おコメの女~国税局資料課雑国室~あらすじ3話あらすじネタバレ
東京都国税局資料課、通称、「コメ」。
その新部署「複雑国税事案処理室」通称、「ザッコク」。
米田正子(松嶋菜々子)に、上長、麦谷実(戸次重幸)から「ブタレ」(タレこみ情報)のファイルが届きました。
(飯島)いい香り
(笹野)炊き込みご飯大好き
(古町)家に晩ご飯あるけどいただいちゃおうかなー
(飯島)優香さん、優香さん、食べてくでしょ?
(優香)皆さんと?私、友達と行きつけのイタリアン行くんで。
皆が炊き込みご飯に夢中になるなか、優香はねとtの動画に夢中です。
米田達と距離を置き、友達とイタリアンに行くと断るのでした。
そこへ、稲村が来ました。
(稲村)殺風景な部屋!あれ?仕事がなさすぎて遊んでるんじゃないですか?ブタレ置いておきます。麦谷部長からの餞別です。
(米田)麦谷の犬
少額でもパッとしない事案に、飯島作久子(大地真央)、笹野耕一(佐野勇斗)、古町豊作(高橋克実)俵優香(長濱ねる)らは肩を落とします。
(古町)どれもこれも少額でパッとしないね。これは?原宿占いサロン、ルナティック・シェイクの匿名情報事案。この人あれだ!突然晩御飯中に占ってもいいだろうの神無月シェイク!
(飯島)いい男じゃない?有名な人?
(笹野)数年前からSNSとかメディアでバズってますよね
(古町)うちのかみさん夢中で、占いにはまってから楽しそうにしていますもん。優香さんは好き?優香さんも試してみたら?そうすれば僕らと馴染めるんじゃない?
(優香)ずっと思ってたんですけど、ほんと、人をイラつかせる天才ですよね。占いなんて所詮、心理学と統計学を使った思い込みのようなものですから。
優香は、考えが固執していて、今時の若者らしく、みんなと戯れることを嫌います。
(古町)ホントに搾りカスしかないな。なんだこのファイルは。
案件の薄さに、内観調査をしようと提案する飯島に同意する一同。
(飯島)この際、街に出て、足で稼ぐ?昔はよくやったものだわ。
(古町)内観調査ですか?いやぁそれも面倒くさいなー
(笹野)いいじゃないですか、やりましょうよみんなで。
ふと、米田は1つの案件に注目しました。
(米田)いい案件見つけました。Y2Kクリニック…ぬかの匂いがする
定時になり、帰ろうとする優香を引き留める、古町。
(古町)帰るの?もう少しみんなで詰めない?これ明日からチームみんなで動く奴だし。
(優香)チーム?みんなと馴染めない人間なんていらないですよね?ザッコクの選考基準はは自分一人で完結できる仕事をするんでしたよね。お先、失礼します。
ザッコクの仕事の在り方を勘違いする優香に複雑な米田なのでした。
「Y2K美容クリニック」の総院長、芦屋満信(池田鉄洋)。
彼は全国に分院を展開していて、自らCMに出演し、広告塔の顔も持っています。
芦屋は助川葵という側近の女性といちゃつきながら、自宅で酒を嗜んでいました。
(芦屋)あーあ、また街で声掛けられちゃったよーめんどくせぇ。まあこれも有名税ってやつかなー
(葵)ねぇ大丈夫なの?ご夫人のことほったらかしにして
(芦屋)問題ないよーあいつには金を渡しておけばいいんだ。こうしている間にも俺の懐には湯水のごとく金が舞い込んでくるんだからさ。
その頃、米田たちは、米田が握ったおにぎりを食べた後、芦屋を調査します。
(飯島)あーお米がこんなに甘くて美味しいなんて。
(古町)ついつい食べ過ぎちゃいました。血糖値が心配
(笹野)子供の頃の記憶が蘇ってきましたよー。Y2K美容クリニックは15年前の平成23年に開業、格安治療を謳って、CMをバンバン打ち出すようになってから、業績はうなぎのぼり。3年前までは全国各地に分院を増やしていました。総院長の芦屋満信はCMに出演。
(飯島)分かりやすい。派手CM、それに見合わない無名モデルの起用、豪遊アピールのSNS
(古町)美容クリニックが現金払いの売り上げを申告せず脱税している。なんてのはよくある話。
(笹野)芦屋の妻、かよこも贅沢三昧を見せびらかしているところを見ると、似たもの夫婦ですね。会社経理に私的利用の支払金額を乗せている可能性もありますよ。
(米田)腐ってる
(古町)ブタレの出元はどこだっけ
(笹野)契約内容に不満を持っている系列店の元院長からです。顧客リストも送られてきました。
(米田)明日から先行調査を開始しましょう。
その頃、米田は、いつもの居酒屋で晩酌し、ベテラン従業員の美郷がお節介にも気に欠けます。
(米田)発芽には水分、温度、酸素が必要か…。
(美郷)【山野海】また独り言、仕事でなんかあったでしょう。
(米田)苗が思うように育たなくてね
(美郷)苗?家庭菜園でも始めた?
(米田)出汁、変えた?
(美郷)分かる?昆布とカツオの合わせ出汁にしたの。出汁って加減が難しいのよ、焦って強火にすると濁るし、かといって暖め過ぎても風味が損なわれるのよ。
(米田)手間がかかるのね
(美郷)手間がかかるから美味しくなるのよ。うまみを引き出すのをじっと見守るのよ、コトコトとね
先ず、先行調査を行うことになり、俵優香(長濱ねる)に潜入調査を頼む、米田。
しかし、優香は別件で単独で行動したいと申し出ました。
(米田)昨日言っていた先行調査ですが、優香さんにはマルタイの状況把握のため、客として潜入して…
(優香)私1人で別件を調査したいので。全員で同じネタ扱ってもしょうがないですし、ザッコクは自分一人で完結して群れないことが理念でしたよね。
米田はここで、優香の有能ぶりと、前の所属先からザッコクに来た経歴をペラペラ語り、集団で行動する必要性を伝えようとしました。
(米田)正確には、無駄に群れないこと。それぞれの能力を最大限に発揮するためにザッコクはある。優香さんのように税務署時代は成績優秀、その能力を見込まれ、国税局入りするも、上司のハラスメント体質に嫌気が差した…か。ワークライフバランスを重視したあなたはすぐに軌道修正、人事に取り入って、定時で働ける部署への異動を叶えた。培った心理学を知識をベースにあらゆる状況下に対応するコミュニケーション…。
ところが、優香にとっては鬱陶しく、余計なお世話でした。
(優香)人の人生勝手に想像して言い当てた気にならないでもらえますか。とりあえず、結果出せば文句ないですよね。しつこいようですけど別件に一人で当たるので。
間もなく、飯島、古町、笹野が出勤してきました。
古町と笹野は出勤時間がたまたま同じだったことを笑い合っていました。
(古町)おはよう!出勤時間まで息が合っちゃった
(笹野)おはようございます。ちょっと気持ち悪いぐらいですよね
(米田)お早うございます
(飯島)チームで調査開始ってわけにかなさそうね
間もなく、客を装ってクリニックの内観調査に向かった飯島作久子は、待合室にいる患者の様子と、院内の雰囲気にそぐわない神棚に違和感を覚えます。
(飯島)うわぁやだな!しかし凄いわね。整形している人が増えているとはいえ…
患者たちはみんな手に包帯を巻いていました。
一方で米田は、宗教法人「月空心会」がアパートの一見にあることをしりました。
また、何食わぬ顔でクリニックの医師達が集うサウナに潜入した笹野と古町は奇妙な会話を耳にしました。
他の医師が、独立した時点で、院長になった時から開業をしていたことにされていました。
(水谷)独立順調ですか?
(下山)それが最悪でさー、独立してみたらなぜか俺、院長になった時から開業していたことになっていて。
(水谷)クリニックでは勤務医でしたよね?
(下山)本部からは給料の支払いもあったし。開業届出そうとするまで気付かなくてさ。
(古町)先に言ってよ。僕苦手なんだサウナ。Y2Kの医師が集まる講演会に参加するんじゃないの。講演会って誰が来るの?
(笹野)珍しいですね、サウナ苦手なおじさんって。サウナは録画も録音も出来ない最高の秘密会議の場所。それと、チェックイン直後のワンセットあるあるなんです。
(笹野)松崎しげるさんです。独立、開業、講演会…
(古町)会いたかったのに
米田の故郷、新潟では、経済産業大臣、鷹羽宗一郎(千葉雄大)が衆議院秘書の灰島(勝村政信)に見守られ、演説していました。
鷹羽は米田が敵視している人物です。
(鷹羽)皆さんこんにちは!ただ今、ご紹介にあずかりました、鷹羽宗一郎です。こんな大勢の方にお集まりいただいて、大向井さん幸せ者ですね。私の時なんてね、父の支援者の方ばかりでまるで授業参観みたいでしたから。選挙というのは想像を絶する過酷さです。皆さんの人生を未来を背負っているわけですからこれは当たり前。皆さんの真剣な眼差しを思い出して国政というリングに上がるんです!
一般人の野次馬にも負けない鷹羽を市民は応援していました。
(男)こんな応援してる場合か!青二才がいつまでも続くと思うなよ。七光り
(鷹羽)父の受け売りなんですけど。そんな父は今、病という新たな敵と闘っています。ですがあの偉大な父の政治にかける魂はしっかり受け継いだつもりです。ただ私一人の力では少々、心もとない。同志が必要なんです。どうか我々に力を貸していただけると幸いです。大丈夫ですよーたしかに、こんな青二才が経済産業大臣なんかで大丈夫なのかと思いますよね。最近、手相を見てもらったんですけど、私には千人に1人しかないと言われる、覇王線がありまして。しかも両手にある人物は時代を切り開くというじゃありませんか。私は必ず父よりもでっかい男になって見せます。
鷹羽はその後、車に乗り、灰島と話します。
(鷹羽)いやぁラストのやじのくだり、ちょっと不安だったけど盛り上がったね。
(灰島)準備しておいた甲斐がありました。
(鷹羽)しかし、灰島が言う通り親父の話は鉄板だな。
(灰島)地元の人たちは特に鷹羽ね錦之助というブランドに、安心感を抱いていますからね。使える者は使うべき
(鷹羽)灰島が言うならそうだろうな。さっきの候補者の彼、うまくいくといいな。名前だっけ
(灰島)覚えてなくて大丈夫です。
一方で、占いサロンの単独調査を始めた、優香。
(優香)このCM何回目?うざい。
ふと、CMに出演している女性の一人が、優香が人付き合いを避けるきっかけを作った人物だと分かりました。
その様子を母のような目線で見守る米田。
(米田)コトコト…
人気占い師、神無月シェイク(渕上泰史)が出演する番組を見ている最中に、「Y2美容クリニック」のCMが流れることが引っかかりました。
その頃、芦屋は、神無月シェイクに今月の「お布施」を渡していました。
(芦屋)今月のお布施です。
(シェイク)お布施、確かに拝受いたしました。ルナさん
(ルナ)はい、シェイク様
(芦屋)そしてこれが今月の打ち明けです。いやーこれもシェイク先生のメディアでの活躍のおかげ
(シェイク)とんでもございません。そういえば最近はもう新たな分院をオープンしてないようですね。インボイス制度でその錬金術はもううまみをなくしましてね。仕事の話はこの辺にして今日は盛大にやりましょう。
その頃、笹野、米田、古町、飯島は、芦屋の状況を整理していました。
笹野が、サウナで会った医師、下山と水谷の正体についても皆に説明します。
下山は独立し、水谷は初期研修を終えたばかりです。
(笹野)サウナにいた医師は、Y2Kクリニックの雇われ院長と、すでに辞めて独立した医師でした。芦屋は彼らを勤務医として働かせていたにもかかわらず、社員としての雇用ではなく、勝手に個人事業主の開業届を出して、確定申告まで行っていたんです。
(古町)それってどういうこと?暑くて聞いていなかった
(笹野)部長の為に図解で説明しますね。芦屋は初期研修を終えたばかりの若手医師に、年間年間3千万の給与を支払い、新店舗の院長に据えていました。ここまで大丈夫ですか?その間に院長はこの若手院長の開業医届を勝手に届けを出して個人事業主の開業医に仕立て上げたんです。個人事業主は開業から2年間、消費税を納めなくて良い制度がありますよね。
(古町)免税措置だ。
(笹野)芦屋はこの若手院長の給与を、業務委託の報酬に変換することで、不当に、消費税の免税措置を受けていたんです。そしてこの手法を全国の新規店舗で悪用していました。
(米田)しょうもない
(飯島)億単位の消費税を納めていない可能性があるわね。
(古町)それ絶対だめじゃない
(笹野)若手院長たちはそんなことに利用されていることは気付いていなかった。でも今回、サウナにいた医師が独立しようとしたタイミングで、個人事業主になっていることに違和感を覚えたんです。
(飯島)直近2年間の事例がないのは、インボイス制度が始まったからとみて間違いないわね。
(米田)目先の金に目がくらんだ雑な二毛作。
麦谷がY2Kクリニックの芦屋の件の資料を引き渡してほしいと来ました。
(麦谷)おい、こめだまさこ
(米田)米田正子です。何の用ですか?
(麦谷)Y2Kクリニック関連の資料と準備調査報告書をすべて出せ。どうもこうもない、黙って渡せばいいんだ。
(米田)ご説明願えます
(麦谷)こっちで動く、ザッコクには荷が重い。
(米田)では何故このブタレリストの中に?見逃していた?ろくに確認もせず、どうせ小さな事案だろうと我々に渡してしまったものの、思いのほか巨額な金が動いていると知ったあなたは、恥も外聞もなく大慌てで取り戻しに来た、で、宜しいでしょうか?
(麦谷)ふざけるな
米田は麦谷が、Y2Kクリニックの案件が意外に深刻なケースであることを見逃していたのではないかと彼の凡ミスを指摘しました。
(米田)ふざけてなどいません。我々はいつも仕事に対して真摯に向き合っています
(麦谷)とにかくあとはこっちに任せるな
(笹崎)ネタもばっちり掴んでたのに
(飯島)全て無駄足になったわね
(古町)なんかもうお腹空いちゃったな
(米田)犬より飼い主に問題あり。作久子さん、クリニックの調査結果をお願いします。
(古町)え?諦めてないの?
(米田)諦める?すべてはこれからです。
飯島作久子(大地真央)は米田達に、Y2Kクリニックの調査報告の結果を話し伝えました。
(飯島)平日の昼間なのに大繁盛だったわ。インテリアも豪奢だしかなり儲かってるのはたしか。待合室で、若い子が手に包帯を巻いてる しかも手の施術コースだけは、現金だと30%オフ。キャッシュレス化の時代なのにおかしいでしょ。待合室に場違いの神棚があった。三日月みたいなのが気持ち悪くて
(笹野)宗教法人?
(米田)その模様ってもしかしてこれですか?…やっぱり繋がってるな
Y2Kクリニックが、神無月シェイク(渕上泰史)が宗教法人の教祖でした。
優香はクリニックへ潜入し、神無月シェイクのカウンセリングを受けます。
(シェイク)これは深刻だ、仕事か家庭科。人間関係のこじれ。相当おつらいでしょ。心配ありません、あなたは大器晩成型。いい転機がこれから来ますよ。あとはそう…高学歴なのかな?明慶大学あたり?やはりそこの風景が見えたから。全部見えてしまうんですよ。
そんななか、優香は信用する演技を続け、シェイクを心理学の知識を活かしながら観察します。
(優香)【性別や相手の言動、外見を観察して推測するコールドリーディング。ただの心理学。完全予約制なのは、事前に相手の情報を調べて、その場で相手を見透かしたかのように振舞う、ホットリーディングを使うため。】霊視能力があるって本当だったんですね。【でたらめのインチキ占い師。】凄い、【馬鹿らしい、中二病か】
(シェイク)私の場合、正しくは、霊視能力ではなく、神に託された目、神託眼と呼ばれる特別な力です。心理学を使う馬鹿らしいインチキ占い師、そう思ってますよね。じゃあこれも事前に調べたと思いますか?塔が崩壊するカード。あなたは心が壊れてます。あなたは大学時代、唯一の友人に裏切られた。信じることに恐怖心を抱いています。
(優香)壊れてなんかないけど
なんとシェイクは、優香の本心とトラウマを見事に当てました。
好きな人、俊兵を親友と思っていた美月に奪われ、友達だと思っていた一樹すらも優香を嘲笑っていました。
(優香)もう誰も…信じない。
(シェイク)信じるという概念はしょせん、脳が安心感を得るために発する電気信号にすぎません。それは感情ではなくただのシステム。理性を保つため、未来の希望的観測を込めたビジョンを描き続ける。いわゆる安全装置。現実と予測にずれが生じたとき心が破壊される。あなたを迷いから救いたい、極みの神託眼で見てあげますからいつでもいらしてください。
その頃、美月はシェイクと彼の取り巻きの女性たちを不自然に見ていました。
なかなか抜け出せないことが分かっています。
(シェイク)君たちは幸せですか?私の言葉一つ一つが大金を生み、その幸福を循環させる。これこそが幸せの持続的システムです。
米田と優香は独自に話し合うものの、気まずい空気が流れていました。
(米田)こんな時間まで調査?あの件は麦谷部長に引き継ぎました。
(優香)そっちは美容検査の調査でした?つまり、横取りされちゃったわけですか。都合よく使われた上にコケにされて悔しくないですか?
(米田)誰がどう評価しようと関係ない、正しく集めて正しく使う、正直者が馬鹿を見ないために私達が必要です。この思いは自分は裏切らない。
(優香)たいそうなここ閉ざしですね。思いなんて全部まやかしです、失礼します。
後日、また優香はクリニックへ行き、シェイクの脱税の証拠を押さえようと試みます。
(シェイク)新たな仲間との極みです。あ、来客にお茶を用意しておいて、るなさん
(シェイク)来てくれたんですね
(優香)先生の言葉がずっと頭から離れなくて…。過去の自分と決別するにはどうしたらいいでしょうか?
(シェイク)それならとっておきの方法があります。手相を変えるんです。手相が変われば人生も変わります。同クリニックには、私の神託眼と同レベルのパワーをお持ちの先生がいましてね。そこで手相の開運手術をすればつらい過去ともお別れすることもできますよ。
(古町)シェイクとY2K美容クリニックが繋がってた?
(笹野)シェイクは占いに来る心の弱った心の人や、運勢を良くしたいと願う人を騙して、私腹を肥やしていたんです。芦屋は手相手術を希望する患者の紹介料として、月空心会という宗教法人に対して、金銭を渡しているようなんです。あくまでお布施というていで。
(古町)あの気味悪い模様の?
(笹野)シェイクがその宗教法人の名義を買っていたんです。月空心会は数年前から活動を停止して実態がない、そこに目をつけ、占いサロンの共同経営者である坂ノ下美月という人物の名義で、月空心会を買い上げた。月空心会が提出していた決算書です。お布施を贈っている会社はY2Kクリニックの別法人、AMミレニアムメディカル。
(飯島)シェイクは宗教法人へのお布施は非課税になると思い込んでいる。
(米田)しかし実際にはそのお布施が手相手術を受ける患者の紹介料だと証明する湖が出来れば、課税対象…つまり脱税。
優香はまもなく正体を明かしました。
(優香)東京国税局の俵優香と申します。税務調査に関する件で臨場しました。神無月シェイクさん、いえ、小清水三郎さん、お話伺えますか?インチキ心理学を使って散々、騙していたのはあなたのほうでは?さっき私を騙したのはあなたのほうでは?占いサロンの患者に手相手術を受けさせていたんですよね?さっき私に勧めたように、違いますか?やましいことがないなら部屋を調べていいですよね?小清水さん
(シェイク)国税局は調査できないのでは
(優香)それはマルサの話です。我々は質問調査権という権限に基づいており、相手方の承諾を得れば、調査は可能です。足を組むのは無意識さの防衛本能、冷静さを取り繕うとしている?
(シェイク)心理学化、馬鹿らしい。私のは神託眼だ。とにかく調査は断る。帰りたまえ
(優香)あなたもよく使っているのでは?
すると、優香は、心理学の知識を活かして、シェイクを挑発し続け、彼の生育環境を指摘して、うろたえるのを観察します。
(優香)安心したんですか人は危険があると、副交感神経が反応して体が緩む。やはりみられて困るものがあるんじゃ。
(シェイク)あったとて君にはどうすることもできない
(優香)お金への執着は貧しかった幼少期の体験が原因。クラスでは目立たない存在、みんなから注目されたのは占い。休み時間は行列ができるくらい人気だったらしいですね。小清水君の占いは。不良グループに目を付けられ、お金をとって占いをさせられるようになったあなたは、食い物にされつつも自分の才能がお金になることを知った。貧しかったあの頃、自分の才能に気付いていれば母親に楽をさせられると後悔したのでは?
(シェイク)やめろといってる、君には関係ない話だ。
(シェイク)私を知ろうとしていたことは光栄だが全て無駄骨。母は、私が成功したことを知り、金の無心をしてきた屑だ。人の過去を調べ上げても泣き落とし程度のことしか出来ないところを見ると、さては脱税の証拠がなくて、焦ってるんじゃないか。おっと、なだめ行動がみられるね。後ろめたいことがあるとき、どこを触るんだっけ。これが私と君の差だよ。心理学をかじった程度で私に太刀打ち。
(優香)証拠ならもちろなりますよ。
優香を助けるため、シェイクと芦屋の脱税疑惑を解明するため、米田達が集結しました。
米田は玄関でルナに話し、立ち入り許可を得ました。
(米田)失礼します、東京国税局の者です。税務調査の件で、先に1人お伺いしていますよね?
(ルナ)ええ来てますけど
(米田)我々も調査に加わりたいので確認できる許可を頂けないでしょうか。
(笹野)坂ノ下さんですよね?ルナティックシェイクで働いていますよね?任意の調査ですが法律上、あなたには応じる義務があります。
(ルナ)罪に問われるってことですか?
(飯島)事実の仮想、または隠ぺいにはペナルティーが掛かってしまうんです。
(米田)許可をいただけたということで宜しいですね。東京国税局の米田正子と申します。
(ルナ)分かりました。
(シェイク)仲間か。何人来ても同じ。彼女にもお話しましたが、調査を拒否します。当然、何も悪いことはしていませんから。紹介料?お布施ですよ、あくまで非課税ですけど
(米田)小清水さんは拒否されるわけですね
(笹野)宗教法人を経営させて、Y2Kクリニックで手相手術をした患者の紹介料を現金でもらってますよね。
優香は「ルナ」と名乗っている美月を洗脳から解き、脱税の証拠を納めることにします。
(優香)あなた美月でしょ。同級生だった坂ノ下美月、この人が、私のことを言い当てることができたのは、張本人の美月がいたから。笑い声…占いサロンの法人登記簿で名前を見たとき確認した。私は、あなたのこと一瞬も忘れたことないから!いつまで人を騙して隅っこで笑ってるの?あなたも気付いてるでしょ?こんな奴もう守ってもなんの得もないって。今なら助けてあげる、これ以上、罪を重ねないで
(シェイク)いくら勝ち目がないからってこんな奴を口説き落としても無駄だ
(美月)ほんとに助けてくれるの?
(シェイク)ルナ、お帰りいただけ!ルナ
(美月)お願いします
(米田)坂ノ下美月さんお願いしますとはこの部屋を調べてよろしいということですよね
(優香)明示の承諾いただきました
(古町)着手
(シェイク)どういうことだ
(米田)明示の承諾は、脱税の張本人でなくても可能です。宗教法人月空心会も、Y2kクリニックもルナティックシェイクも彼女が役員として登記されていた。恐らく足跡が付くのを誤魔化すため。彼女が明治の承諾をしているのでこの部屋を調べることは可能です。
(優香)神託眼ではこの未来、見えてなかったみたいですね。顔は誤魔化せても、税金まで誤魔化せないんだよバーカ。これでチャラね。
優香は美月にかつての過去の汚名返上に悪態をつきながらも彼女をシェイクの洗脳から救いました。
(美月)あんた、助けるって言ったじゃん
(優香)助けたじゃん、どこまで道を踏み外すつもりだったの?
(シェイク)ルナ!このくそ女が
ルナは隠し持っていた強気な本性をシェイクの前で露わにしました。
(美月)てめぇなんか信じてきたせいで、稼いだ金全部持ってかれてんだぞこらぁ!
(優香)あーあ本性出ちゃった
(シェイク)税金むしり取るお前らと困ってる人を救ってきた俺、どっちが世の中に必要だ、俺のほうが正義だろうが!
(米田)知ったこっちゃない、脱税の上に成り立つ正義は存在しない。宗教法人を使ってお布施だと偽っても、患者を斡旋した紹介料の受け渡しだと分かれば課税対象。こちらの現金の流れ、徹底的に調べ上げさせていただきます。
(飯島)楽勝!
こうして、神無月シェイクと、美月、1億4108万円の脱税を暴いた、米田質なのでした。
(笹野)結局、芦屋は消費税の健斗、シェイクから紹介を受けた手術売り上げの除外だけでなく、経費の架空計上も見つかって追徴されるみたい。
(飯島)コメが仕留めたってこと?相当な額になりそうね
(古町)まぁこっちも神無月シェイクを仕留めたわけだし。
(米田)明示の承諾への誘導、お見事でした。
(優香)国税局員として当然のことをしたまでです。相当、うっぷんが貯まっていたんでしょうね
(笹野)そういう優香さんも負けてませんでしたよね。
(古町)美月ちゃんって子、凄いね。国税局員がバーカ、あれは案外だよね。
(米田)コトコト待ってみるものね、あとは実るために
ようやく、優香は仲間に頼ることの必要性と協調性を身に染みて学んだのでした。
麦谷(戸次重幸)はある人物に報告していました。
(麦谷)そんな大したことはないですよ、我々、コメは脱税者がいれば徹底的に調べ上げる。それがたまたま、美容クリニック、占いサロン、宗教法人、3件同時だっただけです。
祖所頃、笹野は意味深に米田を見つめていました。
おコメの女~国税局資料課雑国室~3話感想・みどころ
美容クリニックと宗教法人の癒着と、ザッコクの一員、優香の成長が描かれていましたね。
集団から距離を置きたがり、一人でいることを好む優香の気持ちが、私には共感できるところがありました。
トラウマから私も、一人で行動することが落ち着くからです。
心理学が好きで、膨大な知識を人を助けることや観察眼に役立てたいところも、憧れです。
そんな彼女が、米田達から離れ、一人で宗教法人、月空心会とY2Kクリニックの脱税を暴こうとしていました。
一匹狼で乗り込む度胸はいいですが、米田達がいなかったら、相手の心理を読むことに長けているシェイクに太刀打ちできないと思いました。
貧困ゆえに、脱税に手を染めたシェイクに同情の余地はありません。
米田の最大の強敵は、若き産業大臣、鷹羽。
そんな彼を好青年で頼りになる笹野ですら、米田とは違う理由で敵視したラスト。
2人と鷹羽の因縁が暴かれるのが待ち遠しいです。