ヤンドク!9話「命の選択」あらすじネタバレ
お台場湾岸医療センターで、大規模災害の訓練についてミーティングが開かれていました。
誰もが面倒な役割から逃れようとするなか、湖音波(橋本環奈)は、リーダーに立候補すると、参加していたそれぞれの科に役割を振り分けます。
(熊野)それでは来週行います、大規模災害を想定した院内訓練の打ち合わせを始めます。あくまで訓練ですが、まずは全体を取りまとめるリーダーのドクターを決めたいんですが。
(虎島)ここはやはり救急救命科に?
(医師)来週の人員どう?
(研修医)【浜川路己】無理ですね。
(虎島)じゃあ循環器内科?
(循環器内科の研修医)【本多大夢】来週はカテと手術が立て込んでいて抜けたら全部止まります。
(熊野)どなたか志願したい方は?どうです?
(寅嶋)訓練だしまぁいいだろ
(湖音波)はい、自分がやります。皆さん、災害はいつ起きるか分かりません。たとえ訓練でもマジで気合入れていきましょう。じゃあリーダーとして役割分担決めてきます。
(熊野)待て。それは後で決める
(湖音波)はぁ?何言ってんすか。今、この瞬間、災害が起きたらどうするんですか。後でなんて言ってらんないっすよ。
ソン(許豊凡)【INI】ことは先生、謹慎解けて生き生きしてますね
(鈴木)【宮世琉弥】ヤンキーってこういうイベント妙に張り切るんだよねー。
(湖音波)災害が起きたらかなりの患者さんが搬送されてきます。患者さんの受け入れ担当、救命救急科でお願いします。
(救命救急科の医師)だから言っただろ。人員足りないって
(救命救急科の研修医)【浜川路己】厳しいっす
(湖音波)厳しいのはどこの科も一緒っす。はい次、搬送されてきた患者さんのトリアージ担当、循環器内科で宜しく
(循環器内科の研修医)ちょっと待ってよ
(湖音波)心臓が止まりそうな患者さん誰が診るっすか。次、初期処置エリアの…あの、今ミーティング中なんすけど、寝不足なのはここにいる全員です。どの科の先生っすか。自分、大規模災害訓練のリーダーになりました、田上っす。
(飯塚)パス
(湖音波)パスっていう選択肢はないんで。
(飯塚)んーしんどいから
(湖音波)医者はみんなしんどいっしょ。人が話してるのに寝るな!こいつ殴っていい?なめてる。おい、たこすけ!起きろよ。
飯塚に腹が立つ、湖音波をフォローする鈴木とソン(許豊凡)。
(湖音波)パスって。こいつ殴っていいすか?人の話聞け、寝るな。なんすかあの医者、しんどいしんどいって。
(鈴木)あの先生、家に帰らないで産婦人科にずっと住んでるらしいっすよ。
(湖音波)住んでる?
(ソン)夜な夜な、徘徊するので患者さんに幽霊と間違えられたとか。しかも、しんどい、しんどいってぶつぶつ言いながら。
(湖音波)そんな文句言うなら医者なんかやめちまえ。
鷹山事務局長(大谷亮平)は、中田(向井理)に湖音波の謹慎を解いたことを注意します。
また、メディカルツーリズムの展開について話しました。
(鷹山)田上先生の謹慎を解除したそうですね。理由は?
(中田)彼女を視界の中にいたほうが状況を判断しやすいと思いました。ご懸念の天についても彼女が例の件に踏み込むことはもうありません。
(鷹山)どのように懐柔したのです?
(中田)彼女の望みは現場に立つことそれだけです。その一点を条件に提示しました。
(鷹山)取引というわけですか
(中田)そう受け取っていただいてかまいません。
(鷹山)実は中田先生、厚労省の医政局から正式な打診がありました。先日のメディカルツーリズムを含む当院の院内改革を公立病院の再生モデルケースとして全国展開したい、その責任者として私に厚労省に戻って来てほしいと、ようやくです。ただここで躓けばすべてが失われる。中田先生、諸々宜しくお願いしますよ、未来の医療の為に。
待合室で、湖音波はヤンキーの妊婦、内村瑠花(紺野彩夏)と夫の大佑(内藤秀一郎)に会いました。
(湖音波)どうしたんすか
(瑠花)ちょっと立ち眩み。
(湖音波)大丈夫すか、あと自分が診るんで。
(瑠花)もしかして有名なヤンキー先生?やっぱり、動画見た。たぁけ!って。めっちゃかっこよかった
(湖音波)お恥ずかしいっす。
(瑠花)うちも元ヤン。どっちかというとギャル寄りだけど
(湖音波)すぐ気づいたっすよ。その服めっちゃ可愛いっすね。
(瑠花)ありがとう。近所の人は妊婦なんだからそんな服着るなってうるさいの。
(湖音波)お腹を締め付けなくて体温調節が出来れば、好きな服着て大丈夫っすよ
(瑠花)さすが理解ある。
2人は産婦人科医の飯塚に悩んでいることを聞きました。
(湖音波)何週目っすか
(璃花)34週目。お腹蹴るしマジ痛い
(湖音波)元気でいいっすね
(瑠花)大佑見て、ヤンキー先生。動
(大佑)動画見ました。意外と小柄なんすね。瑠花、あのこと相談してもいいかな?
(湖音波)自分でよければ話聞きますよ
(瑠花)うちはいいんだけどさこの人が担当の先生が頼りないって。
(湖音波)頼りない?
(大佑)なんかいつも眠そうで大事な出産とか任せていいか不安で。
(飯塚)産婦人科の飯塚涼先生。
(湖音波)だったら自分がガツンと言っときますわ。
そこで、飯塚に、瑠花を件を伝える湖音波。
飯塚は院内食堂で寝ていました。
湖音波は院内食堂で働く父の湖吾郎(吉田鋼太郎)に飯塚のことを話しました。
(湖音波)お父さん、飯塚って人知らない?産婦人科医の。ああ、あいつアイツ、産婦人科に行ったらここだろうって。飯塚先生、起きてください
(飯塚)あと5分
(湖音波)はぁ?家かよ。
(湖五郎)揺らし過ぎやコト!
(飯塚)あれ?誰?
(湖音波)脳神経外科医の田上っす。仕事中っすよ。患者さんが落ち着いてる時間ってことっすか?よくわかんないっすけどだったら仮眠室で休んでください。
(飯塚)ここ居心地良いんだよ
(湖吾郎)そうでしょう。あのー私、常にお客様にとってここが快適な空間であるよう、心がけてるんです。
(湖音波)お父さんなに喜んでる?飯塚先生が担当している患者さん、内村瑠花さん、ご家族が不安がっています。しっかり容態や状況を説明してあげてください。
(飯塚)しんどいしんどいマジ無理。自分の患者さんじゃないのになんで
(湖音波)全員、うちの患者さんなので。
仲裁に入った、湖五郎(吉田鋼太郎)。
(飯塚)全員、うちの患者ってしんどくないっすか。いやだってホントにまじでしんどいって。
(湖音波)医者ってそういうもんだって信じてます。あれでよく産婦人科やれてんな。
(湖五郎)この子はこういう考えなんです。私達、親子でして、うわお父さんそっくりだって産婦人科の先生も言ってて。
湖音波は飯塚を怠けだと決めつけますが、湖五郎は違いました。
(湖五郎)あの言い方、ただしんどいだけやない気がするぞ
(湖音波)そんなわけあるか、あのさぼり野郎。
大友(音尾琢真)が湖音波の友人、麗奈(内田理央)と結婚を考えて浮かれているのを知りました。
(鈴木)なんで結婚情報誌?
(ソン)結婚相手いましたっけ
(大友)田上先生、お疲れちゃん
(鈴木)患者さんの前でもニヤニヤしちゃって
(湖音波)最悪っすね、それ。
(大友)挙げるなら海外カナ?麗奈さんならハワイ?モルダウ?
(湖音波)知るか。大友先生と麗奈付き合ってるんすよ、麗奈がべたぼれ。
(鈴木)(ソン)えー!
(大友)このドレス、絶対麗奈さん似合うだろうなー
なんと、あれから大友と麗奈は交際関係に発展していたのでした。
(湖音波)式のこと考えるの早すぎっしょ
(大友)早くて悪いことはないだろ。もう結婚指輪も買ったし。プロポーズするレストランも予約した。あ、スーツも買いに行かないと。
(鈴木)気持ちだけ先走ってる。
(湖音波)モテないやつほどああなるんすよ
(ソン)大友先生、僕、応援してますよ。中国では大友先生と麗奈さんみたいな人のことを綺麗な花が牛のクソにささってるっていいますー。
(鈴木)美女と野獣みたいなこと?
(大友)誰がくそだ。ぶっ飛ばすぞーコノヤロー。じゃあ回診行ってきます。
(湖音波)あいつ浮かれてるな
(ソン)大友先生、麗奈さんの希望で今後は自分が定期検診するって言ってました。
(鈴木)いいんですか、ことは先生がずっと見てきたのに
湖音波は、麗奈が好きな男ができると友人より恋愛に一直線になる面を2人に説明しました。
(湖音波)麗奈って、惚れた男がいたらダチよりそっち優先するんすよ。
湖音波は院長の大河原(大塚寧々)に、宮村亜里沙の紹介状の件で、小田桐(八木勇柾)に合うように言われました。
(大河内)田上先生、呼び出してごめんなさいね
(湖音波)失礼します。患者さん元気づける為に中庭で花火したことっすか。あの後、火の不始末はしたんで。歌が好きな患者さん多いからミーティングルームでカラオケしたことっすか。すみません。
(大河内)それにそのくらいじゃ怒らないから安心して。聞きたいのは中田先生のこと。彼のことは、人として信頼していたんだけどここ最近、別人みたい。宮村亜里沙さん知ってるよね?
(湖音波)自分もここに来たときから感じてました。なんで変わったかと聞くとなにも教えてくれなくて…。ただ、中田先生の手術を受けた後、転院先で亡くなったって…。中田先生の執刀は完璧だったし、術後の経過も問題なかったんすよね?
(大河内)そこまで知ってるのね。でもそれ以降、中田先生はメスを握れなくなった。研修医の小田桐先生も退職してしまって。そのことで中田先生に何か聞いてない?聞いてるのね、話して。大丈夫、私、10カラットのダイヤモンドより口硬いから。元々、普段はうるさいおっさんたちに囲まれてるから我慢してるだけ。とにかく私を信じて。
ここで、湖音波は信頼している大河内に中田から現場復帰する代わりに、宮村亜里沙の件に口を出すなと言われたことを相談しました。
(湖音波)その手術が最後だったんすね。宮村亜里沙ちゃんのことは調べるな、現場に立ちたいなら言うことを聞けって。自分も亜里沙ちゃんの件と中田先生の件、関係があると思うんです。
(大河内)だったら私がお願いする。田上先生、小田桐先生に会って来て。私が調べるなら問題ないでしょ。田上先生は私の伝言を頼まれただけ。私が聞きに行ったら警戒されるけど、あなたなら顔も知られてないし大丈夫だと思う。彼、今、お父さんのクリニックで働いているから。
すると、大河内は小田桐に会うよう、湖音波に頼みました。
(湖音波)そんな頓知みたいなこといいすか。でもうちの病院の人間だってばれたら話してくれないんじゃ。
(大河内)大丈夫、いい方法があるから。
そこへ、湖音波は患者のふりをして、問診を受けますが、嘘がつけない湖音波は素直に事情を話しました。
(小田桐)田上さんうちのクリニック初めてですか?
(湖音波)実はシミがあって。ここ。こういうシミってとらないとよくないじゃないっすか。自由診療でレーザーで取れますか?病院の先生ってお忙しいですよね?ちゃんと寝れてます。最近ってことは以前は寝れてなかったんですか?片頭痛とかあります?過去に大きな病気をされた湖とは?
(小田桐)ああ、最近は寝れてますよ。その流れるような質問、医者ですか
(湖音波)はい、さーせん、脳神経外科医の田上湖音波です。宮村亜里沙ちゃんのことで。
(小田桐)中田先生が呼んだんですね
(湖音波)自分、岐阜の病院で。宮村亜里沙ちゃんの件で中田先生に紹介状を書きました。加療が必要と。
(小田桐)帰ってください。
湖音波は小田桐にやんわりと追い返されました。
お台場湾岸医療センターに戻った湖音波は瑠花と大佑を気にかけました。
(湖音波)大丈夫ですか?飯塚先生に釘差したんっすけどどうっすか?
(瑠花)あんま変わらなくて。
(湖音波)あいつ焼き入れないとだめだな
(大佑)ねぇもう1回言おうよ、不安だよ
(瑠花)うちね、この子ができるまで何回も流産してるの。だからこの人、心配してるんだ。うちだって思ってるよ、この子だけは何があっても守るって。
(湖音波)そりゃ心配するのも当然ですよ。わかりました、マジでガツンと言ってきます。
(ソン)湖音波先生、お昼休憩とれました?
(湖音波)これから!その前に飯塚先生を探してて。
湖音波は飯塚を探していると、看護師の松本(薄幸)【納言】から飯塚が本当はとても熱意があり、患者の面倒見のいいことを知りました。
(松本)飯塚先生、うちの子、出産した時の担当だったの。あの時、めちゃくちゃ難産で、陣痛が始まってから生まれるまで、40時間ぐらいかかったの。ずっと付き添ってくれた。いざと修羅場になったら頼りになる先生だった。
(ソン)あの先生、しんどいしんどいばっか言いますよ。
(湖音波)全然、そう見えなかったすけどね。
鈴木は中田に申請書のサインを求めました
(鈴木)中田先生、申請書のサインをお願いします
大河内は湖音波に小田桐の様子を伺いました。
熊野と虎島の気を引いて、院内食堂へ行った大河内。
湖音波は亜里沙の件で小田桐を伝えました。
(湖音波)小田桐先生、ご連絡有難う御座います。それでお話したいことって何でしょうか?
(小田桐)田上先生、うちのクリニックに来た時、言いましたよね?亜里沙ちゃんの紹介状を書いたって。僕、亜里沙ちゃんのカルテ見てないんです。僕が彼女の担当をしていました。その時早急な治療が必要なんて知らなくて。
(湖音波)視野障害?
(小田桐)その時は確証が持てなくて。転院後、彼女が転落死したと聞いて、ご自宅に伺ったんです。視野障害のことを僕が上に伝えていたら…そう思ったら脳神経外科医を続けることが苦しくなっちゃって。僕は逃げたんです。
(湖音波)小田切先生。正直に話してくれて有難う御座います。この話、このままでは絶対に終わらせません。
全ての事情を知った湖音波は中田と話し合う必要性を感じました。
亜里沙に対し、小田桐は言いました。
(小田桐)亜里沙ちゃん、朝と夜だとどっちが頭痛いかな?
(亜里沙)朝。
(小田桐)お薬飲んで頑張ろうね。
(亜里沙の母、宮村梓)先生、手術はいつ頃になるんでしょうか?
(小田桐)今、色々な検査をして本当に手術が必要かどうか慎重に判断しています。
(小田桐)吐き気は
(亜里沙)時々
(小田桐)亜里沙ちゃん不安だと思うけど、先生たちを信じて。必ずまた元気に遊べるから。
亜里沙を元気づけようとジュースを渡した小田桐ですが、亜里沙は視野障害でジュースを受け取れませんでした。
母親の梓は亜里沙をやんわりと注意してしまいました。
(梓)済みません、亜里沙、ごめんなさいは?
亜里沙が亡くなってから、彼女の家を訪ね、お詫びをした小田桐。
(小田桐)来るのが遅くなってしまって済みません。亜里沙ちゃん本当に残念で。
(梓)いいえ。ねぇ、せっかく先生に治してもらったのに。まさか階段から落ちるなんて。ええ、なんでもない段差脱炭けどね。これからいろんなことを沢山経験するはずだったのに、、もし私の命をあげてあの子が生き返るならそうしたい。
病院に戻ると、湖音波は大河内に亜里沙の件を話し伝えました。
(大河内)私が中田先生に話聞いてくる
(湖音波)いえ、自分が直接伝えます。
湖音波が脳神経外科に戻ると、瑠花が深刻な状況で、医師達が困惑していました。
(ソン)まだですかね
(医師の三沢)もうすぐ来るはずなんだが。
(湖音波)どうしたんすか
(大友)中田先生すぐに
(鈴木)通院中の妊娠34週の女性が緊急搬送されたそうで。
(大友)右尾状核出血が脳室穿破し、急性水頭症を起こしてる。
(中田)水頭症か
(女性医師 藤岡)胎児の状況は?
(相原)胎児心拍は保たれていますが、軽い静脈がみられます。
(高野)母体は瞳孔不動とJCS20の意識障害を起こし、脳圧がかなり上昇しています。
(大友)中田先生すぐに脳圧を下げないと危険です、母体を優先するべきです。
(医師の藤岡)ですが、ご両親は胎児の命を最優先で守ってほしいと強く希望されています。
(鈴木)内村瑠花さんです。
そこへ、飯塚が皆に瑠花の一刻も争う事態に対応するよう、訴えてきました。
(飯塚)いつまでだらだら協議してんだよ!このままじゃ早くしねぇと胎児の心拍止まるぞ!
(大友)だらだらしてるわけじゃない。母体は脳圧が限界まで上がってる。残念だが胎児は諦めるしかない
その時、飯塚が熱意をもって皆に伝えました。
(飯塚)だめだよ!なに言ってんだよ!俺は頼まれてる。自分に何かあっても子供だけは絶対に助けてほしいって。だから胎児の命を諦めるという選択肢はない。
(看護師長 高野ひかり)【馬場徹】時間がありません。各科の部長、母体か胎児か…どちらか決めてください。
この状況に、湖音波が一喝しました。
(湖音波)どっちかじゃねぇ!赤ちゃんもお母さんもどっちも救うんじゃ、たぁけ
(大友)万が一ミスが起きたら母子共に救えない可能性が!
(飯塚)彼女の言う通りだ。どっちも救う!
(相原)胎児の心拍が停止、回復しません。
(飯塚)まずい、グレードAでカイザーだ。
(藤岡)超緊急帝王切開です。すぐ胎児を取り出さないと。
(高野)中田部長!
(中田)内視鏡下血腫除去術と超緊急帝王切開、同時にやる!
(高野)同時に?危険すぎる
湖音波は飯塚ら他の医師達と共に、瑠花の手術に挑みました。
(飯塚)腹部切開したらすぐに胎児を取り出すぞ、じゃねぇと間に合わねぇ。脳外は脳外の仕事をしてくれ。超緊急帝王切開始めます!
(湖音波)内視鏡下血腫除去術始めます。メスください。
(鈴木)ガーゼください
(湖音波)メス下さい。ドリルください
(ソン)生食ください。赤ちゃんまだですか
(飯塚)あんじょうこん。
(湖音波)鑷子ください。ドリルください。
(湖音波)ソン先生、生食。
(飯塚)今やってる、黙ってろ。鼓膜する、コッヘル。
(湖音波)穿孔完了、硬膜切ります。
(飯塚)あんじょうこん外して。
熊野と虎島は中田に詰め寄りながら、瑠花の手術の様子を見守りました。
(熊野)中田先生、どういうことですか?
(虎島)かなり危険なオペをしてるそうじゃないですか。中田先生、今、鷹山事務局長が置かれてるお立場、ご承知ですよね?
(中田)お立場?
(虎島)厚労省の異動の打診です。そんな状況で手術ミスでもしたら全部、吹き飛びますよ!
そして、飯塚が赤ん坊を取り上げました。
赤ん坊は一瞬、死産かと思うほどでしたが、やがて泣きました。
(飯塚)ガーゼ、穿刺。
子宮筋腫が起こり、出血が出ました。
(藤岡)子宮に筋腫があって胎児を出す際、そこが裂けて大量に出血したようです。出血が止まらない状態で。
(熊野)だから言ったじゃないか!胎児が助からなかったら母親は助からない
(虎島)どうするんですか中田先生。
中田は熊野と虎島を静かに追い出しました。
(中田)うるさい、邪魔だ、出てけ。
瑠花の容態の異変に、湖音波たちは必死に処置します。
(飯塚)術野が見えない!採血、採ってくれ!この辺りだ抑えるぞ。
(飯塚)正常に戻りました。
(湖音波)こちらも再開します。内視鏡ください。視野良好、始めます。
(ソン)ガーゼ下さい。
翌朝、飯塚と湖音波は院内食堂で食事をとりました。
(飯塚)美味いなこれ
(湖音波)疲れた体に沁みるっしょ。お母さんも赤ちゃんも助かって良かったっすね。
(飯塚)しんどい思いしなくて済んだ。せっかく取り上げた命が僕の手の中で消えたことが何度かある。だから毎回そのたびに心がつらくて…うん、しんどくなる
飯塚が「しんどい」と口にしていた理由は、何度も出産で取り上げた赤子が亡くなる場面を見てきたからでした。
いつ、自分が取り上げた胎児が産声をあげることなく、命を落とすか不安だったのです。
(湖音波)自分てっきり産婦人科っていつお産が始まるか分からないからしんどいんだって思ってました。
(飯塚)ううん、それより助けられなかったときのほうがしんどい。だから田上先生に会った時、知った。全員患者ってことはさ全員の命と向き合うんだよ。だからそれはしんどくないって。
(湖音波)それはたしかにめちゃくちゃしんどいっすね。自分はしんどくても全ての患者さんに向き合いたいっす。1人じゃ限界あるっすけえど、そういう覚悟があれば出来ることもあるんじゃないっすかね。。飯塚先生もそういう覚悟があるって今日の手術で分かったっす。だから大規模災害のサブリーダー、おねしゃす!
(飯塚)なんで?しんど
無事、瑠花と大佑の間には、祐花が生まれ、瑠花も無事でした。
(湖音波)瑠花さんも赤ちゃんも経過は順調っすよ。
(瑠花)湖音波先生、飯塚先生、本当に有難う御座いました。飯塚先生、うちの人が、頼りにならないなんて言って済みませんでした
(飯塚)言われ慣れているので大丈夫です
(湖音波)とにかく今はゆっくり休みましょう。体調を整えて赤ちゃんに会ってあげてください。
その頃、中田は自分の異変を隠しながら働いており、薬を飲みます。
大塚が中田を呼び止めました。
(大塚)中田先生、ちょっとお話があるんですが。
(中田)鷹山事務局長との打ち合わせがあるので
大塚は宮村亜里沙の紹介状を偽造したことを問い詰めました。
(大塚)宮村亜里沙さん紹介状があったんですね。でも辞めた小田桐先生はその存在すら知らなかったそうです。
(中田)彼と話したんですか?
(大河内)いいえ。いい加減惚けるのはやめてください!これは岐阜にいた多g枚先生が信頼している中田先生へ宛てて書いたものです。でも彼女はこんな文面書いていない。小田桐先生に会ったんですよね。これはあなたが偽造したんですか?この事実を隠ぺいするために、私を遠ざけようとしたんですか?答えてください、中田先生。
(中田)その通りです、院長、宮村亜里沙さんが亡くなったのは、私のせいです。私が殺したんです。
8歳の亜里沙の尊い命が奪われた事実に、湖音波は怒りが止まりません。
(湖音波)どういうことっすか!中田先生が殺したって…どういうことっすか!
ヤンドク!9話「命の選択」感想・みどころ
「しんどい」が口癖で、仕事中も居眠りしてしまう産婦人科医、飯塚。
でも根っこは湖音波と同じように目の前の患者の命を最優先し、揺るぎない正義を持っていましたね。
「しんどい」に隠された理由は、自分がとりあげた赤ん坊が息をしていない悲しい現実を何度も目にしてきたからという…。
余談ですが、私自身も生まれた瞬間は、仮死産で生まれた泣かない赤ちゃんでした。
そこで、本日の瑠花の子供、祐花が生まれた時に産声を上げないのを見て、飯塚の不安がすごくわかります。
佑花をとりあげた飯塚の心拍数の高鳴りや緊迫感が画面越しに伝わって来て、家族から聞かされた自分自身の生まれた時の状況に似ていて、涙が止まりませんでした。
無事、祐花が泣いた時は湖音波たちの安堵に共感しました。
湖音波が岐阜の病院で診ていた8歳の宮村亜里沙のエピソード。
中田には、亜里沙と同じ年くらいの娘がいて、彼が彼女を医療的に「殺す」はずがないと思っていたのですが…。
「私のせいです、私が宮村亜里沙ちゃんを殺しました」
医療的なミスが起こったのか、視野障害が出るまで深刻だった亜里沙の命を奪う形になってしまったのでしょう。
信頼していた「恩師」ともいえる中田の事実に、湖音波の医療のメスが光る次回が待ちきれません。