ヤンドク!7話「医者の仕事ってなんすか」あらすじネタバレ
湖音波は高野ひかり(馬場徹)から人間ドックを受けていました。
(高野)次は身長と体重を計ります。
(湖音波)パスで。
(馬場)田上先生、早くしてください。当院の医療従事者は全て当院で人間ドックを受けるルールになっています。ちょっとどこ行くんですか?早く来なさい。
(湖音波)マジで受けなきゃダメっすか?離せーいやだー!
湖音波は苦手な注射と、胃カメラをなんとか乗り切りました。
湖音波が人減ドックと格闘中のなか、中田(向井理)は、自分の娘、こころを鷹山が利用していることに頭を悩ませていました。
(中田)こころ、どうしてこんなところにいるんだ?
(こころ)驚いた?サプライズ
(鷹山)こころちゃん、中田先生を驚かせたくて、お母さんに内緒で1人で病院二来たそうですよ。受付から私に連絡が来ましてね。だったらここでパパを待っていたらとお通ししたんですよ。
(こころ)こころね、鷹山さんとずっとお話していたんだよ。
(中田)娘がご迷惑をおかけしました。失礼します。
(鷹山)そうそう、中田先生、例の件、来週から前倒しで始めようと思うんですが
(中田)例の件?いやでもまだ準備が。
(鷹山)1年前にも同じ言葉を伺いました。娘さんにあの時、お父さんがどれだけ頑張ってくれたか私からお話ししましょうか。
(中田)いえ、それには及びません。来週から前倒し、承知しました。
湖音波は高野に支えられながら、人間ドックを終え、看護師の松本佳世(薄幸)【納言】、ソン(許豊凡)、医師の大友(音尾拓真)から、心配されました。
(松本)え、大丈夫?ふらふらだけど
(大友)大丈夫?
(湖音波)高野さんが追い立てるんっすよ、絶対普段の仕返しでしょ
(高野)いえ、私は丁寧に検査業務を行っただけですから。
(大友)なんでMRIの検査来なかった?ずっと待ってたんだぞ
(湖音波)だって自分の脳みそ見られたくないっすもん。
(ソン)なんでですか?脳外科医なのに
(湖音波)だってスカスカだったらかっこ悪いし
(大友)なんだそのしょうもない理由は
(湖音波)てか、こんなくそ忙しい時になんで急に人間ドックなんか受けなきゃならないんですか。
(高野)田上先生が未受診だったのもありますが、上から検査機器を全部点検しろという指示がありまして。
(虎島)みんなちょっといいかー
その後、自分が人間ドックをされた経緯を知りました。
(湖音波)
(熊野)お台場湾岸医療センターで、外国人向けメディカルツーリズムを試験的に導入することになりました。
(虎島)人間ドックや脳ドックを受けられる仕組みだ。
(松本)最近流行ってますよねそれ
(鈴木)私立でも導入しているとこ多いらしいっすよ
(大友)いやでも、うち都立ですよ?
(虎島)都立だからだ
(熊野)今や全国の公立病院は8割以上は赤字経営。それを解消すべく、厚労省から公立でも導入したらどうかという話が出まして。鷹山事務局長が真っ先に手をあげたんです。
(湖音波)人の体で点検しやがって
高野に不満をこっそりいう湖音波。
(高野)我々はどうするんですか
(熊野)今後は専属の通訳やコーディネーターを配置しますが、まだ試験段階なので各科から人員をお借りしたいんです。
(湖音波)院長は知ってんすか?決定権は全部事務局にある。前に言ってましたよ。知ってますか?
(虎島)院長はまだ学会中でパリだ。だから留守を預かる副院長として私が許可した。
(湖音波)じゃあいない間にまた勝手に決めたってことっすよね
(虎島)うるさい!立場を弁えろ
(中田)言葉を慎め。しっかり話を聞け
(湖音波)さーせん
(松本)人員不足でみんな通常業務があるんですが。
(虎島)だからこちらが選ぶ
(熊野)ソン先生、英語と中国語が堪能ですよね
各科から、選ばれた人員がアテンドとして動員されることになり、脳神経外科からは語学ができる高野(馬場徹)とソン(許豊凡)が選ばれます。
(熊野)出来るだろ、高野先生、韓国の人と付き合っていたんだから。実施期間は2週間です。
(大友)副院長それは!
(虎島)頼んだぞ
熊野と虎島が去ってから、湖音波(橋本環奈)は、急な決定を不満に思うのですが、中田(向井理)に説得され、渋々、了承します。
(湖音波)中田先生今やる必要あります?
(中田)来期の予算を獲得するためには本年度中に実施する必要がある。全ては今後の病院のためだ、負担を強いて申し訳ないが、協力し合ってほしい。
(湖音波)まぁ中田先生がそこまで言うなら。
1週間後、メディカルツーリズムが始まると、院内はスーツケースを引く外国人の団体で溢れ、観光地状態です。
(湖音波)観光地か
(松本)大友先生、高野さんが韓国の人と付き合っていたこと知ってたんですか?
大友は湖音波たちに、高野ひかりがかつて、元患者と交際して別れたことを話題にします。
(大友)5年以上も前の話だよ。まだ高野先生が師長になる前、お相手入院していた患者さんで。
(湖音波)え、患者さんに手出したんですか
(鈴木)今でもお付き合いされているんですか?
(大友)とっくに別れた。私生活でもデートの時間厳守だったり、ルールが厳しすぎて相手が帰国しちゃって
(鈴木)プライベートまで歩くルールブック。
融通が利かない高野は恋人ともうまくいきませんでした。
(高野)今、患者さんがCT受けてるのでその間に通常業務を。
湖音波は普段、自分に特に厳しい高野の弱みを握り、茶化します。
(湖音波)患者さんに手を出すのってルール違反じゃないですか。いくら5年前でもそれまずくないすか?
(高野)付き合ったのは退院後です。
(湖音波)ほんとかなー
(高野)大友先生、503の塩沢菜摘さんが退院はいつになりそうか知りたいそうです。
(大友)…めんご。その患者さん、血圧が安定したからソン先生に任せた。放射線科行ってきます。
(松本)ソン先生、今日戻ってこれないと思いますよ
(湖音波)じゃあ自分が行きます。にしても、高野先生も人間だったんすね。安心しました。
湖音波は、大友(音尾琢真)から、ソンが術後のケアを任されていた患者、塩沢菜摘(濱田マリ)の回診に行きます。
(塩沢)なんやソン先生やないの
(湖音波)済みません、別件が入っていまして、代わりに自分が来ました。田上と申します。
(塩沢)なんや、ソン先生と話すの楽しみだったのに。
(湖音波)後で顔出すように伝えときますね。塩沢菜摘さん。右頸動脈狭窄症ですね。カテーテル手術お疲れ様でした。その後、頭痛やふらつきとかありますか?
気さくな人柄で自由奔放な関西人の菜摘は何故か退院をせかします。
(塩沢)全然問題ナッシング。せやから退院していい?なんで?めっちゃ元気
そこへ、ソンが回診に来ます。
(ソン)済みません、塩沢さん遅くなってしまって。
(塩沢)あ、ソン先生、ドントウォーリーやで。
(湖音波)なんすかその関西弁訛りの英語。
(塩沢)おばちゃんな、関西生まれなんやけど、夫が商社マンで5年前まで海外に住んでてん。せやから気が付いたら関西弁英語になってしまうんやな
(湖音波)だからか!え、ちなみにどこ住んでたんすか?
(塩沢)オーストラリアのパースっていう町
(湖音波)オーストラリア?それ言葉通じたんすか?
(塩沢)関西弁やとなんとかなるもんよ。
(湖音波)母、たくましいっすね
(ソン)パーズには私、中学の時に住んでたんですよ。
(塩沢)それで意気投合して。
(ソン)父は獣医なんですが、パースの大学で野生動物の救護の仕事もしていて、いつも命と向き合っていて、それを見て育ったので自分も将来は命に関わる仕事をしたいと思ったんです。
(塩沢)若いのにしっかりしてるやろ。それ聞いておばちゃん、すっかりファンになってしまって
(湖音波)だからソン先生推しなんですね。
(塩沢)そう。ソンちゃん推し。って先生よう分かってるやん。
(湖音波)おおきに
(塩沢)ソンちゃんがお気に入り。ちゃう、おおきには関西弁で有難うの意味。
(ソン)お気に入り?なるほどーおおきに。
その後、菜摘の家族状況について話す、湖音波とソン。
(ソン)菜摘さんのご主人、商社から独立して、事業をやっていて、海外出張が多いみたいです。
(湖音波)じゃああんまりお見舞いに来れてないんすかね
(ソン)お子さんもいらっしゃらないので。普段は明るいんですが、時々寂しそうで。
(湖音波)体調のフォローは自分がやるんで、出来るだけ話し相手になってあげてください。
(ソン)勿論です。アテンドに戻ります。任せてください。私、体力に自信ありますから。
湖音波はツーリズム対応で忙しくなったソンに代わって、菜摘と話します。彼女は右頸動脈狭窄症でカテーテル手術をしており、湖音波はもう少し経過観察が必要と判断しました。
明るく振舞う菜摘ですが、担当していたソンによると、夫の昭一(清水伸)は海外出張が多く、一人で寂しい思いをしているようでした。
その頃、メディカルツーリズムの関係で、湖音波の父、湖五郎(吉田鋼太郎)食堂も混雑しています。
(鈴木)凄い混雑してる
(湖音波)いつもの倍どころじゃないっすよ。お父さん!どうした。
(湖五郎)モニカが英語が出来るもんで、通訳で連れて行かれてしまったんだ。
湖五郎は、先輩の病院の食堂スタッフ、モニカがツーリズムの通訳で駆り出され、天手古舞でした。
(鈴木)こっちにも皺寄せが。
そこへ、神崎祐樹(森崎ウィン)が注文しますが、小声気質の聞き取れません。
(神崎)土手に定食、ご飯大盛り。
(湖五郎)全然聞こえない!もう1回
(神崎)だから土手煮定食、ご飯大盛、あとホタテとエビのセビーチェ。
(湖音波)なんだその食い物
(鈴木)あ、セビーチェ!マリネの事です。
鈴木は耳が良く、神崎の注文がうまく聞き取れました。
(湖音波)マリネなんてないわ
(湖五郎)和え物ね?ホタテとエビのマリネ
(神崎)ありがと
(湖音波)いや、ありがとうって。
(神崎)ごめんね
(湖音波)う、うす。
大友は、通訳ガイドを読んで、ツーリズムに参加しようとしていました
(湖音波)何隠してるんですか。すぐに使える英会話?
(大友)ちょ返せよ。
(鈴木)大友先生、東大卒ですよね?なんでこんな初歩?
(大友)会話は別なんだよ
(湖音波)まさかあっち手伝うつもりっすか
(大友)向こうは特別手当出るんだろ?私立のドクターなんて土日のバイトだけで、美容クリニックでヒアルロン酸売ってがっぽり稼いでる。僕だってそれくらいいいだろ。
(鈴木)うちらみたいな公立病院の医師はバイト禁止なんですよ。
(大友)大学の同期はAGAやらオンライン診療やら寝当直やら、バイトやりまくりなのにホント公立に来て後悔してる。
(湖音波)寧ろ、大友先生、それ貫いていて、かっこいいっす。そんなに金って必要っすか?自分はそういう医者じゃないって言うだけで。命懸けられるくらい誇れる仕事だったら、金なんかどうでもいいっすね。
(大友)医者が金欲しがっちゃいけないのか?なにを偉そうに、医者は人助けだけしてりゃ、飯が食える世界じゃないんだ。白衣だってスクラブだって自前だし、医学書だって馬鹿高いし、地方で学会があれば先輩ドクターと飲みに行かなきゃいけねぇし、2次会は地元のスナックかキャバクラでぼったくられていくら金があっても足りねぇんだ。…いねぇし。
(鈴木)湖音波先生、めちゃくちゃ忙しいのに、お給料少なくてもいいんですか
その後、塩沢菜摘の様子を見る湖音波
(塩沢菜摘)湖音波先生いらっしゃい。またあんたか
(湖音波)菜摘さん体調どうっすか?退院してやりたいこととかあるんすか?
(塩沢菜摘)問題ナッシング。退院していい?社交ダンスとか、後はね山登りとか、テニスとかあとはね…。
(湖音波)まだですよ。アクティブっすね
数日後、菜摘の病室に訪れた昭一は、出張を早く切り上げてきました。
(菜摘)しょうちゃん
(昭一)出張だったけど早く帰って切り上げてきたよー
(湖音波)脳神経外科医の田上です。いいっすね。お互いあだ名で呼び合うの。
(昭一)妻はどうですか?夫の塩沢昭一です。
(塩沢)あと2~3日で退院できるって
(湖音波)だからもう少し、様子を見ましょう。
(昭一)どこか悪いんですか
(塩沢)先生が大袈裟に言っているだけやって
ところが、湖音波は菜摘の認知能力が気がかりになりました。
(昭一)買ってきたよ。頼まれてた化粧品。
(菜摘)化粧品なんて頼んでへんよ。あんたボケてるんちゃう。しっかりしいや。
(昭一)頼んでたじゃない
一方、脳神経外科はメディカルツーリズムに人員を撮られ、ER並みの忙しさになりました。
大友は学食のモニカに叱られました。
(モニカ)大友、英語喋れなかったら呼べよ
(大友)なんて言おうか考えてたんだよ。
その様子を見ていた湖音波は呆れました。
(湖音波)あいつ、小銭稼ぎに行きやがったか。塩沢菜摘さんのこと大友先生に聞きたかったんすけど、まぁいいや。ソン先生も手一杯みたいだし今後は自分が診るっす。
湖音波は、気合と根性で、修羅場を乗り切ろうとし、鈴木に心配されました。
(鈴木)これ以上、担当患者増やさないほうが。
(湖音波)大丈夫、大丈夫、今、重症患者もいないし。よし!やったるか。
(鈴木)湖音波先生、めちゃくちゃ修羅場なのになんでそんなに燃えれるんですか?
(湖音波)修羅場のほうが燃えるんすよ。族の抗争と一緒っす。あとは気合っすね。気合があれば外来も病棟も一人で回せるっすよ。
(鈴木)抗争?
そんな時、鈴木颯良(宮世琉弥)が不良の格好で湖音波に絡みますが、湖音波は着替えてくるように促します。
(湖音波)なんすかその恰好
(松本)忙しすぎて不良になったの。
(鈴木)どうすか。湖音波先生みたいにヤンキーになって、修羅場乗り切れるかなって。
(湖音波)形から入っても意味ないっすよ
(鈴木)そんなこと言わないでくださいよ姉御。
(湖音波)いや、いいから着替えてきてください
(鈴木)これで仕事したらだめっすか
(湖音波)ダメっすよ
(松本)湖音波先生、ソン先生が。
その後、松本からの依頼で、ソンを助けようとしますが、患者の男性は再検査をしてほしいと話しますが、湖音波は話が通じず、激怒しました。
(ソン)今、処置してほしいと言ったんですが。金なら払えって。
(外国人男性患者)再検査って言われた。今、処置してくれ。ここは病院だろ?金なら払う。何故だ、理由を言え。何を言っているか分からない。全然分からない。ちゃんと説明しろ。
多忙を極めるをソンを気にかける湖音波。
(ソン)忙しいのに済みません、変なこと頼んでしまって。
(湖音波)ソン先生、大丈夫?顔色悪いっすよ。
(ソン)最初は通訳だけだったんですが、検査を受けた方の満足度とか国別の利用データとか、厚労省に出すレポートまで作れって言われて。だんだん自分が何をやっているのか分からなくなりました。
(湖音波)そんなことまで…まじか
(ソン)塩沢菜摘さん大丈夫ですか
(湖音波)昭一さんがお見舞いに来てたっす。ただ…
(ソン)次の団体が到着した見たいっす。
疲労するスタッフ達をよそに、再検査となった外国人患者達は、早急に処置を求めるのでした。
看護師の木村まで休み、手一杯の状況です。
(松本)木村さん休むって。申し訳ないって謝っていた。
緊急性が低いと判断した湖音波は、処置を断ります。
そのこと中谷咎められる、湖音波。
(中田)メディカルツーリズムの患者さんからクレームはあった。処置を断ったそうだな。何故、勝手に判断した?
(湖音波)あの方は軽度の未破裂の微小動脈瘤で緊急性がなかったっす。だから母国に帰って経過観察でいいと判断しました。
(中田)何故、私に報告しなかった?何故、私に上げなかった?
(湖音波)そんな余裕、現場にはないんすよ!このままだと人員不足で判断ミスが起きて取り返しがつかない事故が起きる可能性があります。事務局長に一旦、中止をお願いしていただけませんか?中田先生ならこのまま現場が崩壊すること分かってますよね?なんで無理に進めるんすか?
(中田)この2週間で実績を示さなければ来年の診療枠も人員配置も全部、今のままで固定されてしまう。そうなったら苦しむのは現場だ。無理をしてでも乗り切らなきゃならない。話は以上だ、現場に戻れ。
湖音波は同じく、多忙な高野を気にかけました。
(湖音波)高野さん向こうはいいんすか
(高野)今、患者さんが胃の内視鏡中です。木村さんまで倒れたというので。
(湖音波)大丈夫すか
(高野)問題ありません。これも仕事ですから。入院でも外国でも外来でも同じ患者さんです。看護師として院内のルールに沿って、与えられた職務を遂行するだけです。
(湖音波)高野さんの仕事は看護師っすよね?昔からっすか。高野さんがルールに厳しいのって
(高野)ルールを逸脱して危険な状況になることに比べたら、ルールを守る窮屈さなんて大したことじゃありません。
(鈴木)湖音波先生、おつー。院内スマホ忘れたっす。気合があればなんでもできるっす。湖音波先生の真似して、ヤンキーマインドで乗り切ろうと思って
(湖音波)いじってんな
(鈴木)いじってないですよ。なんかこういうバタバタなの1年前を思い出します。僕がここに来た頃、もっとカオスでした。鷹山さんの改革が始まって、中田先生その頃、現場でバリバリやってて。何回も意見してたんですけど全然通らなくて。それで研修医の蒼先生も辞めちゃって。ほんと崩壊寸前でした。それを思えば踏ん張れるっす。じゃあ戻るっす。
湖音波は宮村亜里沙の手術を担当した中田の情報を目にし、小田切蒼という人物の名前を見ました
中田は鷹山にメディカルツーリズムの件について相談しました。
(鷹山)狙い通りです。
(中田)ですが、やはり現場に混乱が出ています。
(鷹山)中田先生も、ご納得してくださったじゃないですか。今年度中に施行すれば来年度の予算枠が確保できる。予算が削られれば救えるはずの患者が救えなくなると。
(中田)それは仰る通りなんですが。
(鷹山)まだ1年前のこと引っかかってるんですか。組織が生き残るには変化が不可欠です。その変化には必ず痛みが伴う。ところで中田先生、田上先生があのカルテ開いたようですよ。あのカルテを誰が閲覧したか私の元に通知が来る仕組みになっていましてね。彼女のような強い熱量の人はうちでは持て余す。どうでしょう?ちょうど提携先のインドネシアが脳外科医が不足している。あちらに出向させては?彼女自身の成長にも繋がる。どうですか
そして中田は小田切蒼に電話しました。
塩沢菜摘は、高野が退院を受理してしまい、大友も許可してしまいました。
(湖音波)松本さんもう上がりっすよね
(松本)日勤の子が例のアテンド業務に駆り出されちゃって
(湖音波)マジすか、こっちなんとかするんでもう上がっちゃってください。
(ソン)先生、塩沢さん退院するって本当ですか?私物片付けてましたよ
(高野)塩沢さんから退院の申請が出たので受理しました。
(湖音波)いや待ってください。ちょっとまだ気になることがあるんです。
(高野)ちょっと気になることがあるぐらいでベッドを埋めるわけにいかないんです。
(松本)湖音波先生、今人でも足りてないですし、無理に引き留めなくても。
(高野)既に大友先生から退院受理のサインいただいています。
(ソン)塩沢さん、退院するんですよね?私が菜摘さんと話します。
退院準備をした菜摘を慌てて訪ね、彼女を引き留めます。
(菜摘)もうよくなったやん。歩けるし。リハビリの先生にも問題ないって言われたんよ。全然痛くない。
(湖音波)塩沢さん、もう少し様子を見させてください。痛みではなく、物忘れがひどくなっていませんか。この間、昭一さんが来た時、何をしようとするか忘れたり、他にも名前が出て来なかったり小さな抜けがありませんか?脳の血流が安定していないサインなんです。こういう症状が出てるとき、合併症のリスクもゼロじゃないんです。退院してやりたいことが沢山あるのは良い事です。しっかり治してから思いっきりやりましょう。
(菜摘)いやほんまに大丈夫やから。
ここで、ソンが菜摘を引き留めました。
(ソン)昭一さんに心配をかけたくないから退院したいんですよね?!昭一さんが前に行ってたんです。大事なプロジェクトの最中なのに、菜摘さんのことが心配で仕事が手につかないって。このままだとプロジェクトが中断して沢山の人に迷惑をかけるかもしれない。だから、菜摘さん無理をして退院しようとしているんじゃないですか。再発したらもっと心配をかけることになるんですよ!
(湖音波)だからまずはしっかり治しましょう。
菜摘は倒れました。
(菜摘)足が動かない
菜摘は中大脳動脈が閉塞し、脳梗塞が起きている状態でした。
(湖音波)やっぱり。中大脳動脈が閉塞して梗塞が起きてる。すぐに血栓解消オペ。
菜摘はやはり、脳が右中大脳閉塞していました。
高野は菜摘の退院申請の取り消しのサインを求めますが、一刻も命を争う菜摘のため、手術室へ向かう、ソンと湖音波。
(高野)田上先生、既に退院の申請が出てるので退院取り消しのためのいくつかのサインをください。部長の許可も必要です。言いましたよね?ルールを逸脱して危険な状況になることだってある。危険な状況になることに比べたらルールを守る窮屈さなんて大したことない。
(湖音波)ルールより命が先やろ
(高野)ソン先生あなたも問題になりますよ。
湖音波は手術に挑みました。
(湖音波)これより右中大脳動脈閉塞に対する、血栓回収術を始めます。
翌朝。
無事、手術が成功した菜摘は夫の昭一と、助け合って命と向き合っていくことになりました。
(菜摘)しょうちゃん出張は?
(昭一)他の人に出張を任せた。なっちゃん聞いたよ。僕に心配かけたくなくて急いで退院しようとしたって。なんでそんな無理を。
(菜摘)私が病気やったらしょうちゃんに迷惑が掛かるやろ。謝らんといて。病気して迷惑かけた私が悪いんやから。
(湖音波)菜摘さん、病気は誰のせいでもありません。迷惑だなんて思わないでください。手術はうまくいきました。経過が安定すれば2週間ほどで退院できます。
湖音波とソンは、菜摘と昭一に温かい言葉をかけ、今後の治療に前向きになれるよう、フォローしました。
(ソン)お2人を見て思いました。お互いの事本当に大切に思ってるんだなって。これからは無理せず、しんどい時は言い合える関係でいてください。
(菜摘)そやね
(昭一)これからは時間の使い方を変える。2人で過ごす時間をちゃんと作る。だから一緒に治していこう。
(湖音波)ご夫婦の事理解していますね
(ソン)ことは先生の真似をしたんっです。湖音波先生が患者さんの話を聞いてたので。だから真似して菜摘さんや昭一さんの話を色々聞いていたんです。
湖音波とソンが脳神経外科のスタッフルームに戻ると、大友や松本、鈴木が心配していました。
(大友)菜摘さんの件、大問題になってるぞ
(湖音波)は?勝手に退院のサインしといてよく言うっすね。
(大友)僕なにも聞いてなかったんだから
(松本)でも高野さんが事務局長にまであげちゃったみたいで。
(鈴木)ソン先生も一緒に責任を取らされるってききました。
(大友)今、中田先生が幹部会議に呼び出されたところだ。
(湖音波)事務局長とタイマン。
湖音波とソンが菜摘の手術を行ったこと、ツーリズムの海外の患者からの苦情が来ていることで、熊野や虎島は、湖音波を激しく問い詰めました。
そこで、幹部会議に乱入した湖音波は、事務局副長の熊野と虎島に真っ向から抗議し、鷹山にも、医療体制の厳しさを訴えました。
(熊野)今、会議中だ。
(湖音波)事務局長に話があるっす。
(鷹山)いいですよ。ちょうど田上先生の問題について話し合っていたところです。
(熊野)田上先生にメディカルツーリズムの患者様から、正式なクレームが入りました。さらに独断で退院予定の患者に研修医と共に手術を行った。これは医療安全規定の…
(湖音波)ごちゃごちゃうるせぇ!現場は限界なんすよ!その影響が患者さんにまで及んでる!これ以上続けたら本当に誰かが亡くなりますよ!
(虎島)黙れ!これは病院が生き残るために必要なんだ!
(熊野)病院という武器が潰れたらだれも救えませんよ。
(湖音波)中田先生はどう思うんすか
(中田)君の言っていることは正しい。この人数でこの業務量を回せという今の状況は、明らかに以上だ。しかし今、全国の公立病院は危機的業況だ。地方では病院が封鎖され、通院できない患者は200万人を超えている。君が救おうとしている1人の後ろには医療をひつよじゅとする多くの患者がいる。その全員に医療を届ける仕組みを守るのも私達の仕事だ。
(鷹山)分かったかな。人も時間も金も有限だ。全てを救おうとして全てを失うことだってある。命を救うには線引きが必要なんだ
(湖音波)命に線なんか引けるか!未来の患者を救うのは当たり前だ。でも現場のうちらは今この瞬間、苦しんでいる患者さん一人一人に全力で向き合ってる。目の前の命が救えない医者が未来の患者まで救えるわけないやろが!このくそたぁけ!
(鷹山)田上先生あなたの情熱は尊敬します。その情熱を生かすためにあなたに新しい働く場所を
(中田)田上湖音波!これまでの発言は職務上見過ごすことは出来ない。脳神経外科部長として本日で無期限で謹慎を命じる。
湖音波が海外に飛ばされることを回避するために、敢えて湖音波に謹慎を言い渡した、中田。
(鈴木)湖音波先生が謹慎?
(松本)理由は何ですか
(大友)湖音波先生、事務局長に暴言吐いたって
(鈴木)暴言なんてしょっちゅう吐いてる。
(大友)今回ばかりは見かねて中田先生が即断したらしい。
その頃、湖五郎も、病院の食堂スタッフ、モナから湖音波のことを心配されていました。
(モナ)娘、大丈夫か?謹慎って仕事できないってことだろ
(湖五郎)ああ、大したことない。ああ、停学みたいなものだ。だったらコトは昔から何回もくらってる。大丈夫。
高野も鷹山に湖音波の無期限謹慎を撤回するよう、頼みました。
(高野)たしかに規則違反はしましたが、田上先生のおかげで患者さんは助かりました。
(鷹山)謹慎を決めたのは私ではない、中田先生だ。話はそれだけか。
(高野)現行のルールを現場のドクターたちと協議して調整するというお考えは
(鷹山)ない
(高野)済みません、差し出がましいことを申し上げて。
湖音波の謹慎に、ショックを受ける一同。
(鈴木)ソン先生どうしたの
(ソン)中田先生が私をツーリズムの担当から外してくれたんです。菜摘さんが退院しようとしているってことを教えてくれたのも中田先生でした。
そして、中田は小田切蒼(八木勇柾)と連携をとりました。
(中田)小田切蒼先生、少し話せないか、大切な話なんだ。
(小田切)それならお断りしたはずです。
ヤンドク!7話「医者の仕事ってなんすか」感想・みどころ
メディカルツーリズムの患者による医療現場の体制の崩壊。
無理難題を言ったり、言葉が通じない患者もいて、湖音波たち医療従事者を応援したくなりました。
湖音波のいう、未来の患者を救うことも大事だけど、目の前の患者の命すら助けようとしないのにその先の患者なんて救えるわけがありませんよ。
でも、一方で、鷹山や熊野たちが言うように綺麗ごとだけじゃ罷り通らない医療現場の現実も分かるので、複雑な気持ちでした。
湖音波とソンのおかげで、菜摘が助かったことは救いです。
菜摘が湖音波とソンの説得を聞いて治療に前向きになった場面もほっとしました。
鷹山に海外の病院に飛ばされそうになった湖音波を「無期限の謹慎」で庇った中田の気遣いが切なかったです。
中田は、湖音波についても、自身が湖音波に紹介状を頼まれて、手術を執刀した宮村亜里沙の件も抱え込んでいて、行き場のなさを感じました。
皮膚科の小さなクリニックで働く、蒼(八木勇征)と話す、中田。
心を閉ざす彼が、お台場湾岸医療センターを去った過去が気になる7話でした。