シャーロック5話あらすじ
若宮潤一(岩田剛典)が、誉獅子雄(ディーン・フジオカ)にルームシェアしているのにもかかわらず、家賃含め、生活費の滞納を指摘。
獅子雄は「細かいことを言うな」と反省せず、相変わらずの奔放振り。
そんな獅子雄に手を焼いていた若宮は、いつも獅子雄に事件の依頼を頼みながら、最終的には自分の手柄として横取りしていく刑事、江藤礼二(佐々木蔵之介)がやってきます。
いつものように事件解明を獅子雄に委ねたい江藤。
今回は、恋人の留守龍に部屋に入った女性からの通報で警察が駆け付けると、惨状を目の当たりに。
大量の血と、破れたシャツ、バスルームには血痕つきのタオルや凶器と疑われる包丁とのこぎりが!
しかし、被害者がいないのです。
周囲の目撃証言や運び出された痕もない奇妙な被害者のゆくえが今回の事件のきっかけでした。
部屋の持主、町田卓夫(永井大)を江藤は刑事仲間の小暮クミコ(山田真歩)とともに取り調べるのですが、町田は何も知らないと白を切ります。
町田は政治家の息子で、江藤は上層部から彼にあまり深入りするなと言われてしまいました。
そこで、江藤は獅子雄と若宮に今回の依頼を持ち込み、町田の鼻を明かそうと躍起になっていたのです。
若宮も精神科医を辞めて以来、獅子雄のバディとなっているので捜査協力費用目当てで協力します。
被害者の身辺について調べると、貴之はかつて勤めていた会社でパワハラを受けていたことがわかりました。
また、現場に残されていた血痕つきのシャツは町田と同じ会社で働く、乾貴之(葉山奨之)のものだと言うことがわかりました。
貴之は2日前から行方をくらましていて、家族から既に捜索願いが出されているとのこと。
江藤がその家族である、貴之の母、千佐子(若村麻由美)から「息子は町田の会社で酷いパワハラを受けていた」との情報をかぎつけました。
帰り道を歩く、乾貴之。
町田にパワハラを受けていた新入社員です。
繰り返す町田からの暴言や横暴な態度が影響して、うつ状態になっていました。
かなり精神的に参っていて、表情も虚ろ。
実家暮らしの貴之は、父親は無関心、母親は過保護。
その乾が今回のキーパーソン。
電動のこぎりと包丁からは血痕が発見されていません。
町田を訪ねる獅子雄と、若宮。
父親のコネや権力の強さで意のままに行動し、人を見下してきた町田。
とても自己中で、乾が生きていようが死んでいようがどうでもいいと悪態をつきます。
町田に向けて彼の携帯メッセージには、乾のパワハラの様子を知っている社員たちからクレームが多数届いていました。
社員に信望もない、思いやりのない町田の実態に、若宮は彼を疑います。
しかし、獅子雄はまだ彼を犯人と決めつけてはいけないと答えます。
その頃、江藤は乾の母、千佐子を訪ねていました。
「町田は人をいじめて喜ぶ性格、俺はターゲットにされた」とかつて乾が千佐子に自分の状況を伝えていたことがわかりました。
町田と乾の関係を聞いた若宮と獅子雄。
当時を知る社員は、町田と乾の関係はとても良好だったと口をそろえて言いますが、それは2人の件に関わりたくない、自分に町田のとばっちりを受けたくないからでした。
町田と乾の事実を唯一知る社員の一人が二人の関係はやはりパワハラが関係していて悪化していることを知らされます。
町田が恋人と食事デート後に、襲われます。
バッドで殴られ、急所は外れたものの、町田は大怪我で入院。
江藤は乾が生きていてやったのでは?と疑います。
町田の携帯メールに、乾が町田にされた暴言が録音されたデータが送られてきたのです。
あて先は誰かわかりませんが、町田と乾のことだと勘繰る江藤。
町田と乾の会社では、2人のパワハラの事実を知る他の社員たちがネット上で自分達の会社が炎上や、マイナス評価されていることに唖然とします。
乾の母、千佐子はワイドショーで息子、貴之のことを心配していると答えていました。
獅子雄と町田はふいに立ち止まった家が乾の家だと気付きます。
貴之の寝室を見た獅子雄と若宮は、クリスマスプレゼントだった手帳に、貴之が暴言を書いてストレス発散をしていたことを知りました。
さらに、千佐子は看護師で、獅子雄たちが訪ねた時、手を負傷していて、その手当の仕方が医療関係者がやる包帯の結び方だったのです。
後日・・・乾と町田の関係を唯一知る社員、清水が、乾がパワハラを受ける前に被害に遭っていたことが発覚。
さらに、乾と接触した清水は、乾から脅迫されていたのでした。
メールの送受信履歴や町田と乾の関係性を獅子雄と若宮に話していた時の清水の疑わしい様子を獅子雄らは読み取っていたのです。
獅子雄が信頼している謎の調査係、レオが乾の父を尾行します。
なんと、浮気をして家庭から目を背けているはずの彼の家から女性の姿はありませんでした。
乾貴之の父は、家庭から目を背けて女性のアパートにいると思っていましたが、それは逆に怪しいと疑う獅子雄。
定番のヴァイオリンを弾きながら推理する獅子雄。
実は貴之と父親はメールで接触していました。
その頃、自宅で意味深にクリスマスツリーを飾る千佐子。
彼女はやはり優秀な看護師で、乾貴之の失踪原因に関して、大きな秘密を隠していました。
貴之は死んだ・・・と町田に言った若宮。
相変わらず良心の欠如がある町田を見て、若宮は「お前は人の心を殺したも同然」と告げたのでした。
獅子雄は、既に貴之は死んでいて、真犯人、千佐子自身に告げました。
「貴之くんはあなたが殺した」・・・。
オペナースとして長い経歴と優秀な腕を持つ、貴之の母は、町田のパワハラが原因で貴之が自殺したことを知り、心肺蘇生をはかった時に手を負傷したことを指摘。
千佐子がクリスマスツリーを飾っていたのは、クリスマスツリーを本体しまっていた場所に、貴之の遺体を閉まったからでした。
エンバーミングの技術も心得ていた貴之の母は、貴之の血を抜き、ドライアイスを大量に用意していました。
そして、町田を犯人に仕立て上げるために、貴之の血を町田の部屋にこっそり侵入してぶちまけたのでした。
息子を心身ともに傷つけてきた町田が許せなかった千佐子。
母の大きな愛が歪んだ方向に向かってしまったのです。
さらに、貴之の父は息子に最初から無関心だったのではなく、妻が貴之のことばかりを気にかけ、居場所のない状況だったゆえに、一人、別居をしていたのです。
貴之が父に宛てたメッセージは「お母さん、お父さんと仲直りしてほしい、そして父さんを解放してくれ」
それは、貴之自身が母から解放されたいという自立の意味での欲求でした。
貴之は両親の不和と、父が本当は自分や母親のことをまったく思いやっていないわけではなかったことを感じ取っていったのです。
死体遺棄などで逮捕されることになった千佐子。
事件が解決し・・・二人は次の事件に目を向けることになります。