相棒24 1話「死して償え」あらすじネタバレ
右京は寺で修行僧のように犬の散歩をしていました。
なんと、彼は、講談師の瀧澤青竜(片岡鶴太郎)の身の回りの世話をして潜入捜査をしているのです。
(瀧澤美沙子)あんた右京ってくらいだから西のほうかい?
(右京)いえ東のほうの人間です
(美沙子)それにしちゃ味付けが薄い
(右京)健康のため塩分控えめにしました
(美沙子)人の健康、大きなお世話、余計な事。
警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と彼の相棒、亀山薫(寺脇康文)は、それぞれのルートで、有名講談師一課に接近することになりました。
亀山は、瀧澤の娘、美沙子(阿知波悟美)と娘の青蘭(しゅはまはるみ)の講習会に参加していました。
その帰りに、警視庁捜査一課、伊丹(川原和久)、芹沢(山中祟史)、麗音(篠原ゆき子)に声を掛けられました。
右京と神社で合流してから呼び止められる2人。
(伊丹)お呼び建てして申し訳ありませんね。用件は出来るだけ手短にお願いします。なんで突然、講釈師なんですか
(亀山)だから!お前らには関係ないだろ
(伊丹)黙れ、講釈カメ。てめぇが素直に応えないからだろ
(麗音)もう一度言います。瀧澤青龍の家で何をしているんですか
(亀山)わざわざ張り込んで右京さんのこと見てたらしいですよ
(右京)気付いていましたが無視していました。
(右京)内弟子です。こう見えて、13人目の弟子です。瀧澤京龍という名前を付けてもらいました。
(伊丹)だからなんで2人して講釈師なんだよ。捜査だろ捜査
(芹沢)何の捜査だ?青龍親子の関係に疑惑が?
(麗音)先月のなんですけどこれですよね
(伊丹)言わねぇならこっちにも考えがある。お前らの身分ばらしてやる
(右京)まるでいじめっこですねー致し方ありません。余計な事されたら台無しですからね。
(伊丹)なんとでも仰ってください
そこで、右京と亀山は、経緯を一課に話し伝えるのでした。
亀山の妻で、週刊フォトスのジャーナリスト、亀山美和子(鈴木砂羽)の知人の依頼で、死刑が確定している事件の再捜査を秘密裏に始めていたのです。
カフェで恵子に対面した、右京達。
(亀山)元々、帝都新聞に?
(恵子)ちょっとだけずっと昔です。
(美和子)そう。後輩。でもフリージャーナリストとしては彼女のほうがずっと先輩なんです。
(野々宮)勤め人が性に合わなくてすぐやめちゃったもので
(亀山)そんな野々宮さんが我々に相談って
(美和子)実は彼女、田埜井肇さんの奥さんなんです
(右京))死刑囚のですか?
なんと、恵子は田埜井肇の妻です。
(右京)5年ほど前でしたか。田埜井が結婚したと一部で報じられていましたがあなたでしたか?当然それはお仕事の為?
(恵子)遠慮会釈なく疑問点に切り込む優秀な警察官だと聞いていました。その通り仕事のための結婚でした。
(右京)死刑が確定すると家族と弁護人以外は基本的に接近禁止になりますからね
(恵子)妻という立場が必要でした。
(右京)我々に相談とは?
それは、夫の田埜井が殺人容疑で拘留中の為、真犯人を見つけてほしいとのことでした。
伊丹、芹沢、右京、亀山、麗音は話を続けます。
(芹沢)真犯人を見つけてほしい?つまり冤罪ってことですか?
(亀山)強盗の事実はな
カフェにて、恵子は右京、亀山に助けを求めていました。
(恵子)盗みに入ったのは事実です。けど重松乙彦さんを殺害したというのは濡れ衣です。彼は決して善人ではありませんが、その点については嘘がないと思います。
(右京)あなたの心証ですか
(恵子)ええだからご相談しているんです。出来ることを真犯人を、殺人犯を見つけていただけないかと
(美和子)私からもお願いします。ご多分に漏れず再請求は門前払い状態。仮に真犯人は見つからなくても、明確な疑いが発見できれば道は開けると思うんだ
問題の事件は15年前ほど、講談師、瀧澤青竜(片岡鶴太郎)の屋敷において、波紋になった元弟子の田埜井【たのい】肇(菅原卓磨)が、青竜の息子、乙彦(前田峻輔)を殺害したというものでした。
田埜井は強盗犯の罪に問われ、5年前に最高裁で死刑判決を言い渡されていました。
(亀山)相談内容は引き受けたけど内容だけにその場は返事を保留した。
仮に冤罪であるなら、事件当時、屋敷で暮らしていた青竜をはじめ、妻の美沙子(阿知波悟美)、娘の青蘭(しゅはまはるみ)、弟子の呉竜(青柳尊哉)らに疑惑が浮上します。
亀山は警視庁に戻って、状況を確認します。
(亀山)仮に冤罪だとすると事件の日に屋敷にいた。瀧澤呉竜、瀧澤青蘭、重松美沙子、この人たちが怪しくなりますよね。この乙彦さんは屋敷の中で殺されたわけですから。
(右京)君もそう思いますか僕もそう思います。
そこへ、角田課長(山西敦)が特命係の様子をいつものように身に来ました。
(角田)今度は何だ?瀧澤青龍っていったら、講談師だろ?人間国宝になった。田埜井は死刑囚だ。確か最高裁まで争って、5年ほど前か死刑が確定した事件だ。なんでそんな事件、今頃引っ張り出してるんだ。死刑囚とくればさしずめ冤罪だな。それ以外にお前たちが引っ張り出すわけがない
(右京)乗るかどうか検討中です
真相を確かめる為、行動を開始した特命係。
(麗音)冤罪を疑うに足るなにか発見したんですか?
(右京)いいえ
(麗音)じゃあなんで?
薫は青蘭のカルチャースクールに潜入し、右京は、青竜を説得し、内弟子として潜入します。
(右京)細かいことが気になってしまいましてね。胸から腹にかけての11か所の刺し傷ですが、左わき腹の2か所。他の比べて極めて浅い刺し傷ですね。
(亀山)凶器は脇差で、たしかに他は15センチ以上刺しているのに。この2か所だけは2センチ程度ですね。
(右京)何故でしょう。裁判では田埜井が我を忘れてめった刺しにした結果、たまたまそうなったと供述しているそうですよ。
(亀山)田埜井本人も、その時は無我夢中だったからよく覚えていないって供述したようですよ
(右京)認定通り偶々だったかもしれませんが。気になって夜も眠れません
(亀山)ああ済みません。野々宮さんの依頼は引き受けるってことですよね
(右京)結果的にそうなりますね
右京は、自分を弟子にしてほしいと交渉し、今に至ります。
(青竜)弟子は取ってないんですよ。弟子をとる以上は一人前になるまで責任を持たなきゃならんけど一人ってえのは真打。でももう僕の年じゃ、そこまで育てるには時間が足らないからね。
(右京)人生100年時代です。そんなことは消してありません。
(右京)先生、折り入ってお願いが。どうかこの僕を弟子にしてください。
(青竜)弟子は真打。無理なものは無理だから。面白いこと言うね。珈琲お嫌い?
(右京)緊張してカップが持てません
(青龍)内弟子は諦めて頂戴。年齢に関係なく新しいことに挑戦する努力、それは評価しますよ
そこで、青龍の弟子、呉竜と娘の青蘭に声を掛けられた右京。
(呉竜)杉下さんですか?青竜の弟子の呉竜です。
(右京)存じ上げております
(青蘭)あのお時間あります?
(呉竜)師匠が100万回いったとおもうんだけどもう弟子はとらないからいくら押しかけても無駄ですよ。しかも内弟子を希望しているってね。青蘭なんだけどねこう見えて師匠の弟子なんだけど
(青蘭)兄さんどうみえようと余計なお世話ですよ
(呉竜)講談教室をやってるんですけどあるでしょ?カルチャースクール。そっちなんてどうですかね
(青蘭)丁度来月から新しいクラスが開校します。
(青蘭)しっかり修羅場読みお教えします。
(右京)しかし僕は修羅場読みは青龍先生に教わりたい。僕は背水の陣で臨んでいます。お2人の弟弟子になってもらいます。
特命係捜査室にて、講談を勉強する亀山に声を掛ける右京。
(右京)佐野源左衛門駆け付けですか?
(亀山)講談師が最初に覚える演目ですって
(右京)どうでしたか初回の講義は
(亀山)退屈でした。講談は趣味に合いません。右京さんはどうですか?俺は正攻法で事件の関係者にあたるの無理だし時間が経っているとはいえ、犯行現場を実際に見たいっていうのも分かりますけどもね。さすがにハードルは高すぎる内弟子は。せめて通いの弟子だと…通いの弟子でも可能性は1パーセントぐらいでしょうかね
(右京)内弟子だと0コンマは1パーセントくらいでしょうかね。しかし、僕はその難関を見事に突破。この2週間、突破しました
(亀山)内弟子、突破したんですか
(右京)この2週間、夜討ち朝駆けのごとくお願いしてきた甲斐がありました。
(亀山)まるでストーカーですもんね。よく通報されませんでしたね。
(右京)まぁ芸人さんですから。弟子入り志願を通報するなんて野暮なことはしないでしょう。
(亀山)さすが人情家として定評ある青竜先生、根負けかー
(右京)というのもあまりにしつこく付きまとうので、怒り心頭に発したのではないかと。前座修行の厳しさを思い知らせてやる…ということだと思いますよ
右京と亀山が、青柳の強盗殺人の件を調べようとしていることについて、内村刑事部長(片桐竜次)と、中園参事官(小野了)、そして、監察官の大河内の耳にも入りました。
(中園)なるほど。そういう理由で杉下は、瀧澤青竜の屋敷に入り込んでいたわけか
(内村)いつからだ
(伊丹)1週間前からです。亀山が教室に通い始めたのは3週間前。ゆうべが3回目の講義でした
(内村)特命係め相も変わらず勝手な真似を
(衣笠副総監)【杉本哲太)いずれにせよ、2人を制止することは労力を無駄にするということだ
(大河内)監視を続けたうえで最悪の結果になった時に備えるのが賢明かと
最悪な結果になった時というのは言うまでもなく、2人が余計なものを発見して暴走した時という意味です
その頃、警視庁捜査一課の芹沢と中園参事官らは、事件の人間関係を整理します。
(芹沢)内弟子時代の人間関係ですかね
(中園)田埜井肇は瀧澤青竜の弟子だったのか
(芹沢)青龍に破門されたことを恨みに思ってて、たまたま書斎で鉢合わせした息子を、腹いせでめった刺しにしたと。
内弟子として家事をしていた右京も、恵子から言われた言葉が妙に引っかかっていました。
(恵子)書斎に忍び込んだ時、重松乙彦さんはすでに死んでいたんです。何者かに殺された後だった。
田埜井は取材に来たジャーナリストの妻、野々宮恵子(細川直美)が面会に訪れた際、こんなことを言っていました。
(田埜井)なんかもう諦めた。人生を。刑が確定して5年、いつつるされたっておかしくない。明日かもしれない。再審請求なんて受理される見込みないし
(恵子)まだ時間はあります!なにがいけないんですか?死刑囚だって自由に話す権利があるじゃないですか!
恵子が声を上げるものの、警察官も何かを隠していて、慌てた様子で田埜井を連行してしまいました。
翌日。
青龍の前で講談を披露する弟子の光竜。
(青龍)まぁいいでしょう。精進なされ
そこへ右京に声絵を描けられます。
(右京)兄さんお帰りですか駅までご一緒にしても
(光竜)使いか?
(右京)ええ、スーパーまで
(光竜)お前その話はタブーだよ。息子、殺されたんだぞ。いくら時間が経とうと傷はいえないよ。おかみさんの前では言うなよ?おかみさん乙彦さんを猫可愛がりだったんだから
(右京)勿論です。僕はどんなデリカシーのない真似はしませんよ。その乙彦さんは近所でも評判のいい息子さんだったんですよね
(光竜)まぁ人間往々にして内面と外面ってのがあるからな。あ、やばい。俺、乙彦さんのこと知らないし、お前も余計な詮索してると師匠の耳に入ったら破門になっちゃうよ
(右京)外面が良かった?
その動きを察していた、副総監の衣笠藤治(杉本哲太)は、冤罪の発覚を恐れ、検事総長の臥龍岡【ながおか】詩子(余貴美子)に状況を報告します。
(衣笠)うちの稀に見るほど優秀ですが、恐ろしく手に負えない問題児が。子分1名と共に死刑囚の冤罪疑惑について非公式に調査を始めています。
(詩子)死刑囚とは誰のことです?
(衣笠)田埜井肇。いちいち覚えていないと思いますが
(詩子)死刑囚とはいえ万が一のことがあってはならない。とりわけ死刑においては文字通り取り返しがつきません。非公式とおっしゃいましたがどなたの指示でこんな調査を?
(衣笠)彼らは誰の指示も受けません
(詩子)仰ってる意味が…
(衣笠)身内の恥を晒すようですが、彼らはコントロール不能なんです。
(詩子)ますますわからない。どうしてそんなのがクビにならずにいるんです?
(衣笠)ゾンビのような連中名ですよ。忖度という言葉が辞書から抜け落ちた奴らsで、情け容赦なく、正義を貫き、時に暴走します。万が一、死刑囚が冤罪だったということになれば、当然トップの責任問題にも発展しかねない事態ですから。お耳にも入れておこうとうかっがいました。
(詩子)そうでしたか。もう事務次官のお耳にも?
(衣笠)いえ。あなたのお耳に入れれば十分かと
(詩子)警告感謝します
(衣笠)お忙しいところお邪魔しました。
右京は、その頃、青竜の妻に、角のポストに郵便を届けるよう、頼まれました。
その仕事を終えた後、右京は兄弟子の光竜と共に、講談をする袖から青竜を見守っていました。
終演後、警視庁長官官房付警視監の甲斐峰秋(石坂浩二)が偶然、青滝の公演をファンとして見に来ました。
その夜
(青竜)お前珈琲入れるのへたくそだね
(右京)申し訳ありません。紅茶ならば自信があるのですが。
(青竜)紅茶は嫌い
(右京)庭の土壌に大きな南京錠が掛かっていますね。なにか大切なものでも?
(青竜)お前、好奇心旺盛だねぇーうちの嫁がいってたよー京竜が屋敷のあちこちのぞき見しているって。金目のものでも物色しているんじゃなかろうねぇー
(右京)日本家屋は初めてなので以後、気を付けます。
青竜は右京が屋敷内を動くことを怪しみますが、右京は彼から物乞いが住み着いていた過去を聞き出すことに成功します。
(青竜)物乞いが勝手に住み着いちゃってねぇー蔵を自分ちにしちゃってて厚かましいったらありゃしない物乞いでさー。あんときは往生したわ。一月ほどねそれも間抜けな話だけど、用心して鍵をかけるようにした。特に大切なものが入っているわけじゃないけど
一方で、亀山は、講談カルチャースクールに紛れ込み、二次会の名目の元、情報を聞き出そうとしますが、若者たちは二次会を断りました。
(亀山)みんな二次会行かない?みんなノリ悪いなぁ
(青蘭)昭和のノリは通用しないんですよ
そこで、青蘭とバーで飲みながら、情報を彼女から聞き出します。
(亀山)まさか2人きりで飲むことになるとは
(青蘭)昭和のノリ、嫌いじゃないですからね。ねぇ見せてくださいよ。講義の最中、いたずら書きで私のこと描いてたのばれてますよ
(亀山)ついついあのすいません。がきの時漫画家になりたいなって思ってたんすよ。
その頃、亀山は青蘭と一人っ子同士という共通点で心を開かせ、バーで飲んでいました。
(亀山)先生、一人っ子ですか?俺、一人っ子なんですよ。先生が俺の妹だったらな
(青蘭)兄はいらない
その件を青蘭と別れてからスーパーで買い物をする右京と合流して、報告します。
(右京)兄はいらない、ですか
(亀山)ええ、それ以上突っ込んでは聞けませんでしたけどね。いやーやっぱじれったいですよねこのままじゃ
(右京)そろそろ藪をつついてみましょうか
或る日の夕方、呉竜は伊丹たちに本名の「中永誠一」と呼び止められました。
(伊丹)中永誠一さん
(亀山)今しがた、連行されました
なんと、呉竜はオンラインカジノに手を出して、伊丹達に事情聴取を受けることになりました。
(中井)後生ですから連絡を一本だけ!この通りです!出番なんですよ。穴開けたら大変なことになっちゃう
(芹沢)オンラインカジノなんかしてるからこういうことになるんです。
(呉竜)ごめんなさい、二度としません
(麗音)それで済んだら警察はいらないの
(伊丹)師匠の耳にも入るしそしたら大変だねー
(中井)破門になっちゃう
(伊丹)破門ねぇー破門といえば昔、師匠の金くすねて、破門になった弟弟子いたんでしょ?
(芹沢)博打の負けが込んで、あちこちから金つまんで、にっちもさっちもいかなくなって師匠んちに強盗に入った弟弟子。
(麗音)師匠の息子を殺して今は死刑囚の弟弟子
(呉竜)なんだよこれ博打の取り調べじゃないの?
(伊丹)そういえば師匠の家に入った弟弟子。15年前の強盗事件について話してくれる?俺達そっちが専門なんであんた当時内弟子だったんだろ
なんとか釈放された中井は、青竜の妻含めた、弟子たちに謝りました。
(美沙子)今、大事な祝賀パーティーだって控えてるのにさぁー
その夜、花の里では、店主の小出茉梨(森口遥子)が美和子に事件のことを聞いていました。
(小出)本当は知っているんでしょ?ご主人になにか聞いたんじゃないの?
(美和子)知らないですよ。うちはお互い仕事は家庭内に持ち込まない主義なんですよ。
(小出)いい心がけですこと
(美和子)夫婦円満の秘訣?
そこへ亀山が合流しました。
(小出)あら亀山さん、随分お見限りじゃありません。今、噂していたところです。
亀山は、伊丹らを引き連れてきました。
(伊丹)なにが楽しくててめぇと飲まなきゃいけないんだよ
(亀山)今回は感謝しているからさこっちの要請で動いてくれたこと。座って座って
その夜のこと、右京はわざと奇声をあげ、襲われたふりをして作戦に出ます。
(青竜の妻)京竜あんたなの?薄気味悪いこと言わないで頂戴
(右京)で、出ました
(青竜)なにもいやしないよ。入っておいで・そもそもなんで真夜中にここに来たんだい
(右京)トイレに。怪しい物音が聞こえて来て、導かれるように。
(青竜)お前、妙な癖でもあるのかい?
(右京)はいい?何も因縁がない場所ならいざ知らず僕っがここで幽霊を見たとしても何の不思議もありません。昔、ニュースで見ました。ご子息が書斎で強盗に殺害されるという痛ましい事件が起こったという。妙な癖はありませんが、霊感は極めて強い体質です
(美沙子)霊感なんてそんなばかばかしいものがありゃしない
(青竜)そんなもの思い込みの産物に過ぎないよ
右京は、鴻巣に売っているうどんを買ってきてほしいと買い物を頼みます。
(美沙子)京竜、埼玉の鴻巣でうどん買ってきてくれ。今日はゆっくりでかまわない
(右京)今日はゆっくり…ですか
右京が出かけた後、呉光を呼んだ美沙子。
(美沙子)先生は取り合ってくれないし、あ、これだ
その頃、右京はサイバー対策課の土師(橋本亮太)と連携をとりながら、呉竜の行動ルートを確認。
そして夜には、青竜の講演会がありました。
会場には、亀山薫と共に、社美彌子(仲間由紀恵)がいて、亀山を連れて行ってしまいました。
右京は兄弟子にトイレと嘘をついて、同行すると、そこに詩子が待ち構えていました。
(右京)お顔は存じ上げております。
(詩子)特命係はユニークな部署のようですね。皮肉ではありません。お2人のことを聞いて純粋に驚いているだけです。そしてそんなお2人が今、死刑囚田埜井肇の事件について勝手に調べているそうですね。進捗状況をお聞きしたくて、この場を設けました。どんな塩梅です?
(亀山)邪魔しようたって無駄ですよ
(宇京)邪魔するつもりならこんな回りくどい真似はしませんよ
(詩子)そのとおりです
(右京)といって、あなたの意図は読めませんが
(亀山)だったらどうするんですか?進捗状況なんか聞いて
(詩子)お2人の調査結果次第では、私が責任をもって、田埜井肇の再審決定を受け入れるつもりです。だからお聞きしているんです。
(右京)つまり裁判所の再審開始決定に異議を唱えないとおっしゃる?
(詩子)冤罪を疑う合理的な証拠があるならば審理をやり直すのは当然のこととと思いますから
(亀山)その当然のことが当然に行われないことが多いですよね。組織防衛が先に立って
(詩子)ええおっしゃる通りです。私は警察のトップに上り詰めましたが、正直そのプロセスで失ったものも多かった。偉くなればなるほど政治的な配慮を求められる機会も増えました。意に染まない決断も多くしてきました。ご存じかどうか検事総長は概ね2年前後、在任したら、退職というのが慣例になっています。検事総長である今が私の絶頂です。検事総長を終える時はすごろくで言う上がりなんです。だから、だからこそ、警察のトップにいる今だからこそ、検察官を志した頃に立ち返って自ら信じる正義を遂行したい。これまでの検察人生に折り合いをつけたいんです。
(右京)検察。しいては法務省に弓を引くこととなって石もて追われることになったとしてもですか?
(詩子)悔いはありません。社さん曰く、特命係の実力に疑いを差し出す余地はない。けれど諸刃の剣であることは常に念頭に置いてほしい。但し書き付きで今回お2人にお目にかかりました。申し上げた通り邪魔をしようとする意思は全くありませんので、調査結果については包み隠さずお教えいただきたい。
(右京)わかりました。しかるべく報告いたします
(亀山)案外良心的な人なのかも
(右京)本来、良心的でなければいけません。司法に携わる人間は
しかし、青蘭に声を掛けられ、慌ててお互いの立場を誤魔化します。
(青竜)京竜?やっぱり亀山さんだ。あんたたち知り合い?
(右京)先ほどトイレで知り合いになりました。
(亀山)そう。知り合ったばかりの知り合い。青竜先生のお弟子さんたちの末席にいらっしゃったのを見てたんで声掛けたんですよ。そしたらまだ見習いで間もなく前座になるって聞いて
(右京)僕のほうはこちらが姉さんの講座の生徒さんだっていうのであれこれ長話に
(青蘭)あんたトイレから戻って来ないから心配していたのよ。亀山さんも私の特別ゲストってことで呼んだのに髪の長い綺麗な人といそいそと出て行っちゃって。誰ですかあの人
美彌子は詩子に送られ、帰っていきました。
(詩子)本当に有難うございました
(美彌子)お役に立てて光栄です。さ、参りましょうか。駐車場までお送りします。なにをお話ししたんですか?
(詩子)込み入ったことは何も。挨拶程度。お会いできてよかった
翌日。
(青竜)京竜、京竜?
(美沙子)どうしたんだい朝から
(青竜)京竜の姿が見えなかったんだ
そして右京は独自で蔵に入って捜査をしています。
そこで、お香の匂いがかぐわしい蔵の中で隠された人骨を発見しました。
(右京)鬼でもなく蛇でもなく白骨が出ましたか
(青竜)そんなところで何をしているんだい
右京はその後、青竜と美沙子に嘘の弁解をします。
(右京)お香の臭いに導かれて土壌へやってくると、長年、風雨に晒されて汚れ切っていた南京錠が少々、綺麗になっていました。明らかに鍵を開けた痕跡です。そこで不審に思い、中へ。
(美沙子)開けた後があったって鍵はかかっていたはずだよ。どうやって中へ入ったのさ
(青竜)お前本当にコソ泥でもやっていたんじゃないんだろうね。
(右京)実は昔、イリュージョニストを志したことがありまして、ピッキングの技術もその時に。土壌の臭いを辿って、探索しましたところ、長年のこちらも埃のおかげで、茶箪笥を動かした形跡が認められましたので、同じように動かすと臭いは一層強くなり、床板を外すと案の定、香炉が。どなたかお清めの真似事でも?
(青竜)お前の話はどこまで本当か分からん。もういい忘れなさい。いらん想像もするな!
(右京)しかしあれは明らかに人骨、尋常ではありません
(美沙子)京竜、師匠が忘れなさいと言ったら絶対なんだよ。素直に忘れたらいいんだ。弟子にとってもらった恩を忘れたのかい?
(右京)そういえば、弟子にとってもらった恩を忘れ、乙彦さんを殺害して死刑判決を受けた人物がいましたね。ええ、田埜井肇です。
その名前を口にした時、青竜と美沙子の顔は一変し、右京をにらみつけるのでした。
その頃、詩子は田埜井の死刑執行を進めるよう、動いていました。
(詩子)準備を進めるよう、動いてちょうだい。
間もなく、一課と亀山が右京と青竜の家で合流します。
そこで、右京の正体が刑事だと青竜と美沙子は気付くのでした。
(美沙子)あんたいったい何者なんだい!
(青竜)お前
(右京)警視庁、特命係の杉下右京と申します。
鑑識の益子も到着します。
(益子)【田中陸三】中ですか?
(右京)ええ、かなり年季の入った人骨ですが
そして、右京達は講談師の青竜と美沙子夫婦と対峙することになるのでした。
相棒24 1話感想・みどころ
「右京、弟子入りするってよ」とまず、某映画のキャッチコピーのように思えるシュールな冒頭が印象的でした。
相変わらず回りくどい独特の節回しと行動力で、人の心を掴むのがうまい、右京ですね。
亀山も、フレンドリーな性格で、講談師の娘、青蘭から「兄はいらない」という言葉から、事件との関連性を探っていましたね。
大御所講談師の青竜と美沙子夫妻の家にかつて入った物乞いと、青竜の息子の乙彦が何者かに殺された事件。
そして犯人として疑われてしまっている死刑囚の田埜井。
田埜井が青竜の書斎に入って来た時は既に、乙彦は殺されていたにもかかわらず、盗みをしたことは認めていて、彼は死刑囚として拘留中です。
夫の無罪を信じる妻の恵子が切なすぎました。
私も田埜井は殺害はやっていないと思うんですがね。
青竜一家に隠された闇深き真相に近づくのはまだまだこれからなので、楽しみです。