波うららかにめおと日和9話あらすじネタバレ
結婚して、1年を迎えたなつ美(芳根京子)と、瀧昌(本田響矢)。
2人はなつ美の二番目の姉、あき奈(咲妃みゆ)の出産を手伝うため、なつ美の実家へ向かいました。
「ふゆ子お湯沸かして」
「はい」
「あと湯たんぽと脱脂綿、アルコールも」
「はる江姉、私も手伝う」
「じゃあ飲み水をお願い」
なつ美も率先して手伝います。
長女のはる江は、男性陣の瀧昌と父の篤三(高橋努)に言いました。
「暫く2人はゆっくりしててください」
「え?いやでも」
「うん、そうか」
「瀧昌さんは離れを使って下さい」
布団の中で苦しむあき奈を見て、なつ美は自分の出産のときには瀧昌は仕事で不在なのではないかと不安に駆られます。
「あなたは今後のために最後までいて」
「付き添いは…なっちゃんに」とあき奈。
一方で、とんとん拍子に見合いが、芙美子(山本舞香)と、深見(小関裕太)。
芙美子は喫茶店にて、妹の蓉子(白山乃愛)と、柊一(石塚陸翔)を深見に紹介します。
「聖アリア女学校2年の芳森洋子です」
「芳森柊一です」
「初めまして。帝国海軍中尉、深見龍之介です」
「済みません、妹と弟です。ついていくって聞かなくて」
「今日は色々お話がしたくてきました」
粗探しして父に深見のことを言いつけるつもりでいる、蓉子と柊一の行動を見抜き、微笑む深見。
「この子たちで遊ぶつもりだわ」
「あのやはり」
「お姉さんのことが心配なのは分かるよ。なんでも聞いて?」
「どうして会うことに?」
「わざわざ遠い東京なのもどうしてですか?」
「休みの日なのと、日劇で芙美子さんの興味ありそうな演劇がやってるのでお誘いを」
「まずは及第点ってことね…」
「ここからは本題です。お姉さまを何故選んだんですか?」
「お返事次第では、この縁談は断るよう、次第では父に進言します」
その頃、江端家では、あき奈が初産で苦戦していました。
「初産ということもあって、明け方までかかるね」と産婆の女性。
「そんなに?」
「はる江姉の時もそうだったの?」
「ええ。私の時はなつ美は付き添えなかったものね。じゃあ私が付き添うわ」
「今後の為にも最後まで手伝いなさい」
「付き添いはなっちゃんにお願いしたい」とあき奈。
その頃、喫茶店での姉の芙美子を守るための、幼い妹弟たちの品定めは続いていました。
「僕が結婚する時波家を任せるに足る人と説明したけど、もっと話したい、知りたいと思ったからかな。だから芙美子さんのことをよく知る君たちがとっても羨ましいよ」
「僕達は姉さまのことなら何でも知ってる」
「教えてあげませんけど」
「僕も何事も頑張らなきゃな。その前に会ってはなっさナイト」
「姉さまは鳥や花のこと教えてくれる」
「姉さまは小説が好きで」
「万が一、結婚するとしたらどこに住む予定ですか?」
「葉山の別荘に。僕が不在の間は芳森の家に帰ってもいいし、君たちが遊びに来てもいいよ」
「お金に苦労させる可能性は?」
「ちゃんと稼ぐし、渡すよ。でも芙美子さんが芙美子さんがやりくりに失敗するとは思えないかな」
「仕事を辞めさせるって本当?」
「うちの両親の希望もあってねーでも勿体ないから、どこかで能力を生かしてもらえたらと思ってる。」
「先日、弟の誕生日に料亭に行った際に、海軍の偉い人達が芸者さんと遊んでいました。あなたも沢山の芸者と遊んでいるのでは?そんな人に姉さまを任せられません」
「残念ながら否定はしない。芙美子さんと知り合っていると他の女性がマネキン人形みたいでね君のお姉さんは罪深い人だよ」
蓉子と柊一は切り返しと頭の回転が速い、深見に困惑します。
その頃、あき奈の陣痛は強さを増していました。
「どうしたの?」
「私、生む時、不安かな」
「ならお姉ちゃんの勇姿を最後まで目に焼き付けなさい」
世話をするなかで、なつ美は自分に子どもが産めるか不安な気持ちになります。
瀧昌は出産の大変さを知り、なつ美を心配しています。
「あのなつ美さん随分時間がかかっているのでなにかあったのかと」
「ご心配おかけしてすみません。明け方までかかるかと」
「俺にできることは何かありますか?」
「なにかあればお呼びしますのでお待ちください」
「待つ…か」
芙美子と深見、そして、妹の蓉子と弟の柊一は喫茶店を後にして神社を歩いていました。
「僕は良いと思うな」
「そうかもしれないけど。もやもやするし、一矢報いたい」
「先ほどは有難う御座いました」
「なんのことです?」
「あの子たちの質問に意外と答えて下さったでしょ」
「楽しいですから」
「それに最後の質問はうまくはぐらかしてくださって助かりました」
「芙美子さん、さっきはからかいも混ぜましたが真面目に答えたつもりです。はぐらかしたなんてさすがの僕も怒るよ」
「済みません、撤回します」
「では一つしで。お2人さんせっかくだからいいところに行きませんか?自然は好き?」
子供達を川に連れて行った、深見と芙美子。
「道のりは遠そうだな」
「なにか」
「いえ。これであの2人が少しでも懐いてくれたら最終手段は使いたくないので」
「最終手段?」
「尊敬するお姉さんを慧眼を信じないのかなんて。不貞腐れてると絶対に嫌われるので言わないで下さい」
「それは困る」
「なにか?」
「やっとこっちを見てくれましたね」
蜂が飛び、芙美子にかからないようにと配慮しました。
「姉さま聞いて聞いて。この人、きざなセリフ吐いてたでしょ。この人、姉さまについた蜂をね」
「それは言っちゃだめよ。柊一と一緒にアイスキャンディー買って来て」
蓉子のおませな行動を窘める、芙美子。
「あのもしかしてバレて」
「羽音がしたので」
「カッコ悪」
「先程の借りを成しにしてくれるならなしにしてくれるなら忘れます。
「いえ、是非そのままで」
「その顔が見られるなら道化も悪くない」
その頃、あき奈をフォローするなつ美。
「旦那さんなんだって?」
「遅いから何かあったのかって」
「意外にも心配性なのね」
「あきちゃんの旦那さんだって心配性だから」
「予定日より早いからいても明日の朝に来ればいいから」
「強いなそんなふうに思えるなんて」
姉のあき奈の逞しさを感じる、なつ美。
「私って最低、今、一番たいへんなのはあきちゃんなのにそんな時に励ましてもらったのに」
なつ美は出産の不安な気持ちをあき奈に相談したことを申し訳なく思うのでした。
廊下で転寝する瀧昌に寄りかかるなつ美。
「なにかありましたか」
「瀧昌様ならどんなことからでも守ってくれそう。瀧昌様、私頑張りますね。離れで休んだほうが。お布団と座布団持ってきますね」
「自分で持って行きます。なつ美さんは早くお姉さんの元に」
その夜、芙美子は蓉子と柊一が帰り、深見と2人きりで線香花火をあげます。
「あの2人なら電車で帰りましたよ。電車には乗り慣れているので」
「もし僕が死んだらどうします?先に何か分からない仕事してるので」
「婚約する女性に思いやりが欠けてますね」
「普通の女性ならそんな質問しませんよ。芙美子さんがどう答えるか興味があって」
「もし、そんなことがあれば別の人生を考えるだけです」
「さすが、芙美子さん」
明け方に、あき奈の絶叫と共に目が覚めるのでした。
「痛い!痛い!あのクソ姑。なにが女ばかりの家だから心配だ!」
瀧昌は廊下で、なつ美の父、篤三(高橋努)とあき奈の出産を見守っていました。
「出産とは鼻からスイカが出るくらい痛いそうだ。鼻からスイカ出る時点で」
「え?スイカ?」
なつ美に出産時、とても激しい痛みを経験させるのではと思い悩みます。
無事、あき奈の子供が生まれました。
出産のとき、自分はなつ美の傍にいられないと悟った彼は複雑な気持ちになりました。
「俺はあんなふうに傍にいることができない」
「瀧昌様は子供のこと…」
「やめましょう」
なつ美はその日の食卓が気まずくなり、瀧昌は子供がほしくないのかと勘違いしてしまいました。
翌朝。
郁子が御裾分けに枝豆を持ってきました。
「なつ美ちゃんこれ枝豆おすそ分け。瀧君も枝豆好きでしょ。…なにかあった?」
「瀧昌様、子供は欲しくないのかと思って」
事情を話した、なつ美。
「確かに昔の瀧君にはそういうことあったけど、それにしても困るわよね大事なことなんだから。子供か…ごめんね思い出してたの。私も昔、子供のことで悩んだことがあったなって。私ね、女学校卒業して大病してしまって横浜の実家を出て、ここの母屋で療養していてね、その頃は祖父母と暮らしていたの。それで海軍のことが大好きだった祖父が連れてきたのが邦光さんだったの。何度か会ってお話しするうちに良い方だなって思って、でも好きになってはいけないって自分の気持ち抑えてた。大病が原因で子供が望めない体になってしまったから。邦光さんにもはっきりそう伝えたの。だからもう二度と会うことはないだろうと思った。そうして結婚して、子だからには恵まれなかったけど、邦光さんの部下のことたちの面倒見たり、瀧君のおかげで息子のいる気分を味わえたり、娘がいたらしたかったことをなつ美ちゃんにできたり」
かつてのことを振り返る、郁子。
「郁子さん私と結婚してくれませんか」
「あの、子供が生めないので」
「子供がほしいのではなくあなたと共に年を取りたいと思っています」
なつ美は思わず、郁子の背景に涙しました。
「済みません、話を聞いていたら止まらなくなってしまって」
「私は邦光さんと出会ったから今が幸せ。なつ美ちゃんも瀧君に自分の気持ち伝えてみたら?」
その頃の瀧昌と深見は仕事場で雑談をしていました。
「江端なんだよ。ぼっとして。僕もエンゲのことで悩むのかな」
「え?婚約したのか聞いてないぞ」
深見に婚約者がいることを知った瀧昌は喜びます。
「上にしか報告してなかったからね」
「相手はなつ美さんの友人か?」
「まぁな」
「それなら良かった、なつ美さんも喜ぶ」
「お前さ、奥さん中心にも程があるだろ」
「お前がついにマリるとはな」
「おい、深見、マリるのかよ」
「やったぁ妹が結婚結婚言わなくなる」
「お前、さすがだな、MMK」
「やったー深見が義理父になる危機、回避」
「深見が女性と歩いてるところを偶然見てて、綺麗か可愛いかって言ったら綺麗で、あ、でも俺の好みじゃなかったな。性格きつそうで、お高く留まってる感じが」
「はぁ?」
「落ち着け!盛り上げる為に言ってるだけだから」
深見は同僚に芙美子をバカにされて怒り、瀧昌に止められます。
「らしくないのは自分が一番わかってる」
「俺は今のお前が嫌いじゃない。今までさんざんいじられたのをやり返せるからな」
「やってみろよ。で、お前は何悩んでんだよ。どうせまた奥さんのことだろ。喧嘩か」
「そのようなものだ」
「お前はもっと説明が足りない。もっと言葉を尽くして、奥さんにちゃんと思ってることを伝えろ」
夕方、帰宅した瀧昌はなつ美に謝りました。
「昨日は済みませんでした。誤解を生むような発言をしてしまって」
「私もそのことでお話がしたかったんです、瀧昌様は子供がほしくないですか?」
「そう思ってました。継ぐべき家はもういない。伴侶も子供もいらない。このまま一人で死んでいくのかと。でも、なつ美さんと結婚して、帰る強さのある心強さを教えてもらいました。なつ美さんとなら子供が出来たら楽しいだろうと。ですが、出産があんなに大変なものだと思いませんでした。なつ美さんにあんな大変な思いをさせるのは」
「大丈夫です!私は大丈夫です。あきちゃんの付き添いをして心の準備ができました」
「それだけではありません。なつ美さんを俺はきっと一人にさせる」
「一人でも生む覚悟はできています。瀧昌様が海の上にいてすぐに駆け付けられなくても大丈夫です」
「どうしてそこまで」
「私は瀧昌様の子供が生みたいのです。誰よりも大切なので」
「私は瀧昌様に似た子供がいたら可愛いだろうな」
「なつ美さんに似た方が可愛いだろうな」
「前にもこんな話しましたね。わかりました。なつ美さんが覚悟を決めているなら俺も覚悟します。」
「お話しできて良かったです」
「俺もです」
「一つだけ許してほしい事があります。出産の時、私きっと叫んでしまうと思います。なんでこんな時いないの!それぐらいは許してくださいね」
「いつでもいくらでも言って下さい」
なつ美と瀧昌は絆を深め合いました。
「そうだ。同期の人に聞いたんです。お酒が飲めない人でも美味しく飲む方法。風呂上がりに一緒に飲みましょう」
その夜、瀧昌となつ美は日本酒を嗜みます。
「どうですか?」
「やっぱり苦いです」
「焼酎の入れすぎですね。割合変えれば飲めるかも。ちょっといいですか?」
そこで、なつ美が飲みやすいように、焼酎をサイダーで割りました。
「瀧昌様、これ私が口つけた」
「問題ありません」
「これは甘くておいしいです。理想の比率発見です」
「飲みすぎますよ」
「はい」
「敬礼が違います」
「あ、手酌はダメですよ。この前、お酌の練習をしたんです。さぁどうぞ」
「うまいです」
「良かった。よくない、今完全に酔っ払っていました。失礼なこと沢山してしまいました済みません」
「酒の席では無礼講です。気にせず好きなように何でもしてください」
「なんでも?」
「同期の熊谷なんて寄港時の料亭で頭から襖突き破って。まぁ俺も一緒にしましたけど、なつ美さんの酔い方なんて可愛いものです」
「そうですか?」
「そうです」
今なら酔った勢いで、なんでもできる?瀧昌に密着したい、なつ美。
「瀧昌様にもっとくっつきたい、私、今、なに考えて。たとえばずっと一緒にいてほしい、寂しいなんて一人でも実感できる。
「そこに座ってもいいですか?」
なつ美は瀧昌に膝の上に座りたいと指さします。
なつ美がよろけたので、慌てて膝の上に引き寄せる瀧昌。
「なつ美さん、酔った?そう」
「俺も酔った」
「酔ったなら仕方ないですね」
「仕方ないな」
「沢山飲んでしまいました」
「俺も」
「なつ美さん、KIしてもいいですか?」
「あの、KIって」
「海軍の隠語で接吻で。初めて使いました」
なつ美は瀧昌にキスをしました。
「瀧昌様、初めて自分からKIしました」
「蛍だ!」
「え?もうそんな時期ですか」
「ここからじゃ解かないか」
「もっとこうすればよく見れるかも」
「きゃっ!ここまでしていただかなくても。しかも裸足で」
「じゃあなつ美さん、思う存分捕まえて下さい」
「捕まえるのはかわいそうなので近くで見るだけなら」
「あれまた消えてしまいました」
なつ美を抱きかかえた瀧昌。
「これはあれですね、ちゃんと瀧昌様の秘密の場所に見に行けということですね」
「明日見に行きますか?我が家の恒例行事ですから」
翌朝。
蛍を見に行こうとしたものの、呼集の知らせを柴原郁子の夫、柴原邦光が慌てて訪ねてきました。
「瀧!呼集が発令された」
「国籍不明の船と海軍艦が衝突したかもしれない。応援要請を受領した。状況次第ではただちに現地海域へ進出する可能性あり」
「これから仕事に行きます。済みません」
「いえ、急いで軍服用意します」
「行ってきます」
「行ってらっしゃいませ」
なつ美を抱き締める、瀧昌。
「髪、切ってない」
「必ず戻って来るから待ってて。蛍の時期が終わる前にきっと戻るから」
「はい」
焼き昌は船の中で水難と共に、国籍不明の船との衝突に苦戦していました。
「急ぐぞ」
「目的地まであと10マイル。甲板の修復は完了した」
「電気系統がやられて復旧のめどが立ってない。通信が途絶えた」
「動力分電箱は確認したのか?」
「まだだ」
船が揺れ、深見が負傷します。
「深見!」
「早く行け、早く」
瀧昌は船の仲で爆発音に遭遇し、気絶しそうになりますが、なんとかふらつく体を支えながら立ち上がりました
なつ美はラジオを聞き、瀧昌の安否を心配します。
戦争という大きな波は一人一人の小さな幸せをあっという間に飲み込むのです。
波うららかにめおと日和9話感想・みどころ
なつ美の姉の一人、あき奈の出産を通して、子供を生む過酷さを知った瀧昌となつ美。
自分が国の為に闘い、なつ美を一人にしてしまうことに葛藤する瀧昌の心が温かいですね。
思っているのとは違って、なつ美は逞しく海軍の妻として成長していました。
蛍を見ながら酒を酌み交わす2人の幸せな空間が微笑ましくてこのまま時間が止まればいいのにとさえ思いました。
可愛い初心ななつ美と彼女を保護者のように近い距離から見守る瀧昌の夫婦仲は最高です。
作中で活弁士を演じていた、生瀬勝久さんが言うように、あっという間に戦争は大切な家族との時間を引き裂く現実の壁を感じました。
瀧昌が乗る船は暴風雨で水難し、彼の安否と戦争が起こす2人の日常に忍び寄る黒い足音を感じた9話でした。