絶対零度~情報犯罪緊急捜査~

絶対零度~情報犯罪緊急捜査~1話

絶対零度~情報犯罪緊急捜査~1話あらすじネタバレ

2026年、総理大臣の桐谷を援護しながら、カナという女性を捜していた、二ノ宮奈美(沢口靖子)。

世間では、特殊流動型犯罪グループ、トクリュウによる詐欺が横行しています。

弁護士を名乗る雇われた若い女性が中高年に電話をしたり、覆面を被った男が鈴木家に入り、強盗に入りました。

(男性)え?足折れって?

(指示役の男)足折れば時間稼げるでしょ。いいからやってって早く!

鈴木は強盗に入った男たちによって骨折させられました。

巧妙化する情報犯罪に対応するべく、半年前に総理大臣、桐谷杏子(板谷由夏)と、内閣官房副長官の佐生新次郎(安田顕)直轄のチーム、「情報犯罪匿名対策室」、通称DICT(ディクト)が発足されました。

(桐谷)情報犯罪匿名対策室、通称ディクトは、デジタル空間を悪用し、国民の生命と財産を脅かす、情報犯罪に迅速に対処すべく、半年前に発足させました。現場からは目覚ましいパフォーマンスを見せてくれると報告が上がっています。皆さんご存じのように情報犯罪は従来の犯罪に比べ、可視化しにくく、強盗、詐欺、サイバー攻撃とその手口は多岐にわたります。捜査情報を集約し、庁内でえりすぐりのスペシャリストがワンチームとなって、事件解決に臨む。これにより、今まで以上によりスピーディーな捜査が実現しています。捜査においては数字を求めすぎることで、真の成果を見逃すことがあります。ですが現場からはいくつかの手ごたえを感じており、着実に前進していると…確信しています。

まだ成果を出せていないDICTの件で、桐谷と佐生はマスコミ対応に追われるのでした。

ディクトの一員で、警部補の田辺智代(馬場園梓)、調査官の清水紗枝(黒島結菜)、巡査部長、南方睦郎(一ノ瀬颯)らは事件の足取りを分析中です。

(田辺)練馬区早宮5丁目で発生した強盗殺人事件ですが、押し入りの際の窓の破り方、被害者の足を折る手口、犯人の人数、全て西東京市、所沢市の事件とぴったりと同じでした。共通点が複数見られることから、匿名流動型グループトクリュウの犯罪とみて、間違いないかと

(山内)国民の財産と生命を脅かす情報犯罪…。

(早見)だからうちがやる。官邸から指令が来た。現場の情報は、一課から共有があると思うが

(奈美)直接、確認したいことがあるんで。早見さんうちがやる

(早見)最年長が一番元気だな

(田辺)室長、その発言、アウト寄り

(早見)実行犯の映像解析は?

(清水)やはり警戒心が強く、一切顔を見せてません。ただ別ルートで繋がりそうな手口が…被害者宅で奪われた高級時計及び宝石の換金ルートが判明。質屋に換金に訪れたこの男、前科一般の村田健一と特定できました。

(田辺)清水さん天才だわ

(清水)だからもうそれ辞めてください。私は120パーセント努力タイプです

情報を悪用した強盗事件が連続して発生します。

田辺智代(馬場園梓)は複数の事件の共通点から「匿名流動型犯罪グループ」、「トクリュウ」の犯行ではないかと推測します。

ディクトの調査官、清水紗枝(黒島結菜)が犯行を行った人物、村田けんいちを特定、巡査部長、南方睦郎(一ノ瀬颯)、巡査部長、掛川哲(金田哲)が実行犯を逮捕します。

(南方)すまん油断した想定外なんで。掛川さんがひょろいとか思ってないっすよ

しかし、実行犯の男は、指示を受けただけで、犯行グループ特定には繋がりません。

(佐生)犯罪認知件数の減少、解決までの日数改善や被害額の回復率などこの半年におけるディクトの実績をリリースしておきます。

(杏子)それでどこまで引き延ばせるのか

(佐生)とにかくディクトの成果を既成事実化して、ポジティブなイメージを固めていきましょう。

(杏子)庶民を守る政府、国民目線

(佐生)ええ、あくまでイメージ戦略として悪くはないのでは?

事件の根本的な解決に至らないなか、巡査部長、二ノ宮奈美(沢口靖子)は、室長の速水浩(松角洋平)に事件現場を直接確認したいと思っていました。

警部補、山内徹(横山裕)を連れて現場へ向かいます。

(山内)一課から特に新しい情報は上がってないっすよ

事件現場に着いた奈美達は、近所の老婦人、真田富貴子(梅沢昌代)と事件に関係ない話で盛り上げます。

(奈美)いいですねセプテンバーとか。こちらは捜査員の山内です。ああ、なんでしたっけ、マイレボリューションとか

(山内)事件の目撃者ですか?

(奈美)いいえ。さっきちらっと目が合ったの。この辺りのことをざっくばらんい聞いてたのよ。でも時子さんお若いわ。田舎の母が頭が固いから電話でケンカしちゃって。

(富貴子)うちにもあなたと同い年くらいの娘がいるけど電話してこないわ

(奈美)それはさみしいですね。もし何かあったら相談に乗りますよ

奈美は、相手の懐に入りながら、警戒心を解いて、捜査情報を聞き出そうとしていたのです。

(富貴子)最近、変な電話がかかって来て。電話口に私の息子だって名乗るのよ。うちには娘しかいないって言ったらそのまま切れて

(奈美)富貴子さんそれは特殊詐欺かもしれないわ

(山内)名簿が流れているかもしれません

(富貴子)同じカラオケ教室にいる人にも電話かかって来て

富貴子の話によると、富貴子と同じカラオケ教室に通う女性も、詐欺めいた電話がかかってきたとのことです。

(奈美)また変な電話がかかってきたら警察に知らせてください

奈美は富貴子に、ディクトの連絡先を渡すのでした。

車内にての奈美と山内は2人で状況を話し合います。

(山内)で、何が気になるんですか?

(奈美)生活安全課にとってちょっとした違和感が生命線だからね。事件現場付近の地図、強盗の他にもこの辺りで特殊詐欺の電話があったって通報が何件もあるの

(山内)だから聞き込みを。

(奈美)元生安としては犯罪の芽を摘むため、常に目を光らせているのよ。待て!それ以上罪を重ねるな逮捕で終わらないんだから

(山内)今、一課をディスりました?

(奈美)全然。情報犯罪って見えない大きな網で被害者ごと無差別にかっさらうって感じでしょ?私達は見えない網を破り続けるしかないんじゃないかな

村田を取り調べる掛川と南方。

(南方)指示した奴の名前は?!

(村田)本当に何も知らないんです。ネットで知り合って全部、メッセージのやりとりだったんで!指定された品物をピックアップして、換金してまた指定された場所に置いて、名前どころか顔も声も聴いたことないです。

その頃、残業しながら分析を続ける清水と彼女を見守る早見、田辺ら。

(清水)指示のやり取りは全部テレフリックで行っていますね。

(早見)解析できるか?

(清水)やってみますが秘匿性が高いので望みは薄いですね。村田健一がアクセスしていた闇サイトから情報が拾えるかもしれないのでそっちも進めてみますね。

(奈美)ただの換金係?

(田辺)また繋がりかけた糸がぷつりと

その頃、あおば銀行や大同銀行でサーバー障害が発生しました。

(杏子)サイバーアタック?

(佐生)ええ。あおば銀行の大規模システム障害がいくら調査しても原因不明のようです。

(佐生)数日前の大同銀行のサーバーダウンも同様。こう立て続けに起きるとなると、海外のハッキング集団の犯行も疑いたくなります。

(杏子)犯行声明や身代金の要求は?

(佐生)それはまだ。敵国によるこちらの対応速度の調査や、システム管理偵の察に行われているかもしれません。たとえば浦澤先生は、政治資金の問題があり、先の選挙で総理が公認から外されましたね。

(杏子)なるほど。東アジア友好議連で事務局長を務めていた。そのことで、あの国がそのことで揺さぶってきている可能性があるということですか。

(佐生)分かりません。分からないということは…こちらは動揺するだけで。

(杏子)既に相手の手のひらの上?

その後、杏子は一人娘、桐谷カナ(白本彩奈)からのメールに頭を悩ませていました。

カナは、冒頭で二宮奈美が杏子と共に捜していたあの女性です。

(カナ)ちょっと前から杉並の家に帰ってるから。ママ気付いてないだろうけど。

(杏子)セキュリティの問題があるから公邸に帰って来なさい

(カナ)気にしているのは世間体でしょ。しばらく戻らないから

カナは高校3年生で、父親はエリートでほとんど仕事で家に寄り付きません。

近くのカフェで着替えた後、知り合いでもない男とやり取りしています。

(清水)村田がアクセスしていた闇サイトの書き込み文言を整理して、いくつか共通の隠語が使用されていることが分かりました。

(早見)隠語?

(清水)例えば猫の散歩。書かれている文面や使用されている文脈から照らし合わせると、運び屋。実行犯が犯行を終えた後、指定の場所にピックアップする役割。

(早見)逃走ほう助か

(清水)ちなみにこのおつかいが換金、介護が受け子、この夜回りが強盗。もう少し制度を上げれば、事前に犯行を予測できるのかも

(早見)全部、照らし合わせたのか?

(清水ええ。掲示板にある勧誘コメントの文言や文面、書かれた日時から500件程分析して。

(早見)頑張るのは有難いが、ちゃんと寝てるか。まぁ俺も若い頃はサンテツで捜査なんて当たり前だったんだけどなー2日目からアドレナリンが出て、逆に頭さえたりしてな

(清水)ショートスリーパーなんで。お気遣いいただかなくて大丈夫ですよー一人のほうがはかどるので

その夜、内閣官房長官の佐生は、早見(松角洋平)を呼び出しました。

(佐生)君の耳に入れておきたいことがあってな、あおば銀行でシステム障害があっただろ?

(早見)サイバーアタックですか?

(佐生)まだ分からない。特殊詐欺、情報詐欺、サイバーアタック、情報犯罪の被害総額は、年間およそ、被害総額2千億円。

(早見)地方自治体がまるまる吹っ飛ぶ

(佐生)しかしそれだけまとまった金の大部分が、どこに流れているのかいまだに不明だ

(早見)そうなるとかなり重いですね。ディクトで背負いきれるか

(佐生)だから君を選んだんだ。で、彼女はどうだ

ここで話は、二宮奈美の話題に。

(早見)どうっていいますと

(佐生)いや、いい

その頃、夜の公園を走りながら、事件の手がかりを捜す、奈美なのでした。

翌日。

警視庁捜査一課管理官の深沢ユウキ(丸山智己)と三浦は、アカツキシステムに勤務する男性、芹田宏昌の遺体を発見しました。

高IQの頭脳派の深沢はかつて、桜木泉(上戸彩)の上司でした。

(三浦)被害者は芹田宏昌、株式会社アカツキシステムズに勤務する39歳です。

間もなく、署に戻ると、山内に芹田の件を報告します。

(深沢)今朝、荒川の河川敷で遺体となって発見された。

(山内)この事件のなにが?システムエンジニア?

(深沢)職業を見てくれ、お前が最後に一課で担当した事件の被害者もSEだっただろ。見てくれ、死因を。心臓を一突き、な?殺しの手口まで一緒だ。ちょっと気にならないか

その後、真田は詐欺グループによる電話が来ました。

(電話口の声)わたくし、練馬警察署の岡本と申します。真田富貴子さんはご在宅ですか?

(富貴子)ええ私ですが。その節はどうも。今日はどのような

(電話口の声)実はあなたの銀行口座情報が詐欺グループに漏れている可能性がありまして。このままでは真田さんの財産が狙われてしまう恐れがあります。警察で現金を預からせてもらいたいのですが…

(富貴子)え、詐欺?

警察を名乗る電話でした。

その後、壮太という若い男は、真田が渡した現金を受け取ろうとします。

後日、富貴子の元に再度、電話がかかってきました。

電話の相手は警察署の者だと名乗り、銀行口座の情報が洩れている可能性があるため、現金を警察で預からせてほしいと伝えます。

まもなく、奈美や掛川達が来て、富貴子と落ち合いました。

(奈美)富貴子さんやば!お手柄だよ。ちゃんと話した通り、現金って言えたね。そのおかげで逮捕出来たんだよ

(富貴子)お役に立てたなら良かったよ

富貴子はあらかじめ奈美と連携をとっていたおかげで事なきを得ました。

奈美は富貴子に防犯対策にアドバイスをしました。

(富貴子)これでもう安心ね、ほっとしたわ

(奈美)とりあえずね、富貴子さんちゃんと毎晩、戸締りしている?

(富貴子)力が入らなくてね、雨戸は開けてて

(奈美)富貴子さん怖がらせるつもりばないんだけど一度詐欺に関わったら、何度でも狙われやすいの

(富貴子)今日だってカラオケのお誘いかと思ったり、娘か友達の電話かと思ってワクワクするけど今は怖いわね

(奈美)富貴子さんあなたは何もびくびくする必要ない、だって何も悪くないんだもの。普通の人生を渡脚たちが絶対取り戻す

ディクトにて、壮太を取り調べる早見。

(早見)指示役の顔は?名前は?

(壮太)一度も会ったことないし、指示はほとんどメッセージで…

(奈美)早見さん私、夜になったら富貴子さんの家を見回りしようと思います

(早見)俺達の仕事じゃない、事件の全容解明が一番の解決だと思わないか?練馬西署に連絡をして、しばらくはあの近辺の夜の巡回を厚くしてもらうように頼むから

その頃、「夜回り」の仕事を電話で任された、高山蓮。

(指示役の男)次は夜回りな

(蓮)え?夜回りは…

しかし、蓮は既に家の住所も母の真理恵のことも詐欺グループの指示役に知られてしまっています。

その頃、総理大臣の杏子もカナが帰らないことに心配していました。

そしてその夜、蓮は「夜回り」の仕事を始めますが、巡回の警察官に怯えます

(蓮)今日、巡回の警察がいて…夜回り今日やめたほうがいいじゃないでしょうか

(指示役)わかった

なんと狙われたのは富貴子でした。

(刑事)4人組に打撲と顔を殴られ、骨折です。

(奈美)うわぁあー!

富貴子の事件を未然に防げなかった悔しさでいっぱいの奈美。

奈美は早見に富貴子の件で、巡回強化をもっとしてほしかったと求めました。

(奈美)早見さんもっと巡回を手厚くするって言ったじゃないですか

(早見)やったよ。ただそこだけに人員を集中させられないだろ

(奈美)じゃあどうすれば

(佐生)犯罪をなくすしかないんですよ。少し現場のほうを見てみたくなってね

(奈美)現場?

(早見)佐生内閣官房副総監はこのディクトを立ち上げ、メンバー選定にも携われたんだ。

(奈美)私達を選んだ人?

(佐生)あなたなら別だ。私なら選ばなかった。大きな網で被害者事無差別にかっさらうそれが情報犯罪です。とてもじゃないがすべては防げない。我々のリソースが圧倒的に足りないからです。そう、だから予測不能なんですよ。だから今我々は振り回されている。それに立ち向かうために総理と私がディクトを立ち上げたんです。皆さん!大いに期待しています。

佐生がディクトを立ち上げた意味合いに不信を抱く、奈美。

(奈美)目の前の人を助けられないチームに意味なんかあるんですか

間もなく、清水に防犯カメラの映像を出してもらいながら、犯人の靴の生安データをとろうと試みます。

その頃、中野幹事長と話す、佐生。

(佐生)一官僚の部屋に管理庁自らいらっしゃる

(中野)聞いた?世論調査の結果

(佐生)承知しています。予想以上に厳しいものでした。

(中野)私も支持率アップに協力をさせてもらうよ

(佐生)実は幹事長のところの浦澤先生の動きが気になっておりまして。

(中野)落選してから連絡ないけど奴がどうしたの?

(佐生)さかんに海外と連絡を取っていると聞いて

(中野)いい情報をありがとう。影の総理っていうのは嘘じゃないんだなーこれからも足を運ばせてもらうよ

(佐生)とんでもない次は私が伺います

清水はスニーカーを特定し、奈美は富貴子と協力した事件現場にいた若い男を思い出します。

(奈美)やばい震えた

蓮はネットカフェにこもりながら、富貴子にしてしまったことで罪悪感が。

(奈美)その際、履いていた靴と同じです。はっきり覚えています、小さな気づきだけが希望なんです、痕跡を残さない情報犯罪には

(早見)任意で引っ張れ。名前は高山連。補導歴がある19歳。トクリュウのメンバーの一人だ

高山家を訪ねた奈美と山内は、蓮の母、真理恵が足が悪いことを知り、危機を感じるのでした。

清水、早見、南方でデータを開示。

(清水)半径5キロ以内に絞りました。もっと制度をあげます。

(奈美)データ開示されたって?

(清水)高山連が所有するスマホ情報解析します。高山連のスマホ使用履歴から、複数の基地局データをもとに交差する範囲で位置を推定します。

(早見)練馬区、戸川、北川、大滝町、重点的に捜査員の派遣要請。練馬区北区4丁目から7丁目の範囲だ

「流動型犯罪グループ」トクリュウの若手の一員、高山連(奥智哉)でした。

彼は、母子家庭で、家計を支える為に、「楽して稼げる」の甘い言葉に騙され、今に至ります。

アルバイト感覚でトクリュウの任務を遂行する彼は、個人情報も知られている為、なかなかトクリュウから脱却できません。

(指示役)待て。もう1件別の夜回りだ。二手に別れろ

間もなく、待ち伏せていた掛川が蓮以外の男達を逮捕。

奈美も、高山と仲間たちを追い詰めます

(奈美)そこまでにしておこう。今なら器物損壊と住居不法侵入。はい、終わり。これで公務執行妨害

間もなく、蓮は取り調べで早見と波に全てを話します。

(蓮)始めは簡単な仕事だって騙されたんです。身元の確認をするって免許所とか住所とか。でもそれで断ったら、家族を殺すって…。俺、怖くて

取り調べで、自白した蓮に厳しい言葉を投げかける、奈美。

(奈美)甘ったれてんじゃないわよ。家族の苦しみは自分が傷つくよりもつらい。大事な家族を人質にされて、何としても守りたかった?でもあなたは被害者じゃない、加害者よ。私は許さない、絶対に

(蓮)母は何と?

(早見)心配してたよ君のこと

(奈美)いいえ。あなたがいないと生きていけないと泣き崩れていた。家族の為、そう思ってした行動が何よりも一番お母さんを傷つけた。

早見が気遣いながら諭す一方で、奈美は高山に厳しい言葉を投げかけ続け、罪を認識させるのでした。

(清水)高山連たちから押収したスマホから解析しました。ログが残っていてアカウント運営会社に紹介すれば指示役が接続したIPアドレスが特定できそうです。うまくいけば、契約者情報も手に入るかも。

(南方)てかなんで奈美さんは強盗が二手に分かれるって分かったんすか

(掛川)それ清水が調べたの?

(清水)富貴子さんの事件があってから、私に依頼があったんです。都内で強盗のリスクに強盗に遭いそうな建物をリスト化するようにって。プロンプトエンジニアリングで半日ほどでまとめました。高山連の位置情報をしぼってそれをリストに当てはめたら、ちょうど2件ヒットしたんです

(南方)やばいな。なるほどだから二手に

その頃、杏子はまたマスコミの前でディクトの状況を報告していました。

(杏子)今回、ディクトの緻密な捜査の結果、広域犯罪を防ぐことに成功しました。逮捕された実行犯のなかには複数の強盗に関わっている人物も含まれており、一連の犯罪グループの全容解明に向けて大きく前進するものと確信しています。

しかし、SATが突入したにもかかわらず、トクリュウたちはアジトを変えて逃亡した後でした。

わざと通信ログを残して情報を辿れるように仕向け、欺いたのです。

(清水)それが二ノ宮奈美、やられました。わざと通信ログを残して契約者情報をたどれるように。警察を振り回してまるで遊んでいる

(南方)マジで沼

(田辺)分かってっはいたけど

(清水)情報犯罪はこれから益々巧妙になります。それこそ騙されないほうがおかしいってくらいに。1つ手があります。人を一切信じなければいい。でも嫌ですよねそんな社会は

(掛川)どうすりゃいいんだよ

その頃、指示役と金髪の女性ら指示役たちはまんまと手口が成功して大満足。

(金髪の女性)次はリクルーターに電話よ

夕方に奈美は、富貴子を見舞います。

富貴子を励ますために、病院に許可を取ったうえで、患者たちとカラオケをする奈美。

その頃、山内は「桜木泉」と名乗る女性から着信がありました。

あの、初代の特命捜査対策室にいた、桜木泉(上戸彩)です。

母に電話後、道行く先で、佐生にばったり会います。

(佐生)随分なご活躍をされたそうで。このチームを作った理由、分かりました?

(奈美)あなたが正しかったかもしれません。私のことを選ぶつもりはかった。私には向いてない。情報犯罪は犯人の顔が見えないから犯人も同じ人間。そう思って、ずっと事件に向き合ってきたのにそれが出来ない。私は町の人たちの普通の毎日を守りたいだけ!

(佐生)私は常に顔の見えない相手と闘ってきましたよ。時に国家を揺るがすほどの脅威は茫漠として得体の知れないものです。 国家の危機こそ国民の安寧をもっとも損なう事態だ。そう思いませんか?

(佐生)私は誰かの為に働いているわけじゃない

佐生と奈美はそれぞれの思いが食い違うのでした。

絶対零度~情報犯罪緊急捜査~1話感想・みどころ

新シリーズの「絶対零度」。

情報犯罪特命対策室「ディクト」には、沢口靖子さん演じる、二宮奈美。

鋭い洞察力と人徳力、そして、威厳さを持ち合わせていると思いました。

前作の、沢村一樹さん演じた井沢は、とても物腰柔らかで、よほど悪質な加害者出ない限り、心理カウンセラーのように寄り添いながら話していました。

一方で、ディクトの奈美は、より現実的に罪悪感を抱かせる為に、手厳しかったですね。

詐欺に加担した蓮に対しても、彼が犯した罪が一番近くの家族を苦しめていることを根強く認識させていました。

初回は、流動型犯罪グループ、トクリュウ。

若者の世間知らずな未熟さと、弱みを握りながら、強盗、詐欺、殺害に加担させていました。

今回は強盗した金品を換金してピックアップしたり、被害者宅に夜間潜入して骨折させるなど非道な手口が目立ちましたね。

その犯罪に加担していた、足に障がいを持つ母と2人暮らしの高山連。

母を助ける為に、アルバイト感覚で犯罪に手を染め、自宅と家族構成まで光の速さで特定させられ、どんなに怖い思いをしたことでしょうか。

彼のように素直で従順、断れない状況下にある若者を実際のトクリュウはもっと牙を向けて狙うのでおぞましさを感じます。

被害に遭った高齢女性、富貴子を一度は守れなかったものの、彼女の容態も回復して本当に良かったです。

正義と市民の安全を確保するべく、対立する奈美と敵か味方か分からない二面性を持つ、佐生の動向も注目したいですね。

 

 

 

 

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください