ゆりあ先生の赤い糸最終回あらすじネタバレ
みちる(松岡茉優)に肩を揉んでもらいながら、優弥に別れを告げたことを伝えた、ゆりあ。
「分かるよ、弱い自分を見せるのは嫌だよな。俺、世界で一番わかるわ!ってゆりさんの気持ち。」
「まさか、病気のことで別れたの?もっと優弥さんに甘えて良いんだよ。」
みちると吾良の優しさに胸を打たれる、ゆりあ。
昏睡状態から目覚めた夫、吾良(田中哲司)。
稟久(鈴鹿央士)を除いた面々で支える、ゆりあ(菅野美穂)。
しかし、彼女自身が乳癌を患っていることが発覚し、乳房摘出や命を揺るがす現実と葛藤することになりました。
ゆりあは病気のことを伏せた上で、年下の恋人で、幼児の優里亜(佐藤大空)を育てるシングルファザー、伴優弥(木戸大聖)に別れを告げました。
ゆりあは、簡単には癒えない心の傷を抱えながら、伴の連絡先を削除しました。
一方で、伊沢家で山あり谷ありな生活をしてきた吾良の母、節子(三田佳子)、吾良の愛人の女性、小山田みちる(松岡茉優)、小学生の娘、まに(白山乃愛)と幼稚園児のみのん(田村海夏)に支えられながら、闘病することになった、ゆりあ。
口は悪くとも、妹を思う気持ちはある、泉川蘭(吉瀬美智子)。
主治医から、転移は見られないことを説明された、ゆりあ。
に全部、乳房を摘出したい意思を伝えた、ゆりあ。
「伊沢家の墓に私は入るのかな…」
「まだ墓のことなんて考えなくて良いよ。」
これまで家族を散々引っ掻き回してきた吾良の妹、伊沢志生里(宮澤エマ)。
「ゆりちゃんは今とにかく治療に専念してね。」
吾良の主治医、有香(志田未来)に全てを打ち明けた、ゆりあ。
「伊沢さん、自分よりも家族のこと優先していませんか?気にしなくていいんですよ、家族なんて…。伊沢さんのことを優先して下さい。」
その矢先、みちるの次女、小山田みのん(田村海夏)を自分の子だと認めた吾良の告白に、ショックを受けて出て行った稟久が、伊沢家に忍び込みました。
「あの長いメールを痛いおばさんから受け取ったよ。お兄ちゃんはあんな状態だし、ゆりあちゃんは癌になって大変だって。」
吾良の両手と足を拘束したあとで、ゆりあに激しい怒りをぶつけました。
「俺は被害者だ!この家で不必要な介護をさせられて。」
「そんなふうに思っていた?」
「ああ、今、俺の目の前で脱げ。こいつの前でお前の裸、胸を見てやるぞ。俺の目の前で脱げ。」
「私は今からあんたの目の前で死ぬ、その代わり、吾良の事は頼む。あんたがこれまで吾良に執着するなら…。」
「…伊沢ゆりあ!なんで死のうとするんだよ。いつもみんなの前で正義のヒーローぶりやがって…。いつもの平然とした態度はどうしたんだよ。そんな奴じゃないだろ!癌なんかにやられてんじゃねぇよ!…生きろよ。」
「稟久、今日ここに気持ちをぶつけに来てくれてありがとう。沢山傷つけてごめんね。俺、朝から晩までりっくんといられて、幸せだった。稟久と出会えて凄く幸せだったよ!凛久がこれから先どんな道を選んでも応援するから。」
間もなく、稟久の激高を知らないまにとみのんが稟久に抱き着きました。
「りっくん帰ってきたの?みんな待っていたんだよ。」
「お帰りなさい。」
子供達の無邪気さに、自分のしたことを後悔するとともに、吾良への自身への愛情が失われていなかったことに安堵して、泣く、稟久。
みちるは帰っていく稟久を呼び止めました。
「ずるいよ…あんた逃げるなんて。あんな愛の告白されて。分かっていると思うけど、まにとみのんの生物学的な親は小山田ですから。一回だけ誘ったことあるけど…下心なくて誘ってくる人、はじめてだったんだ。」
「そんなことを言うために呼び止めたの?」
「りっくんは帰ってきたらさ、吾良さん、ゆりあさん、まにもみのんも、おばあちゃんもセバスチャンもみんな喜ぶんだろうな。あっ…私も。」
「嘘くさ…」
「ふふ、稟久…」
稟久の手を優しく握る、みちる。
いがみ合っていた2人はようやく、和解することができました。
翌日。
ゆりあは、優弥の父、博(宮藤官九郎)と再会。
「なんだ、うちの子、振ってくれたのか?もしかして未練たらたらで復縁とか?」
「今日はやけくそに元気になるためにここに来ました。」
優弥と2人きりになって話をする、ゆりあ。
「なんだよ、俺まだ全然納得してないから。だってこのまま別れること変わらないだろ。」
「あのね、一つ目は、優弥のことが大好きだっていうこと…もう一つは…私が癌であること。思いのほか、動揺していたんだと思う。」
「よかった…いや、癌が良かったんじゃなくて。俺もうまた無意識にやらかして嫌われたかと思った。めっちゃ落ちていた、この2週間。手術終わったらすぐ会いに行っていい?」
「あ…いや…」
「じゃあ、いつ頃?」
「分からない。3カ月先か半年先か、1年先か…」
「ゆりちゃん、俺がおっぱいのことでがっかりすると思ったでしょ」
「多少…いや違うな、ちょっと止まって考えたいんだ。手術のあと自分がどうなるか分からないから、体調の事も胸の事も。気持ちもどうなるか分からないから。意外とようって声かけられると思うけど、意外と乙女なんだよね、ゆりちゃん。」
「最初からそうだと思っていたけどね。連絡来るの待っているから。」
「わかっているよ、優しいもん、優弥。きっと約束したら何年も待っていてくれると思う。だけど人の気持ちは変わっていくからさ…」
「そりゃそうだけど言ったらなんにもできねぇじゃん」
「そう!だから約束はなし。会えたら会おう!縁があるなら会えるよいつだって。もし、円がある人がいたら逃しちゃだめだよ。幸せになって良い、優里亜も優弥も。」
「なんだよ、それ…幸せにしてくれるのはゆりちゃんでしょ。大丈夫、俺、二刀流だから!」
「二刀流、なんの?」
「おっぱい好きだけど、お尻も好き。ってか…、ゆりちゃんが好き、大好き。」
ゆりあを温かく抱擁し、泣き出すゆりあの頬を両手で包む、優弥。
その後、ラブホテルで営みをした2人。
優弥との幸せな思い出が走馬灯のように、ゆりあの頭の中を駆け巡りました。
ゆりあは、泣きながら、優弥を愛おし気に見つめてから、去りました。
そして、1年後、ゆりあはみちるに迎えに来てもらい、無事、退院。
「…お帰り!」
みちるとまにとみのん、節子だけでなく、稟久が迎えました。
「稟久、ありがとうね。」
「なんか髪切って変わりましたね。髪の毛、なんで切ったの?」
「洗うの楽じゃん。」
「あなたらしいですね。」
抗がん剤治療なしで、入院と手術だけで済ませました。
家族みんなで、みちる特製のグラタンを食べます。
「この家のことフィクションで本に書こうかな」
作家として新たな仕事も請け負うことができた、吾良の笑顔は晴れやかです。
稟久はバイトを辞めて実家の旅館を手伝うために明日、帰る事に。
「寂しいねぇ。ねぇみんなデザート食べる?」
相変わらず、マイペースな節子。
「さみしい!」
「さみしい!」
みのんとまには、稟久がいなくなることを寂しく思うのでした。
「稟久が帰ったらお母さん喜ぶよ、息子ラブだからね。」
「みんな、元気で…吾良さん、体、気を付けてね。」
あれほどまでに荒れていた稟久は、落ち着きを取り戻すことができました。
稟久は実家の手伝いをして平穏に暮らしています。
伊沢家では、まにが運命の人についてみちるに意見を求めました。
「人生のターニングポイントかな、運命の人って。私にとって、まにもみのんもみちるママもね。赤い糸も繋がったり消えたりする。」
稟久が手伝いをしていると、杖を突いて歩けるようになった吾良が訪ねてきました。
「よう、若旦那…。ゆりさん行けなくなって。様子を見に来たんだ。」
訪問する前、稟久のブログをゆりあと確認した、吾良。
「りっくん、りっくんらしからぬ発言をして、接客しているし、相当参っているんじゃないかと思って。俺、りっくんにとても面倒みてもらった。だけど、俺一人で行ってきていいかな。」
「私の事はまた後回しか」
「ごめん、俺何もできないけど何かしたくて」
「行ってこい。何もできなくてもそばにいるだけでいい。」
そして、吾良と稟久は心からの再会を喜び、熱い抱擁をかわしました。
「りっくん…!」
「吾良さん…」
伊沢家では、節子がゆりあに話しかけていました。
「吾良さんそろそろついたかしらね。吾良さんとゆりあさんは、夫婦という肩書の親友ね。」
蘭、節子、志生里、みちる、まにとみのんの前で、ゆりあはこれからの計画を伝えました。
「刺繍教室だけじゃなくて、ここをペットも利用できるカフェにしたい。」
「ゆりあさんのやりたいことにこのお金を使って。ゆりあさんをこの家に縛り付ける気はないのよ、ゆりあさんの赤い糸はしっかり掴むのよ。」
「お義母さん、有難う御座います。大切に使わせていただきます。」
そんな温かい空気にもかかわらず、吾良の妹、志生里は一人、空気が読めません。
「ねぇお母さん、私は?私は?」
なんと、自分も節子のお金をもらおうとしていたのでした。
「大丈夫、あんたは海にでも行っていなさい。」
節子は相変わらず場の空気が分からない娘を突き放しました。
ゆりあは、優弥のVH本舗ではなく、カフェを作るための内装を違う業者に頼むことにしました。
間もなく訪ねてきたのは、なんと、優弥。
自ら社長となり、独立したのです。
「先生、元気そうっすね」
「相変わらず、そちらもお変わりなさそうで。僕ちゃんは元気?」
「その後、奥さんと元サヤっていうか一緒に住み出して」
「それはよかった」
「やっぱりだめで、正式に離婚しました。優里アと2人で元気にやっています。」
帰り際、微笑む、優弥。
「先生は今、幸せ?」
「うん、ようやく自分の道が見えてきた」
「なら良かった…じゃあ、帰ります。」
「優弥!…メイクしとけばよかったな。白髪もそのまんまだし…」
「ゆりちゃん!やっぱまた会えた、ゆりちゃんに。優弥、会いたかった…!」
ゆりあはようやく、心からの幸せを噛み締めることができたのでした。
ゆりあ先生の赤い糸最終回感想・みどころ
吾良が物に捕まって歩けるようになり、ゆりあは家族の支えもあって前向きに生きることができる…平和な伊沢家に、水を差した、稟久。
彼は小山田みのんが吾良の娘であると言った吾良がついた嘘に混乱し、吾良からの愛を確認しようとしたり、志生里からゆりあが癌と聞いて、彼なりの言葉で思いを伝えようとしていましたね。
しかし、刃物を持ち出し、吾良を縛り付け、ゆりあに服を脱ぐことを強要するなんて、犯罪ですよ。
まにとみのんが巻き込まれなくて良かったですし、彼女達が騒動を知らなくて何よりでした。
ゆりあは、稟久を吾良のことで傷つけたことで、死ぬと言って、覚悟を決める行動。
自分のことよりも、人を寛大に受け止めて気に掛けることができる、ゆりあの器の広さに胸が締め付けられました。
稟久は過保護で旅館の女将をしている母親との元々のわだかまりもあって、愛情を確かめたかったのかなとも思いました。
落ち着きを取り戻し、自分がしようとしていたことを後悔し、改心できたことは救いでしたね。
そして何よりも視聴者を安心させたのは、ゆりあの癌ではないでしょうか。
手術をして全部摘出し、抗がん剤もいらなくなったなんて奇跡としか言いようがありません。
ゆりあが、手術を受ける前に、優弥に病気の真実を告げて、別れを切り出した場面はとても切ないものがありました。
企業して、生活を立て直した優弥とまた、「便利屋」とクライアントとして再会した瞬間は、温かい喜びが溢れました。
ゆりあが個性が強すぎる家族を柱となってきた努力は報われましたね。
優弥との第二の幸せを掴み、ゆりあの赤い糸はこれから先も続いていく、最終回でした。