ヤンドク!

ヤンドク!5話「ヤンキードクターVSパリピドクター」

ヤンドク!5話「ヤンキードクターVSパリピドクター」あらすじネタバレ

田上湖音波(橋本環奈)は、岐阜の病院に勤務していた頃、担当していた患者、宮村亜里沙(湯山新菜)のことを思い出しました。

亜里沙は家族で岐阜旅行中に、頭蓋咽頭腫を発症して搬送されました。

そこで、長い治療期間を見据え、湖音波は、亜里沙の自宅近くにあるお台場湾岸医療センターで治療が受けられるよう、かつての自分の命を救った中田啓介(向井理)に紹介状を書きました。

ところが、亜里沙は中田が手術を執刀した後すぐに別の病院に転院し、半年前に亡くなっていることが分かりました。

親友の麗奈(内田理央)から聞いた、宮村亜里沙の件。

そのことを中田に尋ねた湖音波。

(湖音波)中田先生 1年前に先生が執刀した宮村亜里沙ちゃん亡くなったのご存じでしたか。頭蓋咽頭腫の8歳の女の子です。手術は成功したんですよね?

(中田)彼女、亡くなった?

(湖音波)ご存じなかったのですか

(中田)術後、合併症もなく、経過観察も良好だった。

(湖音波)何故、転院されたんですか?

(中田)ご家族の判断だ。自宅に近い病院で、経過観察がしたいって。

(中田)まさか私を疑ってるのか?

(湖音波)自分が岐阜にいた時、対応していた子なので。失礼しました。

湖音波が去ると、表情を変えた中田は、事務局長の鷹山(大谷亮平)に電話を掛けました。

(中田)彼女が例の件に触れました。

(鷹山)どこまで知ってる?

(中田)死亡の事実までです。承知しました。対処します。

そんななか、常に病床が埋まっている整形外科に特別室を設置することが決まり、工事期間中、整形外科スタッフも脳神経外科のスタッフルームを使うことになりました。

(松本)大友先生、なんか聞いてます?

(ソン)椅子まである

(大友)田上先生が発注したんじゃないのか

(湖音マナミ)まさか!…誰?

(看護師 鈴木)【宮世琉弥】整形外科の岩崎先生です。

(沙羅)なんかここ雰囲気暗くない?

(岩崎)あ、松本さん久し振り。

(看護師 松本)【薄幸(納言)】お久し振りです。沙羅先生

(沙羅)松本先生、脳外だったんだーそっかそっか、元気そうで安心した。

(大友)熊野さんこれはどういうことですか?

大友は事務副局長、熊野に、沙羅が来た理由を聞きます。

(大友)熊野さんこれはどういうことですか?

(熊野)整形外科に特別室を設置することになりまして。工事の間、一部の患者さんを脳外の病室に移すことになったんです。なので、対応していただくドクターと看護師も一時的にこちらを使わせていただきます。

(大友)なんですか、それ

(鈴木)準備も説明もなしに

(熊野)鷹山事務局長が迅速に実行せよと。脳外は入院患者も少ないですし、問題ないでしょ

(大友)そういう問題じゃない

(岩崎沙羅)正直、うちらもこんなむさくるしいところきたくなかったんですけど。空気よどみすぎ。アロマ

(湖音波)それ必要あります?ここ仕事場っすよ。

(沙羅)仕事場こそ、居心地良いほうが良くない?そのほうが仕事もはかどるし、気持ちも上がるし。

(湖音波)仕事場は遊ぶところじゃないっしょ。

(岩崎)医者っぽい、かっこいい

(湖音波)ここは命を預かるところっすよ。仕事は楽しんでやるもんじゃないっしょ?

観葉植物や、間接証明などが運び込まれるなか、整形外科の医師、岩崎沙羅(宇垣美里)と看護師の佐々木花音(鈴木ゆうか)がやって来ました。

SNSにセレブリティな生活を投稿している沙羅は、12万人のフォロワーを持つ、インフルエンサーでもありました。

鷹山は、熊野を同席させて、整形外科の岩崎沙羅の件で、病院長、大河原(大塚寧々)と話し合います。

(大河原)私はなにも聞いてないんですが。

(鷹山)事務局で決定いたしました。病院の収益構造を見直すためです。

(大河原)でも、特別室なんて。

ここで、虎島が口を出しました。

(虎島)院長、整形外科は連日、ベッドが満床です。特別室を設ければ採算どころか確実に収益上がります。

(熊野)それにご存じですか?整形外科の岩崎沙羅先生の人気を。リアルセレブドクターとして注目されていて、フォロワー数はなんと12万人。特別室が出来れば、さらなる集患効果も見込めます。

(大河原)医者の力量は、フォロワー数で判断出来ないと思いますけど。

(鷹山)患者を集める力、人材を呼び込む力、それもまた医者の力量の一部ですよ。

(大河原)中田先生、脳外の治療に支障は出ませんか?

(中田)ええ、何の問題もありません。当院のためでしたら、うちはなんでもご協力致します。

沙羅は前向きな物言いで、患者を笑顔にしていますが、責任感はありません。

(沙羅)凄い!凄い!さすがアスリートだね。回復が早いもん。これならすぐ退院できるよ。

(若い男性患者)僕、サッカーできるようになりますかね

(沙羅)できるできる!ていうか出来ないなんて考えちゃダメ。

(若い男性患者)沙羅先生に言われたら頑張れそうな気がしてきました。

(鈴木颯良)【宮世琉弥】沙羅先生と患者さんのやり取り見てきました。全然、医学的な説明しないで、楽しい未来が待っているから頑張ろうって。

(大友真一)【音尾拓真】患者は納得しているのか?

(鈴木)それが何故か不思議と笑顔になる患者さん多くて。

(松本)昔からあの調子、前向きなことしか言わない。良いんだか悪いんだか

(沙羅)ああお腹すいた。ご飯食べよう

(沙羅の取り巻きの看護師 花音)はい。撮りますよー。

(沙羅)後で食べよっと

(鈴木)有名な料亭のお弁当ですよ。

(大友)ケータリングなんてやってないだろ

(沙羅)祖父の代からのお付き合いなので、頼んだら持ってきてくださるんです。

(外商の男性)失礼いたします。岩崎沙羅様は。ご注文のお品をお持ち致しました。

沙羅は、外商を呼び、新しい靴を持ってきてもらいました。

(花音)可愛い

(沙羅)今年の新作

(大友)職場に外商呼んでるドクターなんて初めて見たぞ。

(研修医 ソン・リーハン)【許豊凡(INI)】セレブがすぎますねー

そこへ看護師長、高野ひかり(馬場徹)が大友と鈴木に報告し、田上の回診や外来は松本に頼みました。

(高野)大友先生、今週、大友先生と鈴木君が担当している佐藤さん、脳動脈瘤のクリッピング手術ですよね?お2人にはそちらに集中していただいて、田上先生の回診や外来は松本さんがついてください。

(沙羅)松本さん、元整形外科の仲間でしょ?こっちに来て一緒に食べない?なんか松本さんうちにいたときよりも疲れていない?こき使われているんじゃない?

(松本)ええ、まぁ。

湖音波は、沙羅の自分を馬鹿にした態度にいらつくものの、冷静さを保ちます。

(沙羅)田上先生、ヤンキーだったんですよね?私、大学までアメリカにいたからヤンキーって見たことないですけど、昨日、動画で見たけど、ヤンキーの人達ってすごく頑張ってるよね。ああいう格好をしてないと強がれないでしょ。なんか健気。ごめんなさい、気に障っちゃったんだったらごめんなさいね。私、本当に分からなくて。あ、それ、メンチ切るってやつでしょ。かっこいい。うふふ、ウケる。

(鈴木)湖音波先生、だめですよ。

(湖音波)ああ、若い頃なら絶対、しめてる。むかつく。あ、松本さん、市川さんの血圧再検、あと、稲村さんの嚥下評価もお願いします。それと田畑さんお昼ご飯食べ終わったら、散歩するんで、付き添いお願いします。

(松本)散歩の付き添いも?

沙羅は、患者の大橋真由(工藤美桜)の診察をします。

(沙羅)大橋真由さん、頚椎症2回目。じゃあ後ろ向いて?ちょっと触るね?手足のしびれはどう?薬で少し楽になったでしょう?私が処方した薬、効いてない?

(真由)いえめっちゃ効いています。沙羅先生、こないだのSNS見ました。どこ行っていたんですか?私もSNSやっていて。

(沙羅)じゃあ今日もリハビリ頑張って。見ておく見ておく。

(沙羅)学会でパリに行っていたんだ。その後、夜にレセプションがあって。

(看護師)リハビリルームにお願いします

湖音波がリハビリに付き添うことに、松本は違和感を覚えました。

(松本)湖音波先生、リハビリはお任せして、そろそろ外来へ。

(湖音波)もう少し。先行って準備してください。

彼女に憧れて受診する患者が増えるなか、湖音波は沙羅と対峙します。

頚椎症により、沙羅の治療を受けている患者、大橋真由(工藤美桜)、

リハビリ中に水を飲んで、激しくむせてしまいました。

(湖音波)大丈夫っすか

(真由)大丈夫です。

湖音波と移動すると、仕事が増えてうんざりだと不満を口にする、松本。

(松本)湖音波先生につくと余計な仕事ばっかり増えるんだけど

(鈴木)僕はもう慣れました。

(松本)私、無理かも。

湖音波は、沙羅に真由の件を聞きました。

(湖音波)岩崎先生、大橋真由さんって担当ですよね?あの頚椎症の大橋さんです。今日、リハビリに来てた。

(沙羅)あーあの子ね、でも整形は担当せいじゃないんだよねーうちの科はドクター全員で患者さんを診ているの。アメリカだとこのやり方が主流なんだよ。

(沙羅の取り巻きの看護師 花音)沙羅先生が導入したんです

(沙羅)日本の病院は1人のドクターに責任を負わせすぎだと思わない?それよりみんなで患者を診て、情報共有するほうが合理的でしょ。

(湖音波)なんでもいいんすけど、彼女、飲み物飲んで激しくむせていたんですよ。もしかしたら別の病気の可能性があるかも。もう1回MRI撮ったほうがいいんじゃないすか

(沙羅)うふふ!なんで他科のドクターに命令されなきゃいけないの?

(湖音波)命令じゃなくて提案です。

(沙羅)関係ない患者の事に首突っ込まないでくれる?

(松本)田上先生、他の科のことまで口出すのやめましょう?ただでさえ、うちの業務滞ってますから。

(湖音波)何を言われても改めてMRIをお願いします。

(沙羅)あの子は整形外科の患者。脳外には関係ない。

(湖音波)どの科とか関係ない。彼女はこの病院の患者さんっす。

対立する2人に対し、大友が湖音波に助け舟を出しました。

(大友)もったいないなー医療報酬美味しいのに。MRI1件撮れば病院も潤うし診断材料も増える。いいことずくめ。事務局長も大喜び。1回撮ったら?

湖音波がすぐその異変に気付いて、MRIを確認し、脊髄動静脈奇形の可能性を示唆します。

(湖音波)見てください。精髄の周りに異常な血管影が。

(大友)縁髄まで伸びている。こりゃむせる症状が出るわけだ

(湖音波)自分の所見では脊髄動静脈奇形です。大友先生、さっきは有難うございます。

(大友)僕はマリーアントワネットみたいなお嬢様が気に食わないだけだ。

しかし、真由の脊髄の周りには異常な血管の影があります。

すると、沙羅はあっさりそれを認め、湖音波に後を任せてしまいました。

(沙羅)脊髄ってことは、脳外案件じゃん。セクション違うじゃん。そっちに任せた。

(湖音波)松本さん、大橋真由さんの脳外への転科手続きお願いします。

真由に脳神経外科への転科を沙羅が説明するものの、真由は不満を口にするのでした。

(真由)入院?なんで?沙羅先生がリハビリしていればよくなるって言ってたのに。

(湖音波)検査したら真由さんの首の血管に異常が見つかりました。自分でも自覚症状あったでしょ?

(湖音波)手術が必要な可能性があります。どうして担当の先生が言わなかったんすか?

(真由)沙羅先生が順調だって言ったからなんか言えなくて。

(湖音波)整形外科から脳外科に移って検査入院してもらいます

(真由)沙羅先生に診てもらえないの?せっかくこの病院にしたのに。

(湖音波)そんなに好きなんすか?

(真由)バリバリ仕事して、目いっぱいオシャレして素敵な場所で食事して、素敵な場所で食事して。私、沙羅先生みたいなキラキラしている生活に憧れているんだよね。オフは海外で過ごして、少しでも近づきたくてSNSやってるんだけど、なかなかフォロワー増えなくて。

(湖音波)キラキラ…じゃあ入院中、岩崎先生に来てもらえるように頼んで診ます。

(真由)ほんと?お願いします。

湖音波は真由のSNSを見て、自分との価値観の違いを感じました。

(湖音波)これ、どう思います?

(鈴木)ことは先生何見てるんですか?

(湖音波)これのなにが楽しんすかね。

(鈴木)承認欲求が満たせるから。いいねとかコメントつくのが嬉しいんですよ。

(ソン)中国の若者も同じです。みんな誰かに認めてもらいたいんです。

(湖音波)でも、そのためにこんな高いもん買って?意味わからん。

沙羅は松本に、セレブが集まるパーティーに招待しようと声を掛けました。

母親で子供を育てる彼女は、そんな余裕はありません。

松本は沙羅を敬遠していました。

(沙羅)松本さん、今晩空いている?異業種の人たちが集まるパーティーがあるの。3人参加できるんだけど1人キャンセルになっちゃって。

(松本)前にうちにいる時はよく行ったでしょ

(松本)私、もう主婦ですし、子供もいるんで。

(沙羅)そっか、大変なんだね。

湖音波は沙羅に、真由のことを気にかけるように言いました。

(湖音波)岩崎先生、大橋真由さん会いたがっていたので、後で、病室に行ってあげてください。岩崎先生に憧れて病院入ったんすよ、それくらいいいっしょ。

(沙羅)なんで?だってそっちの患者でしょ。田上先生さ、患者一人一人のことまで考えて仕事していたらきつくない?趣味とかないの。

(湖音波)それが仕事すから。バイク乗ってたすけど。この仕事して辞めました。

(沙羅)毎日楽しい?自分の時間、全部仕事に注いで人生勿体なくない?

(湖音波)ブランドだのグルメだのに時間を使うほうが勿体ないすけど。

(沙羅)だったらパーティーにおいでよ!見せてあげる。もったいないかどうか。

(湖音波)行くわけないっしょ!そんなしょうもないとこ。

湖音波を沙羅は挑発します。

(沙羅)あれ、逃げるんだ~?ヤンキーだから、パーティーで恥をかくのが嫌だから逃げるんでしょ。ヤンキーの癖にビビってるんだ。

(湖音波)は?なに言ってんだごらぁ!

(沙羅)じゃあ行く?

そこで、パーティーに連れて行かれる湖音波。

(湖音波)面倒くさい、やっぱ帰ろう

(沙羅)なにその恰好。パーティーって言ったでしょ

沙羅は湖音波にパーティー用のドレスを買いました。

(湖音波)お金は?なんか股すーすーするんすけど

(沙羅)良いから。早く。

沙羅は会場に参加していた異業種の女性と円滑に地位の高さを理由に、コミュニケーションをとります。

(沙羅)父のゴルフ仲間で

(女性)さすがです

会場でも、豪快でありのままの湖音波に、沙羅は不快感を感じますが、医学知識は抜群です。

(パーティーに参加した男性、徳永)【春海四方】そ、そうか。お若いんでz年然見えなかった。

(湖音波)脳神経外科医っつただろ、おっさん。お世辞言ったってなんも出ねぇっすよ。

(沙羅)済みません。連れが飲み過ぎてしまったみたいで。

(徳永)沙羅先生の釣れってことはドクター?

(湖音波)だから言ってんだろ、たぁけ!

(沙羅)ちょっと!

(徳永)脳外っていえば先週、脳ドックで、再検査って言われたんだよね。

そこで、徳永の脳を見る為に、医者の目線になる湖音波。

(湖音波)煙草吸ってました?

(徳永)やめたけど、10年前に

(湖音波)まぁ全交通動脈瘤かな。脳の血管が枝分かれした場所にできやすいんすよ。

(沙羅)適当なこと言わないで、MRIも見てないのに

(湖音波)いやマジっすよ。自分その人の顔見たら、なんとなく脳みそ分かるんすよ。たとえばあの人、あの子の脳みそ、絶対可愛い!ピンクでプルプルで可愛い。

(徳永)私の脳みそは?

(湖音波)いやもう患者にしか見えない!

次々に、湖音波の天才ぶりに参加者たちは診てもらおうとしました。

翌朝。

湖音波は非番で、患者のカルテを見ながらも、沙羅にドレス代を払いました。

(沙羅)あれ?なんでいるの?急患?

(湖音波)患者さんのカルテの整理と昨日の所見の見直しがあって。

(沙羅)そのためにもわざわざ?

(湖音波)岩崎先生も早いじゃないすか

(沙羅)近くの朝ヨガで運動してお酒抜いてた。

(湖音波)自分はサウナで酒抜いてたっす

(沙羅)昭和のおっさん?

(湖音波)あ、これ、服とか靴代っす。自分、借り作るの嫌なんで。

松本を呼び出し、湖音波は患者のリハビリを手伝ってもらいます。

(湖音波)お早う御座います。朝から済みません。

(松本)なにするんですか?

(湖音波)谷川君江さんのリハビリ手伝ってもらいたくて

(松本)理学療法士の仕事です。

(湖音波)この間、右手の握力落ちてたじゃないですか。それが髄膜種の再発なのか、それとも術後の影響なのか、自分で見極めておきたくて。

大河原は中田を呼びました。

(大河原)すいません、中田先生、お忙しいなか。

(中田)お話というのは?

(大河原)鷹山事務局長が進めている件、あなたがどう思ってるのか聞きたくて。一度正式に話し合う場を設けないと。

(中田)どうとおっしゃいますと?

(大河原)このまま彼らに好き放題やらせていいんでしょうか?

(中田)大河原病院長は経営のことなどお気になさらずに。病院の顔として患者さんの希望であり続けてください。それで十分です。

(大河原)それはつまり、口出すなって言うこと?

(中田)いえ、院長のお手を煩わせるようなことは全てこちらで処理致します。という意味です。

(大河原)中田先生、以前のあなたはもっと情熱に溢れていたはず。一体なに考えているんですか?

(中田)勿論、この病院を守ることです。

湖音波は、松本との仕事の温度差がありました。

(湖音波)稲村さん、飲みこむ力が弱ってたんで、昼食からペーストに変えてください。市川さんのご家族、言い合ってたみたいっすよね。今日、お見舞いにいらっしゃっていたので、様子、見に行ってあげてください。

(松本)ちょっとスタッフルームに戻ってもいいですか?

(湖音波)じゃあ自分が市川さんの対応しておきます。

松本は夫に保育園児の息子の世話を任せていました。

(松本)パパ、私言ったよね?浩太、保育園に連れて行くとき、プリント忘れないでって。もういい!私がお迎えの時に持っていく。

湖音波は待合室で、真由を気にかけました。

(湖音波)真由さん、なにしてるの?

(真由)SNS。毎日SNSアップしていたから止まったらみんながコメントで心配するんだよねー

(湖音波)みんなって誰?

(真由)SNSのフォロワーさん。

(湖音波)その人たちって、顔も名前も知ってる?その人たち、本当に心配してくれているかな?出身地は青森でしょ。

(湖音波)母も青森出身なので。イントネーションでわかって。

(真由)なんでわかったの?地元なんて捨てたつもりだったのに。お父さんとお母さんとお姉ちゃん。

(湖音波)病気の事は?

(真由)言ってない。私、お父さんと喧嘩して家飛び出したんだよね。青森って夢も希望もないじゃん。こんなとこ二度と帰って来ない、そしたらお父さん、二度と帰ってくるなって。

(湖音波)手術になったら、身元保証人が必要ですよ

(真由)保証人代行サービス頼めばいいでしょ。だったら問題ないじゃん。

湖音波は、真由のMRIを診てもらいます。

(湖音波)大友先生、これ、大橋真由さんのMRIです。

(大友)以上血管の拡張が強いな

(湖音波)やっぱり手術しかないっすね

(鈴木)手術っていうと、動静脈奇形摘出手術ですか?

(湖音波)首の骨をC1からC3まで切除して、血流を確認しながら1つずつ処理していく。

(大友)この動静脈奇形、相当ハードだぞ。手の負担を考えたら椎弓切除は整形外科にお願いしたほうが。岩崎先生、お得意でしたよね?

(ソン)中国にこんな諺があります。犬守夜鶏司。犬は夜の番を市、鳥は朝を告げる。要するに適材適所ってことです。

(大友)じゃあ最初から言え。ことわざタイムいらないだろ

(湖音波)椎弓切除、自分がやります。自分の担当をあっさり他人に回して病室にも会わない。そんな人に任せられません。

(沙羅)聞こえてるけど?

(湖音波)手術は3日後。。残業っして椎弓切除のシュミレーションをやります。器かい出し松本さんに出してもらうので付き合ってもらっていいすか

(高野)田上先生、勤務規定外に。

湖音波は、真由のMRIの件や、沙羅の患者への対応に不満を伝えました。

すると、松本も湖音波が患者に親身に寄り添い過ぎて、看護師などが他の仕事に手が回らないと訴えられました。

(松本)いい加減にしてください!みんながみんな湖音波先生と同じこと出来ないんです。何もかもなげうって患者さん一人一人に向き合うのは立派です!湖音波先生に付き合っていると、他の仕事に手が回りません。これだったら整形外科にいた時のほうがずっとましでした。

(沙羅)でしょ!松本さん、戻っておいでよー

(松本)よくいえますね。私が育休明けで戻ろうとしたら、もう新しい子入ったから大丈夫だよ、しっかり育休とれて良かったじゃんって沙羅先生に言われたこと、忘れてませんから!

湖音波は、食堂で松本の言うことに関し、自分を改めるため、考え込んでいると、大河原が話を聞いてくれました。

(大河原)聞きました。松本さんに怒鳴られたって?

(湖音波)もう院長の耳にまで届いてんすか

(大河原)うちは各病棟の看護師長が些細なトラブルであっても、上に報告するシステムになってるの。ほんとくそみたいな仕組みでしょ。私が院長にさせられたのもくそみたいな理由。女を院長にすれば時代に寄り添ってる感じが出るだろうって打算で選ばれた。決定権は全部事務局。私はただのお飾りってこと。マジでむかつく。

(湖音波)じゃあなんで引き受けたんすか

(大河原)正直、最初は嫌だった。現場に立っていたほうが患者さんを救えるって思っていた。でももし別の人が院長になったら、この病院はもっと事務局長の好き勝手に改悪されて、現場はさらにボロボロになるかもしれない。だったらお飾りでいいから、少しでも梶を切り直す役になろうって思ったの。それが正しかったか分からないけど、でも誰だってそうなんじゃない?みんな自分なりの正しさを信じているだけ。ぶつかって迷って、それでも前に進むしかないのよね。

真由に手術が必要なことを告げる湖音波。

(湖音波)真由さん、今ちょっといいすか?検査の結果、手術が必要になりました。できれば3日後に、行いたいと思うんですが。

(真由)手術っていくらかかる?私、ちょっとお金なくて。

(真由)これレンタルなんだ。お金全然ない。SNSに載せている時計とかアクセサリーも全部、レンタル。

(湖音波)そこまでやる必要あるんですか?

(真由)あるよ。私、プリンターの営業やってんの。いつ潰れてもおかしくない会社。地味で同じことの繰り返しで、何もキラキラしてない。だからせめて、SNSのなかでくらい沙羅先生みたいにキラキラしたかった。だけど、お給料死ぬほど安くて夜はラウンジで働いて死ぬほど稼いでる。それなのにこんな病気になるし、頼れる人いないし、マジで最悪。なんなんだろ、私の人生。

真由は、昼はプリンターの営業、夜はラウンジで働いていて、唯一の心の拠り所がSNSでした。

そこで、フォロワー数を増やし、憧れの沙羅と同じ立場に近づこうと必死に自分を偽っていたのです。

湖音波は、真由が自分の命の危機があるときに、家族ではなく、SNSの赤の他人を優先している事を冷静に、叱りました。

(湖音波)愚か者ってこと。

(湖音波)真由さんあなた、たぁけだわ。そんな借り物作って、名前も顔も知らない人に褒められるより、自分にはもっと大切なもんがあると思う。真由さんのSNS、全部見ました。1枚だけ地味な写真がありました。青森の風景ですよね。真由さんは嫌いだって言ってたけど、本当はすごく大切な場所なんじゃいすか?もし、意地を張っているだけなら家族に連絡してみません?絶対に力になってくれると思う。

(真由)そうかな

(湖音波)そうっすよ。だって家族なんすから。真由さん借りものじゃなくて自分の人生を生きましょう。そっちのほうが何倍も何十倍もキラキラ輝くって自分は思います。

そして、湖音波も、患者の為にと一人で突っ走り、周りのことを考えずに行動していてたことを反省しました。

(湖音波)皆さん勝手なことばかりして申し訳ありませんでした。もう二度と一人で突っ走りません。済みません。ただ真由さんの器械出しは松本さんにお願いしたいんです。彼女の日々の生活やリハビリを見ていたのは松本さんなんです。お願いします

(松本)担当医がやりたいって思えばやりますよ。私だって今は脳外のメンバーですから。

湖音波は、沙羅にも頭を下げます。

(湖音波)沙羅先生、椎弓切除お願いしてもいいですか?

(沙羅)は?自分でやるって言ってなかった?

(湖音波)間違ってました。いきって一人で全部やろうとしていました。でもそんなのは患者さんの為になるわけない。だから力を貸してください!

そして、真由の手術を開始。

(沙羅)始めます、メス下さい。スチールバーください。鑷子ください

(湖音波)続いて動静脈腫瘍摘出します。止血します、バイポーラください。動静脈奇形提出終わりました。椎弓形成お願いします。

(沙羅)椎弓形成完了しました。閉そうします。

(湖音波)手伝います。3-0針糸下さい。

(鈴木)生食ください

(湖音波)お疲れっす

(沙羅)お疲れー。

(湖音波)なにしてたんすか

真由の手術が終わり、お互いに気付いたことを話し合う、湖音波と沙羅。

(沙羅)ちょっとメール。ほんとはさ私、脳外科医とか心臓外科医になりたかったんだよね。どれだけ努力してもなれなかった。自分に自信がないからどこかで患者さんと正面から向き合うことから逃げてたのかも。あなたの手術を見て気付いた

(湖音波)自分も色々気付いたっす。なんでも一人で抱え込むのはやめます。

(沙羅)そうだよ。私はあなたみたいなドクターを1人でも減らしたい。日本の医療現場って働く人に頼りすぎでしょ。労働時間は長い癖に給料は安い。どんどん地域の差も広がってここの病院も赤字だらけ。それじゃ誰も医者になりたいって思わない。ただ変えるには現場だけじゃ無理。だからパーティに出てる

(湖音波)パーティ関係なくないすか

(沙羅)ある!厚労省の人とか、政治家とか来るの。そういう人達と繋がっておくことで仕組みそのものを変えようと思ってる。日本の医療の未来の為に。私のこと、馬鹿なパリピだと思っていたでしょ

(湖音波)スケールでか!そっちこそ馬鹿なヤンキーと思ってたっしょ。

(沙羅)うん。

湖音波と沙羅は和解出来ました。

翌日の夕方。

沙羅が整形外科医に移り、本来の持ち場に戻りました。

(高野)やっと静かになりましたね

(ソン)でもなんかちょっと寂しいです。

(松本)じゃあソンちゃん整形外科行く?あっちはあっちで大変だよ。さて、オーダー整理だけやっちゃお

(湖音波)松本さん、もう定時なんでお子さん早く迎えに行ってあげてください。

(松本)そう?じゃあお疲れ様でした。

なんと、湖音波は、厚労省の区長、徳永(春海四方)が来ました。

(湖音波)あれ?おっさん

(熊野)おっさんって。こちらにおわすかたをどなたと心得る。厚労省医政局長、徳永さんだ。

(湖音波)あれマジだったんだ

(徳永)ことは先生に言われてきちゃった

(湖音波)来てもいいすけど予約してないと結構待ちますよ?

(熊野)なにを言ってる!徳永さんを優先しろ

(湖音波)患者さんは平等っす。じゃあこちらへどうぞ。

中田と鷹山事務局長(大谷亮平)は、湖音波に目をつけていました。

(鷹山)院長とあの新人が接触したようですが。

(中田)お気になさらず。院長は1年前のオペの詳細までご存じない。それにあの方は内科医です。オペのことなど机上の議論しか出来ません。

(鷹山)ですがどうも新人が気になる。本当に抑えられる?

(中田)彼女は反発もしますが、私に恩義を感じています。最終的に私の意に反することまではしません。

(鷹山)信用できないのでこうしました。これで問題解決です。

鷹山は、湖音波がかつて、中田に紹介状を書いて、亜里沙のことを託したにもかかわらず、宮村亜里沙の診察情報をすり替えていました。

診断情報提供書の、「早急な過料目的にて、ご紹介」が、「経過観察目的にてご紹介」に文章をわざと書き換えたのです。

ヤンドク!5話「ヤンキードクターVSセレブドクター」感想・みどころ

SNSに夢中でも、医師としての現場の改革に前向きな、沙羅。

彼女は、外商を病院に呼ぶなど、奔放な令嬢のような振舞いをしますが、実はとても現代の医療体制に目を向けたドクターでしたね。

沙羅に強い憧れを持つ、患者の真由。

彼女もまた、故郷の地味で何もない事や、単調な仕事と毎日の繰り返しに嫌気がさし、SNSで承認欲求を満たすことで、心を支えていました。

しかし、真由は自分が頚椎症で、動静脈奇形の手術が必要でした。

そんな命の危機が迫るなか、SNSの事ばかり考え、家族に連絡しないことを、湖音波が静かに叱ったのも納得です。

SNSで飾り立てた偽りの自分よりも、身近な存在や自分の本来の人生を大切にするべきだということ。

Z世代の自分としては真由のように、もしも、家族とのすれ違いで、一人で入院することになった時、SNSが闘病中の心の支えになるのは若干、分かります。

ですが、湖音波のいうように、意地を張って、家族も地元も捨てたと子供のように反発し、非現実の世界に捉われているのはダメだと思います。

ラストは、鷹山と中田は湖音波をゆくゆくは排除しそうな悪い悪寒を感じました。

言い方悪いですが、鷹山の犬になっている中田は目を覚ましてほしいです。

 

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