桜子に「正直、桜子が突然現れて混乱しているけど、あなたのことが好きです」と告白。
やがて、桜子はお互いに欧介と両想いになり、結婚。
2人はこれまでと違うやさしい時間をニューヨークで過ごすのでした。
やまとなでしこ特別編第二夜感想・みどころ
桜子が父、まさるに対し、自分の「貧乏」「田舎者育ち」を隠すために、自身が作ったマニュアルを押し付ける様子は酷いなと思いました。
そんなに自分の親が恥ずかしいかって思いましたが、欧介が桜子の頬をビンタした様子はすっきりしました。
桜子が親を尊敬していないことや、自身の貧困のコンプレックスを全部、父親にぶつけていましたね。
でも、欧介が桜子の頬を叩いた時、人として育ててくれた親をバカにする発言や、自分が東十条とその両親によく思われたいがために見栄を張り、嘘をつき続ける桜子の人間性の低さには私も欧介と同じ気持ちでした。
桜子、目を覚ましてほしいと思いました。
桜子の両親が神過ぎる。
桜子の両親とは思えないほど愛情深くて優しい人間性が素敵でしたね。
桜子の父、まさるは娘が東十条とその両親に会うために船乗りで多忙な父親を精一杯演じたし、桜子の母は欧介と同じように「世の中にはお金よりも大切なものがあり人はそれを捜している」という言葉は名言ですよ。
まさるは別れ際も桜子に対し、「俺、なにか物足りなかったか?”お父様”は船の事故で死んだことにしておけ。俺はもうお前の前にはひょこひょこあらわれないから」と娘の幸せを願う真っ直ぐな愛が垣間見れて、感動ですよ。
桜子、なんで素敵なご両親に恵まれているのに、あんなに高飛車で見栄っ張りで、世間体気にし過ぎなんだ!と突っ込みたくなります。
最終的には、桜子がこれまでの自分の態度やこだわりを省みて、新しい自分と真摯に向き合うきもちになれてよかったですね。
これも、欧介や父、まさる、佐久間夫妻のおかげではないでしょうか。
東十条との結婚は破たんになりましたが、桜子がここでめげるわけがないと思いましたし、彼女はようやく自分の居場所と、本当に大切な存在、幸せを自分の手でつかめましたね。
来週は、「SUITS」がいよいよ復活します!