元科捜研の主婦(おんな)1話あらすじネタバレ
かつて、科捜研のエースだった、吉岡詩織(松本まりか)。
(所長 小沢)【遠藤憲一】なにか食べる?
(化学系主任研究員 北村さくら)【島袋寛子】甘いもの
(詩織)検査結果が出ました。犯人のDNAと一致しました。
詩織の夫、吉岡の兄、吉岡修一(戸次重幸)が爆発事故で亡くなりました。
修一を救急車で搬送していく修一はショックを受けるのでした。
出産をきっかけに退職し、新米刑事の夫、吉岡道彦(横山裕)と、幼稚園の年中の一人息子、亮介(佐藤大空)と暮らしています。
(詩織)亮介、これは卵を使わない特別な目玉焼きと、小麦粉を使わないお米のパンだからね。お外で食べちゃダメだよ
亮介には卵と小麦粉のアレルギーがあります。
(亮介)僕はぐりとぐらなのはだめだから
(道彦)亮介はよくわかってるな
玄関で修一を送り出す時も仕事の話を修一に禁じる、詩織。
(詩織)初の殺人事件。仕事の話はしないで。亮介、パパにいってらっしゃいして
(道彦)なんでわかったの?被害者が結構有名な人で。
(詩織)電話を切ってからの動揺ぶりで一目瞭然。
(亮介)いってらっしゃーい
事件から6年、平穏な日常を取り戻した、詩織たち。
間もなく、新米刑事の道彦は、妻、神田菜々美(星野真里)を亡くした、大学教授の神田一成(袴田吉彦)に話を聞きます。
(道彦)太田さんお早うございます
(太田)顔が硬いぞ、行くぞ
(鑑識)おお新米、頑張れよ
(太田)大学教授ですか、凄いですね
(神田)いや…
(道彦)昨日はどちらに?
(神田)昨日は昔勤めていた先代の大学に講演で呼ばれて夜は向こうで会食で。
(太田)仙台…ご自宅にはいつ戻られたんですか?
(神田)今日の明け方です。宿泊する予定だったんですが妻が電話に出ないもので心配になってくるまで帰って来たんです。そしたらこんなことに…仙台に一緒に行っていれば。
(道彦)ペット?
神田家ではペットカメラがあることを気付き、道彦がそれについて神田に詳細を尋ねました。
(道彦)ペットカメラ?
(道彦)妻が飼ってる猫でして、人が来ると落ち着かないので今はペットホテルにいるんですが、
捜査一課刑事で、道彦の先輩刑事、太田洋平(八嶋智人)は、手掛かりを探すため、神田に、菜々美が殺された時の映像を見るよう、促します。
(太田)おつらいでしょうが、よく見てください。午後6時13分この映像の男になにか心あたりは?
(神田)ありません。妻の担当編集者で、徳英出版の笹崎という男かもしれません。
(太田)顔は映っていませんがなぜその男だと?
(神田)なんとなく背格好と…それと実はあの男が担当になってから一方的に好意を持たれていて妻は困っていました。打合せと称してよく家に頻繁に来るようになって、何度か見たことがあります。
(太田)少なくとも笹崎さんは仕事を理由にここに出入りできる。
(神田)こんなことになるなら早く警察に相談すれば良かった。
(捜査一課刑事 岡部)【入江甚儀】くそ野郎すね
その後、妻が亡くなった動画を見ることをためらう、神田を気遣った道彦に注意する、太田。
(太田)吉岡、お前、刑事になってどれくらいになる?
(道彦)3か月です。
(太田)被害者の夫に、動画を見なくていいなんてことはない。重要な証言を逃すことだった、感情的になるな。さっさとこの編集者っくを引っ張るんだ。
(岡部)ここの奥さん人気あるんですね。きらめき家事デザイナー、神田菜々美、通称、かんなな。本も出していて、どれもベストセラー。配信チャンネル登録者数は100万部越え。
(道彦)主婦のカリスマ。この人、内の妻も見ていますよ。
その頃、警視庁で状況を整理する、道彦たち。
(太田)被害者は神田菜々美、40歳、女性。死亡推定時刻は午後4時から8時。犯行の一部始終が自宅のペット用カメラに記録されており、その時刻も午後8時13分となっており、死亡推定時刻の範囲内です。第一発見者の夫、神田一成はその日、先代での講演に参加しており、夜は食事会に参加していました。アリバイがあります。
(捜査一課長 金田)【渡辺いっけい】夫婦関係は?
(道成)近所の人たちに聞いたところ、良好に見えたそうです
(金田)夫の線はなさそうだな。動画に映っていた人物については?
(太田)神田一成の話によりますと、笹崎祐貴。36歳。被害者、神田菜々美の担当編集者と見られています。出版社に問い合わせたところ、今日は無断欠勤しているそうです。
(金田)まずは笹崎祐貴を参考人として一刻も早く捜し出せ!ほかになければ解散。
亮介を幼稚園に送ると、保育士にも、油性ペンの成分を伝えます。
(保育士 中村真理子)
(詩織)油性ペンですね。成分は有機溶剤なのでDリモネンが入った洗剤を直接つけて、オレンジの皮などに含まれる成分です。5分したら裏に布を当てて、歯ブラシなので優しくトントンすれば落ちます。
(中村)お詳しいですね
(亮介)ママは元科捜研で、パパは刑事なんだ。今日は殺人事件なんだよ
(幼稚園の子供達)殺人事件ってなぁに?
(中村)凄いご家族ですね
(詩織)普通の家族です。
詩織は科捜研に、幼稚園帰りの総陽介を連れてきました。
(亮介)うわぁ凄い
(詩織)どんなものも勝手に触っちゃだめよ
(北村さくら)【島袋寛子】来たなー!天才少年。亮ちゃん、マイクロスコープ見る?
(亮介)見たい!見たい!
(北村)おたくの旦那、捜査情報ペラペラしゃべり過ぎじゃない?
(詩織)あ、冷蔵庫大きいのに買い替えたのね
(北村)話しそらした?倉田君、案内してあげて
科捜研の科学研主任研究員、さくらは温かく、亮介を迎え入れました。
(倉田)吉岡さん初めまして、去年から物理係に配属された、倉田歩人です。吉岡さんは科捜研の伝説ですから、いくつもの難事件を解決したって。
(吉岡)いえいえ。普通に仕事しただけで。あ、所長…副署長。
(副署長 加藤浩紀)【小手伸也】いいんですか?所長、部外者が。子連れで
(元刑事の署長 小沢晋作)【遠藤憲一】私が呼びました。吉岡君、向こうで話そう。
その後、小沢は詩織を別室に連れていくと、部屋に入るなり、フレンドリーな顔を見せました。
みんなのいる手前は威厳を張っていたのです。
小沢は科捜研としてベテランの詩織を「師匠」と尊敬していました。
(小沢)師匠、久し振り!元気そうじゃん
(詩織)師匠はやめてくれません?
(小沢)師匠は師匠じゃん。俺の科学の先生なんだからさ。
(詩織)所長が刑事課から異動されて7年ですよ。もう立派な科捜研の職員です。
(小沢)俺、威厳出すのにくたくたなんだよね。副所長がああじゃん?
(詩織)とはいえ、私の前ではキャラが緩み過ぎです
(小沢)師匠の前だと安心できるからさ、専門外の俺をビシバシ鍛えてくれてホント感謝してんの。ありがとね。
(詩織)それはどうも。それで?それはどのようなご用件で?
(小沢)くたびれて忘れた。あのさ、師匠が科捜研離れてもう6年じゃん。
(詩織)5年と9か月と3日です
小沢は、詩織を頼りにしていて、もう一度、科捜研に戻って来てほしいと告げました。
(小沢)師匠。戻ってこない?で、来年、欠員出そうなんだよね。年齢制限とか考えても師匠以外に欲しい人材っていないんだよ。どうかな?
(詩織)有難いお話ですが、今、子育てが楽しんです。子どもって毎日変わります。成長を見るのが楽しいんです。
(小沢)科学だって日進月歩だよ
(詩織)それはそうですけど。
(小沢)設備だって充分用意しているし、師匠が発揮できる環境、用意するから真剣に考えてくれないかな。
詩織は科捜研の仕事をしていて、倒れたことがありました。
それで、科捜研の仕事を辞めたのです。
(詩織)ごめんなさい
(道彦)謝ることないよ。おなかの赤ちゃんも無事でよかった
(詩織)私、科捜研、辞める。妊婦が切迫早産になる確率は14%。およそ7人に1人。妊娠22週から36週6日までに生まれた赤ちゃんは、早産とされる。早産の場合、生まれてきた赤ちゃんの体重によっては生存率が…。
実は、亮介は早産だった為、無事生まれてくるかも不安な状態でした。
その夜、詩織は一時帰宅した、道彦を温かく迎えます。
(道彦)亮介、寝てる?顔見てきていい?
(詩織)起こさないようにね
(道彦)はい
ネットで探していると、「かんなな」が亡くなったという情報を見ます。
(詩織)明日こそは片付けなきゃ
「かんなな」は、詩織が今、道彦が調べている事件の神田菜々美。
(詩織)今日、亮介連れて科捜研行った。所長に今度顔見せてよって。
(道彦)亮介、喜んだでしょ?汐里も懐かしかった?
(詩織)みんなにも会えたし、楽しかった。
(道彦)ごめんな、刑事になってから家のこと任せきりで。汐里の復帰が遠のいて所長やさくらさんも待ってるよな。
(詩織)言ったでしょ?私は主婦業と科捜研、2つのことを両立できないって。お兄さんも応援してくれてる。捜査している事件ってもしかしてかんなな?
(道彦)好きだったでしょ科捜研の仕事
(詩織)好きだったから辞めたの。とにかく私は復帰なんて考えてないし。道彦は刑事の仕事に集中。
(道彦)事件の話はしないルール。ルールはルール。ごめんやっぱりちょっと聞いて。ある男が怪しいって捜しているんだけど、けど夫が気になって。奥さんが可愛がっている猫がいるんだけど、その猫がいないんだよ。
(詩織)いないってどこにいったの?
(道彦)その夫がペットホテルに預けたらしい。警察とか人が来るからって。普通奥さんが可愛がってた猫なら手元に置かない?うまく言えないけどなんか引っかかるって言うか。夫には完璧なアリバイがある。その日先代から午後2時から5時まで講演。死亡推定時刻は午後6時過ぎ。夫はその夜、会食もしてた。裏が取れてる
(詩織)午後5時から7時までの2時間で、仙台から横浜の自宅に戻るのは不可能ね。確かに100%のアリバイ。けど、あなたの直感は怪しいって言ってるのよね。第一原則、人や出来事に打ちのめされるものになってはいけない。マリーキュリーの言葉。放射性幻想ポロニウムとラジウムを発見した科学者で、物理と化学の両分野でノーベル賞を2階も受賞した唯一の人物。キュリー夫人は何事にも屈しない意志の力があったからこそ、ノーベル賞を受賞できた。
(道彦)キュリー夫人ね、何事にも屈しない、太田さんに言ってみる
先輩刑事、太田洋平(八島智人)にも意見できずにいた道彦は、詩織に相談。
翌日。
(太田)うーん、まぁ要するに?お前はあの旦那の猫の扱いに違和感を感じるから、あの旦那が犯人じゃないかって言いたいのか。
(道彦)シロだと決めつけるのは良くないから一応調べてみて
(太田)完璧なアリバイがあるのになにを調べるんだ
(刑事)笹崎祐貴とみられる遺体が発見
なんと、疑わしい笹崎が、殺される事態が発生。
掃除の際、詩織は、菜々美が殺された時の写真を見て、何かに気付きます。
警視庁では、笹崎が遺体となった状況を整理し、捜査を終わらせようとしていました。
(捜査一課長 金田誠也)【渡辺いっけい】笹崎は神奈川県秦野市の山中のがけから転落し、死亡していました。崖の上には靴が揃えられていました。神田菜々美を殺した後自殺した可能性があります。
(岡部一郎)【入江甚儀】神田菜々美が犯人と揉み合った際に抜けたと思われる毛髪が被害者の手の中に残っていました。その毛髪を科捜研で鑑定した結果、笹崎のDNA型と一致しました!現場の毛髪が笹崎と一致した。
(捜査一課長 金田誠也)本事案は被疑者死亡で送致、以上!
(道彦)これで捜査終了ですか?笹崎はどうしてこんな山の中で自殺したんでしょうか?
(太田)なんだ、まだ腑に落ちないのか。また猫か?死に場所を求めて辿り着いたんだろ。現場の毛髪が笹崎と一致した。それでも、旦那が怪しいというのなら、捜査を振り出しに戻す材料を見つけろ。俺を説得出来たら上に掛け合ってやる。お前の兄貴も同じこと言っていただろうよ
その後、道彦は、神田家の猫がいるペットショップに行きました。
(道彦)いつからいるんですか?
(ペットホテル従業員)11月5日の昼頃ですね
(道彦)この子預けに来たのはご主人ですよね?
(ペットホテル従業員)いえ。預けに切ったのは奥様です。いつも奥様ですよ。あんなことになってしまって。翌日、ご主人から連絡があって、もう少し預かってほしいって。
神田菜々美がペットをホテルによく猫を預けていて、もう少し預かってほしいと頼んでいたことが分かりました。
家で、お互いに考察する詩織と道彦。
(詩織)事件の日は家にいたのになんで、かんななは、猫預けたの?
(道彦)ううーんそこなんだよ。わかってるんだけどこの違和感がなんなのか分からないんだよ
(詩織)ごろごろしても事件は解決しない。マリーキュリーは道の放射性物質が存在するという仮説を立てて、何度も実験に取り組み仮説を証明した。
(道彦)それは科学の話でしょ
(詩織)解くという意味では同じこと
(道彦)じゃあこの事件も科学でなんとかならない?
(詩織)科学はマジックじゃありません
亮介の遊び相手をしていた詩織は、亮介が自分の影が小さく見える疑問を解決します。
(詩織)亮介、捕まえた
(亮介)僕小さくなったよ。どうして?
(詩織)出た、亮介のどうして。ああ、これはね、タイヨウの動きによって、影の長さが大きくなったり小さくなったりするの。じゃあ実験してみる?
そこで、詩織は亮介に分かりやすいように、タイヨウの成り立ちを教えました。
(詩織)朝ご飯を食べている時間はリビングが明るいでしょ?あれは東側から太陽が昇ってくるところ、
(亮介)影は長い
(詩織)お昼、亮介がどうしてって言っていた時、影は上にある、どう?
(亮介)小さい
(詩織)そして太陽は1日の終わりに西の空に沈んでいく
(亮介)影が伸びた、凄い
(詩織)…影?
その夜、亮介を道彦に預けて、道彦の事件への違和感を払拭するべく、科捜研で調べることにしました。
(詩織)今夜だけ亮介をお願い。調べてみるね、あなたの違和感の正体。
怪しむ副所長の、加藤と、全てを知って庇う、小沢。
慌てて、詩織はテーブルの下に隠れます。
(小沢)しかし、会議長かったね。ご苦労さん。
(加藤)必要な会議ですから。帰らないのか?
(加藤)なんか匂うな。証拠品とは違う、生々しい。
(小沢)あまり遅くならないようにな
その頃、詩織の自宅では、道彦が夕食を亮介に作っていました。
(道彦)お母さん、今、お仕事だから応援しような
(亮介)お仕事って?科捜研!
(道彦)お母さんは科捜研でかっこよかったんだぞ。お母さん帰ってきたら、どんなお仕事か聞こうな。
(倉田)あの事件、解決したんじゃなかったんですか?
(北村)おたくの新米刑事がこれおいていったけど。この人は事件のにおいがすると、そういうのお構いなしなのよ
(詩織)被害者のかんななの着衣ね。この着衣に付着したものを特定する。犯人に繋がるものでしょ?かんなながどこにいたか知りたいの。それが真犯人に繋がる可能性がある。じゃあペットカメラの解析をお願い
(北村)面白そうじゃない
詩織は神田奈々の衣類に付着したものを調べます。
一方で、道彦も亮太を風呂に入れている時、空気に違和感を覚えます。
(北村)それ捨ててなかったんだ
(詩織)…始めます。
(詩織)(北村)キッコウハグマ?
(倉田)え?これって…
翌朝。
(詩織)ただいま。色々わかった。お願いがあるんだけど
後日、詩織は亮介を連れて、笹崎の遺体現場へ向かいます。
そこで、キッコウハグマを見つけ、笹崎の足取りを調べました。
(詩織)見て、亮介、綺麗だよ
(亮介)綺麗。これ?カメさんの甲羅みたい
(詩織)ちょっと違う、亀さんの甲羅みたいな葉っぱ。
警視庁では、道彦が神田一成(袴田吉彦)に、彼の家で、事件の状況を説明するための動画を見せました。
動画には、詩織が事件の真相解明のため、協力者として映っていました。
(道彦)お忙しいところ済みません。実は見ていただきたいものがありまして。
(神田)なんですかこれ。うちじゃないですか
(道彦)ペットカメラのリアルタイム映像です。
(神田)どういうことですか?誰ですか
(道彦)妻です。
(詩織)済みません。どうしても科学で解明したくなる性分でして
(神田)解明する?何をですか?
(道彦)あなたの奥さんが本当は誰に殺されたのかということです。奥さんを殺したのはあなたです。
(神田)妻を殺したのは、笹崎以外ないでしょ。なに言ってるんですか、私は仙台にいたんですよ。そんなことできるわけがない。映像が残ってる、その部屋で妻が殺された映像が。
(詩織)そうです、奥様が殺されたのは確かにこの部屋です。でも、私はここ横浜の自宅だと言っていません。
犯人にしか知りえないことを口走る、詩織。
亮介を出会いがしらの子供達と遊ばせ、真相解明を続けます。
(詩織)ここは仙台近郊の山の中です。ここはあなたが犯行用に、自宅そっくりに偽造した部屋なんじゃないでしょうか?演会から会食の間の空き時間は午後5時から7時。2時間で先代から横浜の自宅を往復することは不可能ですが、ここならできます。
(道彦)あなたは事前に、自宅と全く同じ部屋を作り込み、ペットカメラをセットした。画質の良くないペットカメラならカーテンを閉めておけば充分自宅に見える。あなたは奥さんを仙台に呼んで殺害し、遺体を車で自宅に運んだ。ペットカメラの映像を差し替えて、警察に通報した。
(神田)なにを根拠に言ってるんですか。
(詩織)科学です。私が何故、犯行現場が横浜のご自宅ではないという仮説を立てるに至ったのか…そしてそこから、仙台にあるこちらの山小屋に辿り着いたのか。このペットカメラの映像に1つだけ違うものが決定的に映り込んでいたんです。影です。この部屋と横浜の自宅では証明の位置が違います。ものの影が変わる。影が違うことで同じ部屋ではないという仮説が証明されました。ではそこからどうやってもう1つの部屋を特定するか。通常の刑事捜査では分からない科学での捜査が必要でした。材料として目を付けたのは花粉。奥様の着衣に付着していた微粒子を調べるとモミの木とキッコウハグマの花粉が見つかりました。モミの木は秋になっても花粉が地表に残り、風邪で空気中を漂います。一方、キッコウハグマは直接触れた時にしか花粉が付着しないという特性があります。この特性の違う2種類の花粉が衣服に付着するのはどこか、モミの木が文成し、なおかつ近くにキッコウハグマが生えている場所。さらに!あなたが講演で訪れた大学との距離も加味して、絞り込んだ結果、ここを見つけたんです!化学がくれた答えです!
詩織は仙台のコテージを自宅のように偽造し、ペットカメラを仕込んで、菜々美を殺した映像をすり替えたことや、影の仕組みや、菜々美の衣服に付着した成分を根拠に、一成が犯人だと突き止めました。
(神田)状況証拠に過ぎない。妻をここで殺したことにならない。
(詩織)このソファーには猫の被毛と思われる毛が付着。奥様の衣服についていたものでしょう。奥様の飼っていた猫のSTR型と一致すれば奥様がここで殺されえた動かぬ証拠になります。
(道彦)妻は元科捜研なんですよ。まだ続けますか
(神田)あいつが悪いんだ。
事件当日。
(菜々美)パーティーは?夫婦同伴じゃなきゃダメって言ったのにどうしてここなの?仕事もあるし早く帰らなきゃなんだけど
(神田)気にしてるのは笹崎君だろ、今夜会う約束でもしているのか?
(菜々美)だからくだらない言いがかりはやめて。笹崎くんは担当編集者だよ。もう面倒くさいな
(神田)コーヒーでも飲むか
(道彦)そうやって睡眠薬を珈琲に入れて殺した。
(神田)夫婦には役割がある、夫が稼ぎ、妻が家を守る…結婚した時、そう約束したのに。アイツの本が売れたのだって私のおかげだ。主婦のカリスマなんていえるのもあの広い家で、充分な時間とゆとりある生活を指せてやったから。なのにあいつは自分一人の力世、自立したように。俺を切り捨てて、あの男と一緒になるつもりだったんだ。俺は情状酌量の余地がある。悪くない
時代錯誤的な価値観を持ち、菜々美と笹崎の関係を疑いました。
(詩織)奥さんの動画配信、御覧になったことはありますか?
(神田)くだらん
菜々美がクローゼット整理術をして、一成からのプレゼントのセーターを捨てられないと言っていました。
(菜々美)捨てる勇気は大事ですよ。1年着ない者はもう二度と着ませんから。思い切って捨てましょう。ああでも私も主人からもらったものだけは捨てられないですよね。たとえばこれちょっと見てください。このTシャツ。主人が付き合い始めの頃、アメリカ旅行で買ってきたものなんですけど、ハーバード大学って…。高卒の私が恥ずかしくて切れるかって思ったんですけど、向こうで私のことを思いながら選んでくれたのかなって。着ることはないですけど、捨てられないものもありますよね。
配信で、妻が自分を心から愛していたことを知った神田は、罪を意識し、後悔して泣きくずれるのでした。
(道彦)奥様はあなたや家庭を捨てようとしたわけじゃないと思います。
間もなく、太田と岡部が逮捕状を持って到着しました。
(岡部)神田一成!笹崎もお前がやったんじゃないのか?どうなんだい?
(太田)神田一成、神田菜々美殺人容疑で逮捕状が出ています。
(道彦)先ほど、自供しました。崖から突き落として殺害したようです。さらに笹崎の毛髪を抜き、妻の手に握らせ、妻殺しの罪を擦り付けたようです。
(太田)全部、自白したってことか。手錠だ、初の。
仙台から横浜に帰る、詩織と亮介。
(詩織)パパ、犯人逮捕したって
(亮介)凄い
(詩織)ううん、私も久し振りに科捜研戻れてうれしかった。でも今は家のことが一番、それは変わらないよ。
(道彦)あのさ、詩織、そのことなんだけど。もし変わったら、俺に言って。俺じゃ、解決できないことがあって。亮介と約束したんだよね
科捜研では、副所長の加藤が、何者かに詩織のことを密告していることを知りました。
(加藤)吉岡詩織。元科捜研で死んだ吉岡修一の義理の妹です。また科捜研に首を突っ込もうとしています。目を離さないようにします。
(詩織)いい?これはお風呂の水鉄砲の仕組みと同じ。空気を沢山入れると、中の水が強いちかっらで押し出されてロケットが飛ぶの。
(道彦)亮介、凄いぞ
元科捜研の主婦(おんな)1話感想・みどころ
元科捜研でベテランとして信頼が高い、詩織。
科学の技術と巧みな知識で、解析し、殺人事件の真相を華麗に解決しましたね。
温かい家族である、詩織と道彦と亮介の家庭。
対照的に、神田家は思いがすれ違って、取り返しのつかない悲しみに包まれていると思いました。
本日の真犯人だった、神田一成は心が貧しく、夫が稼ぎ、妻が家を守るといったあり得ない価値観を持った人物でしたね。
自分が稼いで、居場所を与えてやったみたいな考えの人、大切な何かを置いてきている気がしました。
菜々美はインフルエンサーとして活動しながら、一成を愛していた…。
「夫が買ってきた「ハーバード」と描かれたセーターが捨てられない、このセーターをアメリカで買った時、自分のことを想いながら選んでくれたんだ…」
なんていう菜々美の言葉に温もりや愛があって、涙が止まりませんでした。
一成は妻の隠された思いを知って、殺したことを後悔するけれど、歪んだ本音を隠して、妻と穏やかに過ごした日々は戻らない…。
菜々美の為に古い価値観を改め、拘留期間の間に罪の意識を持って更生してほしいですね。
心の余裕の有無と、夫婦の在り方が事件を呼んでしまった、切ない初回放送でしたね。