ヤンドク!2話「ヤンキーのルール、病院のルール」あらすじネタバレ
都立お台場湾岸医療センター。
そこに赴任してきた、熱き心を持つ元ヤンキーの脳神経外科医、田波湖音波【ことは】(橋本環奈)。
そんな湖音波がお台場湾岸医療センターに来て、数週間が経過しました。
(鷹山)脳神経外科だけルール違反が目に余る。
(熊野)まず外来の問診時間が全く守られていない
(大友)それ、田上先生です。
(湖音波)さーせん
(熊野)緊急オペの際も後回しになってる!毎日クレーム30件以上、ある。なんで中田部長がいないんだ!
事務副部長の熊野は中田事務部長がいないことに納得がいきません。
(看護師 松本)【薄幸 納言】今日は私用でいないんです。
(湖音波)あの人子供いるんすか
(熊野)なんの話をしてる?
(湖音波)あ、さーせん、ほんとさーせん。いつの話
(熊野)なんの話をしてる?!
(湖音波)じゃあこの病院の細かいルールって誰のためのルールなんすか
(鷹山)患者のために決まってる
(湖音波)そうなんすか。どう考えても病院が責任逃れするためのルールとしか思えないんすけど
(熊野)事務局長に向かって何てこと!
(病院長 大河内)【大塚寧々】このルールは責任を回避するためではなく、命を守るルールを果たすためのルールです。現場には現場のルールがあって構いません。
(大友)田上が守っていない
(湖音波)ですよね!あざっす、失礼します。
(鷹山)院長、現場の判断に委ねていいと仰るのなら、その判断がもし事故や訴訟に発展した時、その責任は発言した方にもしっかり返ってくるということで宜しいですね?院長は現場には現場の責任があると仰いますが
(大河内)勿論です。
ふと、湖音波は、食堂の父の田上湖五郎(吉田鋼太郎)に会いました。
(病院の食堂従業員)だからルール守れって言ってるだろ
(湖五郎)別にいいだろ
彼もまた湖音波と同じように自分を曲げない人物のようでした。
(湖音波)お父さん?!
(颯良)なにこれ美味そう
(湖吾郎)これは、うちの食堂の名物のどて煮や。栄養満点だから皆さんにも食べてもらおうと思って。みんなにも食べてもらおうと思って
(食堂従業員)ルールは守ってください
(颯良)【宮世琉弥】親子っすね
(湖音波)…うす
父も自分と同じく、信念を曲げない態度に、湖音波は気まずい思いでした。
その後、病院の食堂にて、父の昔からの手料理を味わう湖音波。
(湖音波)やっぱりうまい
(湖五郎)田上食堂の看板メニューだからな、そのうちサンプルじゃなくて、絶対メニューに採用してもらって見せる
(湖音波)店、一時休業にしてるけど大丈夫?
(湖五郎)常連さんにな、コトが心配やって言ったら、快く送り出してくれてな。コトが元気にやってるの知ったら帰る。
(颯良)今どちらに?
(湖音波)東京の知り合いの家に寄生。うざいだけです
(湖音波)寄生って言うな!ちゃんと家賃払ってるわ
休憩時間を30秒過ぎたと、看護師長の高野(馬場徹)に咎められる颯良と湖音波。
(高野)田上先生、鈴木先生、休憩時間30秒オーバー。
(大友)連帯責任って言われただろ。君らの30秒の遅れで、事務局長の期限が30時間悪くなる。
(研修医 ソン)そして私達も反省文30枚書かされますー。篠原さん再発?
(松本)篠原さん病室に入られますか?
(湖音波)30秒ぐらいよくないすか?
そんななか、2年前に脳腫瘍の摘出手術を受けた篠原和子(舟木幸)が腫瘍の再発で入院してきます。
(松本)篠原さん2年前に良性の腫瘍が見つかったんだけど、負担を軽くしようと部分切除と判断して執刀したの。でもまたてんかん発作が起きるようになって。
付き添っていた娘、美咲(入山杏奈)は1か月後に結婚式を予定していて、母に出席してほしいと願っていました。
(和子)少し苦しい
(大友)胸のレントゲンを撮りましょう
(美咲)母、来月には退院できますか?私、来月に結婚式を挙げる予定なんです、身内だけの小さな式ですが絶対に母に来てもらいたくて。
(颯良)じゃあ早く元気になりましょうね。
事情を聞いた湖音波。
(湖音波)1か月後に結婚式
(ソン)どうなんですか?出られそうなんですか?
看護師の颯良(宮瀬琉弥)は担当医の大友(音尾拓真)に相談しました。
彼は、和子の状態からして出席は厳しいと判断するのでした。
(大友)無理だ。MRIを見る限り、腫瘍の影響でかなり脳が圧迫されている。発作を繰り返しているから外に動かすのはリスクが高すぎる。
(颯良)なんとかならないですかね?四季に出るだけでも
(大友)外出して何か起きたらどうする
(湖音波)でも、式場まで来るまで送って、酸素と吸入器、発作止めの薬を常備しておけば対応できます。
(大友)そんな大掛かりな同行、誰が許可するんだ
(颯良)自分が同行します。
(高野)看護師だけの同行は認められません
(湖音波)じゃあ自分が行くっす。
湖音波は自分が医師として、結婚式に同行すると言い出しました。
(高野)それはルール違反です
(湖音波)有休をとって私用で同行すればルール違反じゃないですよね?じゃあ決まりっすね
美咲の想いを汲み取った湖音波と颯良が結婚式に同行することを条件に外出許可が下りました。
そのことを美咲に話す湖音波と颯良。
(颯良)僕とことは先生が同行しますので、お母さんちゃんと結婚式に出席できますから。
(美咲)有難う御座います。本当に鈴木さんには何から何まで
(湖音波)一か月後って大変ですよね。お仕事何されているんですか?
(颯良)美咲さんモデルやってるんですよ
(湖音波)マジすか?すごいっすね。たしかにめちゃくちゃ髪の毛、綺麗っすね
(美咲)美容室の髪形とか広告とか。母がずっと小さい時から手入れしてくれたんです。毎晩、寝る前に手入れして椿油つけてくれて。だからモデルになれたのも母のおかげなんです。
(湖音波)意外だったっす。鈴木さんドライだと思っていたから
(颯良)他人事じゃないですよ。入退院繰り返すの周りも本人もしんどいから。昔付き合っていた人がそうだったんです。
(湖音波)恋人ってこと
(颯良)ええ。昔のことなんで
湖音波と颯良の会話は中田に変わります。
(湖音波)中田先生、結婚して子供いるんすよね
(颯良)離婚して8歳の娘さんの親権、弁護士の奥さんが持っているみたいで。中田先生は月2階しか会えないようです。
その頃、小学生の一人娘、こころに会いに行っている、中田は問いかけます。
(中田)こころ、誕生日に干し芋のある?
(こころ)干し芋の?パパの手料理加奈
(中田)手料理なんて作ったことないよ
(こころ)だから言ってるの。一緒に住んでいる頃より痩せたし、食生活から見直したほうがいいよ。自分で練習して、自分で作れるようになったら、こころに食べさせて。だから請求書書いて。ママが言ってた。口約束ほど危うい契約はないって。
(中田)ちゃんとメールして証拠残すよ
(中田)はい、わかりました。
病院に戻った湖音波に言葉遣いを注意する中田ですが、逆に家庭環境のことを突っ込まれてしまうのでした。
(湖音波)おざす
(中田)普通にお早う御座いますって言えないの?
(湖音波)中田先生もいろいろあったんすね。聞きましたよ、離婚して娘さんと月22回しか会えないって。今、8歳でしょ?可愛い盛りじゃないすか
(中田)口が達者でうかつなこと言えない。困ったもんだ。
(湖音波)今、パパの顔になった。
(中田)分かっていると思うが、今、篠原和子さんの脳腫瘍は発作がいつ起こるか分からない。発作中、窒息死だってあり得る。外出させるのは構わないが、最悪のケースまで想定しておけ。
和子に外出許可が下りたことを和子と美咲に伝える、颯良。
(颯良)無事、外出許可が下りました。式当日には点滴を付けたまま、移動用のストレッチャーで行く形にします。途中でしんどくなった場合でも対処できますから。
(美咲)有難う御座います。お母さん。ドレスも決まったよ
(颯良)美咲さんに似合いますね
(和子)当日は具合悪く見えないようにメイクしないとね
(美咲)大丈夫、当日はメイクも髪型も私がやるから。昔はお母さんがよくやってくれたでしょ、だから今度は私の番。
美咲は湖音波に和子には黙っていてほしいと言います。
さらに、結婚式を控えている美咲は髪を切りたくない気持ちがありました。
ヘアモデルをしている美咲は、母が子供の頃から手入れしてくれた髪を大切にしています。
(和子)じゃあ、あと1か月は死ねないわね。自分の体は自分がよくわかってる。でも、美咲の式だけは絶対に見届けるからね。
(美咲)そんなこと言わないでよ
お見舞いを終えた美咲に声を掛けた、湖音波。
(湖音波)美咲さん、お帰りすか
(美咲)ええ、これから仕事へ。…頭が、大丈夫です。
(湖音波)ストレッチャー持ってきて。
直後に美咲は頭痛で、病院で倒れてしまいました。
MRIを撮ると、脳の奥に上衣腫という腫瘍が出来ていました。
(湖音波)これは上位腫、脳に出来る良性の腫瘍です。ただ中に液がたまって、膨らんで脳を圧迫しています。このまま放っておくと意識障害や強い頭痛が起こります。治すには腫瘍を撮らなければなりません。かなり奥にあるので開頭手術が必要です。
(美咲)母には黙っておいてください。今心配かけたら母の体が。
(颯良)わかりました。
(美咲)そうなったら髪を切らなきゃだめですか?
美咲のMRIを見た大友は、彼女の症状が一刻も早く、開頭手術をするべきだと訴えます。
(大友)上位種がガレン体静脈?!一か月後も放っておいたら危険すぎる!
しかし、治療の為に、なるべく開頭手術をする必要があります。
(中田)理由は?
(颯良)実は彼女、ヘアモデルをしていてずっと髪を大事にしてきたんです。
(松本)まぁ髪は女の命って昔から言うもんねー
(松本)命のほうが大事に決まってるだろ?根治するなら剃毛して開頭しかない。
(湖音波)でも本人がどうしても髪を切ることに抵抗があって、1か月後に結婚式が迫っている。
それは髪の毛を剃ることを意味していました。
(湖音波)髪の毛をとらない無剃毛はどうすか
(颯良)僕もそれ出来ないかなって思って。今やってる病院すごく多いですし。
(大友)無理に決まってるだろ!髪に残したままじゃ視野の位置がとれない。しかも腫瘍に位置が深くて、血管が密集している!数ミリの誤差で大出血するぞ。
(中田)【向井理】本人の気持ちは理解する。我々が優先すべきは命の優先だ。
和子は颯良に娘の美咲から仕事が多忙だとメールが来ると雑談していました。
彼女はまだ娘の優しい嘘の真相を知りません。
(美咲)鈴木さん、娘からメールが来たの。美咲、仕事が忙しくてしばらく面会には来れないって。会えないのはさみしいけど忙しいってことは元気な証拠よね。あの子のためなら結婚式までは頑張らないとね
(颯良)はい、頑張りましょう。
その頃、美咲は婚約者、雄介が同じ病棟の見舞いに来ていました。
(婚約者 雄介)家からシャンプー持ってきた。タオルとかもここに置いておくね。
(湖音波)失礼します。今、ちょっといいすか
(美咲)彼は結婚する田島雄介さんです。
(雄介)先生、美咲のことよろしくお願いします。
(湖音波)美咲さん、手術早めのほうがいいので明後日の朝、行おうと思うんですが…。
(美咲)やっぱり髪の毛切らなきゃだめですか
(颯良)ことは先生、髪の毛切らなきゃいけないか上に掛け合ってくれたみたいですが難しいようでして。
(雄介)美咲、手術延期しようよ。手術しっかり受けて。髪の毛が伸びるまで待ってから式あげようよ
(美咲)いや、絶対に、いや
美咲の気持ちに応えたい、湖音波と颯良。
そこに、大友が水を差すように横から口を出してきました。
(颯良)どうにかならないですかね
(大友)田上先生、絶対、無剃毛とか言い出すなよ?もしなにか起きたら連帯責任になる。僕はまだ独身なんだ
(湖音波)またそれすか。なんの関係があるんすか
(大友)関係大ありだ。今ここで君に巻き込まれて将来を潰されたらどうなる?結婚したいし、婚活に有利だと思って、マンションをローンで買ったし、中田先生に奪われた部長のポジションもほしい!こんなところでつまずくわけにはいかないんだ。いいか、患者より髪の毛のほうが命だと担当医の君が説得しろ
後日、麗奈(内山理奈)が湖音波の病院へ来て、煙草を吸っていたため、受付の村上(星野夢奈)と山崎(倉澤俊)に注意されていました。
(麗奈)1本ぐらいいいじゃん。コト、会いたかったよー。さみしかったのー
(村上)あの、湖音波先生とはどういう関係ですか?
(湖音波)(麗奈)マブダチ
その夜、麗奈を交えて夕食を食べる、湖音波、大友、颯良、松本、ソン。
事情を知った麗奈は豪快で優しい一面を皆に見せました。
(麗奈)じゃんじゃん飲んで!おごりだから。城嶋麗奈です。コトの仲間はうちの仲間だし。
(大友)とんでもないです。もしよかったらうちで人間ドック受けませんか?マンツーマンでアテンドいたします。
(麗奈)しょーもな。うち中1の子供いるけど大丈夫?元ヤンキーでレディース
(湖音波)こいつ、16歳でできちゃった婚。しかも屑男がトンズラしてシンママ。
(麗奈)それ言うな!
(湖音波)事実じゃん!
(松本)麗奈さん、仕事は何しているんですか?
(麗奈)錦の高級クラブのナンバー1です。
(湖音波)初日、自分が着ていた服、麗奈から借りたんすよ
(麗奈)あれどうした?
(湖音波)似合わないから速攻辞めた。
麗奈は普段はホステスをしています。
(颯良)仲が良いんですね
(麗奈)コトは命の恩人だからね
(湖音波)麗奈は2年前に頭蓋咽頭腫を患って自分が手術しただけっす。全然問題なし。月一で定期健診受けています。急に東京行っちゃうから。うちは子とに診てもらいたいの。こっち来るから。私、こっちの病院に通うから。
後日。
中田は湖音波の父、湖吾郎に話しかけられました。
(湖五郎)中田先生!私、田上湖音波の父親です。あのしばらくここで働くことになったんですわ。湖音波から聞いていませんか?なんか雰囲気変わりました?先生、湖音波をこんな立派な病院に呼んでいただけて有難う御座います。私に出来ることがあるなら検温でも点滴交換でも何でもしますので、湖音波のことよろしくお願いします。…あれ?なんかやらかしたかな?
(麗奈)今日、湖音波のこと泊めてな。一緒に東京行こうって。誘ったけど僕、勉強したいからおばあちゃんのところ行きたいって。うちらの頃と全然違う。うちらめちゃくちゃなことばっかり言ってる。覚えてる?うちが丈太郎、妊娠した時、真理愛、一人で男のところ乗り込んで行ったの。このとき、コト、ブチ切れた。マリアが言ったんよ。
(湖音波)そうやったっけ?
湖音波と亡き友人、真理愛(平祐奈)の思い出を語る、2人。
(湖音波)へたすれば殺されていたかもしれないんだよ!
(真理愛)別に殺されてもいい!うちの命と同じくらい、マブダチが大切だから。
ある日、颯良が和子を尋ねると、ナースコールを押す、和子。
和子は自分のせいで娘が病気になったと責任を感じて落ち込んでしまうのでした。
(和子)鈴木さん、美咲が入院しているってホント?あの子が言ったんでしょ、お母さんには黙っていてって。あの子が病気になったの私のせいね。あの子の脳の病気が私に遺伝したのよ、全部、私のせい
患者への気遣いのなさに、高野に怒りをぶつける、颯良。
(鈴木)高野さん!なんで言っちゃったんですか!高野さんに
(高野)うちはご家族の保証人サインをもらわないと、手術が出来ないことくらい鈴木君だってわかってるだろ。
(大友)落ち着け
(颯良)だからってあのタイミングじゃなくても。
間もなく、和子は痙攣は起きました。
(大友)ジアセパム5ミリ。
その様子を美咲が見てしまいました。
(美咲)お母さん!
(湖音波)少し傍にいましょうか?
(美咲)大丈夫です、もう少し母の傍にいます。
美咲は母に向けて手紙を書いていました。
(美咲)8年前にお父さんが天国に行った時から笑うことが減ったよね。だからお父さんにも喜んでもらいたい。だから今日この日に式を挙げるって決めたんだよ?
その後、意識を取り戻した母に、寄り添う、美咲。
(美咲)お母さん
(湖音波)お母さん、安定しましたか、良かった。
(美咲)湖音波先生、手術受けます。早く元気になって母を安心させたい。髪の毛も切ってもらって構いません。結婚式は延期します。
湖音波はカンファレンスで、皆に美咲の髪を残した状態の手術方法を伝えますが、熊野だけ反対でした。
(湖音波)どうしても挙げたいですよね。美咲さんにとってもお母さんにとっても大事な日。拾った時、目にしてしまって。美咲さんとお母さんの覚悟、引き受けます。
(湖音波)篠原美咲さんの手術は髪を切りません。ナビゲーションシステムでシュミレーションをすれば、髪を切らずに腫瘍にアプローチ出来ます。腫瘍の位置は深いですが、後頭部の生え際から進めれば、腫瘍に届きます。
(熊野)簡単に言うな!そのアプローチだと視野が極端に狭くなる!ミリ単位の視野が求められるぞ、できるのか
(湖音波)できます。
(大河内)剃毛していれば視野を広げて止血できますが、対応できるんですか?
(湖音波)出血しないように留意します
(熊野)留意ってリスクが高すぎるんじゃないのか
(湖音波)全部のリスクが分かったうえで、自分はこの術式でやろうと思っています。
(熊野)なんでそこまで髪の毛にこだわる?!ふつうに命を助けて、それでいいじゃないか!命は1つしかないんだぞ。
(湖音波)黙れ!たぁけ!でもそれと同じ、美咲さんにとってはそれが、髪の毛は大切なんです。美咲さんの髪はただの髪の毛じゃない!2人が色んなことを乗り越えてきた証なんです!母と娘の絆なんです。誰だってあるでしょ!そんな大切なものが。命を救うのは大切な仕事です。その人がどう生きたいか寄り添うのがうちらの仕事じゃないんですか
(鷹山)彼女の青臭い演説はともかく脳外科部長としてのご意見は?
(中田)正直言って、今の状態だと脳へのダメージは大きく…1か月後に結婚式を挙げることは無理でしょ。だから今回は神の生え際からではなく、髪を切らずに後頭部から内視鏡でアプローチして、腫瘍内にたまった髄液を抜いて、減圧するだけにとどめ、式が終わった後に開頭手術で腫瘍を根治的に取り除く。この方法なら現実的かと思います。
(颯良)じゃあ美咲さんは髪の毛を切らずに、四季に出られるってことですよね。
時代錯誤な熊野たちは美咲の立場や心境を理解しません
(虎嶋)そんなリスクがあるなら最初から髪の毛を切ればいいだろ!
(熊野)なぜそんなリスクをとる?
(中田)聞こえなかったのか?オペの準備を進めろ。
(大河原)鷹山事務局長、よく許可しましたね。
(鷹山)中田先生が進言してくれました。もし成功すれば、女性に優しい脳外科医という印象がつき、女性患者の増加につながると。
病院の評判の為に手術を許可した鷹山を呆れた目で見つめる大河内なのでした。
その頃、手術中の湖音波
(湖音波)これより、無貞門での内視鏡下滅圧手術を始めます。視野良好、始めます。モニター近づけてください。吸引します。脳ベラください。内用液抜き終わりました。内視鏡
一方で手術の様子を見守る、大友と高野。
(高野)だからやめておけっていったのに
(大友)血管がうじゃうじゃ走ってる。一ミリずれたら終わりだぞ。進路は後頭葉から。欠陥と神経の谷間を抜けようとしているけど大丈夫か?だから絶対開けるなって言ったのに。開けるなよ、絶対に開けるなよ
(鷹山)失敗しても外に出さなければいいです。たかが髪の毛の為にここまでするんですかね
(大河内)たかがじゃありません!田上先生は、美咲さんの想いを守ったんです。
(湖音波)終了です。皆さんお疲れ様でした。
そして、主従津を終えた美咲は和子と対面
(美咲)見て、髪1本も切らないで湖音波先生が切ってくれた
(和子)美咲、具合が悪い事、内緒になんて二度としないで。あなたは大切な娘なんだから。
(美咲)ごめんなさい
(湖音波)美咲さんの手術、無事終わりました。今回は腫瘍の中の液を抜いて、しばらくは発作の心配はありません。ちゃんと式を挙げてから腫瘍を摘出しましょう。それと、和子さん、この病気は遺伝したのは病気ではありません。娘さんに遺伝したのは、その黒い髪のほうですよ。
湖音波の優しさに救われた美咲と和子。
(和子)有難うございます。
その後、結婚式を迎えられた和子と美咲。
(大友)新郎、笑っているのかひきつっているのか微妙ですよ
(高野)和子さんの結婚式はルール通りにやったのか
(颯良)はい、勿論。出発前に血圧、脈拍、酸素飽和度をチェックして、挙式の間は常に数値をチェックしました。ただ湖音波先生がちょっと。田上先生が美咲さんから母親に送られる手紙に大号泣
そのことを中田に突っ込まれる、湖音波
(中田)君が泣いていたことみんなで噂していた。鼻水を拭いたらとっとと仕事に戻れ。なぜあの手術にあそこまでこだわった。
(湖音波)勿論、美咲さんが望んでいたっていうのもありますけど自分のこともありました。13年前、自分の髪、最小限しか切らなくて手術してくれましたよね。医者になった今分かります。本当は髪の毛を切ったほうがやりやすかったのに、自分のために切らずにオペしてくれたでしょ、今度は自分がやる番だって。
(中田)自分の感情を患者に重ねるのは医者として未熟だ。同情も共感も処置の妨げになるだけだ、目の前の命に感情を混ぜると判断が鈍る。だから医者は感情を切り離さなければならない
中田は医師としての心得を湖音波に教えますが、心優しい彼女にはそれが伝わりません。
(湖音波)中田先生はそうじゃなかったっす
(中田)君が美化されているだけだ
その頃、美咲が湖音波に救われたことをインタビューで話していたのを見た鷹山達。
(熊野)湖音波先生が自分の髪を守ってくれました…この記事を見て髪をそらずに脳の出ができますかという問い合わせが殺到しています
(虎嶋)知り合いの意志から連絡が来ています。執刀医の田上医師とは何者なのか。
(鷹山)田上湖音波を徹底的に調べ上げろ。経歴、前の病院からの評判、根こそぎだ。
上層部が湖音波のことを徹底して調べ上げようとするなか、湖音波はそのことを知らず、颯良に和子の状況を確認していました。
(颯良)ことは先生、どこ行ってたんですか
(湖音波)それより鈴木さん、和子さん四季から戻った後、抗てんかん薬の血中濃度大丈夫ですか?
(颯良)そろそろ敬語使うのやめてもらっていいですか?自分、めっちゃ年下なんで。せめてそうらって呼んでくださいよ
(湖音波)年齢関係なく、ダチ以外は敬語を使う、それが信条す
(颯良)ダチはそんな軽いもんじゃないです。じゃあ間をとって、そうらくんで。
颯良との信頼関係が少し深まった湖音波なのでした。
ヤンドク!2話「ヤンキーのルール、病院のルール」感想・みどころ
本日も湖音波の人情深さと抜群の医療術が、シングルマザーの親子を救いましたね。
髪なんてどうでもいい、それより命が大切だという熊野の意見は、時代錯誤や女性蔑視のように感じました。
髪の毛は女性の心臓といっても過言ではないです。
医師として、ガンで抗がん剤を使う患者にも同じことが言えるのかって思っちゃいました。
髪なんてまた生えてくるって思う人もいるけど、その髪の毛も命と同じくらい残したいって思う患者の気持ちが、湖音波は誰よりも理解してるんですよね。
優しい美咲は母に病気のことを隠し通そうとするけど、親にはお見通しですよね。
そこが親子の切ない勘の鋭さだと思いました。
中田は上層部のご機嫌取りになっていますが、病院長の大河内は、湖音波に信頼を感じ始めていて、上層部にも意見するので、少し正義感の強さが湖音波に似て、頼もしく感じました。
個人的な思いになりますが、親をガンで亡くした自分としては、湖音波のように、髪の毛を残したままの手術が浸透していけばいいなと願います。