未解決の女~警視庁文書捜査官~Season3

未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~6話「誘拐」

未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~6話「誘拐」あらすじネタバレ

我が子が描く絵を見守る、石野宏文。

(石野)菫、上手上手。パパも描くから

(菫)パパも上手。菫にちょうだい。

衆議院議員、周藤の運転手だった石野は、海岸で遺体となって発見されました。

凶器となったロープも発見されました。

5年後ー。

(菫)あのそれ気を付けたほうがいいですよ、引っかけると転ぶから。

理沙は通学途中の菫にたまたま、声を掛けられました。

その頃、古賀(沢村一樹)に、日名子、草加、夏目が6係が捜査に関わることを頼み込んでいました。

(日名子)室長、6係で再捜査してみてはどうかなという未解決事件をみんなで洗い出しました。

(草加)この一昨年の西新井強盗殺人事件は、両親も解決を熱望しており、しかも報奨金までかかってる。

(夏目)5年前のあきる野市の転落事件の証拠もいっぱい残ってるみたいですよ。

(古賀)なんだ、なんだお前ら揃いも揃って。お前ら倉庫番が洗い出さなくても、こっちが解決すべき未解決事件があるって言ってるだろ。この資料を今週中に整理しろ。

(日名子)無念…諦めませんから。

(宗像)室長、先程SITが殺到しました。

(古賀)特殊班が?また略取誘拐事件か

(宗像)しかも、誘拐された子供の父親は、衆議院議員で内閣府大臣政務官の周藤光太郎です。

(古賀)周藤?あの閣僚入りって寸前の噂の?

(日名子)周藤家といえば有名な政治家一族ですね

(宗像)はい、その有名政治家一族の周藤家のお嬢さんが誘拐され、内密ではありますが捜査本部が組まれております。

(夏目)僕、政治家は総理大臣以外何も知らない

(古賀)お前は内密な話を堂々とするな、人の話に勝手に加わるな、政治をもっと勉強しろ。あなたは…ええっと。

とっさに、草加にも悪態をつきそうになるのを抑える、古賀。

(草加)周藤光太郎といえば5年程前、事務所スタッフが殺されるという事件がなかったか?

大臣政務官、周藤光太郎(須田邦裕)の一人娘、周藤菫(永尾柚乃)が誘拐される事件が発生しました。

早速、日名子は理沙と共に資料を捜します。

(理沙)その事件は未解決よ、たしか…この辺りに…あった。

菫の母、萌々子(東風万智子)の通報を受け、警視庁強行犯係第5係の桑部(山下圭哉)、越阪部(武田玲奈)らは、SITの泉と港と共に、捜査を開始します。

(萌々子)学校に行く時間なのに。3時間で一億円振り込めって。どうしようもないんで110番をしました。

(SIT隊員 港祐司)こちらが菫さんのお母様です。

(SIT係長 泉恭也)特殊班捜査係の泉と申します。

(桑部)強行犯係の桑部です。本件は緊急事態なので合同捜査に当たります。

(萌々子)これです。もう学校にいる時間のはずなのになにかと思ったら男の声がして。

(桑部)誘拐犯は奥さんになんと言ってきましたか

(萌々子)子供を返してほしかったら3時間以内に1億円用意しろと。

(桑部)身代金の引き渡し方法は?

(萌々子)聞いてません。無理と言ったら電話を切られて。3時間で一億は無理です。でも50万ぐらいならすぐ振り込むからとにかく娘を返してと言ったんです。

(港)犯人は逆上してすぐに1億円用意しろ、警察に言えば娘の命はないと言って電話を切ったそうです。

(萌々子)でもどうしようもないので110番通報しました。夫は国会召集中でまったく連絡が取れないし。

(桑部)奥さん、お子さんの命が第一ですよ。

(泉)犯人から再度、連絡が奥さんに入ります。その時はくれぐれも刺激しないように。

(萌々子)そんなことぐらい私だって分かってますよ!それより、さっきからお母様とか奥さんとか私にも名前があるんですよ。

萌々子が身代金を拒否したことを知った桑部達はその言動に違和感を覚えます。

警視庁第6係の新米係長、陸奥日名子(黒島結菜)、鳴海理沙(鈴木京香)、草加(遠藤憲一)、夏目(宮世琉弥)、室長の古賀(沢村一樹)、宗像(皆川猿時)らは、実父が殺害された時に所持していた手紙を元に捜査を開始します。

文書捜査官は周藤家について調べました。

周藤光太郎は経済産業省を退職後、衆議院議員の周藤次郎の公設第一秘書となり、以降は、旧姓が「浜田」で、周藤家の婿養子となっていることが分かりました。

(草加)周藤光太郎、旧姓、浜田光太郎は経済産業省退職後、衆議院議員の周藤次郎の後任の公設第一秘書となり、そこで私設秘書をしていた娘の周藤萌々子と出会い、1年後に結婚。周藤家の一員となっている。

(古賀)14年前には周藤次郎が政界を引退し、娘の萌々子に埼玉6県の地盤を譲ると言われていた。後継に指名されたのは萌々子の夫の光太郎だった。で、萌々子は専業主婦として夫の政界進出を支えた。

(日名子)その周藤光太郎さんの運転手、石野宏文さんが殺され、息された事件が起きたのが5年前の春ですね。気の毒ですね、お子さんもまだ小さかったのに

(夏目)こっちの家族は一見幸せそうですよ。

(理沙)あ、この子

菫を見て、理沙は朝、見かけた通学途中の少女だと気づいた理沙。

その頃、誘拐された菫は、誘拐犯の四屋の動揺にも冷静に対処していました。

(四屋)何なんだよ!金は無理って。普通金持ちの親はそんなこと言わねぇんじゃねぇのかよ。どうなってんだお前の親。

(菫)50万円か。今年貰ったお年玉の合計と同じぐらいだな。

(四屋)お前そんなもらってるのかよ。そうか、そうだよな、お前の親は金持ちの政治家なんだもんな。俺、誘拐する相手間違えてないよな

(菫)うーん、あいにく間違ってるね。

その頃、6係では、周藤菫が周藤家の養女で、海岸で2021年に遺体で見つかった石田宏文の娘だと調べがつきました。

(草加)養子?

(古賀)ああ、周藤夫妻に実子はいないんだよ。誘拐された娘は生まれてすぐに母親が亡くなり、5年前まで父親が一人で育ててた。その父親っていうのが石野宏文だ。5年前の事件の被害者だよ。石野の死亡後、引き取り手がなかった娘を周藤光太郎が養子にしてる。

警視庁強行犯係の桑部達も周藤家の周辺の情報を共有していました。

(桑部)出入りしてるベビーシッターの話では、菫を養子にしたのは元々、夫の周藤光太郎の独断だったそうだ。

(桑部)夫の周藤が養子をとろうとした。妻の萌々子は子供嫌いで元々反対したらしい。

(夏目)そっか、子供嫌いだったんだ。

(越阪部)了解、行ってきます。

(桑部)奥さんの機嫌損ねるなよ

夏目は桑部に報告します。

(桑部)文書関係ないのになんでお前が来たんだよ。

(夏目)古賀室長が、未解決事件の被害者家族が誘拐されたのだから、特対も動かないわけにはいかないって張り切ってて、それで、陸奥係長もいいですねって張り切っている。

(桑部)面倒なのが張り切ってるな。しかし人手が足りてないのは確かだ。子の情報も共有してくれ。

6係では、石野宏文の遺書から事件の手がかりになりうるものを分析していました。

(草加)これが石野の遺書です

(日名子)かなりボロボロですね。逆に言えばこの部分だけ消えずに読めるところが奇跡の陽です。

(理沙)綺麗な字、形が整っていて、誠意を感じられる

(草加)そういえば、当時、分析を頼みに来た捜査員にも言ってたな、自殺する人間の字とは思えないって。

(理沙)そんな空想はいいから文字を判別しろって言われた

(日名子)そうか、お2人は当時もこの文字を見ていたんですね。文字の解析作業としては一度、終了していますが、私はこの事件を再捜査したいと思ってます。

(草加)はい、その娘も、父親を殺された上にこんな目に遭わされて辛すぎる。

(理沙)そうね、私も手伝うわ。彼女には仮があるから。

(日名子)いいんですか、鳴海さん。

小学生とは思えない頭脳を持つ、菫は、自分を誘拐した四屋大介(上川周作)に完全犯罪になる提案を持ち掛けてきました。

(菫)はっきり言って人選ミスですな。私は養子で、しかも、愛されていない。私で身代金を取るのは不可能ですよ。でも私はラッキーでした。あなたに無理やり車に乗せられたときに、私は幼女のみに異様に性的関心を抱く変態男に捕まったと思ったんです。でも違った、単にお金に困ってただけの大人でよかった。

(四屋)馬鹿にしてふざけんな。

(菫)大人ってすぐに大きい音を出しますよね。弱い者を黙らせるために

(四屋)もう一度お前の親に電話する。お前の親が1億円出さなかったら、どうなるか分かってるだろうな

(菫)だいたい分かります。でも身代金目的の誘拐って、そもそも成功する可能性がものすごく低いですよね。しかも、他の誘拐よりも刑罰が重いし、割が合わないから特殊詐欺の増加に伴い、近年は寧ろ減ってる犯罪なのでは?死んだらパパに会えるのかな。わたしの本当の父は殺されて海に捨てられました。なので、私も殺して捨ててほしい

(四屋)うるせぇ。黙れ。俺にはもうやり遂げるしかないんだよ。お前を殺してでもな。お前そういうこと言うなよ。俺も親父が借金残して死んでから人生狂い始めたんだ。でも親父を恨んではいない、親父は真面目に働いていた。底辺は底辺から抜け出せない!そういう仕組みを作ってるこの国が悪いんだ。それで裏金があるだろ。そういう上級国民を苦しめてやりてぇんだよ!

(菫)それで政治家を恨んでるの?裏金か…あ、いい方法を思いつきました。この手を使えば、1憶でも2憶でも払うんじゃないかな。

(四屋)俺を騙す気だろ

誘拐犯の四屋は、根は悪い人物ではなく、借金を作る父親を心の底から愛していました。

また、政治家に対し、世の中への鬱屈を抱いています。

(菫)騙してません、その代わりに私に半分下さい。今から私とあなたで完全犯罪をしましょう?

その頃の周藤では、萌々子がSITの泉と港と共に、四屋と身代金の交渉に応じていました。

(萌々子)もしもし?

四屋はボイスチェンジャーを使い、菫の指示の元、萌々子と交渉します。

(四屋)やはり1憶じゃ足りない2億円だ。金を出さないならこの娘の父親を殺した犯人を晒す。

(萌々子)2億?そんなの無理よ。…犯人を晒す?意味が分からない、石野さんを殺した犯人なんてこっちが知りたいぐらいよ。曝露でも何でもすれば?とにかく娘を返して。

(四屋)2億払わなければネットやマスコミ各社に5年前の石野宏文殺しの犯人の名前を暴露する。娘を殺す。おい、話が違うじゃないか。お前の言ったとおりに言ったのに、母親、払う気微塵もねぇぞ。

(菫)この人は知らないのか…。

光太郎が石野の後任秘書の松下健也を連れて、電話に代わりました。

(光太郎)萌々子さん、留守電を聞いた。

(松下)済みません、道が混んでて遅くなりました。犯人か?父親だ!1億は今すぐ用意する。娘は無事か、声を聞かせてくれ。菫ちゃん

(四屋)いや、2億だ。待たせるから値上げしたんだよ。2億を3時までに用意しろ。3億を絶対に用意しろ。警察には知らせるな。

四屋は15時までに、2億を用意するように訴えました。

(菫)助けて!殺されます!

(泉)どうだ?発信機の特定は?

(港)だめです。海外IP電話を使って発信番号が偽造されています。

(光太郎)なんで警察なんか呼んだんだ!

(萌々子)だって他に誰に言うのよ。あなたは連絡取れないし。

(光太郎))犯人に警察を呼んだのがばれたらどうするんだ。

萌々子と光太郎は夫婦関係が壊れていました。

(光太郎)親父に頼んで用意してもらえば

(萌々子)あなたはいつもそう!お父さん、最近じゃもう先週のことだって覚えてないのよ!

萌々子は実父の認知症を訴え、まともに話し合えないと光太郎に反論しました。

(泉)お2人とも落ち着いてください。

(越坂部)そうです。何故、犯人が菫さんの実の父親を殺した犯人を晒すと言ってきたのか…心当たりはありませんか。

(光太郎)は?そんなこと知りませんよ!犯人に気づかれないうちに早く帰ってください!

(萌々子)帰らないで!警察に頼まないでどうするつもり?

(光太郎)お帰り下さい!周藤家には何の問題もない

(萌々子)は?なにそれ信じられない。

夫婦喧嘩をする2人を松下が窘めました。

(松下)奥様。先生は菫さんを心配して駆けつけたんですよ!

(萌々子)奥様って呼ばないで

(光太郎)とにかく出て行ってくれ!

宗像が周藤家の情報を日名子達に説明しました。

(宗像)周藤夫妻は警察に退去を迫り、秘書を連れてどこかに向かったそうです。SITと強行犯係が後を追ってます。

(古賀)なんじゃそりゃ、それじゃお前、5年前の石野宏文殺しで怪しいのは周藤ってことになっちゃうじゃないか

(日名子)周藤光太郎さんにはアリバイがあります。石野さんが殺害された夜、秘書の松下さんとパーティーに出席して

(古賀)アリバイがどうであれ、金を出せって脅してきてるんだよ。誘拐犯は5年前の石野殺しの真犯人を知ってて、それに周藤が何かしら関わっていなければ脅しが成立しないだろ?!おいおい、もし現役の国会議員が殺人犯なってことになったら、大変なことになるぞ。

その頃の菫と四屋は、共犯者のように作戦を練り続けました。

菫の頭脳明晰さにリードされる四屋は、菫の養父である幸太郎が、実父の石野を殺したと周藤家との交渉から、思い込んでいました。

(四屋)よし2億円ゲットできる。

(菫)これで確定した。やっぱりそうだったのかー

(四屋)マジで今のお前の父親はお前の本当の父親を殺したってことか。お前のこと心配してたぞ

(菫)それも嘘ですよ。確証が得られて良かったです。ここからはリスクを避けて短期決戦で行きましょう。

(四屋)そうだな、3時にどうやって2億を受け取るか

(菫)え?考えてなかったんですか?

(四屋)考えてるに決まってんだろ。受取場所の候補も絞ってある。

(菫)字は綺麗じゃなくても丁寧に書くといいですよ。そうすると心も綺麗になるって。パパが言ってました。あともう電話を連絡に使わないほうがいいです。既に警察と繋がってるかもしれないから。

(四屋)警察に言ったら娘を殺すって言ったよ?

(菫)私は愛されてないんですよ。命の心配よりまずは通報すると思う。まさか現金で受け取る気?やめてくださいよ!2億円って20キロもあるんですよ!ジュラルミンケースにでも入っていたら受け取った時点で走れなくなって、警察に捕まってアウトですよ。身代金要求型コンピューターウィルスとか憧れますけどね。まぁ暗号資産で送金か、あるいは運びやすい外国通貨にして資金洗浄と言ったところでしょうか。

(四屋)分かったよ、で、お前は半分もらってどうするんだ。

(菫)早くあの家を自立して出たい。このままだと未来がないから。

(四屋)見えない…俺も人生変われるかな。

桑部は管理官と電話し、四屋が介護職員として働いていたことを調べました。

(桑部)管理官、通学路を通過した路線バスのドラレコ映像に、被害者を乗せたとみられる不審車両が映っていました。所有者は、昭島市在住の介護職員、四屋大介。四屋の自宅に向かいます。本部から許可が出た、急げ、時間がないぞ。

日名子達は、菫が学校でも一人でいたがり、犯罪関連の本を愛読していることで、孤立していることを伝えました。

(夏目)強行犯係の調べによると、菫さんは秀才型の陰キャです。テストはいつもほぼ満点、休み時価んは友達とたむろったりせず、一人で本を読んでいて、しかもそれが犯罪だったり殺人だったりそれ系で近寄りがたいかったって。

(日名子)なんてこと言うんですか

(草加)もういい貸せ。

(夏目)階段下りながら読みこんだのに。低学年の頃は秘書やシッターさんが菫さんを送り迎えしてたんですけど、だんだん本人が嫌がるようになってここ最近は一人で帰ることが増えたみたいです。で、ここ、これです。1か月前、警備員が怪しい男を見たそうです。

菫の学校の前で、登下校中の彼女を狙って近づいたのはフリージャーナリストの小野寺稔。

理沙は彼のことを知っていました。

(理沙)この人知ってる。政治家の汚職専門のフリージャーナリストよ。

(日名子)汚職専門?警備員が他の生徒に対応していた為、5分程話し込んでいたとありますね。

(夏目)で、その頃から菫さんの様子がおかしくなったみたいで。担任の先生も気になっていた。

(草加)まさか父親の汚職の話でも探ってたのか

(理沙)周藤光太郎は閣僚入りの噂がある。その男が追ってても不思議じゃないけど子供に話を聞くのは変よ。

(草加)この小野寺って記者に話を聞いてきます。お前、上言って掴んで来い、。

(夏目)またこの階段上るんですか

草加と夏目は小野寺に話を聞くことにしました。

(理沙)誘拐犯が脅し文句を変えてきたのも気になるわ。最初の電話では娘の命と引き換えに、身代金を要求してきたのが、何故、犯人を暴露するという脅迫に代わったのか

(日名子)最初から暴露で脅すつもりなら誘拐の必要はなかった。頭がこんがらがってきたのでまとめさせていただきますね

(理沙)なにこのまとめ?年表?

(日名子)はい、周藤さんと石野さんの事象をプライベートも含めてまとめてみました。周藤さんが金融調査官副会長に就任した年に石野菫さんが生まれ、父親の宏文さんはその翌年から周藤さんの運転手を務めていますね。

(理沙)その前は確か周藤の秘書だったはずよ。

(日名子)ホントだ。周藤光太郎さんの初当選の時の写真に写ってますね。

(理沙)5年も秘書を続けていたのに急に運転手になったから、殺された石野は自分を運転手にしていた周藤を恨んでいた。なんて推理していた刑事もいたけどなるほどね、こうしてみれば、見当違いもいい事ね。2016年10月に石野菫が生まれた。その後すぐに母親が亡くなり、石野さんはもう、政治家の秘書というハードワークを続けることが出来なくなった。

(日名子)そうか、それで石野さんは周藤さんに相談をして、時間の融通が利きやすい運転手になったんですね。その後、今の松下さんが秘書になった。こう考えると、犯人?とか汚職してると思ってた周藤さんがいい人に見えてきたな。この手紙は、雇い主であり、恩師である周藤さんに当てたものなのでしょうか。責任は全て私、深くお詫び申し…うーん、何をお詫びしてたんでしょうね。

(理沙)この部分だけ考えれば、恐らく、責任はすべて私にあります。深くお詫び申し上げます、よね?だけど問題なのはこれが5枚目でその前に4枚もあるってこと。

(日名子)私は職業柄、部下の反省文や始末書を沢山読んできましたが、計5枚もの文章は滅多にありません。責任は私っていう言い方もちょっと特殊です。これって例えば上司が、責任は私が執るから好きに捜査しなさいとかそういう時に使いますよね。

(理沙)嫌な仕事ね。彼は悪くない、悪いのは私よのような誰かが誰かを庇う時の常套句だわ。いいじゃない、面白い視点だわ。

(日名子)やった。初めて鳴海さんに褒められた。

そこへ、夏目が戻って来ました。

(夏目)陸奥係長、周藤さんちに鳴海さん好みの面白い本棚があるって強行犯からの情報です。

夏目の情報を手掛かりに、日名子達は、周藤家へ

(理沙)小学生とは思えないラインナップね

(日名子)菫さんも字が綺麗なんですね

(理沙)これは

(越坂部)こちらが奥さ…周藤萌々子さんです。

(萌々子)ここはパパコーナーなんです。あの子、遺品だけじゃなくて、パパの字が好きだとか言って、生前に書いた文字をありったけ集めて、保管しています

(日名子)菫さんの亡くなったお父様。文字が好きなんて誰かさんみたいですね。

(理沙)お優しいんですね。萌々子さん。私は子供が苦手なので尊敬します。知人の子供を育て、これほど沢山の趣味の本を買い与えて、部屋の中に、父親を悼むコーナーを作るのを許しているなんて。

理沙は萌々子の人間性を見抜き、菫を愛していることを伝えましら。

(萌々子)そんなこと言われたの初めてです。石野さんが優しいんですよ。私も良く励まされていた。私、父が自分の介護の為に、私を跡継ぎにしないことをよく愚痴っていたから。いつか介護が終わって、石野さんも育児に手がかからなくなったらまた一緒に政治の道を目指そうって話したこともありました。なのに死んでしまうなんて。まだ見つからないんですか?菫さん

(理沙)これ、見てもいいですか

(萌々子)最近、片付けてない。シッターの話だと最近その紙ばかり見ていたようで。

学校帰りの菫を待ち伏せしていた小野寺の情報を掴んだ、草加から電話が、日名子にありました。

(草加)フリージャーナリストの小野寺は周藤の裏金疑惑を突き止めていました。5年前に、故人や企業が周藤光太郎に渡した寄付金の額と、事務所が出した収支報告書には大きな開きがあった。しかも、そのネタを娘に話していた。

小野寺は学校帰りの菫に、周藤たちが菫の父、石野を殺したから引き取ったのだと告げたのです。

(菫)裏金疑惑

(小野寺)そう、私は君の本当のパパは周藤議員の裏金疑惑に気付き、それを告発されて殺されたと思ってる。

(菫)嘘、なら、あの人はなんで私を引き取って。

(小野寺)私は君のためにも日本のためにもこの罪を明らかにしたいんだよ。

菫は小野寺の話を鵜呑みにしてしまい、里親である光太郎が、実父の石野を殺したと誤解していたのです。

それで、誘拐犯である四屋に協力的な姿勢を見せていました。

(小野寺)さぁ警察に疑われない為かな。

その前触れを聞いた理沙、日名子はそれぞれの見解を述べました。

(日名子)9歳の子供になんてことを

(理沙)それで分かったわ。誘拐犯に石野殺しの犯人を暴露すると言わせたのはきっとあの子よ。

(日名子)菫さんが?

(理沙)周藤菫は周藤光太郎が本当に自分の父親を殺した犯人なのかどうか確かめようとしていた。そして周藤が金を払うと言った時点で、彼が犯人だと確信した。大金が奪われれば父親を殺した周藤が大きなダメージを負い、警察が5年前の真相を暴くきっかけにもなる、そう考えて犯人に協力しているんじゃないかしら。周藤菫はその状況が見えてない。

(越坂部)誘拐犯が犯人を暴露すると脅してきた時、周藤さんはこの場にいませんでした。直後に駆け付け、なにも聞かずに金は用意すると答えているんです。

(日名子)菫ちゃんにこの事実を伝えないと

次に夏目から連絡があり、周藤光太郎が現金の受け渡し場所に向かったと報告してきました。

(夏目)周藤光太郎が現金の受け渡し場所に向かいました。今、特殊班捜査係と強行犯係が後を追って特対にも要請が来たので僕も向かいます。

(日名子)了解です。私達も行きましょう。

(理沙)あなたは行って。私はまだ調べたいことがある。それからあなたにもお願いしていいかしら。

(越阪部)え、私ですか。

その頃、駐車場にいる菫は流れを四屋に指示しました。

(菫)いい?例え警察が来たとしても、警察は人命第一だから私と一緒にいる間は手を出せない。だからあなたは私をこう捕まえたまま現金を受け取ってください。ユーロならたぶん11キロぐらいかな。それを持って私を人質にしたままあのエレベーターに乗る、エレベーターで服を変えてそこからは別行動。私はあなたの反対方向に走っていって助けてって泣き喚くから、その間になるべく遠くに逃げて、エレベーターへ走ったら別行動。おすすめは世界一利用客が多い新宿駅の乗り換え。これ参考にして。

(四屋)綺麗な字だな。俺も練習しようかな

(菫)絶対に私の手を離さないでね。人質から手を離したら遠慮なく警察はあなたを撃つんだからね?

(四屋)絶対にせんじょう?したら連絡する。半分はお前にやる

(菫)あなた名前は?

(四屋)四屋大介

(菫)無理しないでね、大介さん、私に付き合ってくれてありがとう

やがて、身代金を持って周藤光太郎が来ました

(光太郎)娘を離せ!金ならここにある。

(四屋)金をここに置け!置いたら腕を頭の前で組むんだ。よし、よし!

あっという間に日名子と古賀達が到着しました。

(菫)だめ、私を離さないで計画通りに

四屋は抵抗しますが、なんと、石野の後任の秘書、松下に刺されてしまいました。

(古賀)四屋大介だな。

(菫)やだ、嘘…なんで?

(今津)あなた今、四屋大介を刺しましたね?

今津は菫を保護します。

(光太郎)刑事さん、彼は命を懸けて娘の命を救ってくれたんですよ。菫ちゃん、ああ良かった

(菫)触らないで!この人は私のパパを殺したくせに!。警察の人、人殺しはこの人です!この人は5年前に私の本当のパパを殺した犯人です!

(日名子)菫さん!石野さんを殺したのは周藤さんではありません。

(草加)5年前の4月18日の政治資金パーティーの関係者に会って話を聞いてきた。5年前の捜査であんた周藤夫妻と共に最後まで会場に至って話しだったよな?再度調べたところ、閉会の直前になって、緊急の連絡が入ったと戻って来たあんたを見たと受付の女が証言した。前任だった秘書の石野さんがその事実に気付いた。あんた、さぞ困ったんだろうな。後任の秘書にあんたを推薦したのは高校の同級生だった石野さんだからな

(越坂部)5年前にあなたが投資で失敗して借金を負っていたことも周藤事務所の政治資金の口座からあなたの個人口座に多額の振り込みがあったことももう確認済みですよ。

(光太郎)松下くん、これはどういうことだ

(松下)え?その人の勘違いでしょ。先生なにかの誤解です。

(日名子)日本中央バンク105万円、株式会社ネクスト関東開発25万円、シグマ製鉄コーポレーション70万円、財団法人都市改革促進会22万円、埼玉県有志、大河内まさる氏、53万円、石野宏文さんは生前、あなたが着服していた裏金を調べ上げていたんです。

松下が石野を殺害した張本人で、石野は松下の着服した裏金の不正を暴こうとしていました。

(理沙)その企業、団体、個人は合計で32もあり、石野さんはそれをリストにして周藤さんに報告しようとしてた。亡くなった時に持ってた便箋は、縦罫で1枚10行、32、全てを欠けば3枚分を超える。つまりあの5枚の手紙の大部分はこのリストで構成されていた。そして石野さんは最後に、松下の不正の責任は全て自分に責任があると周藤氏に謝罪しようとしてた。それなのにあなたはあの夜、会場を抜け出し、あなたは会場を抜け出し…。

石野と松下

(松下)違うんだよ石野、ちょっと借りたら帰そうと思って。

(石野)2千万だぞ?こんなことがばれたら先生まで信用を失うことになるんだ。僕はこのことを先生に報告する

(日名子)石野さんを海で揉み合って殺し、海に捨て、何事もなかったかのように会場に戻ったんですね

(夏目)大丈夫?

夏目は父の死の真相を聞く菫に配慮しました。

(松下)だからそれ全て推測でしょ?

(古賀)それじゃ、凶器のロープに残ってるDNAと照合してみようか。5年前の真犯人をばらされちゃ困る。そう思ってどさくさに紛れてナイフで殺そうとしたんだろ

松下を確保する古賀達。

(松下)チクショウ、なんでバレた。チクショウ離せ

理沙は複雑な思いを抱えながら、周藤家の菫の部屋に飾られた、菫と石野の写真を見つめました。

菫は光太郎を誤解していたことを謝りました。

(菫)ごめんなさい、私

(光太郎)座ろう?君が生まれてお母さんが亡くなった時、石野くんが事務所を辞めさせてくれって言ってきた。今は命に代えても娘を守らなくてはならないからって。僕はねその時、約束したんだよ、君の娘は僕が一緒に守るからって、そう約束したんだよ。良かった。約束守れて良かった。

光太郎は石野との固い絆から忘れ形見の菫を必死に守ろうとしてきました。

菫を抱き締める萌々子も、何も言わずとも、娘を愛していました。

(理沙)あの

(菫)あなた刑事だったんですか?無念なことが2つあります。一つは大介さんの死、もう一つはパパの字の謎を自分で溶けなかった事です。

(理沙)あら?あんな美しい字、罪深い謎解きなんかに使わないで、うっとりと眺めるほうがいいわよ

(日名子)四屋大介さんですが、幸い命に別状はなく、今は警察病院に入院してます。

(理沙)これからどうなるか分からないけど、あなたに手紙を書きたいそうよ、綺麗な字で

(菫)生きてたんだ、良かった。そうですか、楽しみ。

菫は理沙と日名子に一礼して、両親と共に帰っていきました。

(日名子)あの子、将来、鳴海さんみたいになりそう

(鳴海)嘘でしょ、私あんな子供じゃなかったわ。

未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~6話「誘拐」感想・みどころ

誘拐犯と、世の中に不満を持つ介護職員の犯人。

誘拐された被害者と思えない菫の大人顔負けの洞察力と知識量に見入ってしまいましたね。

永尾柚乃さんの圧倒的な演技力に脱帽でした。

来年は映画監督や主演もこなす彼女にますます目が離せません。

周藤菫は、秀才で独特なために、いつも一人でいたがり、親を誤解して心を閉ざしてしまった少女でした。

フリージャーナリストの小野寺の嘘を信じてしまい、養父の周藤光太郎が、実父の石野を殺した犯人だと信じてしまう幼さが切なかったです。

感情的で、夫婦仲があまりよくなさそうな周藤夫婦は、当初、子供が誘拐されているのに、後ろめたいところもあって、怪しく見えるミスリードでした。

周藤夫婦が、菫を心から愛している場面が画面越しから伝わり、温かい涙が溢れました。

理沙が萌々子に言ったように、菫が、実父を悼む環境を整えたり、菫が欲しい犯罪心理学の本を買い揃えるなど、言葉足らずの彼女への愛が分かりますね。

頭脳明晰の菫でも、両親の愛の深さにはまだまだ気付きにくい切なさが良い意味で相まって、心温まるエピソードでした。

 

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