サバ缶、宇宙へ行く1話あらすじネタバレ
福井県小浜市。
車椅子に乗り、朝、空を見る少女、寺尾瑠夏(吉本実由)。
彼女はちょうど、ダイビングを終えて海から顔を出した、朝野峰一の姿を目撃しました。
(朝野)なにしてるの
(瑠夏)空を見てるの、空のずっと向こう
(朝野)ああ宇宙か。じゃあまたね
(瑠夏)あ、帰って来た!待って!これあげる
瑠夏は朝野に手作りの毛糸で作ったクラゲを渡しました。
実由の父の茂信は漁師として働き、高校生の兄、創亮は仕事を手伝っています。
同じく、、高校生の菅原奈未も水産業を手伝っていました。
浜中食堂を経営する浜中和子(村川絵梨)に声を掛けられた朝野。
(和子)どうでしたか?
(朝野)やっぱ夜明け前が一番いいですね
(和子)小浜の海に抱かれてきた?
授業の一環で製造されるサバ缶が自慢の若狭水産高校。
そこに、新米教師、朝野峰一(北村拓海)が赴任してきました。
たこ焼き屋、田所明正(八嶋智人)にぶつかる、朝野。
(朝野)済みません、若狭高校で今日から教師なんです。
(田所)たこ臭いな、どこのもんや?危ないな兄ちゃん。若水で?…これ、モーニングたこ焼きや、お代はええで。
朝野に意味深にサービスでたこ焼きを渡す田所なのでした。
ダイビングが趣味の朝野は、海辺の町で教師になる念願を叶えて、意気揚々と出勤します。
(朝野)おはよう、一応、今日からここの先生で
(菅原)朝からたこ焼き?
(朝野)モーニングたこ焼き
しかし、自分の言葉に耳を傾ける生徒達は皆無。
(日下部)今日から赴任してきた朝野先生です。
(朝野)本日からお世話になる朝野峰一です。教師としての第一歩をこの伝統ある若狭水産高校で迎えられることを大変光栄に…
木村琉空(山下永玖)、菊池遥香(西本まりん)、福原凪沙(夏目透羽)、佐々木柚希(ゆめぽて)、寺尾創亮(黒崎煌代)ら、朝野が受け持つ生徒達。
教員達にたこ焼きを挨拶代わりに振舞う、朝野。
(黒瀬)あんたなんでこの学校来たんや?ここもう潰れるで。みんなたこ焼きいただこうや
(朝野)僕は大学では海洋学を学んでおりまして、海が好きで、なんでというと?
同僚教師、黒瀬正樹(荒川良々)は彼にとんでもない事実を突きつけました。
(朝野)おはよう、今日からお世話になる朝野峰一です。
(佐々木)新しい先生?
(菅原奈未)さっき校門におった。
(福原凪沙)え、気付かなかった。イケメン?
(菅原)あ、来たよ
(佐々木)若!
(朝野)あれ?寺尾、寺尾くん?
(木村琉空)【山下永玖】いつもああだから
授業中に居眠りする寺尾が気がかりな朝野に他のクラスメイト達は受け流すことを伝えるのでした。
(福原)触らんほうがええって
その頃、JAXAでは、宇宙日本食開発担当の木島真(神木隆之介)が、選抜試験に落ち、上司に期待され、プレッシャーを感じていました。
(上司)選抜試験の結果聞いたよー残念だったねー。
(木島)ええ、まだ終わったとは思っていません。
(上司)木島くんならいつか宇宙に行ける日が来るさ。
(木島)有難う御座います。これからもぜひ、ISS補給機開発のお役に立てればな…と。
(上司)ああそのことなんだけどね
(木島)【神木隆之介】宇宙食?待ってください。僕の専門は宇宙開発です。なぜ僕なんでしょうか
(上司)じゃあまぁそういうことで。さっきも言ったろ?君の厳密さと分析力が必要なんだよ。それだけだ
そこへ主任の東口(鈴木浩介)が来ました。
(東口)期待外れですか?主任の東口です。待っていましたよ。ISSの補給機開発を担当されていたそうですね。少々気難しく、煙たがられていたと聞いています。うちでは大歓迎ですよ。木島と東口は社員食堂でスパゲッティを食べながら、ビジネスについて話し合いました。
(木島)事故を起こさないためにエンジニアとして必要なことを言っていただけです。宇宙食担当は他に何人いるんですか?
(東口)宇宙では食べる時でさえ事故が起きます。嚙む動作、飲みこむ動作、胃腸の反応、全部、宇宙環境の技術です。まぁ木島くんからしたらそんなもんが技術かって思うかもしれないけど。宇宙ではそれが第一優先。それは食も同じってことです。私と君の2人だけですよ
その頃の朝野は授業を始めていました。
(朝野)普段買っているサバの値段は漁獲量、郵送費、加工コスト、この3つでほとんど決まってるよねーおさらいになるけどその式は…
しかし、授業を聞いていない生徒が多く、好き勝手していました。
ここで終業のチャイムが鳴りました。
黒瀬に呼び出され、実習室へ行き、この学校で製造されているサバ缶について教えられました。
(黒瀬)うちのサバ缶はな、生の身を蒸すんや。蒸したときに出てくる水分には水溶性たんぱく質が含まれている。それを捨てる。このひと手間で生臭さが消えて汁は濁りなく澄んだまま仕上がる。市販品にはない。うちのサバ缶の特徴や。
(朝野)みんな凄いですね
(黒瀬)うちの生徒は魚の目利きも、包丁さばきもプロ並み。食品課の生徒らにはみんなこの技術を身につけさせて卒業させる。うちの出身者がこの町で生きていくにはみんな必要な技術だからな。
黒瀬は朝野を食堂に呼びました。
(黒瀬)授業、大変そうやったなー生徒は先生を見とる。初手でミスったら取り返し掴んで。
(朝野)そんなキャラじゃないんで
(黒瀬)キャラの問題じゃない。ガツンと言わな。なめられたら終わりだぞ。どうだ?小浜のサバは?なにも聞かされないで来たんか?この学校が潰れるって話。簡単や…うちの所有する船の維持管理には億単位がかかってる。普通科の場合、金がかかるんや。県の財政からすればここなくそうって話が出るのは必然やな。
(朝野)若狭水産って明治時代から続く名門校ですよね?総合商社とか大手食品メーカーの重役人とかその…大手食品メーカーの重役人とか
(黒瀬)朝野先生この学校は夢追う学校違うで。現実と闘う学校。
その頃、夕方にまだ空を見る瑠夏を気にかける、寺尾創亮(黒崎煌代)。
(創亮)瑠夏、また外におったんか?風邪ひくで?
(瑠夏)空じゃない、空の向こう!宇宙!
落ち込む朝野は、夕方、威厳を見せる為に、生徒を注意する練習を小浜市の銅像の前でしました。
(朝野)何やってんだよー黙ってちゃ分からないだろ?優しすぎか?黙って茶分からないだろ!そうそうこんな感じ。何とか言ってみろよ。寺尾、お前だよお前、なんだよその目が。人が話してるんだから人の目を見ろよ。おい、寺尾、起きろ。なに授業中に携帯出してるんだよ!携帯出せ。没収だ没収!
(須川)何やってるの
その様子に、通りすがりの人だかりができてしまうのでした。
帰宅途中に、生徒の一人、須川奈未(出口夏希)と、寺尾の父、信繁(迫田孝也)見かけました。
奈未は母の美雪に進路のことを告げようとしますが、周囲は母の後を継ぐと思い込んでいて、本当のことを言い出せずにいます。
(奈未)ねぇお母さん卒業したらのことなんだけど
(奈未の母、美雪)市場の人も言ってたわ。奈未がいたら活気づいていいって。
翌日。
寺尾が居眠りしていたのを注意する朝野。
(朝野)グラフを見て!サバの漁獲量が下がると単価は…寺尾くん起きてよ。授業始まってるぞ、起きろよ。おい、起きろ。授業中だぞ、何じゃないだろ?寝るなら家で寝ろ
(寺尾)なに…じゃあそうするわ
(朝野)はぁ…向いてないのかなー
その日の夕方、朝野は浜中道夫と和子、寺尾茂信に出会いました。
ため息をついて食事をする朝野に和子は文句を言いました。
(和子)ちょっと!うちのご飯食べてため息つくなんて失礼にも程があるで?
(朝野)済みません
(和子)出張かなんかで来たん?
(朝野)若狭水産高校で教師を
(和子)みっちゃん!若水の先生来てるで。最近やと珍しいなー若い先生
(朝野)まだ入ったばかりで
(浜中道夫)【三宅弘城】なぁうんうん
(寺尾)潰れるって話らしいで
(和子)茂!悪いねー人聞きの悪いこと
(朝野)いえ、大丈夫です、あの僕もそれ聞きました。
寺尾創亮のことで愚痴をこぼしていると、茂信が寺尾の父だと知りました。
(寺尾)うちの息子、寝てましたか?寺尾創亮。調子乗ってたらパチンとしばいたってください。
(朝野)済みません、変な𠮟り方を…
息子が悪さをしたらちょっとくらい体罰を与えることを朝野に伝えた茂信は、道夫に時代の変化を諭されました。
(道夫)茂、それ問題や!今は時代が違うんだから。
(和子)この人らの時代はな、めっちゃ荒れとって。生徒同士は勿論、先生と生徒も取っ組み合いしてたらしいんだ。茂さんはそこの出身
(道夫)茂は俺の後輩や
茂信と道夫は若狭水産高校の先輩と後輩でした。
2人は朝野にアルバムを見せてくれました。
(茂信)(道夫)おーこれワシやワシや
(朝野)みんな楽しそうですね。
(和子)今日はもう店閉まいやなー
帰り道にたこ焼き屋の田所(八嶋智人)に会いました。
(田所)おー先生、学校どうやった?うちが今から大事なこと言う。早く次の転職先を見つけなさい。この町のことはなんでも知ってるんやで。相当やられたみたいやな。そもそも何しにこんな潰れかけの学校に来たんや。…重症やな
(朝野)何しに?何しに来たんやろ?
教室内では退屈そうな彼女がダンスを踊っているのを見て、もう1つの一面を知るのでした。
(菅原)学校じゃ言わないで。調子乗ってるって思われるから。うちらに構わないほうがいいよ。別に先生に何か求めてるわけじゃないし、何しても無駄。ていうかなんでこんなとこ来たん?
(朝野)それさっきも聞かれたんだけど僕はダイビングが趣味で海が好きだから楽しそうだって思って。菅原さんは何している時楽しい?
(菅原)分からない、分からないからただ踊ってる。先生には分からない。ここで生まれたんだからここで働いたらいい、なんとなくそう決まっててなんとなくそこで働く。みんなそうだしそういうもんだって。うちらにしか出来ないことないし、大それた夢があるわけじゃない。誰からも期待されない。何言ったってその程度って言われて終わり
(朝野)それはさやってみないと分からないよ
(菅原)相手にされないよ
(朝野)相手にされないかどうかやってみないと分からないって。分からないって
(菅原)分かるものもあるって。やってみたって銅像に相手にされてない。ほんまアホな先生やな
(朝野)やってみなきゃ分からないか
翌朝、生徒達のやる気を引き出すために、校外実習を職員達に提案する朝野。
(日下部r)【】校外実習?
(朝野)昔はやっていたんですよね?机に向かうばかりではなく、体を動かしたほうが、生徒達も楽しいんじゃないかな
(日下部)簡単な話じゃないですよ。まぁね、でも漁業関係者に頭も下げなあかん、簡単な話じゃないですよ。
(黒瀬)わしはその意欲買うで。わしに任して
しかし、地元の水産業をする百瀬弦(佐戸井けん太)らベテランの漁師に相談しますが、断られました。
(百瀬)実習?無理や
(漁師の一人 園田)最近じゃな、燃料代ばっかり上がって魚は安い
(須崎)無料で先も見えないしな
(朝野)さっきワシに任せろって
自信満々に言っておきながら、黒瀬は漁師たちの顔色を伺ってばかりでした。
(黒瀬)百瀬さんがあかんって言ったらあかん。
そこへ、茂信が提案に乗ってくれました。
(朝野)卒アルで見せてくれた校外実習を今またやれないかなって。
(茂信)先生、どないしたん?それはええ考えや。若水の生徒なら戦力になるし。良かったな
(須崎)(百瀬)(園田)やろう。
茂信が朝野の提案を受け入れたことにより、若狭高校で水産業の実習が行われました。
(菅原)寺尾が毎日眠いのはそれ。ここで手伝ってる
朝野は菅原から、寺尾の居眠りの原因を知りました。
(寺尾茂信)おもろい先生がきたなー
校外実習の最中、寺尾の父で、漁師の寺尾茂信(迫田孝也)から港で大型クラゲが発症してしまい、綱が破れ、死活問題になっていることを知った朝野。
(寺尾)ここ最近、大型クラゲが大量発生しとるんや。網が破れる、魚が逃げる、船が止まる。
(朝野)現場で漁師さん達が困っている問題についてみんなで考えてみよう
(佐々木)網破くってやばくない?
(木村)腫れるどころちゃうって、毒は弱いけど量がやばい。触ったら蚯蚓腫れ確定。なぁ寺尾?
(佐々木)これで
(木村)なんで寝れるの?
(佐々木)これでバッグとか作ったら?
(福原)じゃあもう終わりやん。うちらじゃ何も変わらん
(木村)水分98%だから加工したらほぼ何も残らんって。
佐々木と福原が平和に昼食をとるなか、奈未は木村にクラゲの水分をとり、コラーゲンを抽出することで豆腐を作ることを提案しました。
(佐々木)今日も昼抜き?
(福原)ダイエット中やからね。いる?
(佐々木)柿ピーは良いんだ。
(福原)昨日の晩の残りもん。残したら怒られるし、
(佐々木)お願い一つ食べて?コラーゲンたっぷりやで。お肌プルプルやでー
(福原)ダイエット中だって言ってるやん
(菅原)あのクラゲのことどうにかならんの?勿体ないやろせっかく大量にクラゲが折るのに
(木村)ただの邪魔者やろ。
(菅原)自分とこの問題やろ
そこで、菅原奈未は唐揚げのコラーゲンをヒントに、クラゲの水分を活かしてコラーゲンを作り、クラゲ豆腐を作ることを福原達に提案しました。
(菅原)海の成分から塩分を取り除くと濁りが出来るやろ?クラゲの水分をとって、ぷりぷりのコラーゲンとにごりが抽出できるってことやん。その2つを抽出して別の食べ物を作る。にがりと言えば豆腐やろ?プルコギ豆腐とか?
同じ頃、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で、ISS(国際宇宙ステーション)では、木島真(神木隆之介)は東口との仕事を始めました。
(東口)今日は官能評価の日です。宇宙では味が変わると感じ方が変わる宇宙飛行士もいるそうです。つまり痴情と同じ評価では意味がない。数値と宇宙という特殊な環境その両方を考慮する必要があります。
(木島)いや正直、これを食事と呼ぶのは違うかなと…。
(東口)ですよね。これなら離乳食のほうが絶対美味しいぜ!と我々が手を緩めてはいけません、安全が最優先です。
東口は、木島の妥協なき姿勢で仕事に励む姿を見込んで、「宇宙日本食認証基準案」を共に作ろうと提案します。
宇宙化日本食開発ルームは、木島と上司、東口亮治(鈴木浩介)のたった2人だけの小さな部署です。
宇宙教育センターの職員、皆川有紀(ソニン)が唯一の事務スタッフです。
(皆川)またペペロンチーノ?今、宇宙食担当してるんだって。不満そうね。
(木島)不満というか…技術部門で船体の解析をやって来た人間が、急にメニュー表を作る部署に回されれば。僕は宇宙を探求したいんです。
(皆川)メニュー表ね?
(木島)構造計算も軌道設計もやってきました。それが今はソースの年度と塩分年度です。
(皆川)ソースを甘くみすぎ。このミッションで一滴が飛んだら機器に入り込んでショートする。たった一滴で、ミッションが止まることだってあるのよ。
(木島)分かってます。ただ料理をしたことがない人間がいきなり調理場に立てと言われたような気分です。
(皆川)分かるけどさ、誰でも立てる場所ではないでしょ。まだ誰も食べたことがないメニューを作るのも悪くないんじゃない?
(佐々木)くさ!
(佐々木)メモして
(菅野)タイトルつけへん?クラゲで町を救うとかは?
(福原)ちょっとでかくない?
(菅原)プルプルクラゲクッキングは?
その様子を見る木村と、3人を冷めた目で見る菊池遥香(西本まりん)。
(菊池)何が楽しい?
(木村)菊池さんって東京におったんやろ。原宿行ったことある?
(菊池)あるよ。
(木村)ええなー俺、竹下通りでカフェやりたいんよ。
その頃、福原、菅原、菊池が調理を試みていました。
朝野は、寺尾に居眠りの罰としてバケツを持たせてしまいました。
そのことを詫びる、朝野。
(朝野)この間も有難う…実習。ごめんな重かっただろ。あ、あの女の子…こないだも会ったんだよ。あの時もこうやって宇宙見てた。
(寺尾)慣れているから。るか!風邪ひくで。まだそこおったんか。
ここで朝野は瑠夏が寺尾の妹だと知りました。
菅原、菊池、佐々木はついにクラゲを使った豆腐を完成させました。
(菅原)(菊池)(佐々木)(福原)美味い
(菅原)発表会?
翌日、朝野はクラゲ豆腐を熱心に作り終えた菅原、佐々木、福原に「北陸地区水産高校生徒研究発表大会」に出ることを勧めました。
(佐々木)うちらが出していい奴?
(朝野)出すからには優勝でしょう。
(佐々木)ほんまにやる?
(朝野)今回の成果をこれにまとめて出そう。やってみないと分からないだろ。早速、プレゼン用の資料を作って持ってきてください
(福原)だるすぎー
(朝野)審査員は感動したとかじゃなくて、データとか数字を見る。だから君達がどんだけ凄い事をやったのか実績を見せなきゃいけない。例えば若狭湾沿岸のクラゲの被害額とかタンパク質の含有量とか。まぁとりあえず僕作ってみるから。
資料作成を手伝った朝野の甲斐もあり、プレゼン資料を作り終えた4人は、クラスの前で発表しました。
(菅野)私達は大型クラゲからコラーゲンを抽出し、新たな付加価値食品として豆腐を開発しました。
(福原)本研究は地域資源の有効活用と、漁業者負担の軽減を目的として慰安す。
(佐々木)ブランド化による経済効果も期待できます。
見事、発表会で優勝したことで、黒瀬や他の教員達から褒められた朝野。
(朝野)生徒達がようやったんです。
(日下部)朝野先生ほんまようやったな。そんな謙遜せんでも先生が全部資料書き直したんやろ?あれは完璧やったで。
(黒瀬)発明したのは生徒やけど、優勝したのは先生の手柄や、先生もそれ分かっとるやろ
その後、朝野は菅原奈未のクラゲについてのレポートを読みました。
(菅原)私達の海には厄介者と言われるクラゲがいます。誰にも期待されないで、市場に出回ることもなく、役に立たないと決めつけられています。目的地なんてなく、海流によってただ流されるまま。ゆらゆらとその場を泳いでいるだけの厄介者のクラゲ。なんかそれって私達みたいだと思いました。海の中の主役になんてなれっこないし、特別な力もない。その他大勢の一人。でも本当は私達に出来ないことだってあるはず。誰にも期待されない厄介者にだって価値があるはずです。私達はそれを証明したかった。だからこのクラゲ豆腐を考案しました。
(朝野)生徒達の思い、潰してどうするんだよ
その頃、東口から、HACCP(ハサップ)について提案されます。
(木島)認証基準?
(東口)今、大手食品メーカーが宇宙食に基準を示しています。我々が基準を示してあげなければいけません。HACCUPをご存じですか?NASAが作った食品栄養管理システムです。これからの食品栄養管理システムには必要とされています。宇宙環境は厳しいです。我々はHACCUP以上を目指す必要があります。
NASAが宇宙食を作るために考えた食品衛生管理システムのことです。
そのことは、放課後の菅原、木村、佐々木、福原の間でも話題になっていました。
(木島)そんなことも知らないの?
(福原)英語分からないし
(木村)NASAが宇宙食を作るために考えた食品衛生管理システムのことや。
(福原)NASAってあのNASA?
(木村)それ以外ないやろ
(福原)そのハサップを取らんとうちらが作ったクラゲ豆腐は商品化出来んってこと。
(木村)そう、これからはそのハサップがないと出来んくなる
(菅原)やったら今すぐ取ったらええやん。
(木村)ハサップ甘く見るな。
(菅原)宇宙開発のNASAが作ったやつなんやろ?うちらじゃ無理じゃない?
(福原)フツーに無理
(木村)やるだけ無理なし
菅原はクラスメイト達にサバ缶を宇宙に飛ばすことを思いつきました。
(菅原)やってみなきゃ分からないでしょ。やってみようや、クラゲ豆腐だってできたんだから。
(朝野)菅生な、僕なんより全然、先を歩いている。あの僕も混ぜてもらっていいかな?
(菅原)当たり前やろ、先生がおらんとどうする
(木村)ハサップとか簡単に取れるわけないだろ
(寺尾)それ取ったらうちでも宇宙食を作れるってこと?
(朝野)ハサップを取れば
(寺尾)それやったらサバ缶を宇宙に飛ばせるんちゃう?うちのサバ缶を宇宙に
木島と東口も、ハサップを活かした宇宙食事業を始めようと話を進めていました。
(東口)妥協は一切必要ありません。遮二無二。木島くんの出番ですよ。
(木島)確かに、宇宙環境は厳しい。微生物、破片一つが事故に繋がります。僕が新しい宇宙食の基準を作ります。
サバ缶、宇宙へ行く1話感想・みどころ
若狭水産高校に赴任した新人教師、朝野と水産高校で学ぶ個性豊かな生徒達、JAXAで働く宇宙日本食担当者。
それぞれの思い思いの宇宙食の開発に携わる熱い思いが伝わりました。
NASAが宇宙食を作る上に必要不可欠な食品栄養管理システム、ハサップの特許取得に向けて奮闘する朝野と生徒達を応援したくなりました。
一方で、宇宙日本食認証基準事案の新基準を考案することになった木島と東口の動きも面白くなりそうです。
サバ缶を宇宙に飛ばす…実話に基づいたこのサクセスストーリー。
大人と子供の夢と実現に向かった世界観が心温まりますね。
殺伐した世の中に、お茶の間がほんの僅かでも優しい笑顔がこぼれそうな作品だと思います。
次回は、朝野のクラスの生徒で、朝野たちの行動を呆れて見ている生徒、遥香にフォーカスが当たります。
東京から来た彼女は、田舎よりも東京に戻りたい思いや、朝野たちが熱を注ぐサバ缶を宇宙に飛ばすための努力をクールに傍観しています。
彼女の視野の狭さや、夢や希望を持たない心に、朝野が変化をともす来週も楽しみです。