相棒24

相棒24 13話「信用できない語り手」

相棒24 13話「信用できない語り手」あらすじネタバレ

男性の遺体が燃えています。

右京(水谷豊)が行きつけの喫茶店を訪れると、政財界のフィクサーとして暗躍し、右京が最大の警戒心を抱く、浦神鹿(毎熊克哉)がいました。

(右京)そういえば悪についての小説は書けたんですか?

(浦神鹿)それがまだ一行も。

(右京)それなら諦めたほうがいいかもしれませんね

(浦神鹿)最後まで読みたいって言ったじゃん、勉強もしてるんだから。

(右京)天才かと思ってたんだけどそうじゃないって気づいて。現在進行形で爆速成長中なんで。たった今、信用できない語りてという技法を読んでいたところです。

(右京)今更、勉強しているんですか?信用できない語り手ですか?

(浦神鹿)知ってますか?

(右京)知ってます。自分自身しか登場人物がいない語り手。本来は読者にとって真実を語る存在がっ信用できないという論理的矛盾。きわめて実験的な手法とされています。でも、あなたには向いているかもしれない。嘘つきだから。僕には無職と言っておきながら政財界のフィクサーとは。

(浦神鹿)人聞きが悪いな。そんなのは仕事じゃないし、そっちが言ったんすよ、僕は何者でもないって

(右京)それは言葉のあやですよ。人間には肉体があります。生きていればなにかをすることになる。そして嫌でも何者かになってく。誰でもです、いずれにせよ、時間を持て余して小説の勉強とは羨ましい限りですねぇー

(浦神鹿)そっちこそ暇を持て余しているって感じじゃないですか。窓際部署なんでしょ?特命係。僕に警察に知り合いがいますけどワークライフバランスなんてぶっ壊れていますよ。紅茶をすすっている時間なんてないんじゃないんですか。

(右京)警察にお知合いがいるんですか?

浦神鹿は警察の知り合いがいて、犯罪被害者の基金に寄付していると打ち明けました。

(浦神鹿)だって僕犯罪被害者なんで、犯罪被害者のための基金に寄付している。それで警察にもコネがあるんです。僕、家族全員殺されているんですよ?家ごと焼かれて。事件は解決したんですけど、被疑者も死亡したんですよ。それで捜査も打ち切りに。大切な家族のことだから真実が知りたくて。もう一度調べてもらえますか?

(右京)お悔やみ申し上げます。真実ですか…。

(右京)どうして僕が?

(浦神鹿)だって友達じゃないですか

右京を待ち伏せしていたという彼は相変わらず、つかみどころがありません。

自分は家族全員が殺害された犯罪被害者で、被疑者死亡で打ち切られた捜査に納得がいっていない為、右京に再捜査をしてほしいとのことです。

同じ頃、捜査一課の、伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、麗音(篠原ゆき子)らは、大手建設会社の会長が、愛人と共に遺体で発見された事件を追っているようでした。

そのことについて、捜査一課は、愛人と共に遺体で見つかった甲元勝男の息子、甲元一彦という男性に事情聴取をとっています。

(麗音)火災があった大田区の一軒家は勝男さん個人の所有ということですね?

(甲元)ええ、会長が愛人の為に建てた家でしょう。

(伊丹)お父さんのことを会長と?

(甲元)ああ、仕事の時の癖で

(芹沢)【山中崇史】建物が全焼し、2名のご遺体が確認されています。勝男さんと徳永雅とみられています。お2人の関係については?

(伊丹)勝男さんがなにかトラブルを抱えているようなことは?

(甲元)だから愛人でしょ。ビジネス上のことは把握していますが、プライベートに関しては全く知らない。

(麗音)そうですか。放火の可能性があります。何か思いだしたことがあればまたお話を…。

(芹沢)それから事件当日、甲元さんがどこにいらしたか伺っていいですか?

(甲元)火事があった日は高校時代の同級生と会ってました

浦神鹿の言動に胸騒ぎを覚えた右京は、相棒の亀山(寺脇康文)と浦神鹿の家族が殺害された過去を洗い直します。

(亀山)ここですね。ここが浦家の屋敷跡です。24年前、一家4人が殺され、屋敷は全焼。今はなにも残ってないですね。

(右京)浦神鹿だけが生き残った。

24年前に、浦神鹿を除いた彼の家族4人の遺体が発見され、庭師の男性も犠牲となりました。

犯行を示す遺書があったことから、事件は被疑者死亡で幕引きされたそうです。

そこで、右京と亀山は神奈川県警の刑事、清野圀男に協力してもらい、捜査資料を持ってきてもらいました。

(亀山)すみませんね、24年前の事件を蒸し返すようなことしてしまって

(清野)いえ、神鹿さんからの協力してほしいと言われてるので。当主の浦光悦さん、妻、雅子さん、長男、政周【きよちか】さん、長女、鏡佳さん、養子の神鹿さん。お金持ちってだけでなく品がありましてね、現代建築のお屋敷はその象徴でした。

(右京)武家屋敷ではなく?

(清野)いえ、モダンの。海外の有名な建築家によるものだったそうで、見物に来る人もいたんですよ。

(亀山)それが屋敷ごと一家4人が焼死したと…。どうして神鹿さんは無事だったんですか?

(清原)当時、高校の寮に住んでいた為、実家にはいなかったんですよ。家族以外にもう一人、敷地内の森林で、庭師の上村五郎、当時55歳の焼死体も発見されました。この上村が放火及び殺人の被疑者として特定されたわけです。

当時、事件の被疑者は庭師の上村五郎だと言われていました。

(亀山)有力な証拠があったわけですね。

(清原)故意にしていた寺の住職に、浦神鹿さんは手紙を書いていました。内容は…浦家の長女、鏡佳さんと愛し合っているが光悦さんに反対されている。この世で結ばれることはない、ならばすべてを燃やして自分も死ぬと。

(亀山)筆跡鑑定でも上村本人のものであると特定したんですね。

(清原)ええ、これにより被疑者死亡として捜査は終わったわけです。

次に、浦神鹿のことを知るお寺の住職に聞く2人。

(右京)浦神鹿はどのような経緯で養子になったかご存じですか?

(住職)光悦さんは児童福祉施設の支援をしておりました。元々彼はその施設に入って異t名です、幼いながら、浦神鹿さんは文武両道に秀でていて、それ以上に人を惹きつけるものがあった。特別な子供だから自分が育てると。既に2人の子供がいたのもかかわらず、神鹿と名前をつけたのも光悦さんです。

右京と亀山は浦神鹿が養子として浦家の一員になった経緯を聞き、神鹿が本名出ないことも知りました。

(亀山)それまでは何て名前だったんですか?

(右京)彼が施設に入る前の家族関係は?

(住職)何と言いますか…彼が施設に入る前に特別な共同体で育ったと聞いています。家賃が極安の古びた木造アパートに数人の男女のグループが住み着きましてね。そこに彼がいたんです。

右京は、浦神鹿の実の両親が喫茶店を経営していたと話していたことを思い出しました。

(浦神鹿)本当の両親は喫茶店をやっていたんですよ。毎朝、淹れたてのコーヒーのにおいがして。でも厨房の事故が原因で両親は…。

喫茶店は全焼し、当時10歳の浦神鹿が生き残りました。

亀山は、浦神鹿が最初に暮らした家族の関係者に話が聞けないか住職に尋ねました。

(亀山)当時のグループに話を聞けませんかね?

(住職)無理ですね。アパートが全焼したんですよ。唯一、生き残ったのが10歳の神鹿くんだったと。

その頃、彼は「小手毬」で夕食をとっていました。

(浦神鹿)うーん、美味い、焼き加減絶妙、皮は弱火でゆっくり役とパリパリになる。右京さんにも食べさせてあげたいな。きっと忙しんですよ。僕の為に。

(茉梨)【森口遥子】有難う御座います。お詳しいですね、今日はいらっしゃらないんですよ。

右京と亀山は翌日、浦家の新しい庭師の女性、飯田元子から、上村が書いた業務日誌を発見。

(元子)何十年も前の者だけど、とっておくもんねー

(亀山)ここで見習いをしていた人たちが書いた書類が入ってるわけですよね。

(元子)たぶんね、後は自分達で探して

(右京)亀山くん、これ上村五郎が書いた日誌ですね

(亀山)やったー鑑定が必要ないレベルで違いますね

(右京)手紙を書いたのは上村でないとすると犯行を偽造した別の人物がいるということになりますね。犯行を疑われるのは書類を提出した人物、調査を依頼した本人、浦神鹿ということになります。

(亀山)つまり…あの野郎何考えてるんだ。

浦神鹿の過去の事件と伊丹達が捜査する事件に共通点が浮かび上がりました。

ふと、松永という公安第三課の刑事に呼び止められた、特命係。

(松永)公安第三課、第一公安捜査第一係、松永です。私も浦神鹿について捜査しています。

(右京)あなたの部署は単独のテロリスト…所詮、ローンオフェンダーが捜査対象のはずです。それが何故、浦を?

(松永)浦はその資金力と人脈、社会に少なからず影響を与えようとしています。

(亀山)例えばこの前の都知事護立のようなこと?

(右京)世界が燃えるのを見て、笑うような傾向がある。

(亀山)松永さんが単独で捜査しているってことですか?

(松永)そうです。社会自体に混乱を招くようなことをしている。そのとおりです。それは広い意味でのテロ行為であり、ローンオフェンダーであるのが私の見立てです。まだ公安では主流の考えではありません。まだ捜査班は立っていませんが、浦については分からないことが多い。だから捜査に協力できれば

捜査一課は、浦神鹿を尋ねます。

そこには、謎の女性もいました。

(麗音)甲元一彦さんは12月20日の午後から翌日の早朝まで同窓会に参加していたということで間違いないですね?

(浦神鹿)間違いないです。だいぶ飲んだから甲斐さんした時間までは正確には分からないけど。飲んだ酒の銘柄は全部覚えてますよ。細かい事気にならないんだ。甲元のおやじ、ファイティングポーズとってませんでした?人は死ぬとファイティングポーズとるんですよ。それって、興味深くないですか?人生で一度も闘ったことがない人もファイティングポーズとるはずでしょ

(伊丹)必要があれば質問します。筋肉の収縮による変化はありましたが。

(麗音)なにがですか

間もなく、特命係も合流します。

(伊丹)特命係なにしてやがる

(亀山)そっちこそなにしてんだよ

(芹沢)放火事件の捜査ですよ。重要参考人のアリバイ確認で。

(右京)放火?それは奇遇ですねぇー我々も放火事件について調べているところです。

(麗音)甲元勝男さんのですか?

(亀山)24年前、浦神鹿の家が全焼した。

次に、浦神鹿に聞き込む、特命係と捜査一課。

(右京)伺っていた話が、事実とは異なっていました。記憶力の乏しさは小説家としては致命的ですねぇー

(浦神鹿)高度なギャグですよ、面白かったでしょ

(右京)少なくともコメディ小説を書く才能はなさそうです

(浦神鹿)言葉のナイフで切り刻まないで

(亀山)俺らはあなたの家族の事件について調べてきたんですよ。

(裏神鹿)薫さんも有難う御座いました。

(亀山)死亡した上村五郎が犯人だったという根拠は動機を記した手紙です。筆跡鑑定に使われた書類を提提出したのはあなたですよね。

(浦神鹿)そうですよ、父のオフィスにあったものを警察に…。

(亀山)ですが、上村五郎の筆跡を他の書類で鑑定したところ、全く違うものだということが分かりました。

(浦神鹿)なんだそのことか。

(右京)既に知っていたと

(浦神鹿)吾郎ちゃん。上村はそう呼ばれていたんだけど、、アイツは字が汚いことを知ってた。僕が書道で賞をとったことを知って字の書き方教えてくれって。誰かに恋文を書きたいって。それがまさか姉さんだったとは。

(右京)つまりあなたが字を教えたことで上村の筆跡が変わったと。

(浦神鹿)そうです、筆跡鑑定における個人内変動の範囲内ってやつ。

(右京)筆跡鑑定に詳しいのですねぇー一行も書けない小説の為に?

(浦神鹿)小説を書くために色々勉強するじゃないですか。すぐそういうこと言うんだから。あ、でもこうやってプレッシャーをかけてくれる友達って大事ですよね。

(亀山)一つ質問していいですか。亡くなったご家族の話をしている割には軽すぎる気がして。

(浦神鹿)いいですよ、薫さん。家族を喪った時、僕は壊れたんだ。悲しい時に笑って楽しい時に憤慨し、大切なものを壊して唾棄すべきものを愛でる。僕も上村五郎が真犯人じゃないと思いますよ。あんな馬鹿にあそこまでのことができるわけがない。捜査を継続してもらえます?

(右京)あなたに言われなくても真犯人は必ず突き止めます。

(浦神鹿)頼もしいな

(右京)最後にもう一つ宜しいですか?あの人は誰なのでしょう。

右京は、横にいて黙りこく男性(川合智己)を指しました。

(浦神鹿)僕の養子です。父と同じことしようと思って

警視庁で捜査一課と整理する、右京と亀山。

(麗音)甲元勝男さん、愛人関係にあった徳本雅さんの焼死については放火殺人の線で捜査中です。ただし、有力な被疑者はまだ1人も。

(芹沢)甲元建設は一彦が社長です。ただ会長の勝尾氏の実権も握っていて車内で激しい対立があったことは分かっています。

(伊丹)アリバイの確認はどうですか?

(芹沢)甲元一彦は事件当日から翌朝未明にかけて、高校時代の友人たちと会っていました。参加者は5名。

(右京)5人は高校の寮で共に暮らしていました。24年前、浦の実家で放火殺人が怒った際にアリバイを証言したのは、このメンバーです、彼らの証言を疑う必要がありますね。

そこへ、サイバー対策課の土師(松嶋亮太)がやって来ました。

(土師)皆さん、有力な情報をお届けしに来ました。事件当日、小説サイトに犯行予告とされる文章がアップされていました。

右京は皆の前で、小説投稿サイトの犯行予告を読み上げました。

(右京)僕の雅さんへの愛は神話のレベルまで、僕の雅さんへの愛は神話のレベルまで順化した。しかし彼女は甲元勝男という呪縛に縛られている、僕は全てを焼き尽くす

(亀山)直球の犯行予告だな

(亀山)身元の特定は?

(土師)西田汐、27歳、花屋に勤務。

今回の放火事件も、浦神鹿の家族のケースと似ていました。

(亀山)放火事件の直後、ここで身元不明の焼死体が発見され、歯の状態から西田汐と特定された。

(右京)捜査本部は被疑者死亡で捜査を終了する方針に傾いてるようです。24年前の事件の展開と酷似していますね。放火殺人、犯人の動機は恋愛感情。それを裏付けるような文書が発見され、被疑者死亡で捜査は打ち切り。

その後、西田汐の知人女性、愛理を訪ねました。

村上愛理は花屋を経営しています。

(愛理)投稿サイトの西田君が書いた文章を読んだんです。でもただの私のお気持ちみたいになっちゃうから。

(右京)全て聞かせてください、僕も初めて読みました。非常に激しい男性の荒々しい恋愛感情が綴られていました。

愛理は西田にデートがしたいと申し出たところ、恋愛経験がないと言って断られたことがありました。

(愛理)それはちょっと意外というか。西田君、一度も恋愛をしたことがない 人を好きになる感情が分からない。あれは断るための嘘だったんでしょうか?

(亀山)彼女の証言だけじゃ弱い

(右京)なにか見つかるといいんですがねぇー。これはなんでしょうかね。西田さんは非常に花を愛していました。押し花を貼ったノートは大切なものだったはずです。そこにはその時々の彼の心情が短文で綴られています。

(亀山)愛理さんのことも書いてありますね

(西田の手記)彼女は花のような人、ただ一緒にいる、そんな関係になれたらいいのに、彼女が求めるような恋愛は僕にはできない。大切だから傷つけたくない

(亀山)誠実な気持ちだと思うし、これが嘘だとは思えませんよ。

(右京)本心でしょう。一方でノートの中に徳永雅への言及は一行たりともありません。

(亀山)事件の直前、小説投稿サイトに投稿している

(右京)とってつけたように。

土師と捜査一課と集まり、次の手を打ちます。

(土師)特命係の指摘を受け、西田汐のスマホを精査しました。結論をいうと何者か不正ログインし、小説投稿サイトに犯行予告をアップしていた形跡がありました。

なんと、小説投稿サイトは不正ログインで何者かが西田汐を語って使われていたことが分かりました。

(右京)つまり西田汐さんを犯人にするための偽装工作を行った人物がいる、それが真犯人でしょうね。

(芹沢)しかし今のところ、西田以外に有力な被疑者はいません。

(亀山)とにかく捜査をやり直すように本部に言ってくれよ。

(伊丹)当たり前だよ

(麗音)甲元一彦のアリバイも再徴収する必要がありますね。

(右京)話を聞かせてもらいましょう。彼らと彼らの父親の死について。

そこで、右京と亀山は、浦神鹿の高校の同級生たちに話を聞き出しました。

(名良橋)甲元のアリバイについては捜査一課の方に話しましたよ

(亀山)今日はあなたのお父さんについてお伺いしましたよ。19年前の事件について捜査資料を確認しました。名良橋航平さんは北海道に建てた別荘に滞在中、、放火殺人の被害に遭われた。

(名良橋)ええひどい最期でした。

(亀山)当時の捜査によると、共に発見された遺体の女性が初恋の相手だった。同窓会で再会し、関係を持ち、それに嫉妬した夫が犯行に及び、焼身自殺したと。

(名良橋)そう聞いております。

次に、津島弘二に訪ねました。

(津島)長年、滞在中の相手をさせていた女将が病気になった。だから若い女を読んだ。それで女将が嫉妬して放火したと、全く一族の恥ですよ。

(右京)事件当日、同窓会にあなたは参加しました。4人の友人があなたのアリバイを証言しました。

次に勝野辰哉を訪ねました。

(勝野)オヤジは80代、陶芸家の女性は20代ですよ。いい歳して若い女性に入れ込んで。

(亀山)その女性陶芸家の作品に心酔していた地元の美大生の青年が、お2人の関係を知って絶望し、窯ごと爆破したと…。

最後に、名良橋を訪ねます。

()私は私の知ってること以外は協力できませんよ。浦神鹿は高校卒業後、世界中を回っています。渡航履歴を調べたところ渡航履歴は僅か4回。同窓会に合わせて帰国しているということですか

(名良橋)合わせてというより彼が日本にいる時は必ず集まる。そう決めているんですよ。

(右京)そしてそれに合わせるように放火殺人が起こっている

(名良橋)それた運命だとしたら?天は私達5人には使命を与えた。それは私達が選ばれ史物だから。

浦神鹿は、甲元、名良橋、弟子の男性と話し合います。

(浦神鹿)どうだった?右京さんは?

(名良橋)たしかに鋭いよ今までの警察とは違う

(津島)でも今になって何故彼に情報を?

(浦神鹿)物語には強い敵が必要でしょ。

(勝野)まぁ過去の事件をひっくり返すのは不可能だと思うが…。

(甲元)君たちはいいが、僕の事件は現在進行形で捜査中なんだあ?

(浦神鹿)ビビってるの?親なんて殺してなんぼでしょ。

(麗音)甲元のアリバイ確認を再度行ったんですが

(亀山)妨害された?

(伊丹)その逆で

(芹沢)彼らは非常に強力的で、秘書や運転手の証言、防犯カメラの記録やスマホのGPSのデータなど提出してきました。結果としてアリバイは補強されたと思います。

(亀山)誰と誰が抜け出して犯行に及んでいる可能性だってあるんだろうが。

(芹沢)それは仮定としては成り立ちますが、立証責任は我々警察にありますから。まぁとにかく証拠が必要ですね。

(麗音)西田の線が消えて甲元をマークして動くとしてもこれ以上動きようがありません。

(右京)過去の事件も含めて総合的に洗い直す必要がありますね。

(伊丹)直談判しかないですね。

内村刑事部長(片桐竜次)、中園参事官(小野了)に掛け合うものの、既に解決した事件を洗い直すのは無理だと言われてしまいました。

(内村)結論から言う、無理だ

(亀山)そんな簡単に決めないでくださいよ。大事件じゃないですか。

(中園)警察が一度、捜査して送検した事件をひっくり返せると思うか?しかもだ、うちだけじゃなく、神奈川県警、北海道警、徳島県警、石川県警にまで話が及ぶ。組織としては大問題なんだよ。

(右京)犯罪者を野放しにしていることのほうが大問題だと思いますがね。

(中園)そんなことわかってる

(伊丹)今回の甲元の事件の捜査も終わりですか。

(中園)それは捜査を継続する、お前が指揮をとれ

(内村)これが精いっぱいだ、暴走するなよ。

角田の部屋に浦神鹿が来ました。

(右京)課長有難うございました。

(角田)お客様を1人にさせるわけにいかないからな。俺は仕事に戻る。なんかあったら呼べよ

(浦神鹿)この珈琲まずいんですけど、右京さんが淹れた紅茶が飲みたいな

(亀山)なんで警察のなかにいるんですか

(浦神鹿)急に2人に会いたくなって。本当は警視庁に寄付しに来たんですよ。最新型の3D検視アナライザーを。

(右京)人体を3Dで解析できるというものですねぇ。

(浦神鹿)そう、これからはより深く死体について知ることが出来る。僕からの贈り物。捜査中の事件に役立ててください。真犯人わかりました。衝撃的な事実が明らかに

(亀山)捜査中の事件はあなたのご家族についてですが。

(右京)真犯人はあなたです。

右京は浦神鹿に事件の真相を話しました。

(浦神鹿)ばれたか

(右京)信用できない語りて、あなたは冒頭からネタバレをしてしまっていました。小説家としては致命的な構成力のなさです。

(浦神鹿)せっかちな読者だな、結末はまだじゃないですか?僕を逮捕出来てもいない。

(亀山)自分を犯人だって認めるのか?

(浦神鹿)隠す気があったらここにいませんよ

(浦神鹿)僕は家族を焼き殺した。あの家は呪われていたんだ。浦光悦にとって家族は壊していいおもちゃみたいなもの、母も兄も姉も、そして僕も。姉が僕に言った。この家を焼き尽くして逃げなさいって。

(亀山)それが動機か。庭師の吾郎を殺したのは?

(浦神鹿)あいつは光悦の手先だった、生かしておけなかった。

(右京)あなたの肩る動機はもはや意味を持ちません。事実だけを確認します。上村五郎の手紙はあなたの捏造したものということですね?そして当時、寮にいたメンバーの証言も嘘だった。

なんと、真犯人の浦神鹿は、上村五郎の手紙すらも捏造していました。

(浦神鹿)あいつらすぐ嘘つくんですよ

(右京)彼らはあなたの精神的支配下にあったのでしょう。それは共犯関係になることでさらに強まっていった。数年おきに彼らの父親を殺すたびに。その実行犯は全てあなたでしょう。

(浦神鹿)いや、大変だったんですよ。事件ごとに犯人を仕立て上げて、動機を考えて文章書いて、なかなかの想像力だったと思いません?

(右京)似たようなプロットの使いまわしでしかありませんでした。

(浦神鹿)ひどいな。あれはあくまでも事件用のものなので、小説の時には、本気を出させていただきます。亀山さん顔怖い

(亀山)お前は人を殺しただけじゃなく人の物語を勝手に作り上げた!人の人生を、気持ちを弄んで踏みにじりやがって

(浦神鹿)なんて悪なんだ、僕は。

(右京)現状、警察があなたを拘束する法的根拠はありません。そこから来ているのでしょうね、あなたの余裕は。

(浦神鹿)警視庁のなかに犯罪者が1人、圧倒的に不利なのは僕ですよ。法律なんて無視しちゃえばいいじゃないですか人間なんて自由なんですよ。そんなに僕のことが許せないならこのまま殺してしまえばいい。追い詰められた僕が2人を襲い、正当防衛で殺した。そういう隠ぺい工作も可能でしょ。

(右京)我々はそんなくだらない物語の登場人物にはなりませんよ。それはあなたが一番よく分かっているはずですがねぇ

(浦神鹿)なんか今のすごく良かった。わかり合っている感じ。ごちそうさま大満足だ。今日のところはこれで

その後、右京、亀山、捜査一課の伊丹らは、鑑識課の益子に西田汐の痛い状況について検視結果を聞きにいきました。

(益子)最新型の3D検視アナライザーを使い、西田汐の遺体を再捜査した。

(芹沢)西田の皮膚片は焼け焦げた状態でしたけど、それ以上に何かわかるんですか?

(益子)3Dの解析によって、焼ける前の皮膚に傷痕などがあれば、それを再現することが出来る。見てもらったほうが早い。

(麗音)これが西田の?

(芹沢)何の文字が入ってるんだ

(益子)恐らく、殺害直前に刺青を入れたものと考えられる。手足に拘束されたと思われる傷も確認できた。

(右京)アンリライアブルナレーター…信用できない語り手、僕へのメッセージでしょう。つまり、浦は、西田さんを殺害する前から、僕に過去の犯罪を暴かれることを前提で動いていたと思われます。わざわざ最新型の3Dアナライザープリンターをプレゼントしてまで。

(伊丹)なめやがって

(麗音)挑発しているんでしょうか

(芹沢)何のためにそんなこと

(亀山)すぐに逮捕できないにしても、浦の身柄を徹底的にマークしておく必要がありますね

その後、公安第三課の松永から、浦神鹿が旅行中に死亡したことを聞かされた特命係。

(松永)浦が旅行中死亡したそうです。モーリシャス島沖で浦が乗るプライベート機が飛行中に炎上、そのまま海に墜落。死亡したという報告が入りました。地元警察からの報告です。

(亀山)それはほんとなんすか

(右京)浦の遺体は?

(松永)遺体の損傷は激しく、焼死した後、海に沈んだと判断されています。

(右京)その炎上は事故なのですか?

(松永)浦は地元の若い女性と同乗していました。男女の関係にあったと思われます。その女性に片思いしていた幼馴染の男性が、エンジンに細工をしたという手紙を教会に残し、焼身自殺を。

(亀山)またやりやがったか、今度は自分自身で

(右京)公安部の判断は?

(松永)一刻の捜査機関の公式発表を疑うことは捜査の前提として難しいという方針です。無論、私は捜査を継続しました

ところが、浦神鹿は生きていて、松永は警察の立場を利用して彼の死を偽造していました。

(松永)これで公安の動きもない

(浦神鹿)スパイみたいなことして楽しい?

(松永)依頼したのは浦さんでしょ。僕はあなたの部下じゃない、将来的に警察組織を掌握するためにあなたの力を利用できると判断しただけ。誤解のなきよう。

(浦神鹿)僕が命令したら何でもするわけ?同じ警察でも右京さんとは違うなあ。

(松永)窓際部署のロートル達とは見えている景色が違いいますから。

しかし、急に浦神鹿は松永に殴りかかりました。

松永は殴り返します。

(松永)ほんとにやばい人だな。これ以上やるなら手加減はありませんよ。協力関係は終わり。特命係を相手にするのと訳が違うんだ。

松永が一瞬、油断した隙に、浦神鹿は彼を絞殺してしまいました。

(浦神鹿)友達の為に闘っちゃったよ

そう言って彼は、「養子」の男性を後ろから抱き締めるのでした。

翌朝。

公安調査長の浅尾と初めて、会う、右京と亀山。

右京が浦のことを信用しておらず、念のため、松永のことも浅井に調べてもらっていたのです。

(浅井)杉下さんですね

(右京)冠城くんの

(浅井)公安調査庁の浅尾と申します。警視庁公安部の松永理の調査結果について報告に参りました。

(亀山)右京さん、松永を調べていたんですか?

(右京)浦神鹿のすべてが信用できなかったものですからねぇー僕の信用できる人間に協力を頼みました。浅尾さん、松永と浦に接点はありましたか?

(浅井)結論から申しますと接点の確認には至っていません。東京黒水市に向かう松永を追跡中に見失いました。力及ばず。

(右京)松永は諜報活動のエキスパートです。逆に言えば、尾行を警戒する理由があったということでしょうかね。

(松永)ええ、そしてそれ以降、松永の姿は確認できていません。冠城さんからです。浦個人の関連会社などが所有する不動産の情報を把握できるまでまとめたということです。

なんと、右京の元相棒、冠城亘(反町隆史)も情報を共有するためにデータをチップ化していました。

それを渡す、浅井。

(右京)さすが仕事が早い。冠城くんによろしくお伝えください。

間もなく右京と亀山は、松永と浦神鹿の弟子の遺体を発見しました。

彼らは練炭が原因で、死んでいました。

そこで、右京と亀山は、公園で息子とキャッチボールする甲元に声を掛けました。

(亀山)休日に済みません。浦神鹿の行き先についてなにか心当たりはありませんか?

(甲元)浦は事故で死んだんでしょ?

(右京)浦が小説を書こうとしていたのは知っていますか?

(甲元)いえ知りません。

(右京)僕も冗談だとは思っていたんですが本当に書こうとしていたようです。資料として様々な本を読んでいた形跡がありました。たとえば、心理学の親殺しについて。それから付箋が貼ってあるところを見ると、古今東西の子殺しの物語について興味があったようです。死んでいるはずの浦が怖いですか?海外で事故に遭い、遺体が確認されない場合、特別失踪人扱いになります。1年も経てば養子が死亡届を出すことが出来る。浦は法的にこの世に存在しない犯人となり、全ての事件は被疑者死亡で捜査、打ち切り。そう聞かされていたのでは?しかし、浦の養子は殺害されました。浦が自らの計画を逸脱したのだとしたら次の計画は予測不能です。次は誰の子供が狙うのでしょうか

(甲元)まさか翔太が

(亀山)息子さんを守れるのはあなただけですよ

(右京)自分達は選ばれし者だとあなたは言いました。僕もそう思います。あなた達は浦に選ばれている。壊してもいいおもちゃとして。全てが壊される前に証言していただけますね

やがて、名良橋など浦神鹿の同級生たちが逮捕されて行きました。

浦の弟子と松永が死んだのも、浦神鹿の指示で彼らが支配的に共犯者にさせられていたからでした。

(芹沢)甲元の事件をきっかけに名良橋、津島、勝野もすべての放火殺人について容疑を認めました。実行犯は浦という証言で一致しています。怯え切ってますよ

(伊丹)これで事件の真相もひっくり返る

(麗音)内部調査で松永が浦と接触してた事実も確認出来ました。

(亀山)やっぱりな!松永と養子の指紋については現場に残された指紋から浦が犯人で間違いない。死亡推定時刻はモーリシャスの事故よりも後になります。

(右京)これで被疑者死亡による捜査の打ち切りはなくなりました。利用できる手駒も残ってない。残るは浦神鹿一人。もはや政財界のフィクサーではなく、一介の逃亡犯にまで転落したわけです。

浦神鹿が虚偽の死亡で逃亡していることが腑に落ちない特命係はそれぞれの見解について最後、話し合いました。

(亀山)浦は何を考えているんですかね

(右京)本人にもわかっていないのかもしれません。ただ僕に何かを伝えようとしてる

(亀山)あいつ、右京さんの友達って強調するんですよ。あれ、本心に思えてきたんですよね。理由なんかなくて、絶対に懐かない犬が何故か懐いてる。だとしたらずっと付きまといますよ。

(右京)浦神鹿は犯罪をもって友愛を示す、ですか

(亀山)右京さんなんか笑ってません?

(右京)続きが気になる、それだけです。

相棒24 13話「信用できない語り手」

浦神鹿怖すぎる!サイコパスですよね。

古今東西の子殺しの方法など、殺人の方法について調べるなんて…。

彼は掌握術に長けていて、フレンドリーな軽い口ぶりで、洗脳するのが得意だなと思いました。

被疑者死亡と思われていた彼をまだ逮捕することが出来ない特命係の歯がゆい気持ちに共感します。

同級生たちも利用され、芋づる式に逮捕されて行きましたが、浦神鹿の養子と名乗る青年だけは助かってほしかったですね。

甲元はなんとか事なきを得たものの、息子の翔太の命が、浦神鹿に狙われているのが怖すぎました。

浦神鹿を知る、住職の言うように、文武両道にもかかわらず、その良さを浦神鹿は犯罪に大いに活用してしまって残念でなりません。

今回は、登場しなかったものの、冠城亘の影の協力も頼もしかったです。

逃亡している浦神鹿はまた、右京と亀山と「友達」として不気味な再会を期待したい!

 

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