サバ缶宇宙へ行く

サバ缶、宇宙へ行く8話

サバ缶、宇宙へ行く8話あらすじネタバレ

若狭小浜高校の海洋科学科の教師、朝野(北村匠海)は、長い年月、生徒達が繋いできた「宇宙食サバ缶プロジェクト」を見守って来ました。

同僚教師の黒瀬(荒川良々)も、朝野を引き続きサポートしています。

そしてついに、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が選ぶ、宇宙日本食の候補に、小浜水産高校のサバ缶が選ばれたのです。

浜中食堂でその様子を見る、朝野たち。

特集コーナーが組まれ、実習室で開発に向き合う若狭小浜高校の海洋科学科の生徒達。

(奈未)始まるで

(寺尾創亮と瑠夏の父、寺尾茂信)【迫田孝也】瑠夏や!瑠夏。なんかかっこつけとるな

(朝野)どうかな

(浜中和子)なんやこれ

(朝野)テレビの人にやれと言われたんです。

(百瀬)おもろない

JAXAにて、社員食堂にいる、木島、皆川、東口達。

朝野に宇宙日本食をJAXAで募集しているから作って応募しないか声をかけたことや、東口がフライトディレクターに選ばれたと話をしていました。

(皆川)朝野先生に?

(木島)宇宙日本食の募集があるから出してみないかって直接行ってみたんですよ

(東口)私もそれ知らなかったんですよ

(木島)でも当時、あの廃校の問題があって。学校がどうなるか分からない状況でそれでも挑戦させてほしいって。

(皆川)朝野先生らしいわ

(東口)でも本当に大変なのはここからですからね。

(東口)内々話なんですが、すいません、このタイミングで申し訳ないのですが、しばらく木島君一人になってしまいそうで。フライトディレクターに1枠空きが出来たようで、私に決まるそうです。木島君のおかげです。木島君が私に夢を思い出させてくれたんです。必ず、宇宙飛行士になってくださいね、先に待ってますから。

OBの寺尾創亮(黒崎煌代)の妹、寺尾瑠夏(伊東蒼)、小松崎菜那歌(平澤宏々路)、竹田奏仁(木村絃碁)、川上寿々(石田莉子)だけでなく、もう一人のOB、菅原奈未(出口夏希)も教師としてバックアップすることになりました。

(菜那歌)何回見ても恥ずいこれ。

(寿々)分かる。自分見れん。

(普通科の生徒1)俺も宇宙サバ缶の実習にしたら良かったわ

(普通科の生徒2)テレビ出たの凄いって

(寿々)いや、テレビ出るのも大変なんやで。親戚中から連絡来るんよ

(菜那歌)うちも連絡きた。宇宙行くの楽しみやなーって。ほんま大量よ?

菜那歌、寿々らが盛り上がっているところ、竹田があまり図に乗って盛り上がらないように注意しました。

(竹田)なあただの候補やろ?先輩らがやってきたもんや。俺らまだなんもやっとらん。オリエン始まるで。

(菜那歌)なに急に?

(寿々)別に喜んだってええやん。

(寿々)なんや感じ悪い

職員室では、朝野に教育委員会から電話がありました。

(黒瀨)朝野先生、教育委員会から。朝野先生、今の電話って。

(奈未)先生、JAXAの人が来たで。

木島を案内すると、皆川は奈未が教師をしていることを喜びました。

(皆川)こんにちは。あなたあのプレゼンの時の。先生になったの?

(奈未)今は生徒の宇宙食開発をサポートしながら、支えています。木島さん、生徒達から聞きました。若水時代から生徒達に寄り添ってくれたって。

(皆川)頼もしい相棒になったわね。若水時代から

(木島)いえ、僕は特別なことは何も。

宇宙食開発は候補から認証に向けて、JAXAによるオリエンテーリングが始まります。

(木島)以前この学校で造られたサバ缶は重ねることが出来ない丸缶だったので、宇宙へ運ぶことがそもそも出来ませんでした。ですが、日本の補給船、こうのとりが運用されるようになって状況は変わりました。空になった補給線に、ゴミを積み込んで、大気圏に突入させて、飛ばすことが出来るようになったんです。この学校で造られたサバ缶が宇宙食として認証されるかどうかスタートラインに立ちました。まず候補と認証は全くの別物だと理解してください。ここからが本番です。

(皆川)いきなりそんな緊張しちゃうじゃない。子供達にもっと宇宙に興味を持ってもらうための参考として、皆さんの実習、見学させてもらいますね

(木島)では早速ですが、今のサバ缶を見せていただけますか?粘度と味のバランスは悪くはないです。ですが、認証となるとそうはいきません。この状態だと、無重力で汁が飛び散ってしまう可能性があります。宇宙ステーションでは僅かな水滴でも機器を壊してしまいます。そうなると、生活や実験が止まります。

(瑠夏)でも、粘度を上げてしまおうとするとどうしても味が落ちてしまうんです。味が落ちたものを宇宙へ飛ばしたくはありません。

その言葉に、かつての生徒、恵は「まずいものは食べたくない」という意見と重なりました。

(木島)代が変わっても変わらない。美味しい味を保ったまま我々の基準をクリアしてください。

(竹田)片栗粉やな

(一同)よしやろう

(奈未)ダマにならんようにゆっくりね

(木島)宇宙飛行士は味がはっきりしたものを求めます。うん、粘度は問題なさそうですね

(竹内)うん、美味しいないな

(瑠夏)あかん、これじゃ宇宙に届けられへん。作り直そう。粘度はサバを…。

(竹内)温度は?

(寿々)85度

(竹内)あかんてこれじゃダマになるわ

テレビ出演などで注目を集める瑠夏たちをよく思わない三好勝哉(染谷隼生)たちが竹田大檎(安藤冶馬)の弟、奏仁に目を付けます。

(三好)あのサバ缶って作ったの今の1年じゃないんやで。若水の時に出したサバ缶が候補に入っただけやって。

(普通科の生徒1)はぁ?なんやねん先輩達の手柄やん。

(三好)てか大檎、お前の弟も映っとったやん。

(大檎)それが何?

(三好)いや何ってわけじゃないけど

()別に何ってわけじゃないけど

「宇宙日本食認証基準案」の開発を担当する木島真(神木隆之介)は海洋科学科に出向き、直々意に指導する姿もあります。

木島(神木隆之介)は高校生たちと朝野が企業と同等レベルの指導に耐えられるか心配しているようでした。

特に、瑠夏と奏仁は、施策づくりにも余裕がありません。

しかし、菜那歌と寿々は、地味な作業が続くことに不満を感じ始めていました。

卒業生の柚希(ゆめぽて)の店で愚痴をこぼします。

(寿々)あー疲れた。ガチすぎ

(柚希)JAXAの人が直接教えてくれるんやろ?有難く思わな。

(菜那歌)こんな研究みたいやと思わなかった。

(寿々)ただイケてる実習やりたかっただけだし。

(柚希)おかげでテレビ出れたやん

(菜那歌)まぁそれは良かった。

(寿々)瑠夏と奏仁がガチすぎるんやって。

(菜那歌)温度差えぐいよな。私も萎えてきたわ。

(寿々)あかん、続く気せん。

(柚希)はい、お待たせ。新作無重力ふわふわパンケーキ。

(菜那歌)宇宙アレルギーになるわ

(寿々)宇宙お腹いっぱいやわ。

その頃、竹田奏仁と兄の大檎と図書館で揉めました。

(大檎)勉強はどうしたん

(竹田)やるよ

(大檎)お前、普通科受けるんだよな。俺、お父さんから頼まれてるんだ。お前の勉強しっかり見てやれよって。お前がやる気なかったら見ても意味ないやろ。

(竹田)なにするん

(大檎)何が宇宙サバ缶や。騒ぎすぎや今だけやぞ。

どうやら、教育熱心な父を持つ竹田兄弟は葛藤していました。

(奏仁)うちの宇宙サバ缶を

(大檎)ちょっとテレビ出れたくらいで調子に乗るなよ。こんな遊びみたいなことしてないで勉強しろよ。普通科の坂田先生が、転入について話聞いてくれるって言うとるから、明日、放課後こっちにこい。

その夜、朝野と木島、皆川は浜中食堂で夕食を取ります。

(木島)とても美味しいです

(皆川有紀)【ソニン】こんなに脂がのったサバを食べたの初めて鴨。

(和子)(村川絵梨)嬉しいです。小浜の鯖は宇宙一美味しんですよ

(道夫)(三宅弘城)どうですか?うちのも宇宙食になりませんかね?

(木島)検討させていただきます。

(道夫)検討するってよ

(和子)冗談に決まっとるやろ、アホやな

(道夫)お前、JAXAさんの前でアホ言うなアホ

(和子)お前かていうとるやないな

(皆川)喧嘩するほど仲がいいって言いますしねー

(木島)そういうお相手がいらっしゃること自体が羨ましい

(和子)は?どこが?

(道夫)適当なこと言うな。

(和子)別れても一緒の店で働くって人生の罰ゲームやな。

(皆川)(木島)離婚か

(和子)この人がな、この店には残ってくれって泣きながら頼んできたんよ。

(道夫)何言うてん。お前が職困ったら大変や思うて。

(和子)スナックでもどこでも働くわ。

(皆川)この厚揚げ本当に美味しいね

(木島)本当に美味しいよね

(皆川)ホント、いつかもっと技術が進歩してこういうのを宇宙で食べられる日が来るといいね。

(朝野)地球を眺めながら食べるのもいいですね

(木島)出来るだけ美味しいものを提供したいですよね。

道夫と和夫に気を使いながら、朝野、皆川、木島は料理の感想を口にするのでした。

(皆川)食の楽しさを教えてくれたのは水産の生徒達なのよね

(道夫)水産って若水のですか?

(木島)美味しい食を楽しむって言う大事なことを生徒の皆さんに教えていただきました。朝野先生、とはいえ認証を目指すということは、簡単な道ではありません。そこは覚悟しておいてください。

(和子)我らが朝野先生がついてる。

(道夫)生徒と一緒なら乗り越えていけられる。なんや歯切れ悪いな。

翌朝。

ダイビングをする朝野は、香織(熊切あさ美)から声を掛けられました。

(香織)その顔なんかあった顔やね。

(朝野)異動の話があって。現場を離れて教育委員会に来ないかって

(香織)先生は行きたいの

(朝野)そんなこと考えたことなかったけど。早くて来年

(香織)来年?ほな時間ないね

(朝野)今、生徒も揃って認証に向けて動き出したから。

JAXAにて、東口(寿々巧介)がフライトドクターのため、旅立つので、温かい言葉をかける木島。

(木島)え?僕にですか?

(東口)ええ。ここに配属になった時からずっと使っていたものです。良かったらどうぞ。

東口は木島を信頼し、フライトディレクターとして旅立つ前に、ネクタイピンをプレゼントしました。

(東口)長いことここにいましたから私物が溜まっていましてね。少しずつ持ち帰らないと。

(木島)楽しみにしていますよ。東口さんのフライトディレクターデビュー

(東口)私だって楽しみにしてますよ。木島くんの宇宙飛行士デビュー。

若狭水産高校では、菜那歌と寿々が海洋科学科の実習を辞めようかと、朝野に相談

(菜那歌)やめたいっていうか、思っとったのと違ったっていうか。

(朝野)違ったって言うのは?

(寿々)なんて言ったらいいんやろ。地味。やのに、放課後残ってやってるって感じ

(朝野)まぁまぁでもそれは強制じゃないから。

(寿々)いやいや強制みたいなもんやって。瑠夏はいいけど、奏仁の奴、圧が凄い。。

(寿々)あれやばいな

(朝野)自分達が思っているのと違うなっと思ったら別のに変えてもいい。でも、その地味なことを何年も続けてきた先輩達もいる。その先輩たちは本当は自分の手で宇宙へ飛ばしたかったんじゃないかな。2人の気持ちは分かった。だから寺尾さんや竹田君には自分達の言葉で伝えてね。

菜那歌と寿々は寺尾に、自習を辞めることを言い出せません。

(菜那歌)寿々が言ってよ。そういうのは

(竹田)なに?

瑠夏と竹田が熱心に実習に取り組んでると、寺尾がサバを持ってきました。

(瑠夏)お兄ちゃん

(寺尾)これ使ってや。脂のノリめちゃくちゃええから大事に使えよ。どうや実習は?

(瑠夏)色々試してはいるんやけど、基準をクリアしようと思うと、どうしても味に納得できんくて。

ここで、基準をクリアするために竹内が提案しました。

(竹内奏仁)そのことなんやけどさ、くず粉でやってみん?

(瑠夏)前の実習ではじかれた奴やろ?加熱殺菌したら水分が分散して書いてあった。

(竹内)くず粉なら味を邪魔せんととろみつけられるやろ

(寺尾)コストの問題もあるやろ。高くて量産には向かないって。

(竹田)宇宙食ってそんなに大量に作るわけではない。量産の問題を考えるならくず粉でもよくないですか?

(寺尾)それやったっら熊川のくず粉あるやろ。熊川のくずは若狭の名産品や。くずまあんじゅうにも使われとる。誰か一緒に話聞きに行く人おる?

(竹田)地元の量産品それいいっすね。済みません。俺、これ終わったら普通科の校舎行かなきゃあかんくて。ちゃんと断り入れなあかん。

寺尾に案内され、菜那歌と寿々は、卒業生の早川樹生(中川翼)の和菓子店へ、2人を連れて行きました。

(樹生)先輩、お久し振りです。この子らが?

(寺尾)若水の…あ、いや、海洋の生徒。うちの先輩や。

(樹生)くず粉はな、水とか調味液に加えた時に、よくかき混ぜたほうがええ。いきなり鍋にかけるとダマになる。ほんで、火にかけたまま混ぜ続けると、めっちゃ綺麗にまとまる。

(菜那歌)寿々)美味い。

(菜那歌)それって宇宙でも飛び散らないってことですか?

(樹生)あー分からないけど可能性はあるんちゃう?

(寺尾)やってみな分からん。朝野先生もよく言っとるやろ。

(樹生)先輩らが作ったサバ缶、俺らの力じゃ飛ばすことが出来んかった。でもな、俺らが先輩から引き継いだのは、技術だけじゃないと思ってる。宇宙へ飛ばしたいっていう夢もやって。ぶっちゃけ俺は不純な動機で始めたんやけど。でもいつしか本気になっとった。その夢に。

(寺尾)宇宙へ届けたいって思いはお前らのもんじゃない。若水から続いてるみんなの夢

(樹生)なにかっこいいこと言ってるんですか

(寺尾)後輩の前だから。

夕方、柚希に、菜那歌と寿々は、海洋科学科でサバ缶を作ることが、「地味」という面を話しました。

柚希は菜那歌と寿々が、柚希が言った「イケてる実習」の意味を誤解していることを悟りました。

また、2人を大人として厳しく、卒業生達が培ってきた努力を、中途半端な理由で取り組み、途中で投げ出さないことを伝えました。

(柚希)地味か。それ朝野先生に言うたん?最悪やな。私が言うたイケてる実習って言うのは先生も一緒になってみんなで夢を叶えようとしとるからって意味やで。それを地味って。だいたい地味なの当たり前やん。夢が派手なのは叶った瞬間だけやろ。そこに辿り着くまではしんどいこと泥臭い事しんどいことばかりやん。そこ全部すっ飛ばして、見せかけだけのイケてる実習やりたいなんてなめすぎやんて。そんな考えやったらあんたらに夢追ってほしくない。朝野先生も奏仁も瑠夏ちゃんもうちらOBも、みんな本気でやってる。

その帰り、普通科の三好達にいじめられる竹田。

(三好の同級生)宇宙サバ缶の。テレビに出てた。あんま調子の乗るなや。

(竹田)いや別に乗ってませんけど。

(三好の同級生2)なんもしとらんけど

(三好)兄ちゃん普通科でめっちゃ頑張ってるのに、弟は海洋でサバ料理ってな。毎日、魚と遊んで楽しい?は?なんやその目。なんやその態度は?

(竹田)遊びやない。こっちは本気でやってるんだ!馬鹿にするなよ

竹田と三好は謝りましたが、普通科で三好の担任、坂田は不満げです。

(坂田)先に手を出してきたのは海洋の生徒だと聞いています。海洋の子達は元気があっていいですが、手を出すのはいただけません。

(朝野)あの…どういう経緯でこうなったのかな。

三好に聞く朝野。

(三好)僕らは普通に話しかけただけです。テレビ見たよってそしたらなんか急に怒り出しt、殴って来て

(坂田)そういうことらしんです。

菜那歌と寿々は教室に入って証言してきました。

(菜那歌)私達見てました。

(朝野)有難う本当の事言ってくれて。

目撃者の菜那歌と寿々の証言により、事実が露見されました。

菜那歌と寿々は朝野に、海洋科学科の宇宙日本食の実習に、中途半端に行動していたことを反省しました。

(菜那歌)ていうかごめんなさい。地味とか言っちゃって。私ら間違えとった。みんな、みんな本気でやっとったんやなって。先輩達も、奏仁も。なんでそんなに本気になれるのかなって。だから、だから…やっぱり続けてもいいですか?

(寿々)私も知りたいです。

朝野は事が終息し、坂田に頼み事をしました。

(黒瀨)大丈夫やったかあの2人

(朝野)はい。大丈夫です。

(朝野)坂田先生、提案があるんですが。

普通科の生徒が海洋科学科の生徒達の実習を見学することになりましら。

(朝野)普通科の皆さん有難う御座います。今は実習の時間です。みんなそれぞれ取り組みたいテーマを決めて研究しています。

(黒瀨)ここは魚の処理中やな。アジをさばいてる。このサバ、1匹を30秒ぐらいで処理

(奈未)魚は切ってから早く劣化するの。出来るだけ早く処理するのが基本。

(朝野)もしよければ皆さんも実習を見て回って声をかけてください。

(奈未)ここは宇宙食開発をしている班。

(普通科の女子生徒)今何してるんですか?

(瑠夏)今は味の改良を行ってます。

(竹田)例えば、無重力ではこういう汁が飛び散ると、機械を壊してしまう。だから飛び散らないような粘度を保ちつつ、宇宙で食べても美味しいサバ缶を開発中です。

(菜那歌)これから熊川のくず粉を使って、試作品を作ろうと思ってます。

(寿々)うちら4人でな

(三好)僕は良いです。

(普通科の女子生徒2)私やってみたいです。むず!全然あかんやん。

(奈未)これはね何匹も何匹も繰り返しさばいて覚えるの。

(普通科の生徒1)めっちゃ書いてある。見せて。見たい。うわーほんまや、いっぱい書いてある。普通じゃなかなか出来ないよね。

(普通科の生徒3)なんかワクワクしてきた。

(朝野)寺尾さんそれ見せてあげて。

(普通科の生徒3)サバ缶宇宙で飛ばすって書いてある

放課後、三好達が未だ、海洋科学科を馬鹿にしているのを耳にした、奏仁の兄、大檎。

心を入れ替え、奏仁が本気でサバ缶を宇宙食にすることに取り組んでいることを理解しました。

(三好)マジであれなんやったん。時間の無駄やったわ。海洋の生徒と交流なんて意味分からん。宇宙サバ缶とか騒がれ過ぎ。

(大檎)おい、お前らその辺にしとけや。あいつら本気や。見たやろ?俺らが笑えるもんは一つもなかった。海洋バカにするな。それと、今度、俺の弟に手を出したら分かってるよな。

(生徒達)なんや急に。

JAXAでは、東口がフライトディレクターの採用に落ちて帰って来ました。

(東口)ごめんなさい、落ちました。他の人で決まってしまったようです。ペン返してもらえますか?

(木島)大丈夫ですか?

(東口)全然大丈夫です。なんで笑う?こうなったら木島君だけでも絶対夢叶えてくださいね。

(木島)実は僕エントリーしてなくて。

(東口)締め切りは今月末でしたよね?どうしてですか?

(木島)諦めたわけじゃなくて、ここでやり残したことがあるような気がして。

(東口)やり残したことって何ですか?

木島は夕方、若狭水産高校の海洋科学科の生徒達とスマホでテレビ電話をしました。

(木島)くず粉で?

(菜那歌)若狭の名産である熊川のくず粉を使ってチャレンジしてます。

(寿々)今のところ、鯖の味もばらけないで味にまとまりがあると思ってます。

(木島)分かりました。期待して待ってます。

(菜那歌)くず粉はな。水に入れた時によくかき混ぜて、いきなり鍋に入れるとダマになるから気を付けるんやでーって先輩に教えてもらったんです。

(寿々)おお、おこの前の配合でやったらちょうどいいね。先生見てこれ。

(竹内)どうしたん急にやる気やん

(菜那歌)そう?普通やんな?

(奈未)すいません忘れてました

(朝野)うちの菅原が済みませんでした。

(寿々)もう忘れないで

竹田大檎は帰り道にこれまでの弟への態度を奏仁に謝りました。

(大檎)お父さん亡くなって、お前にも勉強せぇって言ってきた。お父さんの代わりにならなきゃって思っとった。だからお前にも言うてきた、勉強せぇって。けど俺、お前を縛っとったよな、すまんかった。俺よりお前のほうが先に歩いとった。宇宙に飛ばせるとええな。

実は彼らは父親を亡くしていたのです。

翌朝

(朝野)いい?じゃあ開けるよ

(奈未)タレが全然染み込んでない

(寿々)なにこれプリンやん。めっちゃまず

(菜那歌)味見してみよう。

(竹田)味薄い

(朝野)粘性はなんとかなってるんだけどな。

(奈未)サバの身に味が染み込まないと話にならんね

(瑠夏)作り直そう。もう1回タレの濃度から見直そう

(朝野)やってみないと分からない。

瑠夏、竹内、菜那歌、寿々らは、タレの濃度をもう一度、検討して作り直しました。

(奈未)サバのね、身の間に抽出するんよ

(瑠夏)先生有難う。

そして木島にサバ缶を送った海洋科学科の生徒達。

夕方、放課後に、木島がサバ缶を食べに来ました。

(木島)粘性に問題は見られません。試食します。味もいいですね。あの済みません。喜び中のところ大変申し訳ありませんが皆さんに伝えなければならない大事なことがあります。これから認証に向けての保存検査に入ります。その後、微生物検査、官能検査なども行い、問題がないか確認してから認証になります。

木島は認められたと誤解してぬか喜びする菜那歌や、朝野と他の生徒達に対し、認証まで1年半はかかることを伝えました。

(朝野)でもその検査はどのくらいの期間ですか

(木島)最低でも1年半かかります

朝野は教育委員会に来ないかオファーが来ています。

1年後は、既に現場から離れているかもしれないのです。

(菜那歌)長すぎるよな

(瑠夏)うちら間に合うんかな

菜那歌、竹田、瑠夏、寿々が卒業までに認証されるかも不安定なのです。

(奈未)ほんなギリギリやな卒業までに認証なるか

(木島)そっか

サバ缶、宇宙へ行く8話感想・みどころ

朝野たちの宇宙日本食としてのサバ缶がようやく認められそうになってきた矢先、認証まで1年半かかるという壁。

教育委員会から教師を辞めて、そっちで働くよう、オファーが来た朝野の立場は歯がゆいですね。

瑠夏含めた生徒達も、サバ缶を宇宙食に出来ずに、卒業を迎えてしまうのか、ジレンマが伝わりました。

そんな彼らのことを応援する地元民たち。

とりわけ、食堂を経営する浜中夫婦ですが、客の前で夫婦喧嘩を続け、ヒートアップする様子は大人げなさを感じました。

客である、朝野達の前でも、今のご時世にそぐわない口調で従業員同士が言い合うなら、私なら行きたくないですね。

仕事とプライベートは分けてほしいな。

今回のエピソードでは、サバ缶を宇宙食にするために夢を持つ、奏人と、兄の大檎との価値観についてもフォーカスされていました。

ちょっとイマドキの子にしては、昭和の頑固親父みたいに、勉強に口うるさい兄の大檎と、夢を追い続ける、奏仁。

兄弟というよりは親子っぽい関係だなと思いました。

父を亡くしていた2人は、生きていくための術として、勉強だけはちゃんとしろという教育をされてきたのでしょう。

大檎は、弟がしていることへの誤解に気付き、歩み寄る姿勢が微笑ましかったですね。

サバ缶を宇宙食にするって、厳正な基準をクリアしなくてはならないのは分かりますが、一進一退で、朝野達を最後まで見守りたくなりました。

朝野は教育委員会へ、子供達は卒業してそれぞれの進路へ向かってしまうのか待ちきれない8話でした。

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