絶対零度未然犯罪潜入捜査7話あらすじネタバレ
ミハンルームで作業をしていた香坂(水野美紀)は、ふいに彼女の元へやってきた井沢(沢村一樹)に声をかけます。香坂は自身の父に関する痛ましい過去から、自分は家族を持ってはいけないと思い続けてきて生きてきたことを吐露。
犯罪を未然に防ぎたいと思う気持ちを共感し合った2人。香坂は井沢となら、ミハンを法制化できるのではないか?と希望を語ります。また、香坂は間もなく開催される東京サミットとその後に控えるオリンピックが、ミハンの重要性をアピールする良い機会だと考えていました。
井沢たちは、大手フィットネスクラブの代表取締役社長、仁科紗耶香(佐藤江梨子)がミハンの危険人物としてピックアップされます。
紗弥加は5年前に起きた強盗殺人事件で、前社長だった夫の輝幸(青戸昭憲)を殺され、自身も重傷を負ったことがありました。
輝幸の死後、会社の引継ぎをした紗耶香は、経営者としての能力を発揮し、会社を支えてきました。しかし、検出されない危険な毒物を密かに入手していました。
井沢はそこで、スポーツインストラクターに成り済まして、山内(横山裕)と、小田切(本田翼)は、ジムの会員のふりをして潜入捜査を開始。
最初に捜査線上に浮かんだのは、紗耶香の会社が所有している実業団チームで、コーチを務める辰巳(阿部亮平)でした。紗耶香を脅迫していて、金銭を要求していたのでした。
しかし、調査を進めると、彼は経済的に困窮はしていないとのこと。
山内たちは紗耶香の秘書、榎並(本田泰風)が格闘技経験者であることを見抜きます。
そんななか、新たな人物が紗耶香に接触します。それは科学捜査研究所の研究員、真鍋(宮川一朗太)。真壁はどんな手間も惜しまずに、被害者のために数々の難事件を解決してきた実績が。
そして、彼は輝幸と紗耶香が襲われた5年前の事件も担当していたことがわかりました。
井沢はある日、妻子と過ごした過去を思い出していました。小学校6年の娘、希と妻と過ごした温かい時間。井沢が一番、父として夫として一人の男として笑顔でいられた日々でした。
ある日、希の授業参観日に仕事で案の定、行けなかった井沢。
希は年相応の反抗期で、多少ふてくされて部屋に籠ってしまいました。しかし、娘と真っ直ぐに向き合う井沢の優しさを理解した彼女は井沢に言いました。「お父さん、絶対死なないでって約束して」
井沢はその言葉を胸に、我が子を抱きしめました。
そして・・・”あの日”。井沢は彼の誕生日の日に、希と妻を、殺される寸前、妻が調査していた過去の事件によって井沢家に恨みを持つ者から殺されました。
井沢の時間は、あれ以来、「あの日」で止まっています。ミハンで仕事をしていますが、時折、捜査中や帰宅後に、PTSDにより、井沢は今も妻子の幻影や過去がフラッシュバックするようになりました。
そして、現在・・・。井沢は香坂からミハンを法制化することや、井沢と今後も協力し合いながら事件に向き合っていくことを伝えられ、互いを理解。
井沢たちは仁科という敏腕社長(佐藤江梨子)を潜入捜査。
加賀美と吉岡(森永悠希)はモニターで、井沢と山内、小田切はフィットネスクラブの会員やインストラクターに成り済ましていました。仁科夫妻は襲撃され、夫を殺されていました。
すると、仁科が辰巳に脅迫されている様子を発見。さらに、篠田から辰巳は仁科の夫に世話になっており、経済的にも困っておらず、信頼関係を築けていたという話を聞き、辰巳の意外な一面を知りました。
さらに、科捜研の真鍋という男が、夜に仁科と接触していた映像をミハンシステムで入手した井沢達。
真鍋は仁科夫婦の事件現場を調査したころがありました。
真鍋のことは、山内もよく知っていて、被害者に寄り添える信頼の高い人物。山内が真鍋の身辺を調べると、息子と穏やかにキャッチボールをしていた様子を見ます。
後日、「加納きいちろう」という偽名と作家のふりをした加賀美と、そのマネージャーのふりをした吉岡が、仁科が経営するフィットネスクラブに通う主婦、芳子、恵子の2人にインタビュー。
井沢はインストラクターに成り済まして、紗耶香をフォロー。
その頃、恵子と芳子の口から、紗耶香が仁科が夫との馴れ初めを聞きました。さらに、2人の関係者である、安斎という女性が仁科の同級生で、ナッツアレルギーを持っていたことが判明。
さらに、真鍋についても新たな事実が。キャッチボールを息子と微笑ましくおこなっていますが、実は真鍋の小学高学年ぐらいの息子は難病を持っていて、仁科がそのことで真鍋の弱みを握っていました。
とうとう、小田切と香坂と同じミハンの協力者、篠田(上杉柊平)が、紗耶香について、自宅にいる辰巳を訪ねました。
紗耶香と紗耶香の夫、輝幸、そして、紗耶香の同級生でナッツアレルギーで亡くなった女性、安斎。安斎と輝幸は紗耶香と結婚前に婚約していました。安斎とは同窓会で会い、その後は公園で接触。
輝幸の死を不審に思った辰巳は、輝幸の墓前で手を合わせる真鍋を以前、見かけた時、輝幸と紗耶香の関係や、紗耶香の人間性について怪しいと伝えたところ、真鍋は表情が強張っていたとのこと。
その後、真鍋が行方をくらまし、井沢たちの行動が、榎並含む紗耶香の手下たちにばれたことが発覚。
紗耶香は当初、自分を脅迫していたはずの辰巳をターゲットにして殺すはずでしたが、輝幸や安斎を殺し、その事実を知る科捜研の真鍋に変更。
人気のない倉庫にて・・・。仁科は幼い頃から貧困に苦しみ、輝幸は裕福な家庭で育ってきたことを連れ出した真鍋に話します。
真鍋は、仁科紗耶香から、真鍋の息子のことで脅迫。
息子が難病を抱えながら手術が成功したのは、真鍋が仁科が夫、輝幸と安斎を殺害した2つの罪を隠蔽し、仁科がその弱みを握って、資金援助をしていたからでした。
そしてついに、井沢たちは仁科紗耶香が毒物を入手して、真鍋を人気のない倉庫で殺そうとしていることを知り、すぐさま駆けつけました。
しかし、仁科の手下の男達と格闘の末、毒物は見つからず・・・。
紗耶香は自分は真鍋と休息していただけだとしらばっくれます。
毒物が見つからないのは・・・、真鍋が自ら、息子のために毒物入りの煙草を吸って自殺すれば、真鍋は息子を救えると、井沢たちが駆け付ける前に、仁科から脅迫されていたのです。
息子を助けるために、井沢たちがその場に慌てて駆け付けるものの、真鍋は煙草を吸って倒れてしまいました。
煙草を吸った真鍋は「自然死」として扱われます。そのことを敢えて利用して、仁科は真鍋を殺しました。さらに、煙草の毒物のルートの捜査が難航。真鍋が死んだにもかかわらず、煙草には毒物が検出されないことから、井沢たちミハンチームは、紗耶香を逮捕・立件できない最後となりました。
紗耶香は自作自演して夫を殺したあと、自分も重傷を負ったことで倒れていました。その事件現場を担当した、真鍋。息子のことで強請られ、2つの殺人事件を隠蔽。そして、代わりに真鍋の息子に、資金援助して彼の手術を成功させました。
ラストで、紗耶香は何者かに飲み会の帰りに銃殺されました。
いっぽうで、凶悪犯の紗耶香を立件できず、モヤモヤした気持ちのミハンチームたち。
井沢は自分の愛する妻と娘、希を殺害した人物は、最初に井沢家に侵入した犯人より先にもう一人いたのです。次回、新たな事件と、井沢の家族殺害事件の真相に迫ります。
絶対零度未然犯罪潜入捜査7話見どころ・感想
「口裂け女」(映画)などでお馴染みの、佐藤江梨子さんが登場!怪演が見ものです。やがて、井沢たちは予期せぬ事実に辿り着き、紗耶香と大乱闘に!本田翼さん演じる小田切のアクションも必見です。
冒頭から泣けました・・・心がつらすぎる。井沢は多忙でも、我が子、希を、妻を愛していることがひしひしと伝わる回でしたね。
希が井沢に、「死なないって約束して」と言った瞬間は物凄く心が潰されるような気持ちでした。そんな優しい父親思いの娘と夫を温かく見守る妻・・・あんなことになろうとは・・・。
紗耶香、怖すぎます。輝幸と結婚する前に、同級生の安斎の死に関わり、さらに紗耶香の真実を知る真鍋すら標的に。しかし、最後は何者かによって殺されていて、ゾッとしたような、どこかスカッとしたような7話でした。
次回は井沢の妻子が殺された真相に向けてミハンが一気に動き出します。ご期待ください。