ボーダーレス広域移動捜査隊1話「3つの強盗傷害事件を追え!」あらすじネタバレ
世間では、高齢者を狙った強盗が多発していました。
(強盗1)金庫の番号は?
警視庁近くの道を走る刑事、黄沢蕾(佐藤勝利)。
(黄沢)遅くなってすみません。母の命日だったんで墓参りに。白鳥さん、遅くなりました!
母の葬儀からそのまま、警視庁移動捜査隊の車に乗りこんだ黄沢。
(白鳥)よし、もうすぐ出勤だ。
(天尾美青)【優香】消え替えは持ってきたわね?2、3日帰れそうにないわよ?
(黄沢)え、聞いてませんけど。なんで家に帰れないんですか?
(仲沢)新入りちゃんそのうち分かるから
(赤瀬)よしじゃあみんな揃ったね?それじゃあ出発しようか。
(白鳥)はい、出動します。
(赤瀬)じゃあ捜査会議始めようか、事件の内容。
(優香)はい。発生は本日、午前9時29分。場所は港区南麻布。物音を聞いた隣人が発見し、通報。被疑者は逃走。被害者の証言から強盗は若い2人組の男性。赤羽橋署に捜査本部が立ちました。初動捜査を開始です。
(黄沢)なら、所轄署に手伝いに行くんですね?
(仲沢)なぁ、黙ってようか、新入り。早く仕事して帰りたいなら黙っとけ
(赤瀬)うちに出動命令が出たってことは事件それだけじゃないよね。
(黄沢)それだけって
(須黒)事件がこれ1つだけならうちの出番じゃないんだが。立て続けに強盗事件が起きた。90分後の午前11時、今度は文京区のマンションで事件が起きた。顔を殴られ、重症。被害者の証言から被疑者は宅配業者を装った若い男性2人組。犯行形態は暴力型、短時間の犯行。駒込中央署に捜査本部が立ってこちらも初動捜査を開始。
(赤瀬則文)【井ノ原快彦】2つの事件は手口が酷似してるね。
(須黒)ていうか犯人一緒でしょうね
(仲沢)ですね。
(黄沢)これ広域犯罪ってやつ!複数の管轄地域で同時に同じ事件が起きたり、
(黄沢)合同で捜査すればいいじゃないですかあとあれ、他の件とまたがって事件が起きちゃう奴。
(赤瀬)うんまぁその可能性あるね
(仲沢)クソ面倒くせぇ
(黄沢)何が面倒くさいんです?広域犯罪なら2つの所轄署が組んで合同で捜査すればいいじゃないですか。
一同は来て1週間の黄沢に気遣い、拍手します。
(須黒)お前、ここ来てまだ一週間か。色々あるんだ
(美青)合同捜査って言ってもそんなに簡単じゃないのよね
(黄沢)何がです?課長?
(仲沢)気に入らないな新入り。なんだそのコーデ、クールに決めているつもり?
(黄沢)黄沢です。黄沢蕾。母の法事だったんで喪服です。
(仲沢)とっとと着替えな、それ似合うの舘ひろしだけ。新入りはトラックの整備してろ。ダサ!
潜入捜査の為、強盗と同じように作業服を着た、黄沢。
(黄沢)くさ!
白鳥は赤羽署へ移動車を走らせます。
(白鳥)【田中幸太朗】赤羽署に到着します。
1台のトラックに乗り込み、警視庁の地下駐車場から地上へ飛び出していきます。
トラックの名は、通称「一番星」。
警察同士の縄張り争いを打破するべく、警視庁が試験的に運用を始めた、移動捜査隊が駆る 爆走する捜査本部車です。
運転席に乗るのは、一級整備しの資格を持つ捜査本部車のドライバー、白鳥浩志(田中幸太朗)。
元装備課で、パトカーや白バイの整備、修理を担当していました。
異動捜査課の設立に伴い、スカウトされた人材です。
ノンキャリアの所轄署の刑事課強行犯係にいた、仲沢桃子(土屋太鳳)。
数年前に所外事件を負っていた際、桃子が起こした行動がSNSに拡散され、誹謗中傷を受けたことをきっかけに移動捜査課に異動しました。
桃子と同じもう一人のノンキャリアの刑事、天尾美青(優香)。
大学で犯罪心理学の研究をしており、警察官や犯罪者の心理カウンセリング担当。
ベテラン刑事の須黒半次(横田栄司)。
そして、彼ら移動捜査課を率いるチームリーダーの赤瀬則文(井ノ原快彦)。
一番星は午前に港区と文京区で立て続けに発生した高齢者を狙った緊縛強盗の管轄所轄署へ急行しました。
「一番星」を迎える各所の職員側も嫌そうな態度を隠そうともせず、移動捜査課に配属されて一週間の蕾は不満を口にします。
(女性警官)【川村エミコ】一番星、一番星が来たわよ。ちょっとどかして!どかして!
(黄沢)確かにでかすぎ。パトカーで移動したほうが楽でしょ。
(仲沢)うるせぇな、そのうち役に立つの。
(赤瀬)警視庁関東管区警察局移動捜査課です。
赤羽橋署の刑事達に向けて、警察手帳を出して、名乗るのでした。
赤瀬は千葉県警の上層部の2人に合同捜査を提案します。
(赤瀬)駒込中央署で起きた強盗事件についてご存じですよね?情報交換されました?
(赤羽橋署刑事課長)【升毅】する必要がないでしょ?
(赤瀬)うん、まぁでもこの2つの事件同一犯人の可能性ありますよ。広域犯罪に間違いありません
(赤羽橋署刑事課長)知らないね。それはこっちが決めることだ。
(赤羽橋署署長)【渡辺正行】うちの管内で起きた事件の犯人はうちが捕まえる。捜査に介入してほしくない。私も大事な時でね。うちの署の評判を落としたくない。私の顔を立ててくれ。
次に、仲沢たち、移動捜査課、一番星は、駒込中央署へ向かいました。
(駒込中央署刑事課長)【春海四方】来やがった!一番星だ。勝手に入ってくるな、うちの縄張りだ出て行ってもらおうか
(美青)両方の署長、次の丸の内署の署長候補ですって
美青は、黄沢に駒込中央署署長の出世の情報を伝えました。
(黄沢)丸の内署?
(美青)都内にある所轄署の最高峰。どっちもそこの署長になりタイ。だからどっち手柄欲しい。組むわけない。
(蕾)なんで一緒に捜査出来ないんですか?みんな町の安全を願ってるでしょ。一人では無理でもみんなで手と手を合わせれば。僕らみんな仲間なんです。
(駒込中央署課長)なんなんだこいつは、整備士じゃないのか
(仲沢)課長!速報!
抗議する黄沢に呆れる仲沢たち。
(仲沢)生徒会長か。
そこへ、午後1時半に起きた3件目の強盗の情報が速報で入って来ました。
(黄沢)3件目ってまた同じような事件が?
(白鳥)強盗。現場は東京ではなく千葉県。市川市八幡の住宅地。被疑者は男性、若者2人組。手口は同じ。課長、これも同一犯の可能性が。
(赤沢)千葉県かー
(仲沢)無茶くそややこしいことに。
(須黒)俺達が乗り込むの嫌がるだろうなー。千葉も埼玉も。ああもう犯人、余計なことしやがって
(黄沢)面子ですか?なんでだよ!同じ日本で起きた事件なのに
(須黒)無理だ、無理無理、合同捜査なんか
警視庁の派閥を知らない黄沢は県警同士、協力し合えないのか疑問だらけです。
(黄沢)あの、警視庁と千葉県警って仲悪いんすか?
(須黒)いいわけねぇだろ!千葉も埼玉もカナ側もみんな警視庁を目の敵にしてんだ。
(赤瀬)じゃあこ3つの所轄署の真ん中、墨田区の高浜島に移動しよう。
(天尾美青)千葉県警に行って調整してきます。あーかったるいー
その最中、3軒目の事件発生の一方が届き、その現場が千葉県市川市だと判明しました。
所轄同士の争いに加え、警視庁の県警本部の争いに加え、県警本部の争いも勃発しそうな気配に、移動捜査課のメンバーはうんざり顔です。
駒込中央署、赤羽橋署、千葉県警市川西署の刑事達は、移動捜査課に集まりました。
(駒込中央署課長)この中で会議するのかー
(赤瀬)いやぁ皆さんお呼びして申し訳ありません。
(美青)こちら千葉県警市川西署の…刑事課長
(千葉県警市川西署課長)【東根作寿英】最初に言っとくが、こっちはこっちで捜査本部立てるから。千葉県警なめるなよ。県警の意地見せてやる
(赤羽橋署課長)うちの手柄にしてやる
(駒込中央署課長)【春海四方】うちもだ
(千葉県警市川西署課長)誰が犯人に手錠を打つか勝負だ。
(駒込中央署課長)その挑戦受けてやる
ここで、揉め合う各刑事課たちを黙らせた赤瀬は皆に捜査指揮命令書を見せました。
そして、合同捜査の指揮を移動捜査課が執る形で進めていく指示を出し、情報共有を各課の刑事達に求めるのでした。
(赤瀬)はい、注目!捜査指揮命令書です。3つの事件は同一犯人の可能性が極めて高い。この情報は警視庁や千葉県警に跨った、広域犯罪。そのため警視庁から命を受けた我々、移動捜査課が72時間合同指揮を執ります。各所轄署の皆さんは捜査で得た情報をここに集約してください。犯人逮捕のためです。なんとしても第4の事件を防ぎたい。3つの合同捜査本部に移動します。
(刑事達)はぁ?ここが捜査本部だ?
(千葉市川西県警課長)誰が捜査本部長、誰がやるんだ?
(赤瀬)私です。
(須黒)おいおいおいおい、それほど悪くねぇぞ。この操作本部は、捜査状況の変化に合わせて移動できる。美味しいおにぎりもあるし。
(白鳥)はい白鳥スペシャルいっちょ
(赤瀬)皆さん報告お願いします。ちょっと正直に話してくださいよ。犯人逮捕の為に情報共有しましょうよ
(仲沢)情報ある?いやいやいや、聞いてなかったの?結構長い演説だったけど
(千葉市川西県警課長)ある。が、ここでは言いたくない。
美青はトクリュウの犯行だと解説します。
(美青)この一連の事件は、匿名流動型犯罪グループ。トクリュウの可能性が高いです。直接、犯行に関わった者以外に指示役のXがいるはず。その特定を勧めます。類似する事件を洗い流しますから。
(仲沢)それぞれの署で最近起きたトクリュウ型犯罪のデータちょうだい?出しなさいよ!ケチ!
赤瀬の指示で、一番星は3つの署の真ん中に移動します。
美青は千葉県警本部へと調整に向かいます。
その夜、筋肉トレーニングをしている白鳥に声を掛ける赤沢。
(白鳥)筋肉喜んでますよ
(赤沢)おおー今日もやってんね
美青は、動画でアニメを見ています。
(黄沢)自由過ぎ。お休み。
ふと、向かい側で眠る仲沢の寝顔に見とれてしまう黄沢。
それに気づいた仲沢。
(仲沢)なに見てんだ
そんななか、3軒目の事件に関わった男が自首してきました。
男は突然、すすり泣きだしました。
翌日。
朝食を食べている途中で、本庁の捜査一課の根本(紺野浩喜)と、増田幽(松谷鷹也)に対面します。
白鳥が皆に朝食を配りました。
(白鳥)はいおまちどうさんー
(美青)美味しそう
(根本)朝の空気は気持ちがいいなーキャンプしてんじゃねぇよ。遊びに来たんじゃねぇ
(美青)お早う。課長の淹れた珈琲、美味しいよ。紹介する、本庁捜査一課のねもっちゃん。
(黄沢)黄沢蕾です。
(増田幽)彼、新人ですか?そろそろ覚えてください、増田です。敬礼下手、教場で成績最下位だったでしょ
(美青)所轄署から来た。
(根本)ねもっちゃんって言うな、根本さん。そうかそうか、ここの面子はやらかした警察官ばかり来てますからね。キャンプはおしまい、日常に戻りましょうじゃねぇんだ。仕事だ仕事。所轄の奴ら怒ってたぞー勝手なことするなって。俺達が起こってるのもこの表情から読み取れるなー?広域事件は俺達、捜査一課に任せたらいいんだ
(赤瀬)それはいいとして本題に。ちょっとねもっちゃん
(根本)上から伝えて来いって言われたが言いたくなった。根本な?絶対言わない。
(美青)教えて、イケメン先生
(増田)3件の強盗事件に関わった犯人が自首してきました。名前は東啓介。東はSNSで闇バイトに応募したと言っていました。押収した携帯に秘匿性アプリが入ってて、仲間と連絡をとりました。その仲間と話し合い、会って話したい、無視したら君のことを警察に言うと偽メールを送りました。
(須黒)速報入ってないかな
(増田)発表を止めてます
(根本)共犯者をあぶり出すために罠を仕掛けた。捜査一課はてめぇらと違って頭いいからな。
さらに、東啓介について阿久津翔一という男に尋ねました。
阿久津翔一(菅生新樹)を逮捕した仲沢たち。
(黄沢)でかいのが役に立った、被疑者を確保しました。
黄沢はすぐ、移動車にいる赤瀬に報告します。
(赤瀬)蕾、2号車出してくれ。
早速、須黒が阿久津を取り調べます。
(須黒)名前は阿久津翔一、18歳。間違いないね?容疑は昨日起きた3件の強盗傷害だ。共犯者が自首して全て自供した。君がXから指示を受け、3軒の家を襲って金を奪った。認めてくれないかね?早くビールが飲みたい。
(根本)錆びついちゃったな黒さん
(須黒)そんな時代じゃねぇよこっちも疲れるし。なぁ指示役のXがいるんだろ、Xとはどこで知り合った?どうやってXと指示を受けた?何故、立て続けに3件もやった?
(増田)どうせ、闇サイトですよ。秘匿性アプリ。断れなくて、免許証の写真送っちゃって、断ったら家族を危害を加えると脅されて
(須黒)だからお前が答えるな。
しかし、阿久津は黙秘し、捜査が難航する一同。
(仲沢)犯人じゃないんだ、黙秘するな。
仲沢はだんまりとする駒込中央署課長に突っ込みを入れました。
(須黒)口を割らない。よほど肝が据わってるか、全部諦めちまったか。どっちにせよ課長、指示役が誰か証言するまで時間がかかるかもな。
(美青)押収した彼のスマホをSSBCに解析してもらってます。指示役Xの手がかりを集めてます
(仲沢)所轄署は全て彼の情報を集めています。報告で共通しているのは、彼は複雑な家庭環境で育てられたと。もっと情報くれるよう言ってくれます?こいつら絶対なんか隠してる。
(赤瀬)もうちょっともう少し取ってもらえます?桃子さん
連行した翔一の供述にどこか違和感を抱いた蕾共も湖は、トラックの調整にきた、緑川宗一郎(北大路欣也)の言葉を思い出します。
(白鳥)走り始めのエンジンがガタつくんですよね
(緑川宗一郎)エンジンまわしてみろ
(仲沢)めかじい、貸した金返してください。この車の整備をしてる。新人の矢沢
(黄沢)黄沢です
(緑川)おう、桃子。無理言うな。元警視庁総務部装備課の緑川だ。金はあるか?貸してくれ、桃子に借りた金返したい
(白鳥)めかじいどうですか
(緑川)変な音はエンジンだけじゃない。変な音はここからだブッシュの影響でロッドが隣の金属にあたって振動してる。心を無にして耳にして澄ませ。ブッシュが擦り切れているからだ。事件終わったら工場に持ってこい。メカは裏切らない、メカは故障して変な音を知らせる。だからノイズをよく聞け。ノイズを聞き逃すなよ?いい事教えたから金貸してくれ。今度、新しい台が出そうなんだよ。ほら、金出せ
(仲沢)聞こえるような聞こえないような
(黄沢)聞こえるような。カツアゲかよ
阿久津は未だに黙秘していて、仲沢と黄沢が取り調べをします。
(須黒)少しずつ話し始めてる。指示Xのことは黙秘だ。
(仲沢)阿久津君仕事は何をしてるの?
(阿久津)バイト
(仲沢)闇サイトで見つけて。お金が欲しかったの?ならなんで?人を傷つけてお金を
(阿久津)ホワイト案件って言われたんで。別に。やけくそ
(黄沢)わかる。生きててやけくそになるときある。色々あるとさ。
(仲沢)私が取り調べしてるの。君のこと調べたけど一人住まいね。お父さんとは早くに死に別れているのね。お母さんは生きてる。一緒に暮らさないの?
(阿久津)そうしたいけど
(仲沢)会ってるの?
(阿久津)たまに?気分で
(仲沢)連絡は取っているのね。
(阿久津)金なくなったら借りに行ったり、元気にしてるか気になるし。親父死んでから育ててくれた人だし朝から晩まで働いて。
仲沢と黄沢は阿久津が嘘をついていると察知しました。
仲沢は阿久津の母について調べに向かいます。
(仲沢)翔一君のお母さんのこと調べてくる
(黄沢)俺、翔一君のこと調べてきます
(根本)聞いてくれ、この事件何かがおかしい。3件の強盗だがどれも手際が良すぎる。短時間で鮮やかな犯行だ。
根本が犯行手口が短時間で手馴れていると指摘します。
(増田)鑑識も驚いています。家の中をめったやたらに荒らしていない。
(根本)まるで自分の家のように、無駄がないそうだ。(赤瀬)自分の家のように?
(美青)私も気になることがあって。被疑者は家屋に浸入後、、躊躇いなく被害者に暴力を振るってます。けど不思議なことに被害者に暴力を振るってない。
(須黒)なら、そもそもなんで数時間のうちに3軒の家を連続で襲ったんだ?
(赤瀬)だよね、手掛かり増やすだけなのに事件の奥に何かあるのか。
黄沢は3軒目の被害者に聞き込みました。
仲沢は恋人といる阿久津の母(遊井亮子)を呼び止めました。
(阿久津の母)もう何年も会ってないし
(仲沢)聞かせてください、翔一くんと暮らしていた時のこと。
黄沢は翔一と話すうちに何か共通するシンパシーを感じ取りました。
最終的な取り調べは自分が担当すると、見蒼、白鳥、須黒、赤瀬に言い出しました。
(黄沢)翔一くんと話をします!俺はあいつと話さなきゃいけない
(美青)証拠が見つかったの?
(白鳥)新人、お前にはまだ無理だ
(須黒)お前にはまだ早い
(赤瀬)蕾、偏りのないフェアな取り調べできるか?よし、俺が立ち会う。他の者は情報収集。何かあったら蕾に伝えてくれ。全ての会話を共有する。
阿久津を取り調べる黄沢。
(黄沢)翔一くんさ、君のこと取り調べてる。君の過去のことも。指示役のXってさ本当は君なんじゃないの?正直に話してよ。奪った金が何故その口座に。本当は君がバイトを募集して共犯者を雇った。Xからの指示だって言って君が指示した。君もXから指示があるように振舞った。全て仕組んだのは君だろ?捕まった時、言い訳が出来るように。
(美青)SSBCから被疑者のスマホに指示役のXはいない。指示はいないのかも。
なんと、指示役は翔一本人です。
(須黒)翔一の銀行口座が動いてる、やっぱりそのガキが
(仲沢)翔一君のお母さんから話を聞いた。あの3軒の家は…。
(阿久津)なに?
(黄沢)3軒の家を選んだわけは?家に侵入した後、なんで短時間で効率よく金を奪えたの?なんで家の間取りを知ってた?君は小学生の時にお父さんと死に別れたんだよね。お母さんは仕事に意欲がなくて男の人に縋って生きた。男と知り合って男の家に転がり込んで暮らしては捨てられた。お母さんの身勝手な男関係の為に君も住む家を転々とした。小学生だった君も一緒に、君は男の家をたらい回しのように連れて行かれた。3軒の家と。男達は君に冷たかった。言うことを聞かないと殴られた。君はあの3軒の家で暮らした。指示されて行ったんじゃない。あの3軒は君だ。だから指示役Xが君だ。君のスマホに指示役からのメールはなかった。
黄沢は阿久津が母親、阿久津美奈代(遊井亮子)の男性依存に振り回され、母親の恋人たちから虐待を受けたことをはっきり伝えました。
(阿久津)指示された。だから指示された通りに。違います、僕は命令されて。指示はもう1個のスマホに…捨てました、川に。
(黄沢)適当なこと言うな!スマホは?聞いてくれない?俺もそうだったんだよ。俺さ、俺もね、母を亡くして父と2人で暮らした。父は長距離トラックのドライバーやっててさいつも家にいなかった。帰ってくるのは週1回、1日休んですぐ出て行った。だから俺、小学生だったけど、一人で暮らしていた。たまに父親帰って来ても当たるんだよね。俺、ますますグレちゃって。俺だって何度も人の金に手を付けようとした。俺も君も弱い人間だ。でもさ弱くて何がいけない?いいだろ、弱くたって弱くたって生きていていいだろ?家を見てきたよ。3軒目の家は住んでいる人を縛っただけで暴力を振るわなかったね。当時と違う人が住んでいた。見知らぬ人だったから暴力を振るえた。でも3軒目は違った。君を虐待していた男はいなかったけど、男の息子がいた。茂さんっていう人だ。当時、一緒に暮らしていたよね。君と5つしか違わない。仲が良かった。だから暴力を振るえなかった。茂さんが言ってた。君は男に毎日、叩かれていたって。茂さんは君を励ました。俺もいつも泣いていた。だから分かるよ、やけくそになるの分かる。翔一君、君が犯行を計画して実行したんだね。
同じ痛みを抱えた黄沢は阿久津に寄り添いました。
(阿久津)捨てました。うざいんだよ。いいえ、僕は指示されてやっただけ何も知らない。殴るのは飽きた。
そこで、阿久津を3軒目の家に連れて行きました。
(赤瀬)3軒目の被害者の家だ。君が茂さんと暮らしていた家だよね。君は男から暴力を振るわれていた。毎日のようにこの家で。
(黄沢)茂さんから聞いたんだけど、君はここでいつも夕陽を見て涙を拭いていたんだって。
翔一の目の前には、茂がいて、子供の時と同じように飴を渡そうとしました。
幼少期の翔一(土屋陽翔)に飴を渡しました。
(加藤茂)泣くな、翔ちゃん。
(黄沢)茂さんが言ってた。翔一は子供の頃からつらい目に遭ってきたんです。お金を撮られても構わない。罪に問わないでくださいって。
翔一は自分を許し、更生を願う茂の優しさを受け取り、涙を流すのでした。
事件解決後、千葉県警が荒れていました。
(白鳥)あれ?美青姉、なんかありました?
(美青)中が大変なことに。
(赤羽橋署署長)【渡辺正行】ちょっと待て待て待て待て!被疑者が犯行を認めたって。
(市川西署刑事課長)【東根作寿英】一番星が勝手なことするからだ
(駒込中央署刑事課長)手柄をよこせ
(赤瀬)静かにしろ!容疑者の身柄はこの一番星が預かる。現場は3か所だが、事件は1つだ
(美青)あの新入り意外とアナログ。自分の身を削って。
(須黒)課長、なんであいつに取り調べをさせた?何をやらかしてここに来たんだ、あいつは
(赤瀬)なんででしょうね
車の中の仲沢と黄沢。
(黄沢)どうして俺達って一番星って呼ばれてるんすか?
(仲沢)分かったでしょ。色んな意味で嫌われてるの。バカでかいトラックで乗り込んで、手柄横取りみたいなことするし。私達ははみ出し者のトラック野郎。トラック野郎は一番星。はは、知らんけど。
(黄沢)じゃあ俺も刑事の一番星目指しますか
(仲沢)無理。自分の過去使って犯人落とせるのは刑事人生で1回だけ。計画性なさすぎ。計画性なさすぎ。お前はクソポンコツ星人だ。
(黄沢)しまった。早くも必殺技使ってしまった。可愛いくせして口悪!
黄沢と仲沢は少しお互いの凸凹した関係を認め合い始めていました。
ボーダレス広域移動捜査隊1話「3つの強盗傷害事件を追え!」感想・みどころ
初回から濃厚で、切ないストーリーに引き込まれました。
土屋太鳳さんを含め、個性豊かな移動捜査課の面々のユーモラスな面と、鋭い洞察力が見ごたえありますね。
土屋さんのちょっとこれまでと違う、やさぐれた熱血刑事ぶりにも注目です。
今回犯人役を演じた初回ゲストの、菅田将暉さんの弟、菅生新樹さんの名演は素晴らしい。
虐待サバイバーだった連続強盗犯の指示役、阿久津。
母親と母親の男に復讐するかのように、子供時代に過ごした家を狙った心が痛む犯行…。
最後の3軒目の被害者は、かつて阿久津と暮らしていた5歳上の加藤。
阿久津の更生を願っていて涙が止まりませんでした。
そして、佐藤勝利さん演じる爽快な新米刑事、黄沢蕾も、虐待サバイバーでしたね。
彼もトラック運転手の父親からの暴力を経験し、必死にあがいて刑事に…。
阿久津の態度から、緑川に教えられた声に含まれた「ノイズ」を探り当てた黄沢の天才的な観察眼は圧巻でした。
「弱くても生きていればいい。弱くて何が悪い」
この黄沢の言葉が温かく、私の心の琴線にも響いて、涙腺が緩みましたね。
阿久津と黄沢と似た境遇の人や、生きづらさを抱えながら、自分と闘う人たちの心に届いたらいいなと思いました。