誘拐の日第1話あらすじネタバレ
1995年、栄進病院の初代病院長(渋川清彦)が処置を終えたばかりでした。
「院長先生」
「無事終わりましたので」
「本当に有難うございます」
ある男は、栄進記念病院長に恨みがありました。
「お父様」
「ここに来るんじゃない!まだ薬が効いてるんだよ」
そして、彼の命は奪われました。
夏の夜、新庄政宗(斉藤工)は、高級住宅地へと車を走らせていました。彼は、とある病院長の一人娘、七瀬凛(永尾柚乃)を誘拐しようと目論んでいたのです。
「23時4分、通過。通りを直進、陸橋下で停止」
「今どこ?」
「言われた通り陸橋の下」
「いいわ、とっても順調。今マンションが見えるでしょ?それを左手に真っすぐ行ってその先、100メートル」
「わかってるよ!なぁ本当にいいのか?こんなことして」
「心配しないで。計画はしっかり確認したんでしょ?」
「無理だやっぱり出来ない!わぁ!」
怖気づく新庄は思わず車を止めました。
実は、新庄の娘、芽生(日下莉帆)は重度の心臓病を患っており、莫大な手術費用を必要としています。
そこで、新庄は、妻の汐里(安達祐実)の提案で、凛を誘拐しようと計画したのでした。
もともと、お人好しな新庄は、踏み切ることができず、汐里に急かされるばかりです。
すると、新庄の前に、1人の小学生の女の子が飛び出してきました。
彼女こそ、凛だったのです。
「あの、大丈夫ですか?」
「どうしたの政宗」
「子供が飛び出してきた。俺は挽いてない…この子だ!誘拐する子」
「様子はどう?」
「まあ眠ってる。病院連れて行ったほうが」
「でもよかったじゃない。結果として計画通りになったこと。決めたんでしょ?これは芽生のため」
「分かったよ!やるよ!」
凛を自宅に連れ去り、休ませながら、汐里に状況を伝えた、政宗。
「起きたのか?大丈夫?ケガとかない?」
「それは今重要じゃない!私は、私は誰なの?」
「記憶がない?」
「言ったでしょ同じこと言わせないで。誰なの?あなた!あなたは誰なの?パパ?」
「パパ、パパ」
「全く覚えてない、名前は?」
「政宗、戦国武将と同じ政宗」
「違う私の名前」
「芽生、新庄芽生」
「ここはなに?」
「なにって?ここは芽生とパパのおうちでしょ」
「家?物置きじゃなくて?私なにがあったの?原因は?」
「時々、記憶が曖昧になること」
「なにそれ認知機能障害ってこと?」
「難しいこと知ってるね」
「とりあえずわかっていること、私は今とてもお腹が空いている.これは?この緑のくず」
「大根の葉っぱ、芽生が美味しいって食べてた。愛情たっぷり」
「愛情ってなに?」
車の前に飛び出した瞬間、気絶した凛は、記憶喪失になっていたのです。
新庄は、とっさに嘘をつき、自分は彼女の父親で、凛のことを娘の芽生だとその場しのぎの言い訳をしました。
「これが私の服?」
本来は芽生のものですが、凛には「芽生の服」だと嘘をつきました。
「これで遊んでいただろ?」
「私がこれを?」
「待って、これ買ってきたよ、本当はもっと温かいものほうがいいだけどな」
「待ってなんかおかしい。本当に私がいつもこれで遊んでいたとしたら、近くに置いているはず。この洋服も私が着ているものだとしたら生地の質がまるで違うし、デザインも品性がない。」
「品性?いや…」
「本当に私のパパ?不潔、髪ぼさぼさ、服しわしわ、黄ばみ、後なんか匂う」
部屋を出ると、業者になりすましたある若い男性が政宗のアパート周辺を彷徨っていました。
縄跳びで遊んでいたことを嘘でも伝える新庄は、汐里から間もなく連絡がきました。
「どう?親とは話した?」
「いやでないんだよ、朝から何度もかけてるのに、おかしくないか?自分の娘が行方不明なのに電話でないんだぞ。これ計画と違うよな?な?」
「焦らないで子供のほうは?」
「それがさ記憶がないっていうんだよ」
「記憶が?」
「とっさに俺が父親だと言ったけど信じてもらえてるかどうか」
「寧ろチャンスね。親子だと思ってもらったほうが余計な問題は避けられるでしょ。あなたならできる。これは芽生を守るためよ」
「芽生は変わらないのか?」
「勿論変わらない。何も心配しないで」
その後、新庄は、凛の父、七瀬守(半田周平)に身代金の要求のために電話をかけるものの繋がりません。
翌朝。
「芽生、ご飯だぞ」
「洗濯した?お風呂入った?」
「入った。どう?父親らしく見える?」
「髭も剃ったら?いらない…と言いたいことだけど、お腹空いてるから」
「どうぞ、いっぱい食べてね」
「なにがおかしいの?」
「食べてる姿が可愛いなと思って」
「ママは?どうしてここにいないの?離婚?」
「それに近いかも。ある日、突然、出て行ったんだ。芽生と俺を置いていって」
「離婚?浮気?それともDV?あなたが叩いたの?」
「DV?!いやいやいや!」
芽生が服の袖をまくると、政宗はぎょっとしました。
なんと彼女の腕は痣だらけで、虐待を疑ってもおかしくない痣です。
「今日こそ出てくれよ」
芽生の両親に電話をかけるものの、出ません。
そこで、本物の一人娘、芽生(日下莉帆)が入院している病院に電話を掛けました。
電話に出たのは、看護師の木戸クミと、看護師長、藤澤香里(望海風斗)。
「もしもし芽生の様子は?」
「ああ、芽生ちゃんでしたらちょうど今、ご飯食べ終わったところでして」
「師長さん、芽生は?」
「変わりありませんよ」
「パパ、今どこ?くまさんのお鼻が取れそうなの。早くパパに会いたいなー」
娘の芽生の声に胸が詰まる、政宗。
「もしもし、ところで新庄さん滞納している入院費なんですが…」
「必ずお支払いしますから」
その後、芽生が部屋を抜け出たことを知ります。
一方で、芽生は溶接業をしている中国人作業員が言葉が分からず、困っている現場に遭遇しました。
「こっちは32Aのフラウンジを300で、こっちは溶接してこっちは借り染め」
「まずこれを30㎝に切って向きを上下90度でエルボを仮止めする。で、こっちはこのフランジとフランジの間を30㎝として、こっち側は溶接してこっち側は止めるよ」
「芽生、なにしてるの。あんまり一人で出歩かないでくれよ。まだ病み上がりなんだからさ」
「あのさ、私外国語話せるみたい。。。英語だけじゃなくていろんな言葉が話せる。元々、語学の才能があったのかな?こんなに頭いいのに記憶ないのかな?これ程の教育を受けたのになんでこんな家に?私が何言ってるかわかる?本当に私のパパ?」
凛は英語、タガログ語、中国語、フランス語を混ぜながら、なぜ自分が語学堪能なのかを政宗に問いただしました。
政宗は彼女の語学堪能さと頭の回転の良さに度肝を抜かれるばかりです。
「それは魔法の呪文だ。学校で流行ってる」
「やめとこ、言っても仕方ないし」
凛の言葉に戸惑う、政宗。
ふと、彼は芽生の主治医、田川遼(デビッド伊東)から、芽生は心臓の病気が重く、多額な手術費用が必要だと告げられた日のことを思い出しました。
「肺動脈が再狭窄して、治すにはまた手術が必要です」
「お願いします」
「ただ今回の場合は大動脈弁の閉鎖不全が併発していて、リスクがかなり高く、日本では引き受けてくれるかどうか」
「海外でもどこでも行きます」
「しかし、ねぇ…」
「もし海外で手術する場合、前払いの医療費だけで1億円以上かかります」
「1億?」
「お願いします!社長、お給料、15年分前借できませんか?臓器でも何でも売ります」
知人にも頼むものの、金額の大きさに断られたこともありました。
雨に打たれ、娘の手術費用が作れないことに絶望していた頃、別れた妻の汐里(安達祐実)と再会したのでした。
「聞いたよ、芽生のこと。私も力になりたいの。今まで家族を蔑ろにしてきた罪滅ぼしに。」
「汐里に用意できる金額じゃない」
「でしょうね。でも1つ手がある。この子が全部解決してくれる」
そこで、芽生の写真を見て、計画を企てたのでした。
ようやく電話に出た汐里に不満をぶつけた、政宗。
「汐里!昼間、何してたんだよ、汐里、芽生の面倒ちゃんと見てくれてるのかよ!」
「勿論、無効との連絡は?」
「あの子の両親から連絡あった?」
「ない。警察がもう電話してるんじゃないのか?」
「それはないでしょ。あの子はね、虐待されてるの…父親はスキャンダルは何としても避けたがってる。なにせ大病院の院長なの」
「確かに腕に痣が沢山あった。病院長?あの子の父親って医者なの?!どこの病院?金持ちだって言った」
「栄進記念病院」
「栄進記念病院って…芽生の入院してる病院じゃないか!七瀬院長は芽生の命を預けてる大切な方だ。そんな方になんてことを!」
「政宗、あの家はお金が腐るほどあるわ」
不審に思って、凛の自宅まで行くと、パトカーが止まり、院長夫妻が何者かに殺されていたことがわかります。
なんと、栄進記念病院長の七瀬守と七瀬さやか(蒲生麻由)は既に亡くなっていったのでした。
現場に来た所轄の刑事、須之内司(江口洋介)。
「早いなマスコミ」
「すみません今日、、非番なのに」
「いや」
「お疲れ様です。家政婦が遺体を発見した時、窓は全部締められていたそうです。エアコンも切れていて蒸し風呂状態だったとか」
須之内に声を掛けるのは、女性刑事の古賀彩佳(さかたりさ)。
「家政婦さんが見る前に、エアコンは切られていて。七瀬守さんは脳外科医の第一人者で、日本刀で、首をグサッと」
「妻のさやかさんがこちらに。胸にペーパーナイフが刺さっていました」
「あっちは日本刀でっこっちはペーパーナイフか」
「この部屋はもっと暑くて腐敗していました。詳しい死因は解剖待ちですね」
「防犯カメラ外されて得るぞ。ここだけじゃあないぞ、さっきの広間も玄関もだ」
「須之内さん県警本部の到着待たなくて大丈夫すか」と北村高広(佐藤寛太)。
「時間もったいねだろ」
須之内と北村は、七瀬家の庭に地下牢のような部屋を見つけました。
須之内と北村は、教訓が書いてあった七瀬家の不気味な部屋に入り、院長の七瀬守の異常性を知りました。
拘束を解いたような黒いパイプ椅子など、彼が人体実験をしていたような重々しい室内です。
「なんなんだこの部屋」
「この子はどこにいるんだ?」
その夜、凛は一人家で、政宗が帰るまで留守番していると、一人の覆面を被った男(矢作マサル)が侵入しました。
凛は異変に気付いて部屋から逃げ出します。
「助けてパパ!パパ!パパ!」
凛が家にいないことに気づき、政宗は凛を探します。
「凛!凛!」
凛は少し姿を見せた瞬間、抱え上げて連れ去られようとしていました。
誘拐しようとした男は宅配業者に成りすました昼間に見た男でした。
「女の子見ませんでしたか?このくらいの」
「いえ」
男と殴り合いになりながらも、回収ボックスの中に入れられて連れ去られる寸前の凛をなんとか救い出しました。
「待て!」
男を追いかけようとする、政宗を凛は止めました。
「いかないで!二度と私を一人にしないで!」
その頃、病院の警備員、松田真明(春海四方)は、入院する政宗の一人娘、芽生のぬいぐるみが直ったことを報告しました。
「くまさん元気になったよ」
「くまさん」
七瀬夫妻の情報が報道され、栄進記念病院の看護師たちが胸を痛めていました。
「おいおいおい、嘘だろ」
「まさか奥様まで」
七瀬夫妻の報道に意味深にショックを受けて泣き出す女性がいました。
彼女は、医学博士の水原由紀子(内田有紀)。
彼女のポートレートには、凛と守と彼女が写っていました。
栄進記念病院の顧問弁護士、山崎忠(深澤辰哉)は、理事長の七瀬富雄(長谷川初範)に凛がいないことを追求します。
「凛は?」
「行方がまだ分からないです。殺人犯に連れ去られたかもしれません。最悪の場合、おそらくお嬢様も」
「そうなると、この病院は私のものになるな」
この状況下で、醜い欲望をむき出しにする、富雄に山崎は言葉を失うのでした。
汐里に連絡する、政宗。
「ニュース見たか?こっちが聞きたいよ!なんで殺人なんか、おかしなことが起きてて」
「どういうこと?おかしなこと?」
「夕べ変な奴が凛を連れ去ろうとして、誘拐…こっちの誘拐じゃなくて別の誘拐で」
「車と携帯は?」
「足がつかないようにした」
「警察に電話したほうがいいな。あの子は両親を殺されてるんだぞ?俺の手には負えない」
「芽生は?今あなたがいなくなったら芽生はどうなるの?」
その頃、政宗は凛に親子丼を朝、小さな食堂で食べさせましたが、アナフィラキシー症状を起こしてしまいました。
小さな診療所に連れ込むと医師、野中英世はそのことを告げます。
「すみません、うちの子診てください、吐いて意識がないんです」
「娘さんなにを食べましたか?」
「親子丼とお味噌汁です」
「卵アレルギーの可能性がありますね。ご存じなかったんですか?」
しかし、診療所の看護師と医師は凛の両腕にある酷い痣を政宗がやったと誤解しました。
「先生、この子…」
「虐待の痕じゃ」
「警察に連絡して」
警視庁では、県警本部の捜査一課管理官、泰圭祐(岩谷健司)、城之内司らが、七瀬家の防犯カメラに映る政宗が凛を誘拐していく姿を捉えていました。
「七瀬家の近くの防犯カメラの映像です」
「誰なんだ?この男」
「今、車もナンバーが不鮮明で、特定には時間がかかります」
「砂内さん、県警本部の秦管理官がいらっしゃいました」
「おい!須之内、久しぶりだな」
「悪いな、先進めてるぞ」
「分かってるこういう案件はスピードが命だ。土地勘のある所轄のほうが特定が早いし、何よりお前には任せられる。あ、ただし、報告はこまめにしろよ、それと分かってるだろうが」
「心配するな。手柄は一課にやるよ」
「必要なことがあれば力を貸すし、力を借りる」
「よし、仁義を切ったぞ。念のためにこの地域一帯の病院をあたろう」
「病院ですか?」
「その男な、子供を心配している可能性があるんだ。その後、病院に連れて行ってる」
「誘拐した子を病院に連れて行くってそんな犯人いますかね」
「病院から届いた映像です」
「この子、間違いない、凛ちゃんだ」
そう指さすの川中警察刑事、北村高広(佐藤寛太)。
「凛、大丈夫か?動けるか?」
「パパ、リュック持って」
「トイレあっちだって」
「警察が来る。…行くよ!」
「警察が来る?なんで?」
凛は点滴をし、回復すると、政宗を誘導して病院を飛び出しました。
「虐待の通報がありました、子供はどちらに?」
「誘拐犯の身元分かったぞ、新庄政宗。過去に逮捕歴があります」
「殺人?」
古賀は戸巻原病院からの虐待通報に出向きましたが、頭の良い凛は既に政宗絵を連れて逃げ出した後でした。
「体、大丈夫か?」
「夕べ、私のことを凛って呼んでた…そろそろ本当のことを教えて。あなたは誰?」
まるで自分を守るように、孫の手を持った凛の言葉に、政宗は真相を話すべきか葛藤するのでした。
誘拐の日1話感想.みどころ
幼い一人娘の芽生の莫大な手術費を用意すべく、元妻の汐里と病院長の一人娘、凛を誘拐した、政宗。
被害者の凛は両親が既に何者かに殺されただけでなく、両腕には虐待を疑う程の痣が痛々しかったですね。
須之内と北村が七瀬家の地下牢に入ったとき、凛が恐らく、人体実験の被害者の可能性が高い様子も描写されていましたね。
凛が飛び出して逃げてくるまでの背景が今後、徐々に明かされていきますが、1話から胸が痛くなりました。
凛が政宗に誘拐されたことは奇跡の脱出ですよね。
記憶がないのに、多言語を操る語学力や頭脳明晰さは衰えていないところが幸か不幸かと思いました。
病院の理事長で叔父の富雄は権力と保身の為にしか動かない男という印象でした。
凛の両親、七瀬夫妻の殺害の報道に失望した、内田有紀さん演じる医学博士の水原が、これはあくまで私の推測ですが、凛の実母なのでは?
水原が凛の人体実験に関わっていたことは明らかです。
本日の初回放送で、本当に凛が七瀬家の一人娘なのかちょっと怪しさを感じました。
記憶はなくとも、勘の鋭い凛に助けられるようにして、政宗は疑似親子を演じながらも、彼女の傷ついた心を解きほぐせますように。