大追跡~SSBC強行犯係~5話あらすじネタバレ
いつも通り、居酒屋「しず」で叔父で官房長官の久世(佐藤浩市)とは酒を酌み交わしていた名波(相葉雅紀)。
(久世)どうだ凛太郎、新しい職場にはもう慣れたか?証券マンから警察官なんてお前が初めてなんだろうなぁ
(名波)めちゃめちゃ充実してますよ。伯父さん。前の仕事に不満があったわけじゃないんです。僕は人の役に立っているのだろうかって
(久世)立ってるよ
(名波)お金を儲けさせるという意味ではそうですよね
(久世)見かけによらないからな。交番に何回か通報されたと聞いたときはびっくりした。お前は見かけによらないからな。女性が酔っ払いに絡まれているのを助けたり、誰かが悪ガキに脅かされている現場に出くわすと、凛太郎はほっとけないって
(名波)結局、間に入って殴られるんですけどね。SSBCは考えてなかったなー伯父さんが勧めてくれた通り、やりがいのある部署です。
(久世)その正義感を今の仕事に活かしてほしい。SSBCはお前に必要不可欠なんだよ。既成概念に捉われず捜査してくれ
(名波)あの事件を解決するためですよね
(久世)あの犯人は絶対に逮捕しなきゃですね
ふと、店のテレビを見ていた彼らは、捜査一課長の八重樫(遠藤憲一)が映っていたことに驚愕するのでした。
テレビに映り、マグロを捌いていたのは、八重樫の兄、八重樫雅彦(遠藤憲一 二役)でした。
SSBCの伊垣(大森南朋)らも、伊垣が双子であることを後日に知りました。
(名波)本当に一課長がマグロを捌いていたんです。
(伊垣)そんなわけないだろ
(名波)一課長、テレビ見たんですよ
(八重樫)マグロの解体ショーご覧になってたんですか?実はあれ、双子小の兄貴なんすよ。寿司職人なんだ
間もなく、八重樫の双子の兄、雅彦は青山で寿司職人だと判明。
(葛原)寿司職人?!
(名波)青森でお寿司屋さんをやっていらっしゃるそうです。
(城)と(木下)見たいような見たくないような
(光本)私は見てみたい
(仁科)really?
(小山田)性格も似ているんですかね
(名波)お兄さんのほうは人懐こいそうです
そんななか、多摩川の河川敷で遺体発見の通告を受けました。
遺体は死後一週間から10日経過し、腐敗が進んでいた遺体の身元は、倉田一郎(眞島秀和)です。
(伊垣)遺体の腐敗臭だ。こりゃ死後何日か経っているな
間もなく、伊垣と名波は、機動捜査隊の源(矢柴俊博)と、沢村(ワタナベケイスケ)と合流します。
捜査一課の青柳(松下奈緒)、佐倉(本田大輔)、中津川(宮地真史)が遺体を検証。
(中津川)この暑さで腐敗が進んでいますね
(青柳)左わき腹と左胸を刺されてる
(源)SSBCは防犯カメラ収拾に向かいなさい
(小山田)いつの映像を探せばいいんですか
(沢村)鑑識は死後1週間から10日といっていました
(名波)殺害されたのは8月4日から7日
(伊垣)防カメ少なそうだな
捜査一課では、被害者の倉田一郎について身元が判明しました。
(中津川)倉田一郎、昭和49年生まれ、データベースに記録がありました。
(八重樫)前科があるのか
(佐倉)令和2年から5年にかけて3度恐喝で捕まっています。
(八重樫)竜元会の構成員
(佐倉)今も組は抜けていないようです
(八重樫)誰とトラブって殺された
(青柳)倉田には行きつけのスナックがありました。2か月ほど前に…
暴力団「竜元会」の構成員で2か月ほどにホステスに意味深なことを話していました。
(倉田)金づるを見つけた。ボンボンのピアニストだ
(八重樫)ボンボンのピアニスト?
伊垣らSSBCと青柳は、その天才ピアニストを探します。
(伊垣)倉田一郎が映っていたのは、8月5日19時57分、遺体発見現場から200メートル離れた防犯カメラだ。
(青柳)犯人もこの日の防カメに?
(小山田)映っていたのはこの36人です
SSBCの一人、小山田(高木雄也)が当日の防犯カメラに映る36人の人物を見せました。
倉田が映った周辺の防犯カメラ映像を集めたSSBC強行犯係は、仁科(丸山礼)の顔認証システムを使用し、同時刻付近に映っている人物から、ピアニストを特定しました。
その人物は、音大生の浜田響(濱田龍臣)。
数々のコンクールで優勝を果たし、将来有望の若き天才。
(名波)この人がピアニスト
(仁科)浜田響、多摩音楽大学4年
続けて、プロファイリングに詳しい木下(伊藤淳史)が解説します。
(木下)9歳で全国ユースコンクール準優勝。16歳で東洋国際コンクール優勝。19歳でワルシャワ国際コンクール優勝。
響の経歴に関心する。SSBCの係長、葛原(光石研)。
(葛原)なかなか凄い経歴ですね!
(城)将来有望のピアニストか
(光本)そんな子が反社会とかかわりが?
(伊垣)倉田と映っていた11分前、同じ防カメだ
そんな響と反社会の人間である倉田との接点が気になる伊垣たち。
響の自宅を訪れた捜査一課の青柳(松下奈緒)と佐倉は異様なまでの警戒心を見せる響の母、百合子(山下容莉枝)の不信さに目を向けます。
(佐倉)警戒心強いすよあの母親
(青柳)実は響さんにご確認させていただきたいことが。響さんはご在宅ですか?
(百合子)響は犯罪に加担するような子じゃありません
(青柳)今月の5日はどちらにいらっしゃいましたか?
(百合子)ずっと大学です。その日は学内選考会でしたから。ウィーンの学校です
(青柳)響さんにお答えいただきたいんですが
(響)ウイーンへの留学特待生を決める選考会です。8月5日にありました
(青柳)時間は?
(百合子)選考会の時間ですって
(響)午後8時に始まって、僕が最期の演奏者でしたので、ステージに上がったのが9時頃。終わったのは10時前だったと思います。
(青柳)それまではどちらに
(響)本番に向けて練習をしていました。
(佐倉)蔵田一郎さんという51歳の男性が河川敷で遺体で見つかりました
(青柳)この名前に見覚えは?
(百合子)それが響と何の関係が
防犯カメラ映像に映った時刻には、留学特待生を決める学内選考会が行われており、本番までに大学の練習室にいたとのことです。
ところが、青柳達から響が疑われていることを理解すると、ヒステリックに反論しだしました。
(百合子)なんなんですか。本番直前まで響は練習室にいたんです。
(青柳)最近、誰かから金品を要求されたとか
(佐倉)8月5日の遺体発見現場近くの映像です。
佐倉は、遺体発見現場の映像に映る響を見せました。
(響)だから僕はその日はずっと大学に
(青柳)ステージに上がられたのは午後9時、この映像は7時46分、1時間以上も前です
(佐倉)遺体発見現場から多摩音大まで1時間かかりません
(百合子)馬鹿なこと言わないで!本番直前まで響は大学にいたんです!
青柳が持ってきたスマホをSSBCが解析しますが、当該時刻に大学から出た形跡がありません。
(伊垣)ステージに上がった時間は
(青柳)21時4分
(木下)スマホの位置情報が動いていません
(八重樫)スマホを置いたまま移動した可能性もある
(伊垣)浜田響、本人の印象は?
(青柳)防カメ映像を見た時の態度が不振だった。母親の態度もおかしい。何か隠している。実はここで演奏を止めたことが減点の対象になって、濱田響は、最下位に終わったんです。
(木沢)最下位
(青柳)誰もが彼が留学を決めると思ったそうです
(仁科)途中で緊張した?
(光本)曲、忘れたのかな
(八重樫)倉田一郎を殺したことで集中できなかったんじゃないのか?倉田はピアニストの金づるがいると言ったんだ。しかもこいつの顔が防犯カメラにばっちり映ってる。浜田響は最有力の参考人だ。これからじっくりアリバイを崩していくぞ
しかし、倉田が話していた「金づるピアニスト」に当てはまるのは、響しかいません。
母の百合子の態度も不信なことから、八重樫は引き続き、響を再有力の参考人として捜査するよう、指示します。
その矢先、佐倉の調べに、倉田双子の息子がいたことが判明しました。
(佐倉)一課長、戸籍を調べたところ倉田には双子の息子がいました。平成19年に蔵田の妻が病死。1年後に子供たちは児童養護施設に引き取られたそうです。理由は父親による虐待と育児放棄。児童相談所からの通報で警察が加入し、強制的に父親から引き離されたと。子供の名前は倉田純一と倉田純二。その後2人は別々の家庭にもらわれました。兄の純一を引き取ったのは静岡でクリーニング店を営む稲城一太郎、はな夫妻。弟の純二を引き取ったのは東京の不動産会社社長、浜田孝弘、百合子夫妻です。そして純二は浜田家の養子に入って響と改名しています。
原因は倉田の虐待と育児放棄。息子の純一と純二は別々の家庭の養子となり、純一はクリーニング店の稲城家、純二は浜田家に。
その息子、倉田純一と純二は、倉田によるネグレクトとDVの虐待を受けていたことが判明します。
彼らは間もなく児童養護施設に引き取られ、それぞれ別々の家庭で育てられたことも分かりました。
(八重樫)よし、こいつと倉田純二が完全に繋がったぞ
警察の食堂で昼食をとる、伊垣、名波、青柳。
(名波)双子が一卵性なら浜田響と同じ顔をした人間が、もう一人いるかもしれませんね
(伊垣)防犯カメラに映っていたほうが双子の兄のほうってこともありうるわけだ
(青柳)2人は5歳の時に生き別れになってもう16年もたってるのよ。全然、違う人生を送って来たのに
ふと、警視庁の食堂にって、八重樫の双子の兄、雅彦が来ました。
青柳は、八重樫と間違えて襟を正します。
(青柳)一課長申し訳ありません。食べたらすぐ捜査に向かいます
(雅彦)はい?
(八重樫)雅彦!なんだお前、背広なんか来ちゃってどうしちゃったんだよ。
(雅彦)俺、警視庁なんか来るの初めてだからよー
(伊垣)と(名波)もしかして一課長の
(青柳)双子のお兄様
(雅彦)兄の雅彦です。弟がいつもお世話になってます。
(八重樫)いやいや、世話してるの俺のほうだからさ、こいつは俺の部下だ
(青柳)八重樫一課長には日々、ご指導いただき、大変勉強させていただいております。
八重樫は雅彦に、名波が如何に偉い立場かを解説しました。
(八重樫)こちら名波さん、この方の伯父様は、元警察庁長官で、現内閣官房長官の久世俊介先生だ。で、名波さんは国家公務員総合職採用試験に合格されて、警察庁入庁されたキャリア官僚でいらっしゃる。3年後にはもう昇進して警察庁の局長、つまり俺のはるか上の上司になられる方だ。俺達とは済む世界が違うから
(名波)七瀬一課長にはお世話になっております
(雅彦)双子ってなに?
(八重樫)双子の兄貴、引っ張ってきたらよ、俺も取り調べに呼べ。双子が絡んだ事件なんだよ。双子の気持ちは俺が一番わかってるからよ、行こう。
(雅彦)どうもお邪魔しました。
(雅夫)お前凄いじゃないか
稲城純一を取り調べる八重樫と青柳。
(青柳)稲垣純一さんですよね?お話を伺いたいことが
(八重樫)そっくりだな、君も一卵性だな
(青柳)先週の火曜日、8月5日は、どこで何してたの?
(純一)火曜日は蒲田のコンビニでバイトだよ。10時から6時。
(八重樫)じゃあ7時過ぎには現場に行けるってわけだ
(青柳)バイトの後はなにしてたの?
クリーニング屋のバイトの後に、友達と遊んでたよ
SSBCでは、小山田が稲城純一の家庭環境を伊垣たちに簡単に説明していました。
(小山田)稲城純一の両親が経営していたクリーニング店は純一が中学2年の時、不況の煽りを食らって廃業したそうです。純一がグレ始めたのはその頃だったと
(葛原)逮捕歴は?
(城)それはありませんが、半グレ集団のメンバーだったこともあるそうです。
(伊垣)皮肉なもんだなぁー双子に生まれて一人は裕福な家庭に引き取られてピアノの英才教育、もう一人は半グレ
(名波)なんか悲しいですね
青柳と八重樫の取り調べは続きます。
(純一)なんだよこれなんの事情聴取なんだよ!
青柳は防犯カメラの映像をタブレットで純一に見せました。
(青柳)事件近くの防犯カメラ映像。これはあなた?
(純一)俺じゃねぇ
(八重樫)あなたのお父さん、倉田一郎が殺された
(純一)虐待受けて捨てられたんだよ俺達。
(青柳)弟のことは?
(純一)覚えてねぇよ。アイツとはとっくに縁を切った
(八重樫)双子の絆があるんだよ。青森の兄貴が包丁で指切ったら東京の弟が痛いってことになるんだよ。じゃんけんしてもあいこばっかで勝負がつかない。君が殺してなければ弟の純二ってことになるんだぞ
(純一)なにオカルトみたいなこと言ってんだよ。なんも知らねぇよ
一方で、響と改名した純二をもう一度訪ねます。
(青柳)殺された倉田さんは響さんの実の父親でした。名前を聞いて分からなかったんですか?
(浜田)事情は妻から聞きました。殺人事件の捜査だそうですが、響は関わっていません。断言できます。5歳の時にこの子を引き取りました。響が虐待を受けていたことは聞かされていました。そんな親のことは話題にしていません。この子が忘れても不思議じゃない
(伊垣)純一さんのことは覚えてますよね
(純一)覚えていません
(名波)響さんの双子のお兄さんです
(伊垣)嘘はだめですよ
(伊垣)事件の2日前、7月15日に、多摩音楽大学の創立記念ピアノコンサートがありましたよね?一般の人にも公開されて毎年音楽ホールが満員になるとか。今年はあなたも一曲演奏されています。
(名波)その時の防犯カメラを確認しました。時間はコンサート終了後の、午後10時25分、場所は音楽ホールの裏口です。あなたの双子のお兄さん、稲城純一さんですよね
(青柳)覚えてますよね。響さん
(浜田)この人、誰なんですか?…響
(百合子)どういうこと?
(響)コンサートが終わった後、帰り支度をしてホールを出たら、僕はすぐ分かりました。5歳の時に別れた兄だって
響こと、純二は、純一から会って早々、嫌味を言われました。
(純一)不公平だよなー俺は最低の人生で、お前は裕福な家のピアニスト。これも親ガチャか。ふざけんな
(響)待って!今どこにいるの?どこに住んでるの?せっかく会えたのに連絡先だけでも教えてよ、純一。電話して。電話してよ、絶対
純一はそっとスマホを渡して、連絡先を教えました。
響は連絡を後ほどほしいと純一に呼びかけてから別れました。
(青柳)話してたのはそれだけ?
(百合子)どうして黙ってたの!
(響)言ったことで何もなかったんだから。
(伊垣)本当に何もなかったんですか?
(名波)あなたの真意を確かめるためです
(青柳)スマホを預かってもよろしいですか?
(響)これは任意ですよね?お断りします。
SSBCに戻ると、響が後ろめたいことを隠れていることを予想する、青柳と伊垣、名波。
(青柳)スマホを渡さないってことは何か後ろめたいことがあるのよ
(名波)事件に関係しているのか
響がピアノ演奏している動画では、「アンガーハンマー」と名乗るアカウントが響を誹謗中傷していることがわかります。
(光本)伊垣さん、浜田響はSNSに度々、演奏動画をアップしてます。コメント欄は好意的なのですが、悪意に満ちている者が
(伊垣)死ね?親ガチャ
再び、純一を取り調べる青柳と八重樫。
(八重樫)どういうことだこれ。お前弟に会ってるんじゃないかよ
(青柳)浜田響のSNSに誹謗中傷を書き込んだ、アンガーハンマー、これはあなたよね。書き込みが始まったのは半年前。あなたはその頃から弟のことを認識していた。答えなさい
(八重樫)弟と縁が切れたけど繋がってたそうじゃないか。なんでそんな嘘ついたんだよ。浜田響さんと繋がっているよな倉田さん殺害に関わっていそうだな。
(純一)むかついたんだよ。アイツだけいい暮らしして。殺してねぇ
間もなく、SSBCで、21時20分に、ステージで演奏中のはずの響にも不信な動きがありました。
そこで、光本さやか(足立梨花)が、デジタルフォレンジックという技術を使って、純一のスマホデータから削除されたデータを復元します。
(光本)デジタルフォレンジックで復元します。通話記録…8月5日に電話をかけています。この番号、浜田響。
(伊垣)
21時20分、倉田一郎が殺害されたと思われる時間帯だ
(名波)でもこの時間、浜田響は演奏してますよ
(葛原)ステージに上がったのは211時4分でしたからね
(八重樫)2人は接触してなかったってことか。浜田響も無関係とは言わせん。
間もなく、新たな防犯カメラの映像が見つかります。
遺体現場から300メートル離れた国道からのものです。
(小山田)歩道橋の上にいる人物が何かを投げ落としてます。
(青柳)何か落とした
(城)戻して拡大します、さらに拡大します
城(野村康太)が確認すると、ダンプの荷台に凶器のナイフを捨てています。
(伊垣)凶器をダンプの荷台に落としたってことか
青柳は、光本に音声復元を頼みます。
(青柳)浜田響のスマホ。稲城純一からの着信履歴は削除されてた。録音を復元させて
(光本)音声の復元は、できないです。今のスマホは留守電機能の文字の書き起こし機能があるのでそっちならできるかも
間もなく、8月5日の11時に、響の着信履歴に、純一との会話履歴が記録されていました。
それをSSBCで復元後、響を問い詰める青柳と八重樫。
(青柳)8月5日の21時20分、あなたの電話に、稲城純一からの着信があった。あなたが演奏していた時間よね
(八重樫)君が演奏していた時間だ。こっちで復元できる。この邪魔する奴っていうのは蔵田一郎さんのことだな?
そこには、「俺だ、純一だ。お前を邪魔する奴はもういない。留守電聞いたら削除しろ」
(青柳)あなたは倉田一郎さんの殺害を倉田純一に依頼したの?
(響)していません
凶器が見つかった以上、純一と響が犯行に関わっていることは明らかです。
また、純一を取り調べる、八重樫と青柳。
(八重樫)おい!福島の工場現場からナイフと倉田さんの携帯が見つかったぞ。ナイフに付着していた血液は倉田一郎さんのものだった。
(青柳)あなたの指紋も採取された。浜田響に頼まれた
(響)違う!
八重樫は自身も双子であることから、純一と響にしか分からない犯行動機があると感じ取り、葛原に、SSBCでのさらなる捜査を頼むのでした。
(八重樫)アイツら黙秘しやがった
(葛原)凶器が見つかった以上、稲城純一の犯行に間違いありません。もう逮捕出来ますよ、一課長。
(八重樫)動機が知りたい。絶対浜田響が関係してるんだよ。アイツら双子だからよ。双子にしか分からない何かがある。俺分かるんだよ。頼むよ
(葛原)わかりました
後日、百合子が響のことで、倉田一郎に脅迫され、金銭を渡していたことが分かりました。
(青柳)倉田からゆすられていたのはお母様だったんですね
(八重樫)倉田一郎の通話記録のなかにあなたの番号がありました。響君を守るために倉田にお金を払っていましたね
(百合子)前の父親がヤクザみたいな父親なら響のみっらいは終わりだって
(八重樫)あなたが稲垣純一に頼んだんですか?倉田さんの殺害を
(百合子)そんな!そんなことまでしたら響は本当に終わってしまうじゃないですか
SSBCでも推測は続きます。
稲城純一は、響への書き込みをやめています。
(伊垣)稲垣純一の書き込みが?
(光本)あれだけ浜田響を攻撃していた書き込みが7月13日を最後に亡くなっているんです
(名波)その後も動画はアップされてるんですよね
(光本)7月20日、20日、29日、8月3日。稲垣純一は何も書き込んでいません
(伊垣)2人が会ったのが7月15日、大学創立コンサートの日。16年ぶりに顔を合わせたことがきっかけ?
(光本)実はもう一つ妙なことが。稲垣純一は7月16日にクラシック音楽をダウンロードしているんです。
そして、再三、稲城純一を取り調べる、八重樫と青柳。
(青柳)あなた知ってたんでしょう?
(八重樫)浜田響の母親が倉田一郎に金をゆすられていることを供述した。浜田響に会った後、倉田一郎に会ってるな
なんと、倉田純一は、倉田一郎に会っていました。
そして、純一は自身と響に名前を変えた純二に虐待をしてきた父、倉田に再会したことと、動機を話しました。
(倉田)久しぶりだな。純二と同じ顔だよ。親の顔も忘れたか。まぁ、しょうがねぇな、ガキだったから。純二と会ってた路?俺が純二ってつけてやったのに、響なんてしゃれた名前にしやがって。嫌味の一つでも言ってやったか?そりゃそうだよな。実の親に詫び入れて、例ぐらいするの当たり前だよな。
(純一)詫び?
(倉田)俺みたいな親が実の親だって知られたら、浜田響くんはお先真っ暗。そう言って脅したらお先真っ暗。
(純一)どういうことだよ
(倉田)母親から金ふんだくってやってんだよ。もう100万以上。いい金鶴
(純一)ゆすってんの
(倉田)浜田響の耳、知ってるか?3歳の時、俺が引っ叩いて聞こえなくなったんだ。凄いよな。それでピアノ弾いてるんだから。右耳まで聞こえなくなったらもうおしまいだぜ
取り調べに戻ると、純一の内に秘めた心の優しさを感じ取る八重樫と青柳。
純一は、倉田一郎への激しい憎悪を抑えきれません。
(純一)あいつは最低な奴だ。あんなくそ野郎は死んで当然
(八重樫)確かに最低だ。でも、それだけが理由で、お前が父親を殺したとは思えんな
(青柳)浜田響のSNSにその日以来、書き込みをしなくなったのはどういうわけ?
その後、なんと、純一が響として生活する純二の演奏を聞いていることが判明しました。
純一は、その曲をスマホにダウンロードしていました。
(八重樫)お前よ、自分に似合わない曲、携帯にダウンロードしてるよな。えっと、ショパンの幻想即興曲嬰ハ短調。7月15日のコンサートで浜田響が弾いた曲だ
(青柳)演奏を聴いていたの?
純一は自身の惨めな人生と双子の響の生活を比較しつつも、彼のピアノ演奏に感動していました。
(純一)俺は動けなかったよ。喧嘩に明け暮れている間、純二はものすごく努力して。芸術なんか全然わかんねぇのに、あんな言い方しか出来なかったけど、めちゃくちゃ嬉しかったんだよ、俺は。生まれて初めてピアノを聴いて感動した。
(八重樫)だから倉田一郎が許せなかったのか
(純一)許せねぇ許せねぇよ!でもさ、俺、馬鹿だからさ、他の方法なんてなにも思いつか
そして、双子の片割れである、純二が、倉田と再会しないよう、彼からのさらなる暴力から守るべく、倉田を殺しました。
八重樫は、犯人逮捕の件で、兄弟に感情移入してしまいました。
(八重樫)倉田一郎さん殺害を自供した被疑者、稲垣純一、21歳を本日逮捕しました。この稲垣純一はですね、倉田さんの長男です
(清水)実の息子なのに苗字が違うのはどうしてですか?
(八重樫)ちょっとごめんね、これ話すと長くなっちゃうかもな。俺の個人的な思いも…あのさ、このなかにさ、双子いる?
伊垣と名波は、純一が、倉田一郎を殺した瞬間と、響が虫の知らせを感じ取ったと察知します。
(伊垣)この時兄貴が倉田一郎を殺したのかな。弟は何かを感じて手が止まった
(名波)そんなことあるんですか
(伊垣)まさかな
(青柳)浜田響からメールがきました。
(純一)青柳遥様。この度は本当のことを黙っていて申し訳ありませんでした。事件のことでSNSが炎上ししてます。身内のスキャンダルでこれから世に出る音楽家としては大変なイメージダウンになったと、家族も周囲の人々も嘆いて慰安す。でも僕が今いるのは実力の世界です。人の心を鷲掴みにし、揺り動かす演奏をすれば必ず認められると信じています。僕はもう一度頑張っています。…もう一度、純一に聞いてもらいたいから。
(伊垣)ちゃんと返信してよ
(青柳)なんて?
(名波)頑張れ双子
名波と伊垣は、青柳に、これからの苦難を乗り越えようと奮闘する純一と響にエールを送るよう、促すのでした。
大追跡~警視庁SSBC強行犯係~5話感想・みどころ
捜査一課長、八重樫が双子というコミカルな展開から始まった本日のエピソード。
遠藤憲一さんが双子で一人二役は、憎めない茶目っ気ある笑顔が素敵でした。
片や将来有望のピアニストと、半グレ集団に所属するものの、逮捕歴なく、その日暮らしの双子の兄。
この2人に再び、立ちはだかる壁は、被害者の実父、倉田一郎。
一郎を演じた、眞島秀和さんが怪演でしたね。
独特の声色と凄みが怖くて、印象に残っています。
3歳だった、響に名を改めた純二の耳をDVで聞こえなくしたことを自慢げに笑い、金を搾り取るために、再び暴力を振るおうとしていた倉田が私も許せません。
純一は、引き取られたクリーニング店で愛されて育ち、16年ぶりに再会した双子の「相棒」を守ろうとした良心に胸打たれました。
私自身も片割れを亡くしましたが、双子でしたので、八重樫が双子にしか分からない動機があるといったときの気持ちに共感しました。
純一と響の全てを知り、哀しき正義の犯行動機に、八重樫と同じように感情が引っ張られました。
また、父親が大人になって、金回りの良い環境にいる響に危害を加えるかもしれない、しかも、響の養母、百合子まで脅迫していた実態はひどすぎます。
事件を通して苦難を別々の場所で乗り越えようと歩みだした、純一と響に花束を贈りたい5話でした。