ザ・トラベルナース1話あらすじネタバレ
トラベルナースの那須田歩(岡田将生)は、アメリカ国内を転々としながら、医療活動に従事。
手術場で、医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP(ナース・プラクティショナー)」を存分に生かし、数々の命を救っていました。
母親が急患で運ばれてきて、唯一の家族である小さな男の子はいてもたってもいられません。
しかし、その母親を手術で救い、少年は「ありがとう、あゆみせんせい」とお礼を言うのでした。
そんな折、歩は「ある人物」からの要請で、日本へ帰国し、民間病院「天乃総合メディカルセンター」で働くことになります。
実は、同院では看護師が次々と辞め、慢性的な人手不足が深刻な問題に。
バスの中で倒れた老夫婦の夫を救おうとするものの、一緒に居合わせた九鬼も対応。
九鬼はわざとトイレに行くふりをして、慌てる素振りをした際に、老夫婦の夫の身体を持ち上げ、甘栗を吐き出させました。
看護部長、愛川塔子(寺島しのぶ)も日々の激務に加え、院長、天野隆之介(松平健)や、ナースを下に見ている医師達への謝罪に追われ、疲労していました。
そんな同院へやってきた歩は、初日から院内のヒエラルキーはお構いなし。
天乃院長の前でもやけに態度が大きく、外科部長の神崎弘行(柳葉敏郎)らを愕然とさせます。
3カ月の契約で勤務することになった歩は、堂々としています。
しかも、同じ日から働くことになっていた院長お墨付きのベテラン看護師も、なぜか一向に姿を見せません。
一村という娘がいる母親を担当することになりました。
神崎が手術を担当することになっていて、また神崎が手術を延期しないか不安視する高校生の一村の娘、美里。
事務長、西千晶(浅田美代子)は、一ノ瀬議員の手術を優先するよう、カンファレンスで宣言。
周囲の医師が違和感を覚える中、事務長命令は絶対でした。
一村香澄(春木みさよ)の容態は悪化していて、その様子を見ていた清掃員をしている、九鬼静(中井貴一)は密かに気にかけていました。
その矢先、経営第一主義で、VIP患者を優先する天乃院長(松平健)は急遽転院してくる一ノ瀬議員の意向を汲み、「ゴッドハンド」と呼ばれるスター外科医の神崎を執刀医に任命。
神崎にしかできない一般患者、一村香澄(春木みさよ)の難手術を延期し、一ノ瀬のオペを滑り込ませます。
実は香澄のオペが延期させるのは、これで数回目 。
外科医の郡司真都(菜々緒)は香澄のオペを急ぐべきだと意見しますが、神崎は耳を貸さず…。
こうして一ノ瀬のオペは、神崎によって、行われることに。
歩もオペ看として、手術室へ。
ところが、神崎がメスを手に取った直後、一ノ瀬のある異変を察知した歩は、オペを中止するべきだと主張。
深部静脈血栓症の疑いがあるからエコ検査の必要を訴えます。
しかし、気分を害した神崎は歩を手術室から追い出してしまいました。
なすすべもなく、手術室の前に立ち尽くす、歩。
そんな彼の前に現れたのは、例の院長、お墨付きの看護師、九鬼(中井貴一)。
しかも、静はいきなり、「私の診立てではこの手の手術は中止になる」と、歩に告げます。
案の定、古谷(吉田ウーロン太)が倒れる事態が発生。
気管内チューブを装備し、ICUに、間質性肺炎を起こし、ステロイド剤で様子を見る事に。
そのことを知った院長の天野(松平健)は神崎(柳葉敏郎)は看板ナースだからこそ、早く復帰させて、一ノ瀬議員のオペを成功させるように、息子の天乃太郎(泉澤祐希)に指示。
人を道具としか思わない非情な人間でした。
その日の夜、九鬼と奈須田歩は、寮へ。
男子禁制の看護師寮へ。
寮母の土井たま子(池谷のぶえ)は2人を厳格に迎え、他のナースである、金谷吉子(安達祐実)、向坂麻美(恒松祐里)、弘中スミレ(宮本茉由)、森口福美(野呂佳代)らは男性看護師である彼らと共同なので心配します。
そこで、前の看護師が使っていた寮の部屋を使うことになった、歩と九鬼。
「今日、なんで手術が中止になるのわかったんですか?」
「祈ったんですよ、神崎さんに消えて下さいって」
「怖いな・・・」
謎めいてとても何を考えているか分からない不気味さを持つナースでした。
翌日。
急遽、外科医の郡司真都(菜々緒)が一ノ瀬(津田篤宏)の担当をすることに。
郡司は古谷や前田明(前原瑞樹)から「女を使った」など男尊女卑を受けても低姿勢で、一ノ瀬の手術を担当してもらえるように2人に頭を下げるのでした。
その夜、神崎の容態が急変。
様子を見ると、神崎の口の中に原因があることを特定した九鬼と歩。
歩は直ちに措置をしないとまずいと焦りますが、医療行為にあたり、看護師がおこなうと罪になるとのこと。
神崎に対し、優しく処置しながらも、九鬼は待たされ続けている患者の苦しみや痛みがわかるかと伝えました。
神崎はコロナにかかっており、空咳が見られました。
それを見抜いていた九鬼。
苦しみ悶える神崎に九鬼は、VIP患者ばかり優先しているからこそ、目の前の命が迫っている患者の事をもっと考えることを話し、まるで人格が変わったように方言で一喝。
回復をしたら真っ先に、一村の手術を担当することを約束させるのでした。
歩は九鬼から人を本当に見て症状を診れず、プライドが無駄に高いのは馬鹿ナースだと言われてしまいました。
ふと、歩はナースになるきっかけとなった過去を思い出していました。
母親が危篤で、医者の誰もが母親を見放していきます。
その際に歩の母の手を握った女性看護師の記憶が残り、看護師になりました。
神崎は翌日、復帰し、九鬼の言葉が効いたのか、神崎は一村の手術をすることに。
郡司(菜々緒)も無事、一ノ瀬の手術を成功させました。
ザ・トラベルナース1話感想・みどころ
ドクターXシリーズや七人の秘書などを手掛ける、中園ミホさん最新作が降臨!
初回放送から面白さや濃厚な展開、中園さん独特のユーモアがありましたね。
「ドクターX」の神原晶を彷彿させる穏やかな喋りが特徴の九鬼静。
丁寧で紳士的な物腰柔らかに見えて、かなりの毒舌で絞殺力の鋭い男。
経歴は謎めいていて、何かしらがあって、あのような陽と陰を併せ持つようなナースになった九鬼のキャラクター性が今後も楽しみです。
VIP患者ばかりを優先し、人の痛みを知らない神崎にも容赦ない広島弁の圧が怖かった。
ゾクっとさせられる背筋に何か殺気立ったものを感じましたね。
人の命を大切にしない人には相手が誰だろうと容赦ないみたいです。
一方で、アメリカ帰りで、渡り歩くナースプラクティショナーの歩は、母子家庭で育ち、危篤状態の母の手を握る女性看護師の事を鮮明に覚えていて、看護師になった、優しい性分の持ち主。
それでもプライドだけは実績で高く、人の動きを見て患者にとって何が必要なのかをまだ見極められない若さがありますよね。
それを「馬鹿ナース」と毒づかれるものの、九鬼とは放送回を重ねていくにあたって、良いバディになっていきそうです。
看護師の面々も安達祐実さん演じる、金谷など、個性的な女性看護師や、医者なのに人の事を働かせて病院の実績を残す道具としか思わない院長の天乃隆之介を演じる、松平健さんのボス感も見逃せません。
今回の患者のことで、心臓に疾患を持つ、母子家庭の親子と、手術を成功させれば、病院の評価がまた上がる議員の命…。
どちらも大切な命だけど、今にも危篤に陥りそうな一村親子を優先すべきなのに、事務長の西千晶(浅田美代子)も、天乃も非情すぎますよね。
菜々緒さん演じる、郡司が議員の一ノ瀬の手術を成功させられたのも何よりホッとしました。
さて、毒舌な白衣の天使と、プライドは高く仕事はできるけど、見落としが多い不器用な歩の新時代ナースの活躍が次週も楽しみな1話でした。